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Posted by ブクログ 2016年04月10日
この後味の悪さは最高だ。本作は夕日の三丁目的な世界観は更々無い。人の執着心や憎しみ等、醜さや汚さで埋め尽くされたオールブラック朱川湊人なのだ。タブーを犯す時にモゾモゾと体中に蠢き回る水銀虫。この作品のテーマでもある、してはいけない事、つまり罪を犯した人間にとりつく恐怖と後悔が上手く描かれ、狂...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年05月29日
人の心に巣くう「水銀虫」。
それに取りつかれ罪を犯した人々の7つの物語を収録したホラー短編集。
朱川さんは好きな作家さんのひとりですが最近読んでいませんでした。
久しぶりにあの怖さを味わいたい、と思い本書を手にとったのですがやっぱり期待を裏切りませんでした!
どの話もぞわわわ~っとしますがなかで...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年08月20日
理性が壊されていくときの、ぞくぞくとした違和感。高揚ともとれるような一種の解放感。
そんな、人間が一瞬の間に見せる、本来的な姿、
バランスを崩し転がり始める、その微妙な一瞬の感覚を
体の中を蠢く虫のはいずりになぞらえる。
それは朱川さんしかできない表現だと思う。
人間は、社会的な人間だからこそ、...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年08月06日
腕や、首筋や、耳の中とか、小さな虫がはい回るような感覚の、その虫のことを水銀虫と言うのだそうだ。
いろんな死に関る主人公たちがその水銀虫の感覚に襲われる短編集。
こりゃ、ホラーです。
後味も良くない。
でも、なんか嫌いじゃないです。
なんだろう。やっぱり人間が描けてるからかな。 ...続きを読む
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