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歴史・時代 15位
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悪い事をしながら善い事をし、善い事をしながら悪事を働く。心を許し合う友を欺して、その心を傷つけまいとする。全く人間とは奇妙な生きものよ……とは鬼の平蔵の心の底からの述懐である。盗賊でも市井の者でもみな普遍の業を心にしまいこみ、矛盾を抱えながら生きてゆく。その虚実を突きながら、情を持って応える人生の達人・鬼平の魅力いやますシリーズ第八巻。「用心棒」「あきれた奴」「明神の次郎吉」「流星」「白と黒」「あきらめきれずに」の六篇を収録。
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「鬼平犯科帳 でくの十蔵」
2024年6月8日~ 時代劇専門チャンネル 出演:松本幸四郎、市川染五郎、仙道敦子
「鬼平犯科帳 血闘」
2024年5月10日公開 出演:松本幸四郎、仙道敦子、中村ゆり
「鬼平犯科帳 本所・桜屋敷」
2024年1月8日~ フジテレビほか 出演:松本幸四郎、市川染五郎、仙道敦子
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人気時代小説第8巻
もはや説明不要ですらある人気時代小説第8巻。 火付盗賊改方の長官である長谷川平蔵とその部下や元盗賊の密偵たちの活躍を描く今作。 この巻で、見逃せない話は見かけは鍾馗さまの様にイカツイのに剣術はからっきしダメの見掛け倒しの用心棒高木軍兵衛が登場する「用心棒」と、平蔵の親友岸井左馬之助がいよいよ結婚!?...続きを読むしかしお相手の女性には前夫の影しかも盗賊?という「あきらめきれずに」が見どころと思われる。 オール読物という雑誌に連載されていたためか1話完結の短編で書かれており、好きな話から読み進められるのがこういう時代小説のいいところだなと思う。 近年でも松本幸四郎氏主演のドラマが放送されているみたいなので気になる方は是非。
#エモい #カッコいい #憧れる
個人的に大好きな同心の小柳。 大きな悲しみと喪失を経験が、平蔵もあきれる程、肝の座った仕事をやり遂げさせる。 優しさを失わず、強くなっていく小柳がカッコイイ!
#胸キュン #感動する #カッコいい
Posted by ブクログ
本巻でも多くの紙面を充てた「流星」は、平蔵にとっても多くの苦悩を抱えた話だった。部下とその家族の斬殺、押し込みの畜生ばたらきの頻発。火盗改メの動きを見張られているような、平蔵を嘲笑うような事件に心痛める様は、読み手の心も痛くなる。恐らくは平蔵自身も「見張られている」感が常にあったのではないだろうか。...続きを読む「あきらめきれずに」は二つの意が掛けられているのだろうが、左馬之助が結ばれる結末に、少し複雑な気持ちを抱いた。
収録された話は、 「用心棒」、「あきれた奴」、「明神の次郎吉」、「流星」、 「白と黒」、「あきらめきれずに」の六篇。 収録篇数が少ないが、それは「流星」のボリュームによる。頭脳派でしたたかな賊に剣客までつくと、ろくでもないことになる。 「兇賊」は平蔵暗殺を企てる賊の話だったが、今回は平蔵の周りの人々...続きを読むを襲い、平蔵を凹ませるだけでなく、その隙に盗みまではたらこうとする話。そんなこともあって、内容が濃い。 そういえば、丹波哲郎主演の『鬼平犯科帳』での、この「流星」では、剣客役に『ルパン三世』の銭形警部役の納谷悟朗 さんが出演されていた。声だけでなく、演技も素敵だった。 さて、「あきらめきれずに」では、またしても岸井左馬之助の純情な面が描かれる。「本所・桜屋敷」以降、左馬之助もお気に入りのキャラになったが、やっと春が来た。よかったよかった。
久々の再読。藤枝梅安や剣客商売など、寄り道したけど、やっぱり長谷川平蔵が一番イイ!久しぶりに読みながら、吉右衛門のドラマを思い出した。小説に忠実なドラマだったなと。 用心棒で小房の粂八が出てきたときは、やたら嬉しかった。あと、お熊婆さんも。
