橘玲のレビュー一覧

  • 言ってはいけない―残酷すぎる真実―
     面白かった。心拍数の低さと反社会的・攻撃的行動の相関関係が興味深い。ある程度の犯罪は治療可能な病気。本書で取り上げられた例のように、小児性愛が脳腫瘍によって引き起こされているなら、本人の意思ではどうにもできず、更生を説くのは無意味ということになる。問題解決のためには原因に正しくアプローチすることが...続きを読む
  • 幸福の「資本」論―――あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」
    おもしろかった~。
    現代の人の生き方とかお金のサイクルの実情が知れる。
    これを読んだからといって、さあ明日から私は幸せ!となれるわけではないけど、幸せになるってやっぱりそういうところよね、と再確認。
    この本を称え奉り言ってることがすべて正しいとは思わないけど、今自分が向かおうとしている方向性で合って...続きを読む
  • テクノ・リバタリアン 世界を変える唯一の思想
    ギフテッドとリバタリアン
     前原政之さんから。
     右翼と保守、リベラルの違ひについて丁寧に図解してゐる。まづここが面白かったが、ギフテッドと自閉症(=遺伝)も絡んできて、ああ、剴切な説明だと思ふ。
     イーロン・マスクとティールのエピソードは、分析されて示唆に富む。
     そして終章ではフラクタル、コンス...続きを読む
  • 言ってはいけない―残酷すぎる真実―
    遺伝や外見など、生まれつきの基本的には変えられないものの影響が実は大きいという内容。
    様々な大規模調査や実験データが紹介されており、その結果を元に考えられている仮説がその後に紹介されるが、仮説を読む前に自分自身で仮説を立ててから読むとより面白くなると思う。
    中には仮説同士で矛盾が生じている部分もあり...続きを読む
  • もっと言ってはいけない(新潮新書)
    ・言ってはいけない残酷な真実。人種や進化論に触れ差別としてタブーとされてきた領域にたくさんの統計と根拠をもとに語られていく。
    ・現実を見ないようにするのではなく、現実を知ってその上で自分に何ができるかを考える方が有意義だと私は思ったので、とても勉強になった。

    以下ネタバレ
    ・アイデンティティとして...続きを読む
  • テクノ・リバタリアン 世界を変える唯一の思想

    非常に興味深かった

    天才の考えていることが、少しわかった気がします。そして、民主主義が危機にあることも。
    その段階まで行き着いていない日本人はどうなるのだろう?
  • バカと無知―人間、この不都合な生きもの―(新潮新書)
    この本を読み進めるにつれ、
    『人間ってバカなんだな』と思うようになりました。

    正義面したバカ
    そもそもバカはバカ
    自尊心が高いバカ
    差別、偏見を持つバカ
    記憶なんてそもそも偽物

    あなたもバカ、私もバカ。
    バカであることを自覚することが人間への第一歩なのかもしれない。



  • テクノ・リバタリアン 世界を変える唯一の思想
    富を独占するテクノリバタリアンたちが何を考えてどう未来を創造するのか…。最高に面白い1冊だった。内容は難しくて読むのは苦労したが、だがそれがいい!という人にオススメ。最高に面白い、未来。長生きしたい。よりなめらかにより速く。
  • 世界はなぜ地獄になるのか(小学館新書)
    リベラル化の潮流 自分らしく生きられる
     社会が複雑に 孤独に 自分らしさが衝突 格差拡大  
     リベラル化の帰結、その一部としてのポピュリズム

    キャンセルカルチャー 反倫理 反道徳
     小山田圭吾 東京パラリンピックテーマ曲 
     ロッキングオンジャパン記事 和光学園 高機能自閉症
     地位についた者...続きを読む
  • 新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計のすすめ

     

    面白かった。
    結構ズバット色々と語ってくれていた。
    世の中のルールをもっと理解していこうと思えた。
    税金の話はやっぱり難しいなあ。
  • 新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計のすすめ
    確かにあとがきはもやっとするが全編通じて気づきは沢山あった。
    どこに自分の時間や考えを投じるのか改めて考える機会を貰った。
  • シンプルで合理的な人生設計
    この人の本は、気持ちいいくらいに社会の不合理さを言語化していて、エビデンスもきっちりしている。

    合理的に生きる方法を、様々な論点から書かれているが、最後のこの言葉に行き着いたのはちょっとおもしろかった笑
    いや、面白いというより、「人生の深み」的なものを再認識することができた。

    「どれほど合理的に...続きを読む
  • 言ってはいけない―残酷すぎる真実―

    安定の満足感

    橘さんの本は過去に何度か読んでいますが、どれだけ残酷でも事実をはっきりと伝える内容がとても好きです。今回で言えば人種による知能の違いなど、本来であれば声に出して言えないことも書いていく姿勢は尊敬します。
  • 運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」
    人生の行動の3割は遺伝
     ふうんと思って読んでみたが、なかなか未来の示唆に富んだ名著だった。生物学の内容だから、生物学がわからない人にはむつかしいかもしれない。

     双子研究による統計で導き出される遺伝率で、行動の何割かは遺伝だと説明できる。知能すら遺伝する。境界知能もさう。
     経済環境が自由であれ...続きを読む
  • 運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」
    久しぶりの満点レビュー。
    橘さんの本は、いつもインフォーマティブで良いのだが、時に身も蓋もないことがある。この本では、もう少し常識人よりの安藤先生との対談の形をとっているので、いつもながらの的確な情報提供をしつつも、多少常識よりの結論に落ち着くことが多いのがよい。
    最先端の研究者との対談でも、ぜんぜ...続きを読む
  • バカと無知―人間、この不都合な生きもの―(新潮新書)
    「は〜なるほど〜」となる 時間が経ってからまた読み返してみたいと思える 現代社会がかかえる矛盾の理由が分かったような気がしてくるがその矛盾が解決することは難しそう だって人間はそんなすぐに対応できない でもこの本を読むことで少し冷静に見つめることができるようになる 

    自分がバカに入ってるならどうし...続きを読む
  • 80’s エイティーズ ある80年代の物語
    大学卒業後の1982-1995までを中心にした、橘玲の自伝。(彼が元編集者だと知らなかった)
    当時の出版業界の勢いや破天荒さが面白い。
    そして過ぎ去った時代に対するノスタルジーも心地良い。

    今のスーパー売れっ子の彼がどうできたかが興味あったが、大学卒業までは適当であり、その後出版業界で多くの経験を...続きを読む
  • 上級国民/下級国民(小学館新書)
    上級国民/下級国民と言うと抵抗を持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、これは2019年に池袋で発生したひき逃げ事件をめぐり、ネットに飛び交った言葉だそうです。
    本書は社会学系の本で、日本やアメリカに限らず全世界的に等しく起こっている、持つ者と持たざる者の分断について解説しています。
    著者曰く、その引...続きを読む
  • 世界はなぜ地獄になるのか(小学館新書)
    リベラルがリベラルであるが故に他の主張と対立してリベラルでなくなってしまう
    この本を読んで気付いたのは、情報が溢れかえる世の中ではタイパを重視せざるを得なくなり当事者置いてけぼりでキャンセル活動が行われるということ
    私自身研究分野にフェミニズムが含まれ、ネットでの主義主張で引っかかる言動が多々ありモ...続きを読む
  • 言ってはいけない―残酷すぎる真実―
    面白かった

    平等が大事!と思ってきたけれど、男女や個々人で生物学的・遺伝的に違うことを認識して認めた上で捉えなければならない

    都合の悪い真実も目を逸らしたり投げやりにならずまっすぐ受け止めて対処する方がずっといい