良書。
・カミーユ・ピサロは印象派の「みんなのお父さん」的な存在。
・学生時代ともに陰キャだったセザンヌとエミール・ゾラは親友となるも、成功したゾラはパリピに変貌し、生涯陰キャなセザンヌとは疎遠になってしまう。
・何度見てもゴッホの自画像には狂気を感じる。帰宅してこの絵が飾ってあったらオシッコ
...続きを読むちびる。
・ゴーギャンは間の悪い男。そこまで酷い男ではないのだが、尊大な性格が自ら不運を引き寄せてしまっている感。
・「視覚が受けた印象を表現した印象主義を超越し、同じように内面性を表現したゴーギャンとゴッホだったが、知性と感情との融合を意図したゴーギャンの象徴主義は、自分の感情を表現したゴッホの作品よりも観るものにより知的プロセスを要求する。」(p159)
・「思想や観念など眼に見えない内面性を表現しようとしたゴーギャンと、写生を基礎に対象にまつわる自分の感情を表現しようとしたゴッホ。そして、激しく難しい性格だったが悪意というものがなかったゴッホに対し、傲慢で批判精神が旺盛だったゴーギャン。」(p159)