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Posted by ブクログ
子供の頃、一人の偉人にスポットを当てた学習まんがをよく読んでいた。マリー・アントワネットもその内の一人だった。小学館のもので、ネットで調べると未だに出てくる。子供の読み物では、主人公を肯定した一面的な描かれ方をする。これは子供が読むことを想定して矛盾を生じさせないように、一貫性を持たせるということなのだろう。しかし、そんな常に善に向かって生きている人間はいないし、何よりつまらない。
今回この遠藤周作の描くマリー・アントワネット及びマリー・アントワネットを取り巻く人物がいわゆる革命前夜にどう蠢いていたのかを、関係性を持たせながら描いており、完全な善悪を区別出来ないところが非常に面白い。主人公マリー・アントワネットは可憐でどこまでも無邪気である。その無邪気さは、言い換えれば鈍感さになってしまう。浪費に浪費を重ねる王宮周辺が日常の世界であって、今日の食にも困窮している民衆に気付かない。無垢なる罪はやがて……
大人になり、自分なりの物事の物差しを用意できるようにならないとこういった物語には手を出してはいけないのか?何せ義務教育には道徳の授業があるから。要は教育しやすくする為の装置として機能させているというだけ?世の中そうも言ってられなくないかね。
Posted by ブクログ
面白かった!
恥ずかしながら高校卒業以来世界史には触れず、マリーアントワネットの名前は知っているくらいの知識レベルでしたが、それ故楽しむ事も出来た作品でした。情景を思い描きながらするすると読み進める事が出来ます。
豪華絢爛な王室の様子と対比のように描かれる民衆の暮らし、刻一刻と広がっていく革命の声。。下巻でどのように更に書き進められていくのかが楽しみです。
ちなみに、1番印象的だったのは最初の情景、マリーアントワネットがオーストリアからフランスに来たばかりの様子ですね。まだ政治的な話がそこまで介入しておらず、ひたすらに彼女の可憐な動作や周囲からの印象などが描かれており、自分自身も息を呑む民衆の1人になったかのような感覚になりました。
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