茂木誠のレビュー一覧
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縄文のアニミズムが神道の起源であり、古事記、万葉集では祭祀王としての支配を「しらす」、豪族たちの軍事行政的支配を「うしはく」と表現して区別している。
「しらす」は「知る」が語源で、民をよく知る、民に心を寄せるというニュアンス。
「うしはく」は軍を指揮するニュアンス。
これが皇室が長く続く理由であり、...続きを読むPosted by ブクログ -
2022年以降の最近のトピックスを扱っている。得意でない分野なので一回読むだけでは理解できないが、この本を読むことで世界各国の動きが線で繋がることに感動した。Posted by ブクログ
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保守というと伝統的な価値観や既存の在り方を守り抜くというイメージがあったが、伝統を守りつつ緩やかな改革を進めていくものだと学ぶことができた。
明治維新と第二次世界大戦敗戦が日本にとって大きな転換点であることが再確認できた。
戦争反対という切り口で、憲法改正を止めようとする勢力もあるが、そもそも自国の...続きを読むPosted by ブクログ -
右→保守(国家優先)左→自由(共同体優先)
という基軸だけでは、今の世界は理解できなくなっている。
★経済的 平等←→自由
★政治的 ナショナリズム←→グローバリズム
というタテヨコのマトリックスを使って整理していく本。
フランス革命→イギリスの2度の革命
保守党、自由党の二大政党→自由党と...続きを読むPosted by ブクログ -
思想史、というのは聞き慣れないジャンルだったが中々どうして面白かった。個々の歴史的事件も、その時代の背景となっている主流な思想を知ることでよく理解できた。
また、仏教と神道の絡み合いや、何となく聞いたことのある朱子学儒学なども簡潔に要点がまとめられており勉強になった。Posted by ブクログ -
保守派もそうでない人も、一度は読んでみるべき名著。地理や地政学について学問としてしっかり踏み込んだ上で説明してくれるので他の本と一線を画している。
ロシアウクライナ戦争について、アメリカ等の周辺国の思惑も含めて非常にわかりやすく説明している。やはり何と言っても中国の脅威について正しく理解できるよう...続きを読むPosted by ブクログ -
この本は勉強になった。日本の歴史とユダヤ人がどう関わっているのかということについての推論ではあるが、大陸からの渡来人という説明よりもユダヤ人のディアスポラと絡めると可能性はある。
そして秦氏はユダヤ人であると考えると、なぜ突然大規模な古墳が全国に165,000基も出現しそれが仏教の到来とともに全く...続きを読むPosted by ブクログ -
駿台時代にお世話になった世界史の茂木先生の著書。世界史選択の自分でも、古代から現代までの日本思想史を読み物として非常に面白く理解できた。教養としての一冊。全日本人に読んでほしい名著でした。
あと今まで知らなかったが、陽明学が好き。
最近流行りのビジネス用語で言うと陽明学は「デザイン思考」、朱子学は...続きを読むPosted by ブクログ -
世界の成り立ちを含め情勢までの変遷がわかる1冊。とても興味深い内容でした。ランドパワーとシーパワーから昨今のロシアと中国の動きは何故そうなっているのか。イスラエルとパレスチナの起こりは最近のニュースでも聞くようなことに付随する知見が得られました。アフリカ大陸の奴隷は西アフリカの中央アフリカ進出のため...続きを読むPosted by ブクログ
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前半の南北朝時代くらいまでの思想史はすごい面白かった。歴史上の出来事は全てどこかの誰かの思想に紐づいていて、その思想をの基礎になる出来事がまたどこかにあってっと紐解いていくのが面白い。
後半の政治思想史は見てて絶望することばかりだからあまり読み進められないけれど、現在に至るまでを俯瞰で見ることは大...続きを読むPosted by ブクログ -
教科書で出てくるような歴史的な出来事について、大変わかりやすく学べました。タイトルから分かるように金融の知識を勉強している身としては大変助かりました。Posted by ブクログ -
もっと若い頃に出会って知っておきたかったと思うほど勉強になった本。地政学、できれば学生の頃に知っておきたかった。
国民感情や愛国心といった湿っぽいものでなく、地政学を知れば冷静かつ論理的に世界と自国を見て捉えることができると思う。
関連書籍を今後も読んでいこう。Posted by ブクログ -
『カネだけ、今だけ、自分だけ。
カネになるなら安全保障とかどうもいい。
今がよければ次の世代とかどうでもいい。
自分がよければ国とか地域とかどうでもいい。
こういう日本人が選ぶ政治家がどういう人たちになるか、いうまでもないでしょう。』
『近年は中国からの投資を期待して北京詣をする都道府県知事や地方議...続きを読むPosted by ブクログ -
誰だが歴史の授業で習う 645年 大化の改新:豪族:蘇我氏の滅亡
蘇我氏って 妙な豪族名だなぁっと思ってましたが、改めて字を確認すると
本書で触れられている通り、『蘇』る 『我』 キリスト教の系統?ということで、
本書でそれを教わった時、思わず背筋がゾクッとしたものです。
このように、古代史から現代...続きを読む -
中学生向けだと思いますが、やはり漫画は読みやすいです。内容も、漫画自体はストーリーが必要なので一面的ですが、対話形式で進む解説パートでは「秦檜が岳飛を処刑したのは、それが金との和議の条件だったかも」みたいな話もあり、意外に読み応えがあります。Posted by ブクログ
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マトリックスを使った表現手法はコンサルタントの説明手法として良く目にするものですが、政治思想をマトリックスにすると、本当に分かりやすい。
自分の記憶と照らし合わせて読むと、より深く理解できて府に落ちました。
家族や友人にも紹介したい一冊です。Posted by ブクログ -
・あまりに災厄が酷くなると、人は神聖や清浄さ、更には葬儀などの宗教的な感情を顧みなくなる。
神々なんかいないじゃないか、と人々は自暴自棄に陥り、信仰は廃れていく。
・集団免疫:多くの人が罹患した結果、殆どの人が免疫を持つこと。
・内省的な思考(仏教など)は、人々が豊かになり、社会がどんどん発展してい...続きを読む -
・お金自体に価値は無い。価値があるのはそれによって交換できる物資やサービスなのだ。
お金とは、何とでも交換できる万能の有価証券に過ぎない。
お金とは、その国に流通する物資の供給力を映す鏡である。
・中央銀行の役割は、お金の乱高下が起きないように調節しながら、通貨を発行することで、
「安定した経済を保...続きを読む -
世界史を専門とした著者が日本史を語ると思ったら、序盤に生物を語る。DNA
少し建築の話も出てくる。国家試験の問題で日本建築史と西洋建築史の混合問題も出たことがあると思うので、日本と世界は歴史的に繋がっているんだな。
この本の場合、日本は建築技法を二千年以上継承しているが、他の国は継承していないとい...続きを読むPosted by ブクログ