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しがない小役人の山本庄蔵は葵の御紋が付いた提灯や長持を使って、ひと儲けを画策する。お上に知られた庄蔵に下されるのは「江戸払い」か「御扶持召放」か? 差し戻された裁決は、紋蔵のもとに。紋蔵が悩まされるなか当の庄蔵はちょこまか江戸を動きまわり、聞きしに勝る図太さで、へこたれない。表題作含む8編収録の人気捕物帖第12弾。人気の紋蔵シリーズ読み応え充分の新展開!
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Posted by ブクログ
目次 ・音羽者の知恵 ・へこたれない人 ・夢見る夢之助 ・牛込原町名主支配離れ願い一件始末 ・へこたれない人(その二) ・帰ってきた都かへり ・青菜に塩の冷汗三斗 ・それぞれの思いやり 幼いころから相思相愛だった紋蔵の長女、稲の夫が若くして死んだ。 次男に生まれた彼が、稲と結婚するためにした努力...続きを読むを読んできただけに、これは私にも結構ショックだった。 逆に文吉は、うぬぼれが強くて自分勝手なちよについていけないと別れを切り出す。 …と言ってもまだ二人ともローティーンだけど。 紋蔵の後を継ぐために勉強に励んでいた文吉だったが、稲とまだ赤ん坊の千鶴が路頭に迷わないように、稲の夫・鉄三郎の後を継ぐ。 そして千鶴が成長した暁には夫婦になる、と。 いやいや、自分の将来を決めるの早すぎでしょう。 と思うけれども、江戸時代にはざらにあることなのか。 巻の最初に未亡人になった稲は、巻の終わりには娘を文吉(13歳だが、紋蔵よりも高給取り)のもとにおいて再婚する。 この時代、母一人で娘を育てても、娘の縁談の足を引っ張ることになりかねないので、本人の意思とは関係なく、再婚をした方がいいのだ。 物語が大きく動いたこの巻で、新たなレギュラーも登場。 ひとりは、南奉行所で働いていた山本庄蔵。 とにかく目の付け所が良くて知恵が回って、取り調べを受けても奉行所の不始末を突きつけ強請る始末。 多分彼はお金が欲しいのではなく、金もうけが好きなのだ。 そんなへこたれない人・山本庄蔵。 そして、お坊ちゃん育ちで世間知らずの夢見る夢之助こと、大名内藤夢之助。 風貌も性格もおっとりとして、誠に人柄がよい。 この二人が今後紋蔵にどう絡んでくるのか、この先も楽しみ。
匿名
音羽者の知恵 稲の旦那様である鉄三郎が亡くなる。これは紋蔵一家の全編を通して綴られる通奏低音のようなストーリーの大きな動きである。紋蔵一家の物語である。それと別に各物語は紋蔵一家の話と絡まって綴られる。音羽の岡場所が取り潰されることに対して、大竹金吾の機転で矛先を避けることができた。 ...続きを読むへこたれない人 紋蔵の南の同僚の山本庄蔵の物語、山本庄蔵はこの巻では何回か重要な場面で出てくる。新しいキャラクターの登場人物を丹念に描いている。 夢見る夢乃助 文吉(剣持忠三郎)と夢乃助の出会いの巻。夢乃助と夢乃助に関する出来事に紋蔵が関わる。出来過ぎの話であるが、痛快である。捨吉が紋蔵に対して、「おまえさんが動いたことによって辺りの気が動き、それが事態を解決させたのかもしれない」と言うところは面白かった。 牛込原町名主支配離れ願い一件始末 文吉とおちよに惚れた男の喧嘩の件と、牛込原町の名主の件が微妙に関係しあい、面白い話になっている。江戸の名主の制度をこれだけ精確に描くのは相当の量の資料を読みこなしているのだろう。紋蔵が名主の悪行を咎める案などは相当の裏付けがないと書けないであろう。
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