私たち夫婦は、3年前にペスカタリアンになり、2年間かけて徐々にヴィーガンになっていきました。
しかし子どもたちには、どういう食を選ぶのか、自分自身で判断してほしいと思っています。
その判断ができる年齢に成長するまでは、私たちの思いを無理に押しつけたりしないようにしようと思っています。
いつも仲良く
...続きを読むしている友人のなかには、豚肉を食べないようにしているユダヤ人や、グルテンフリーの食品しか食べられない友人がいます。
私たちがどうしてお肉を食べないのか、私たちの友人がどうして豚肉を食べなかったりお好み焼きを食べなかったりするのか、子どもたちがちゃんと理解するまでにはまだ時間がかかると思います。
この絵本は、まだ幼くてもなんとなく理解する最初のきっかけになると感じました。
「グルテンフリー」とか「ハラール」なんて言葉はまだ聞いても理解できないと思います。
でも、この絵本を読めば世の中にはいろんな人がいるということだけはわかりますし、「グルテンフリー」「ハラール」といった言葉は頭に残るでしょうから、そのうちその意味をちゃんと理解できるようになると思います。
(「コシェル」もあればなおよかったのですが…)
食の多様性を理解するのに、「からあげビーチ」というテーマを選んだ作者の発想は素晴らしいと思いました。
唐揚げがビーチを歩くというだけで面白いので、単純に絵本として楽しめます。
多様性が叫ばれるようになった昨今、「多様性」という言葉を使いつつちゃんとそれを理解していない人がなんと多いことかと日々感じて生きています。
そんな大人にも、ぜひこの「レアキッズのための絵本」シリーズを読んでもらいたいです。
このシリーズにはこれからも期待していますし、次の作品もぜひ読もうと思います。
「レアキッズ」がレア扱いされない世の中になりますよう。