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ある男が橋の上で絞首刑になろうとしていた。足元の板が外され川に落ちた彼が、敵の銃弾を逃れてたどり着いたところとは(「アウルクリーク橋の出来事」)? 森に住む女が恋人からの求婚を頑なに拒んだ理由とは(「豹の眼」)? 『悪魔の辞典』の著者として有名なビアスは、苛烈な南北戦争や長男の決闘死といった自らの経験をもベースに、ひたすら「死」を描き続けた短篇の名手でもあった。その代表的な14篇を収録。
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Posted by ブクログ
岩波文庫などで、著者の『悪魔の辞典』以外の短篇もいくつか読んだはずなんだけど。ビアスってこんなに面白かったか…と思いました。編纂がよかったのかな、それとも翻訳や解説が。それにちょうど現在の私自身の「調子」のようなものともよく合っていたような。幸運な出会いでした。
武骨というのか、男は黙ってラガービールというのか。。 まだ近代化しないアメリカの広大な見果てぬ土地。 3D的に人間の距離感がきちんとしていて、人情を味わう余裕がある。 開拓途中だから、変な見栄張ったり恥ずかしがったり、自分だけズルしようとしたり、信頼関係が壊れるようなことをしたら、全てを失うこと...続きを読むになるかもしらん。常に誠実に地に足つけ、 生きてることに感謝、こういう不器用軍団の冗談通じない感が出てるな、と思った。 自分は「豹の眼」にグッときた。こういうハッピーエンドが全くない作品はいい。
短編集ですが、すべての物語が生と死、生者と死者の狭間をテーマに描かれています。中でもやはり表題作の二編が心に残る。ところどころに挿入される「悪魔の辞典」にもニヤリとさせられます。
とにかく死と幽霊に取り憑かれたビアスの短編集。 あの世とこの世が交差するちょっと奇妙な物語。 短いし、味わいがあって悪くはないが、読むべき優先度からしたら☆3つ。
摩訶不思議な短編集でしょうか。 何の先入観も無く、ビアスについての知識も無く選んだのだが、サラリと読める手軽な本でした。
だってジェイコブズラダーの原案だから! しかし時代といいましょうか、当時斬新でぞっとするような話たちも今は古典ですなー。それでも充分凄いことだけど。
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アウルクリーク橋の出来事/豹の眼
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ビアス
小川高義
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