国語という教科に苦手意識が無いのに高得点が取れない…という経験はないだろうか。本書は国語が苦手な人と言うよりそういった中堅層向けの本かもしれない。
人は簡単に「分かったつもり」になり文章を誤読してしまう。一見起こりえなさそうな錯覚を見事に視覚化させてくれる。文章の選定にもかなりの労力を要したであろう
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「文章を1回読んだ後自分なりにまとめてみる。まとめた文章があまりに簡素であったり、通りの良い綺麗事でまとめられている場合は『分かったつもり』になっている可能性が高い」と筆者は言う。なるほど読書感想文で型にハマったつまらない文章しか書けていなかったのは上っ面だけ読んでいたからかもしれない。
こういう自身の欠点や見えていないものを論理的に叩きのめしてくれる本は貴重だ。大事にしたい(あれ?これは綺麗事になっているか?)