九つの、物語

九つの、物語

550円 (税込)

2pt

大学生のゆきなの前に、長く会っていなかった兄がいきなり現れた。女性と料理と本を愛し、奔放に振舞う兄に惑わされつつ、ゆきなは日常として受け入れていく。いつまでもいつまでも幸せな日々が続くと思えたが…。ゆきなはやがて、兄が長く不在だった理由を思い出す。人生は痛みと喪失に満ちていた。生きるとは、なんと愚かで、なんと尊いのか。そのことを丁寧に描いた、やさしく強い物語。

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九つの、物語 のユーザーレビュー

3.9
Rated 3.9 stars out of 5
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    Posted by ブクログ

    様々な文学作品とともに語られる、幽霊のお兄ちゃんが作る美味しい料理、それから恋。全体的に優しい雰囲気が漂いながらも、喪失の痛みが散りばめられています。お兄ちゃんがいかにゆきなのことを大切に思っているのか、さりげない会話の中でもよくわかります。ずっと続いてほしい日常、でもそれにはいずれ終わりがくる。し

    0
    2024年07月05日

    Posted by ブクログ

    今まで何回も読み返しているお気に入りの本。料理や本が話に出てくるからでもあるが、人の気持ちや考えを感じることができるから何回も読み返してしまう。兄弟って良いなと強く感じました!

    0
    2022年07月09日

    Posted by ブクログ

    解説の最後にある通り、「食べること、恋をすること、本を読むこと――生きることへの愛情がたっぷり詰まった」作品でした。
    人は間違いを犯すし、嘘もつく。誰かを傷付けたり、傷つけられたりする。愛されて幸せを感じるし、美味しいのも幸せだ。そんな人間の素の部分に心を揺さぶられる。

    0
    2022年06月22日

    Posted by ブクログ

    もう一度読みたいと思った本(実際2、3回読んだ)

    内容や設定は複雑なのに、登場人物たちの会話はすごくシンプルで淡々としてた
    読みやすかったです

    章ごとにある料理の挿絵も素敵でした

    0
    2022年03月05日

    Posted by ブクログ

    いくつもの良さが相まってとてもよかった。

    小説を軸にしている良さ、おいしそうな食事を基点とした兄弟の会話、主人公の後悔と心境の変化。

    何がどうよかったのかわからない。けれど、心にさざ波立つ、良い作品だった。

    0
    2022年01月06日

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