【感想・ネタバレ】王妃マリー・アントワネット(上)のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2023年02月21日

フランス史好きにはたまらない……読みやすいー!!フィクションを混ぜているからこそさらに面白いのかなあ。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年10月14日

史実にある部分とフィクションを織り交ぜて、フランス革命前後を実におもしろく描いています。しかしここで言う「フィクション」とは、虚構とはまた違ったものだと思います。
史実にある点と点をつなぐ時に、「どうやったらこの点がつながり得るか」というあたりを実にクールに、そして情熱的に考えてできたのがこの作品な...続きを読むのではないでしょうか。
ハイライトは「首飾り事件」辺りだと思います。史実は史実としてちゃんと記述し、その裏事情をおもしろく、そして緻密に描いています。山師カリオストロを黒幕として登場させたあたりはさすがとしか言いようがありません。
主人公は題名の通りですが、たくさんの登場人物が作者に命を吹き込まれ、生き生きと動いています。実によく作られた群像劇だと言っていいと思います。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年07月30日

マリー・アントワネットは、フランス王妃。14歳で結婚し、37歳でギロチン死刑となるが、フランス革命は王妃のお金遣いが荒いせいだけではなく、軍事費(アメリカ独立革命に干渉してのこと)によって財政の苦境に見舞われた。王妃のスキャンダルもあったが、実際は王だけで浮気はしていない。スウェーデン人ウェルセン伯...続きを読む爵とはプラトニックで終わっている。どんなに辛くても、王妃としての優雅さを忘れず死刑のときも保っていたという。

0

Posted by ブクログ 2013年05月17日

高校生の頃、世界史の授業でフランス革命について学び、もっと詳しく知りたいと思って手にとった本。これを読んでいたおかげで、テストではバカ暗記をせずに済んだ。教科書に書いてあることだけを読んで「フーン」と暗記に時間を取られるよりも、本を読んだり、映画観たりして理解するのが断然効率が良い。…と、実感した次...続きを読む第でございます。テストに出てくるような人物も必ず物語に登場するしね。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年10月02日

物語は王妃・マリーアントワネットと、庶民の娘・マルグリットの視点が交互に進んでいく。
歳はたった1つしか違わないのに、一人は華やかで煌びやかででも満たされない生活を送り、一人は孤児院出身で娼婦にまで落ちてギリギリの生活を強いられている。
この2人の対比が本当に良いです。
マルグリットがいてこそのマリ...続きを読むーだし、マリーがいてこそのマルグリットという感じ。マルグリットのマリーアントワネットに対する憎悪という名の執着が、まるで好きな男を追いかけているような……。
臨場感があってテンポがよく、ページをめくる手が止まらない。本を読んでいるというより壮大なドラマを見ている気分になりました。

ただ、何回も読んでるからってわけでもないけど、あまりに有名過ぎるマリーアントワネットの最期を知っているだけに、豪遊する姿さえも切ないです。
何か少しでもタイミングが違っていればフランス革命は起こらなかったのかも、と思いましたが、マリーアントワネットの運命は変わらなかったような気がします。

0

Posted by ブクログ 2010年12月29日

マリー・アントワネットともう一人の女性の視点から、王宮での様子と庶民の生活の両方を対比させながらドラマティックなミステリータッチで描かれています。

0

Posted by ブクログ 2010年05月24日

とにかくワガママで浪費癖のあるというマリー・アントワネットのイメージが変わった。(もちろんそういう部分もあったのだけれど)
とても人間的であり、家族を守りたいという母である一面もあったのだということを読み取ることができた。
歴史は(受験のために)一面的に学ぶことも必要であるが、そこにでてくる人物はひ...続きを読むとりひとり人生があり、考え方がある。その人たちに少しだけ入っていくことができれば歴史はさらにおもしろくなるということを教えていただいた。

0

Posted by ブクログ 2023年02月25日

ずいぶん昔に読んだのであらすじの大部分は忘れてしまいましたが、マリーアントワネットが幽閉されてギロチンにかかるまでをどのように過ごしたのか想像を掻き立てたのをよく覚えています。

