冬の派閥
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冬の派閥

660円 (税込)
462円 (税込) 12月25日まで

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御三家筆頭として幕末政治に絶大な影響力を持つ尾張藩の、勤王・佐幕の対立は、ついに藩士十四人を粛清する〈青松葉事件〉へと発展し、やがて明治新政府下、藩士の北海道移住という苦難の歴史へと続く。尾張藩の運命と不可分の、藩主徳川慶勝の「熟察」を旨とする生き方を、いとこ一橋慶喜の変り身の早い生き方と対比させつつ、転換期における指導者のありかたを問う雄大な歴史小説。

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冬の派閥 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    時は幕末、幕末の表舞台といえば、やはり、京都、江戸、そして薩長土肥。
    しかし本作の主役は、徳川御三家の尾張藩。本来は圧倒的に幕末に影響を与えていてもおかしくない立場にありながら、今では大して気にも留めらていない。まさに冬の時代。それは藩主徳川慶勝の「熟察」を旨とした精神によるものだった事が滔々と語ら

    0
    2022年07月17日

    Posted by ブクログ

    大藩であるにも関わらず、幕末において余り存在感のない尾張藩がフォーカスされた作品。

    印象に残っているのは、「尾張藩は大藩、雄藩であり、尾張で全てが完結されてしまうが故に、有象無象の他藩と交わることを良しとしなかった」という精神性。

    この一文だけで、尾張藩が何故幕末において存在感を発揮しなかったの

    0
    2019年08月25日

    Posted by ブクログ

    社会と組織と人間の関わり合い。

    組織人として心に留めるべき成語。
    【四耐四不訣(曽国藩)】
    耐冷、耐苦、耐煩、耐閑、不激、不躁、不競、不随、以成事

    0
    2019年01月06日

    Posted by ブクログ

    幕末の尾張藩を描く。
    親藩筆頭の尾張藩の動きは、影響力も大きかったであろう。幕府と朝廷の間に挟まれて、大変だったであろう。自らの藩の動きももちろん考えなければならない訳で。
    組織とは、様々なしがらみがあり、上手く立ち回るのは本当に難しい。

    0
    2018年12月08日

    Posted by ブクログ

    幕末の尾張藩主、徳川慶勝。維新の舞台で一方の主要な登場人物でありながら、その存在は忘れられがちで、印象としてはただただ時代の波に翻弄されただけのお殿様という感じしかなかった。
    朝命という内実に疑義をはさみえない絶対的な力を利用しつくした陰謀に、その誠実さゆえに翻弄される様は勝者の側から書かれる歴史に

    0
    2012年09月13日

    Posted by ブクログ

    淡々とした筆致で尾張藩の幕末を描く。

    御三家筆頭の家であるにもかかわらず、
    初代義直の直系ではなく、将軍家の押しつけ養子を主君にいただく。

    そんななか、待望された支藩出身の慶勝。
    斉昭や慶喜との対比、関係性の描き方がとても印象的。

    御三家であるがゆえに、幕府と朝廷の間で揺れ動く。
    その有様が極

    0
    2012年08月13日

    Posted by ブクログ

    御三家筆頭として幕末政治に絶大な影響力を持つ尾張藩の、勤王・佐幕の対立は、ついに藩士十四人を粛清する〈青松葉事件〉へと発展し、やがて明治新政府下、藩士の北海道移住という苦難の歴史へと続く。尾張藩の運命と不可分の、藩主・徳川慶勝の「熟察」を旨とする生き方を、いとこ一橋慶喜の変り身の早い生き方と対比させ

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    2019年06月21日

    Posted by ブクログ

    錦糸町の駅ビルの本屋で購入し、ウイング号で読む。正直、あまり期待していませんでした。しかし、期待を裏切る出来でした。著者は、「官僚たちの夏」等で著名な小説家です。テーマは、幕末の尾張藩主である徳川慶勝です。意外なのは、徳川慶勝、松平容保、桑名藩主が兄弟なことです。将軍家、御三家のような家ならば、不思

    0
    2014年07月27日

    Posted by ブクログ

    時代小説。江戸時代最後の将軍である徳川慶喜とそのいとこである御三家筆頭尾張藩主である徳川慶勝を中心に明治維新前後を主に尾張藩からの視点で描いてある。器用な慶喜と律儀な慶勝、また勤皇派と佐幕派と対照的で興味深い。後半は旧尾張藩士勤皇派の北海道移住へまで書き及んでいるので、そちらへも興味をそそられる。

    0
    2014年06月17日

    Posted by ブクログ

    幕末から明治維新の尾張藩、特に徳川慶勝を中心とした歴史小説。
    尾張藩は御三家でありながら、勤王の御旗の下、幕府と対峙したが、明治新政府で決して優遇はされず、政治的な主導権を取れなかった。
    「尾張殿は、いつも貧乏くじを引かれる」

    幕末の歴史小説は薩長もしくは幕府側からの視点で描かれることが多いが、尾

    0
    2012年10月25日

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