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勉強ができない理由を、「能力」のせいにしていませんか? 「できる」人の「知識のしくみ」が自分のものになる方法を、認知心理学から、やさしくアドバイスします。
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Posted by ブクログ
非常によい本。全ての人に読んでほしい一冊。 勉強について、自分なりのコツとして蓄えてきたものが見事に言語化されていてカタルシスを得た(知識を関連させて覚える、公式は覚えないなど)。 一方で自分の認識の及んでない内容もあった(苦手意識を持つのは自分の限界を知るのが怖いから、応用問題が解ける=その補助知...続きを読む識を知っている、より深く疑問を持ってわからないことを探すくらいがよい勉強法、など)。 本当に、塾や予備校に通わせたり、よくわからん教育改革に公金をつぎ込む前にこの本を広めた方がよっぽどよいと思う。 まずは家庭教師で担当している生徒に貸し出すことにする。
二種類の分かることの説明がわかりやすく示されている本。 受験に使う知識は使わないと割り切るのではなく、その知識を使えるレベルまで理解することの大切さや面白さが理解できました。 たんなる暗記はお手軽だけど、長期の記憶にはならない、 実は知識として必要なものはさほど多くない、と言ったことが具体例と一緒に...続きを読む挙げられています。 ちくまプリマー新書らしく、内容としてはさほど多くは語っていませんが、わかることを丁寧に述べているので、教える立場としてもとても参考になりました。
非常に面白かった。学校の勉強は普通の勉強には役に立たないと思ってるなんてもったいないよ、から始まり、国語数学理科等を通して、学ぶ時にどういうように考えればいいのか、を提示してくれている。 国語 何かを覚えるには無闇に暗記するよりも、理由を考えながら覚えれば簡単に覚えられると精緻化リハーサルを実践させ...続きを読む紹介 数学 問題が解けることには知識が必要 応用問題を解くためには、そのための補助知識が必要。これを応用力が必要、とか意味わかんないことを原因だと思ってしまうと、対処できなくなっちゃうけど、結局は知識がないだけ。 あと、計算問題とかも、最初の導入と考えかたは広がっていくのでそれを合わせなきゃいけない。例えば、かけ算は単に何倍になるか、だけではない。それを他の考えにも適応できるようにするために、もっと応用が効く広い考え方にかけ算というものを学びなおさないといけない。ということを述べられている。 そして、公式を覚えることなんかよりも、どうしてそうなるのかということを考えながら、問題を解けるようになれば、自分で解き方をその場で思い出せるし、いろんな公式を覚える手間とそれをどの場面で当てはめればいいのか混乱するリスクを減らせる。 あと、分からないことがないと良くない。わからないことに注目すれば、学びが深まるということが、国語の詩の読み取りを例に挙げて解説されている。なるほどなぁー、と感心させられる。すべての文字の意味がわかる詩しでも、著者はどこにいるか?季節がいつか というようなわかないことを注目し始めると、途端に詩の読み取りが深まる。 酒井先生は俺にシャドーイングって本当に効果あるの?どうして?どういう研究があるの? とかやってみて効果あったからある、という知っている部分を離れて、知らない部分に焦点を当ててくれたことによって、自分の学びはこうも深まってきているのだなぁと感心したりした。
認知心理学の観点から、勉強の仕方のコツを教えてくれる本。 コツを知っていれば、もっと勉強を楽しめるかもしれない。
「できない」と自身の一般的な能力理解。 → 平均とそこからの数量抽出。 「できない」理由は、公式以外の知識を知らないから。 公式の丸暗記は、長持ちしない。 → 無意味ゆえ、パスワード化するきらいあり。 得意の袋小路。 → イノベーションというか、空観転位というか、飛躍が必要な次元がある。 合成...続きを読む変量、次元のゲージ変換。鏡、精緻化という細目。 掛け算と割り算は、一当たり量が中心概念。 一当たり量で文章題を考える。
テストの度に覚えて、終わったらすぐに忘れたり、物事を考える上で勉強で得た知識を活かせていない人を対象に、勉強をして、使える知識をどのように身につけるのかについての考えを伝授した本。 タイトルの「どこ」が指しているのは、時間やモチベーションの管理、勉強計画の立案、予習復習のタイミングetc...では...続きを読むなく、勉強に対する学習者の「認識」である。例えば、勉強ができないと思っている人は、自分の素質や能力を原因と考えるが、そうでない人は、問題を解くための必要な知識が不足していると捉えているなどである。この違いによるパフォーマンスの差を認知心理学の知見をもとに考察している。 また、勉強をする際に意識すべきことも述べている。要約すると、 ・具体的な局面に終始せずにそれらを関連づけて俯瞰できる、抽象的な知識の核を捉えられる様に、意識すること ・具体と抽象の往復によって相補的に理解が深化すること とあり、良い方針となる。 勉強法で悩みがあればまずこの本を手に取って、解決策を考えると良いと思う。
「苦手」や「できない」、「得意」や「素質」といった考えがどのようなものかを丁寧に解説してくれています。 また、「既存知識」に関連させることで「知識」がついて行くということの重要性も感じさせてくれます。 この本の内容を読む前にかかれている内容を感覚でわかっている人も多いはず。しかし、人に何かを教...続きを読むえるときにそれらの感覚を言語化してくれている本書はとても役立つと思います。
認知心理学の視点に立って、筆者がアドバイスをしてくれる本。 勉強ができないのは「能力」がないからではなく、知識が足りないから。わからない問いにぶつかった時は、諦めるのではなく、1度自分の知識を吟味することが大事。
西林 克彦さんの『わかったつもり 読解力がつかない本当の原因 …』を読んで、積読になっていたことを思い出した本。応用問題が解けないのは、応用力や思考力というような漠然とした能力が不足しているわけではなく、組織的に蓄積されたスマートな補助知識を持っていないためらしい。私たちは無意識のうちに既存知識を働...続きを読むかせて、関連をつけている。効率的な勉強法を考える時、既存知識が使えるかどうか、自分なりに関連がつくことが大切。ある知識をベースに、次々と「わからない」をつくり出していければ、勉強は進展する可能性が出てくる…。
小手先の勉強術ではない、根本的な部分に迫った本。 ごり押し暗記の今までの自分の勉強法の至らなさに薄々気付いていたためにこの本を読んだ。 暗記は核となる部分のみで。 周辺知識は核から導き出す。 個別事例を一般化することで他の事例に応用する。 ぜひ、実践したい。
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