0

Posted by ブクログ 2023年06月10日

ベルばら展後、実家に昔からあるこの本を手に。ベルばらのマリーアントワネットとはまた少し違う印象でより我儘に感じましたがこちらの方が史実通りなのでしょうか。人物・場所など調べながら読むとより歴史に触れられて◎でした。

0

Posted by ブクログ 2022年02月13日

初めて読んだ遠藤周作の本。こんなに面白いとは!
マリーアントワネットの事を非常に詳しく知る事ができる。また、1700年台のフランスの生活がよくわかる。貴族であるアントワネットと一般庶民であるマルグリットを交互に描いており、読み手を飽きさせない。

他の作品も読んでみたくなった。

0

Posted by ブクログ 2021年01月08日

マリー・アントワネットの生涯、とっても気になる。
マルグリッドの登場とか、(たぶん)創作の部分はあるものの読み応え十分。

0

Posted by ブクログ 2018年09月29日

マリー・アントワネットの壮大な一大歴史叙事詩を遠藤周作氏が描く。アントワネット氏の豪奢で絢爛な面だけでは品性を保ちながらもフランス革命前夜の時代に翻弄される姿が印象的に描かれる。史実を、マルグリットやフェルセンのフィクションで照らすことで、さらに物語的な深みが増している。マルグリットとサド侯爵のやり...続きを読む取りはもちろん架空だがひょっとしたらこういうエピソードもあったのではないかと思わせるのは遠藤氏の極めて高度なレトリックの結果だろう。特にギヨサンとサンソンの話は結果皇妃自らが裁かれることを知る我々にとっては不気味にそしてなにかもの哀しい。

教科書で見る浮世離れしたアントワネット氏の姿ではなく、純粋な14歳の少女から王妃としての自覚と品格を備え毅然とした態度で社交界で振る舞う姿が印象的だ。ひとりの女性としてどうであったか、マルグリットの嫉妬と羨望の眼を通してアントワネットの僥倖と苦悩が描かれる。

0

Posted by ブクログ 2017年02月09日

なにやら私のマリー・アントワネットの印象に変化が。
彼女の行動に、気持ちに、どんどん引き込まれていきます。
上巻は、オーストリアから嫁がれる日からあの有名な首飾り事件まで。さて、後半に進むとします。

0

Posted by ブクログ 2015年06月13日

この作品を読みながら感じたことは、この王妃がここまで浪費をして、民衆に憎まれなかったら、フランス革命はあそこまで血で血を洗う極端に残虐な結末になることもなかったであろう。少なくとも庶民に愛された王室であったなら、王も王妃も処刑されることもなかったのではないか。

0

Posted by ブクログ 2013年10月29日

学校の歴史の授業ではその名前だけがさらっと流される程度で奥深い部分を知る機会にとてもいいと思う。
自分が学生の時に読んでいたら歴史の授業も面白くなったはず。
華麗に贅沢に生きていただけと思っていたアントワネットの内面を冷静に見つめられる部分も面白い。

0

Posted by ブクログ 2013年05月31日

フランス革命前夜。王妃マリー・アントワネットと娼婦マルグリッドの視点を中心とし、時代が傾き転覆するまでの交錯とすれ違いを匠に描写した作品。前編は「首飾り事件」によるフランス革命の始まりまで。

13/5/15

0

Posted by ブクログ 2013年02月11日

初めて読んだ遠藤周作です。
フランス革命前後の小説という意味でも初めて読みました。
ただただきらびやかな一面だけが書かれているのではなく、アントワネットの内面も丁寧に書かれていて、「パンがなければケーキを食べればいいじゃない」という有名な(?)アントワネットとは違う一面を読めました。
彼女のその内面...続きを読むに、共感できるかどうかは別ですが。。。

0

Posted by ブクログ 2013年02月06日

私の大好きなマリー・アントワネット。色んな書き物、映画で描かれているけど、この遠藤周作のは、割とこざっぱりとしてる。あまり深くのめり込まず、少し客観的に書いてるのが好き。14歳で嫁ぐというのは早いよね。だってまだ子どもだもん。あまりに無知で無垢で無邪気で。彼女の最期を知ってるから悲しくて仕方なかった...続きを読む

0

Posted by ブクログ 2011年10月06日

美しいブロンドの髪とあどけない瞳を持つ14歳の少女がオーストリアからフランス皇太子妃として迎えられた。

少女はやがてヴェルサイユに咲いた華麗な花と呼ばれ、フランス最後の王妃として断頭台に消える運命にある...