池波正太郎の連作時代小説『新装版 鬼平犯科帳〈8〉』を読みました。 池波正太郎の作品は先日読んだ『新装版 鬼平犯科帳〈7〉』以来ですね。 -----story------------- 悪い事をしながら善い事をし、善い事をしながら悪事を働く。 心を許し合う友を欺して、その心を傷つけまいとする。 全...続きを読むく人間とは奇妙な生きものよ……とは鬼の平蔵の心の底からの述懐である。 盗賊でも市井の者でもみな普遍の業を心にしまいこみ、矛盾を抱えながら生きてゆく。 その虚実を突きながら、情を持って応える人生の達人・鬼平の魅力いやますシリーズ第八巻。 「用心棒」「あきれた奴」「明神の次郎吉」「流星」「白と黒」「あきらめきれずに」の六篇を収録。 ----------------------- 文藝春秋が発行する月刊娯楽小説誌『オール讀物』に1972年(昭和47年)3月号から1972年(昭和47年)8月号に連載された作品6篇を収録して1980年(昭和55年)に刊行された作品……実在の人物である火付盗賊改方長官・長谷川平蔵を主人公とする捕物帳、鬼平犯科帳シリーズの第8作です。 ■用心棒 ■あきれた奴 ■明神の次郎吉 ■流星 ■白と黒 ■あきらめきれずに 鬼平を苦しめるため、配下の家族を殺す前代未聞の兇族が登場する長篇「流星」をはじめ、「用心棒」などを収録した8巻。 テレビドラマでもお馴染みの鬼平犯科帳シリーズ……原作となる小説も面白いです! 本作品の収録作では、 平蔵が、笹屋のお熊のところで知り合った、ちょっと頼りない用心棒の高木軍兵衛の助太刀する展開(『水戸黄門』っぽい感じかな)……結末で平蔵の正体を知った軍兵衛が「怖くて、やさしくて、おもいやりがあって、あたたかくて……そして、やはり、怖いお人だよ」と話す場面が印象的な『用心棒』、 凶悪な盗賊の所在を掴むために捕らえた盗賊・鹿留の又八を信用して牢から出し自らが牢に入ることになった同心の小柳安五郎……信義を貫いた2人、あきれた2人に胸が熱くなる『あきれた奴』、 上方の盗賊・生駒の仙右衛門は江戸進出のために、江戸の盗賊・鹿山の市之助と手組み、平蔵の邪魔をしようと剣客2人を江戸に送り込み、同心の家族や役宅の門番などを殺す! 平蔵の怒りが爆発するハードな捕り物で、そこに『大川の隠居』に登場した引退した老盗賊・友五郎が巻き込まれる……卑劣な強殺の連続と盗賊に対する平蔵の激しい怒り、そして島流しとなった友五郎への平蔵の思いやり等、複数の要素がバランス良く織り込まれた中篇『流星』、 下女泥棒のお今とお仙ともんどりの亀太郎……白と黒と色男、タイトルの理由を知り思わずニヤリとしてしまい、結末に木村忠吾が平蔵にたしなめられるシーンに笑ってしまう『白と黒』、 が印象的だったかな……連作短篇のカタチを取っており、1篇ずつでも愉しめるのですが、それぞれの短篇が繋がって大長篇としても読める構成なので、順番に読み進めると大河ドラマ的な愉しみがありますね。 巻が進むに連れてどんどん面白くなっていきますね……第9作以降も順次、読んでいこうと思います。
毎度のことながら、この長さの短編の中によくこれだけいろいろな要素を織り込んで作品に仕上げるものだと感心します。
「用心棒」強くなれ。 「あきれた奴」でも他にもっと良い方法があったのでは 「明神の次郎吉」いい奴なら盗賊すな 「流星」大捕り物。流星は出ない 「白と黒」エロと亀 「あきらめきれずに」左馬之助、お静と夫婦に
用心棒 あきれた奴 明神の次郎吉 流星 白と黒 あきらめきれずに 「流星」久しぶりに読み応えがあった。因縁の生駒の仙右衛門一味の事件が一件落着。友五郎に対する平蔵の心遣いが温かい。 「あきらめきらずに」左馬之助に待望の奥さんが。でも一筋縄でいかないのが面白いところ。
鬼平犯科帳 八巻目。 今回は、平蔵さんの人への情けがあらゆる章にかかれている。 船頭の友五郎さんへの最後の対応には、ホロリとさせるものがあった。 無事にシャバに戻ってきて、平蔵さんと再会をしてほしいものだ。。 「あきらめきれずに」の左馬之介は、かわいい。少し悩ましい関係になってらだろうに、最後は結...続きを読む婚ができて、ホッとした。
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池波正太郎
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