あさのあつこのレビュー一覧

  • NO.6〔ナンバーシックス〕 #1
    小学生の頃以来ぶりにあさのあつこ先生の作品読みました。読みやすく、あっという間に読み終えてしまった。まだまだ話は序章だけど、犇めく謎に今後の展開がワクワクします。ネズミと紫苑の成長が楽しみです。
  • 野火、奔(はし)る
    先に申しておきますと、信次郎贔屓が甚だしいので評価に曇りがあるかもしれませんがこの作品が面白いのは間違いないです。

    弥勒シリーズも12作目。
    今回は結構ストレートに遠野屋に被害が及ぶ事件が勃発。積荷が消えたり奉公人が襲われたり。最初はバラバラだと思われたことが最終的には一つのところに、というのはい...続きを読む
  • 透き通った風が吹いて
    2024/05/12
    野球部を引退し受験勉強に邁進するはずだった高校3年生の渓哉。だが自分の将来を思い描けず、焦燥感に苛まれている。ある日、道に迷っていた美しい女性・里香を案内することになる。また、同じ部活の実紀と共に幼馴染の栄美の温泉旅館にいつものように温泉につかりに行くのだが、里香も一緒について...続きを読む
  • バッテリーII
    野球に全力をささげる少年たちの話。

    曲がったことがきらいで、自分が納得することにしか従わないピッチャー巧。周りに気を遣い、平和主義のキャッチャー豪。2人はときにぶつかりながらも、お互い信頼し合う最高のパートナーである。
    自分が正しいと思ったことは何がなんでも貫くという巧の信念の強さには感銘を受け...続きを読む
  • 闇医者おゑん秘録帖 碧空の音
    今回は命を落とし子を産む女性や里親の元で死んでしまう子など悲しさとやるせなさを感じる始まり。親を失った子のこれからがメインになるのかと思いきやフラッシュバックの話。おゑんさんも含めてお喜多さんや備後屋の幼い頃の惨い思い出が辛い。最後のお喜多さんには驚いた。

    甲三郎がすっかりおゑんさんファンのよう。
  • ハリネズミは月を見上げる(新潮文庫)
    2024/05/01
    青春小説の部類に入るのだと思う。
    主人公の御蔵鈴美は電車で痴漢に遭い、そのトラブルを同じ学校に通う菊池(きくいけ)比呂に助けてもらったところから2人の出会いが始まり、関係が深まっていく。
    それぞれ2人が抱えているものを、どうやったら解決していけるか、試行錯誤して悩みながらもちょ...続きを読む
  • 透き通った風が吹いて
    読者の想像に委ねられる隙間がけっこうある作品だった。読後には、まさに透き通った風が吹いたかのような心地になる。ひと夏の恋
  • ありふれた風景画
    再読です。あさの先生が描く10代は本当にいい。まっすぐに心に切り込んでくるあさの先生の文章が好きです。
  • NO.6〔ナンバーシックス〕 #9
    小学生の時に出会い、それから今まで大好きな本です。
    紫苑とネズミの関係性に魅力を感じます。2人の関係は友人とも家族とも恋人とも言えないですし、むしろそれら全てを含んでるような気もします。
  • 神無島のウラ
    悲しいニュースが無くならないけど、子供たちは必死で生きている。大人は、大人であることに対し、気持ちがいっぱいになって、どうすることもできず、責任を放棄してしまう。そのほうが楽だから。
    でも、後悔に苛まれ、前へ進めない。
    最後に前へ進むことを決めた、大人と子供に幸あることを祈ります
  • たまゆら(新潮文庫)
    2013年刊同名単行本の文庫化。島清恋愛文学賞受賞作。

    陽介を探しに花粧山に登ろうとする真帆子は、雪の中、車道がなくなる山裾の一軒家にたどり着く。陽介は幼馴染みで、好きだったのに遠ざかって別の高校に通っていたが、1年前の雪の日に父親を刺し殺して行方不明になっていて、花粧山に行きたいと書いていたこと...続きを読む
  • ねらわれた街 テレパシー少女「蘭」事件ノート
    小学生の時によく読んでいたので懐かしくなって再度買ってみました。
    あの時もワクワクして呼んでいましたが、大きくなって読んでも面白く素晴らしい作品だと思います。
    ただ全巻買ったのですが今4巻目まで読み進めたところ1-3巻の絵が抜けていました。電子書籍だと絵が無くなるのかと思っていたら4巻目では絵が出て...続きを読む
  • ガールズ・ブルー
    眩しくて脆くてあったかい。心の真ん中に大切に大切にしまって、時々不意に開けたときに涙が出てしまうような、二度と戻れないあの頃の記憶。人生のお守りにしたい1冊。
  • 野火、奔(はし)る
    弥勒シリーズも12作目となりこの物語が何処に辿り着くのか目が離せない。清之介と信次郎の会話は相変わらず刀で切り合っているように心を抉る。2人の間に岡っ引きの伊佐治が加わり3人の男達のバランスが何とも絶妙だ。こんな人間関係を作り上げた作者のあさのあつこって凄い。
    今回は、おこまちゃんの名前は出るけれど...続きを読む
  • 野火、奔(はし)る
    おっとぉ、こりゃまたダークな閉じ方じゃないの。なにせ此度の信次郎ときたらやたらよく喋る。でもって、いつもは安楽椅子に腰を据えているとまでは言わないが、なぜか足を使う。単身で八代屋に乗り込みおちやを救う?平塚の方は引き受ける?どういう了見だろうかと訝しんではいたのだ。この男、最後は清之介といかなる決着...続きを読む
  • 野火、奔(はし)る
    数ある弥勒シリーズの中でもサスペンスに富んでいる。木暮信次郎の魅力がぐんと増した。先を先をと読み進めたくなった。あさのあつこさん、まだまだ続けてくださいね。
  • 夜叉桜
    弥勒シリーズ第二弾。信次郎は正義感あふれた同心……とは真逆で、常に血に飢えて歪なものを嗅ぎ分ける。主人公は信次郎なのか、あるいは遠野屋か、それとも二人の間に絶妙に入ってくる岡っ引・伊佐治か……3人まとめて主役のような感じで、とても面白いです。女流作家の歴史物が少ないので、長く書き続けてほしい。
  • 彼女が知らない隣人たち
    初出 2020年7月〜21年8月「しんぶん赤旗日曜版」

    コロナ禍での在留外国人を取り巻く問題を、ふつうのパート労働の主婦の視点で捉え、周りにいる差別され攻撃される人、支援する人、差別・攻撃する人、それを肯定的に傍観する人も登場し、自身が抱える生い立ち、家族間のわだかまりなどもあって、けっこうハラハ...続きを読む
  • 野火、奔(はし)る
    「弥勒」シリーズ第12弾。

    前巻からの展開で、読み始めは記憶を呼び起こしながら。
    相変わらず信次郎の闇を見透かす力が冴える。
    遠野屋に降りかかった難儀も落ち着いたかに見えたが、ラストの展開に次が気になる。
    次巻が待ち遠しい。
  • 野火、奔(はし)る
    12作目の「弥勒」シリーズ、登場人物もさらに増え、益々読み応えがあった。頭の中には、もう私なりの解釈をしたキャラクターが出来上がっていて、読書ではなくお芝居を見ているよう。
    これって、時代劇として、ドラマになったら面白いはず。(最近は、ほとんど時代劇はないけれど。)
    いつかそうなることを妄想しながら...続きを読む