フランス革命を背景に、悲劇の王妃の奇数な生涯を架空の貧しい少女マルグリットなど多彩な人...続きを読む物など登場する壮大な歴史ロマン小説です。

0

Posted by ブクログ 2011年08月18日

遠藤周作さんのエッセー以外の本を読むのは2冊目だけれど、映画化された深い河より私はこっちの方が好き。非常に読みやすく、一気に読み切った。歴史ものというより、普通の物語として読める。解説を読むとわかるけど、一部歴史と違う創作があり。遠藤さんらしく、キリスト教への信心について考えさせるための登場人物がい...続きを読むるが、深い河ほど、その宗教的側面が強調されておらず、私のような一般人にもさらっと読める。

0

Posted by ブクログ 2010年08月14日

フランス革命?マリーアントワネット?
って感じだったので、読むことにした。
「ベルサイユのバラ」も名作って言われてるけど、少女漫画特有のキャラの見分けづらさが苦手で読めなかったし、やっぱり小説(しかも遠藤周作!)でしょってことで読み始めた。

王妃マリーアントワネットと一般市民であるマルグリットの二...続きを読む人の視点から物語は進んでいく。
難しい言葉を使いながら書かれている歴史小説と違ってやさしい言葉が多い(この辺は現代小説っぽい)ので読みやすい。
国民の革命思想がだんだん大きくなってきてフランス革命(1889〜1894)となって表面に現れるまでもう少し。
下巻が主にそういう内容になりそう。
死刑の方法や、罪の罰などの内容がえぐい。皮を剥いでそこに熱した鉄をかけるとか怖すぎ。
ギロチンはそういう罰を受ける者を死の苦しみから解放させるために開発された。
この頃フランスでは財政赤字が大きな問題になっていた。赤字が膨らんだ主な原因は、ルイ14世時代以来の対外戦争の出費、アメリカ独立戦争への援助、宮廷の浪費である。
国民には税金を払わせまくり、貴族ばかりがお金を湯水のように使っている。そりゃあ革命も起こるよな。しかもフランスの場合、それを国民に権力の誇示として見せびらかすからよけいに不満も出るだろうし。
そういう視点で見るとやっぱり日本って質素な国だったんやなぁ。ここまで贅沢しまくる例はないから。笑
しかも、天皇は国民に姿を見せないから巧妙っちゃあ巧妙だし。


P.57
サド侯爵「私はこの社会を憎んでいる。この社会がくだらぬ秩序とくだらぬ宗教とで支えられているからだ。あの基督教は人間のすべての自由、すべての可能性を我々から奪りあげてしまった。そしてやくざな正義、やくざな道徳律で人間を縛っている。この社会の秩序も同じことだ。神の意志の具現者は国王。その国王を助けるのが貴族。だからこその秩序を乱す者は神の秩序を乱すものということになる。私が警察に追われたのも、その秩序をかく乱したからだと言う。だが本当の秩序というのは、そんなやくざな秩序では無い。自然を見るといい、その秩序とはそんなくだらぬ秩序ではなく、もっと純粋、もっと生命力に満ち満ちた秩序がある。その秩序とは支配する者と……支配されるもの、主人と奴隷となのだ。」

P.91
商店の中で人気のあるのはカフェだった。カフェは1654年に初めてパリにできたが、この頃は花の都の至るところに濫立していた。そこでは単に珈琲を飲むだけではなく、一杯の温かい飲み物をすすりながら新聞が読め、手紙も書けた。チェスやトランプに興じていても店の主人は何の文句も言わなかった。知識人たちはこのカフェに集まって、国王の体制を批判し、情報を交換し、そして革命について熱っぽい議論を闘わした。

0

Posted by ブクログ 2024年02月25日

読み易く、物語としても面白い。
マルグリットの話をうまくからめて、マリー・アントワネットと対比させているところが、うまいと感じる。
庶民と王室の違いを鮮明に描いている。
首飾り事件までが上巻。

0

Posted by ブクログ 2023年12月02日

上巻は王妃の首飾り事件まで。フェルセンが出てくるあたりから面白くなってきたけれど、王太子とあるべきところが皇太子になっているのが気になってしまって、いまいち集中できず……。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年11月16日

