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日本人から信心が失われて久しい。それでもお寺は、「葬式仏教」を頼みに、かろうじて生き延びてきた。しかし、法外なお布施や戒名料ばかりを要求する一部住職に、檀家さんの我慢は限界寸前。結果、仏教に頼らない葬儀が急増、さらに過疎化や後継者難の影響もあって、地方の末寺は崩壊の危機に……。自業自得の日本仏教に、再生の道はあるのか。お坊さんが黙して語らない、それでも知っておきたい、現代のお寺事情。
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Posted by ブクログ
お寺さんはお金に困っていないという決めつけがあった私には、衝撃的でした。歴史的な政治的背景や世間の終活への考え方の移り変わり。 お坊さんも大変だなと思うと、お寺への意識が変わりました。
何故か知ってるつもりになっていた仏教…。 実際は全然知らないよ私!と自分の無知を教えてもらった気持ち。 知ってる人にとっては当たり前の話ばかりなんだろうけど、如何せん初心者なので本当に勉強になった。 戒名料は高いなと感じるけど、仏様に弟子入りする心付けだと思えば確かに高くない…。しかしそんなこと露ほ...続きを読むども考えずに葬式を上げている日本人が大半ですよね? もっと勉強してから自分のお墓、お葬式をどうするか決めたい。 村井さんが本当に仏教が好きなのだと伝わって来るのもこの本の良いところだと思う。
日本には、全部で7万余りのお寺があるそうですが、そのうち2割の1万5千寺が住職のいない空き寺になっているそうです。 このような状況に、なぜなってしまったのか、本書では事細かに書かれています。 (内容は割愛します。) そんな中、著者の主張は、 「率直なところ現代社会の連帯感はきわめて浅く薄いと思い...続きを読むます。その繋ぎ手となって自由の世界に導いてくれるのが僧たる方の役割ではないでしょうか。」(p.177) 「自由の世界」と言われると、怪しげな印象を持たれがちですが、人々の交流の場として、お寺をどうにか活用出来ないか、考えて見たいです。
よく話題になる、戒名料の話が分かりやすいんじゃないでしょうか。 クリスチャンの知人が戒名の料金を批判してましたが、 事の経緯を読んでみて、 そういう事情なら、まあええか、 というのが半分。 高いな、というのが半分。
タイトルからはちょっと不真面目な本の印象があるが、現代のお寺が抱える問題を説いた真面目な本。菩提寺の話、戒名の話、何故寺と葬儀が結びついたのかとか、なかなか面白かった。でも、自分て常識が無いなとも。天皇家って明治までは仏教だったんですね。知らなかった。
「エッセイ」と言いたくなるくらい、軽い読み物。ビジネスとしての仏教に関心のある者からしたら当たり前のこと、わかりきったことばかりだが、そうでない一般人が読むなら、手頃な読み物としてお薦めできる。
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