世界のビジネスエリートは知っている ルーヴルに学ぶ美術の教養

世界のビジネスエリートは知っている ルーヴルに学ぶ美術の教養

2,200円 (税込)

11pt

3.4

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絵画は見るものではなく、読み解くもの
本書は、ルーヴル美術館所蔵の約6000点以上のヨーロッパ絵画から、それぞれの国と時代を代表する作品を選び、美術史的な「読み解き方」をお届けするものです。
「見方」や「感じ方」ではなく、「読み解き方」です。
私は、いたるところで、「絵画は見るものではなく読むもの」だと伝えてきました。西洋絵画は宗教画から発展し、特に世紀以前は歴史画を頂点としたジャンルのヒエラルキーがあったため、絵画は主に宗教的な教えや神話のエピソード、そして政治的なメッセージなどを伝えるために描かれてきました。ルーヴル美術館に所蔵されているのは、基本的に世紀から世紀半ばまでの絵画であるため、まさに「読む」ために描かれた作品が多いのです。本書は、ルーヴル美術館における展示に準じて、イタリア絵画、フランス絵画、スペイン絵画、フランドル絵画、オランダ絵画ごとに、それぞれを代表する絵画をあげて解説していきます。これまでさまざまに目にしていた作品が新たなメッセージを発し始めることでしょう。

さらに重要なのは、現在も欧米のエリート校を卒業したような人たちは、日本人に比べるとはるかに美術史という学問に親しんでいる人が多く、ごく普通の教養として身につけています。美術品に囲まれた邸宅で育たなくても、教育の一環として美術館での解説に親しみ、大学で専攻しないまでも美術史をリベラルアーツとして学ぶ人が多いからです。
欧米社会では、リベラルアーツを知らないのは労働者と見なされがちです。表面的には対等にビジネスをしているように見えて、本当の意味でのコラボレーションはできないということです。商談はできても、2時間のディナーは持たないのですから。
このままでいいのでしょうか?
今、私たちがグローバル社会の中で、欧米の人たちと真にパートナーとなっていくために、西洋絵画を読み解く知識は、大きな助けとなるはずです。西洋美術史を知ることとは、ヨーロッパの歴史を知ることであり、その多様性に触れることであります。キリスト教が西洋文明にもたらしてきたものを知ることであり、彼らを理解することができるようになるからです。
本書を、そのための最初の一歩、西洋絵画について少し学んでみようかな、と思う端緒としていただければ、そして、ルーヴル美術館に行ってみようかな、と思っていただければ嬉しく存じます。

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世界のビジネスエリートは知っている ルーヴルに学ぶ美術の教養 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2020年08月02日

    絵画の「見方」「感じ方」ではなく「読み方」を解説した一冊

    作品からさまざまなメッセージや背景を読み取るにはもっと勉強が必要だなと感じた

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    Posted by ブクログ 2022年05月08日

    今まで美術館に行っても綺麗だなーという気持ちにしかなっていなかったので、序章だけでも勉強になった。背景を理解することで深く作品を味わえることがわかった。

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    Posted by ブクログ 2022年05月19日

    借りたもの。
    ルーヴル美術館所蔵の定番――外してはいけない――絵画作品を通して、最低限の教養としての美術を解説したもの。
    すなわち、ルネサンス~新古典主義(A.D.1400~1900)までの西洋古典絵画の美術史を解説。
    イタリア、フランス、スペイン、オランダ、フランドルの5つの地域に分けて掲載。
    ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年01月23日

    要点を抑えた歴史的流れと著名人の代表作紹介など初心者にはちょうど良い配分な印象。
    ただ1人につき1作ずつしか紹介されないので気になった画家の作品は自分で探しなといけないのが少し不親切。
    今年は西洋絵画への理解をさらに深めようと意気込んでおります。

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    Posted by ブクログ 2021年02月27日

    ルーブル絵画の読み解き方。
    知識があったうえで観ると絵画はもっと興味ぶかくなるし、絵画からその時代を知ることもできる。

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    Posted by ブクログ 2020年08月26日

    美術館に行き、絵画を眺め、「この絵はね・・・」と同行者にウンチク垂れれるようになりたいです。
    ま、面倒くさい人に思われないくらいの範囲で。
    本も良いけど、やっぱり本物見に行きたいなぁ。

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2020年07月24日

    代表的な作品のもつストーリーを、簡単に知るためのガイドブックとしては最適。
    この作品の作者の他の作品との関連は?とか、他の作者との相違点・類似点は?とか、もっと深く知りたい場合は別の本を読もう。
    作品の時代背景とか、細かい部分のアイコン・アトリビュートの意味も知りたいなと思った。
    逆に言えば、本書で...続きを読む

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