創作が多分に含まれてはいるとは思うが、ブルボン王政末期の状況を追体験できる。
ルイ16世もアントワネットも完全な悪人ではないのが辛い。

0

Posted by ブクログ 2023年07月16日

マリア・テレジアの末娘であるマリー・アントワネットは、フランスの皇太子妃としてオーストリアからやってきます。夫であるルイ16世は、ひとが好いだけで彼女の心を動かすことはありません。しかも彼女は、国王ルイ15世の寵愛を受けるデュ・バリーとの対立を引き起こしてしまいます。

パン屋での過酷な労働から逃げ...続きを読む出してパリに出てきたマルグリットという少女は、売春宿に身を置いて働くことになります。女主人である「兎のおばさん」は彼女の世話をしてくれますが、指名手配を受けているマルキ・ド・サドの逃亡を助けたことで逮捕されてしまいます。マルグリットは、生まれながらにして自分とはまったく異なる境遇にあり、すべてを手にしていると思われたマリー・アントワネットに対して、激しい憎しみをいだくようになります。

世間は、フランス革命へ向けてしだいに騒がしさを増していますが、心に空虚をかかえるマリー・アントワネットは、ぜいたくな暮らしぶりをあらためようとしません。そんななか、彼女に取り入ろうとして失敗したカリオストロは、マリー・アントワネットにそっくりの横顔をしているマルグリットに目をつけ、彼女を利用してマリーへの復讐をおこなうことを計画します。

マリー・アントワネットという歴史上の人物を中心に置きながら、マルグリットという対照的な立場に置かれた少女が、サドをはじめとするさまざまな人物たちのあいだを動くことでストーリーを関連づけており、歴史を知らなくてもたのしんで読むことができる内容になっています。

0

Posted by ブクログ 2020年02月26日

冒頭からとても読みやすい。たくさんの書籍などを参考にしているのだろうけど、そんなことにも気づかされないくらい物語の進行が滑らかで、堅苦しくなく、娯楽としてスラスラ読める。

0

Posted by ブクログ 2018年11月07日

王妃マリー・アントワネットの華やかで孤独な宮廷での生活が、マルグリットという架空の最下層の娘の暮らしと対比されます。ノストラダムスやサド侯爵など同時代の有名人もたくさん出てきます。

0

Posted by ブクログ 2018年01月05日

フランス革命に消えたフランス・ブルボン家の女王マリー・アントワネットを描く物語。マリー・アントワネットがオーストリアからフランスへと嫁ぐ場面から始まる。そしてそれを恨めし気に眺める、パン屋の奉公少女マルグレット。この2人を軸にストーリーが展開してゆく。
マリー・アントワネットは、まだあどけない少女な...続きを読むがら宮廷政治に大きな影響を持つ立場となり優雅な暮らしながら自由も何もない。時には孤独を感じることも。ルイ15世の愛人デュバリー夫人との対立など、トラブルも起こす。
マルグレットは、パリに出てきたものの、娼婦となりその日暮らし。自らの世話をしてくれた兔のおばさんの逮捕をきっかけに、王家や貴族への恨みをますます深いものにしてゆく。物語のアクセントの存在として、サド侯爵がいる。遠藤周作の『留学』という短編集におさめられた、「汝も、また」という短編はサド研究者の話であった。サド伯爵が破廉恥罪で投獄されたり、活躍(?)したのはこの時代だった。

0

Posted by ブクログ 2010年12月21日

2010.12.18.  私の中で、マリー・アントワネットといえば、映画のキルスティン・ダンストになってるので、あのほわーんとしたパステルカラーな世界が広がってしまいます。ただただ無邪気で…という、彼女。

0

Posted by ブクログ 2010年08月15日

フランス王妃マリー・アントワネットの結婚から宮殿での栄華、革命、ギロチンまでの運命。

この話はかなりアントワネットに同情的に書かれていました。庶民の苦しさを知らない、世の中がどうなっているのかを知らない、何も知らされずに暮らしてきた女性という描き方。とてもベルばらが読みたくなった~。フェルセンもロ...続きを読むザリーも実在の人物だったんだね。

0

「小説」ランキング