天切り松 闇がたり 第三巻 初湯千両

天切り松 闇がたり 第三巻 初湯千両

495円 (税込)

2pt

「武勇伝なんぞするやつァ、戦をしたうちにへえるものか」二百三高地の激戦を生きのびた男はそうつぶやいた……。シベリア出兵で戦死した兵士の遺族を助ける説教寅の男気を描く表題作「初湯千両」など、華やかな大正ロマンの陰で、時代の大きなうねりに翻弄される庶民に対する、粋でいなせな怪盗たちの物語六編。誇りと信義に命を賭けた目細の安吉一家の大活躍。堂々の傑作シリーズ第三弾。

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天切り松 闇がたり のシリーズ作品

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  • 天切り松 闇がたり 第一巻 闇の花道
    495円 (税込)
    夜更けの留置場に現れた、その不思議な老人は六尺四方にしか聞こえないという夜盗の声音(こわね)「闇がたり」で、遥かな昔を物語り始めた――。時は大正ロマン華やかなりし頃、帝都に名を馳せた義賊「目細の安吉」一家。盗られて困らぬ天下のお宝だけを狙い、貧しい人々には救いの手をさしのべる。義理と人情に命を賭けた、粋でいなせな怪盗たちの胸のすく大活躍を描く傑作悪漢小説(ピカレスク・ロマン)シリーズ第一弾。
  • 天切り松 闇がたり 第二巻 残侠
    495円 (税込)
    ある日、目細の安吉一家に客分として現れた、時代がかった老侠客。その名も山本政五郎――すなわち幕末から生き延びた、清水の次郎長の子分・小政だというのだが……。表題作「残侠」など、天下の夜盗「天切り松」が六尺四方にしか聞こえぬ闇がたりの声音(こわね)で物語る、義賊一家の縦横無尽の大活躍八編。粋でいなせな怪盗たちが大正モダンの大東京を駆け抜ける、感動の傑作シリーズ第二弾。
  • 天切り松 闇がたり 第三巻 初湯千両
    495円 (税込)
    「武勇伝なんぞするやつァ、戦をしたうちにへえるものか」二百三高地の激戦を生きのびた男はそうつぶやいた……。シベリア出兵で戦死した兵士の遺族を助ける説教寅の男気を描く表題作「初湯千両」など、華やかな大正ロマンの陰で、時代の大きなうねりに翻弄される庶民に対する、粋でいなせな怪盗たちの物語六編。誇りと信義に命を賭けた目細の安吉一家の大活躍。堂々の傑作シリーズ第三弾。
  • 天切り松 闇がたり 第四巻 昭和侠盗伝
    495円 (税込)
    時は昭和九年。関東大震災から復興を遂げ華やかなモダン東京を謳歌したのも束の間、戦争の影が徐々に忍び寄っていた。ついに寅弥が我が子のようにいとおしんできた勲にも召集令状が届く。国の無体に抗おうと松蔵らが挑んだ企みとは? 激動の時代へと呑みこまれていく有名無名の人々に安吉一家が手をさしのべる五編。人の痛みを、声なき声を、天下の侠盗たちが粋な手並みですくいとる。
  • 天切り松 闇がたり 第五巻 ライムライト
    572円 (税込)
    チャールズ・チャップリンがやってくる!! 昭和七年五月、日本中が彼の来日に沸くなか、安吉一家の耳に驚くべき噂が飛び込んできた。チャップリン暗殺――。信念を持つこの稀代の芸術家を殺させてなるものか。世間を混乱させることなくテロリストの魔の手を振り払うため、いなせな夜盗たちが東京の街を所狭しと走り回る。表題作ほか全六編を収録した大人気“天切り松”シリーズ待望の第五巻。

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天切り松 闇がたり 第三巻 初湯千両 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    粋でいなせ。男という商売、職人としての意地という言葉。そして、道化の恋文に涙咽ぶ。

    心意気というものをふんだんに感じるダンディズムの宝庫。されどそれは、生物学上の男性にあるものでは無く、おこん姐さんも体現している。それを考えると、任侠も簡単なジェンダーでは無く、ここでいうダンディズムも、ジェンダー

    0
    2024年01月28日

    Posted by ブクログ

    いやいや、こんかいも素晴らしかったす。物語としては、百面相の面目躍如たる共犯者とかもよかったけど、やっぱり好きなのは、心がほっこりする系。今回は後半3編ってことになる。目細の安が、トップの割に存在感がちょっと薄いかも、って思ってたところに、今回を締めくくる銀次との絆話。ぐっときました。

    0
    2014年02月14日

    Posted by ブクログ

    シリーズも3巻目になるとだれるかと思いきや、とんでもなかった!道化の恋文もよかったけど、大泣きしたのは「銀次蔭盃」でした。天切り松も目細の安も、男の中の男!地獄より恐れられたかつての網走牢獄の描写も素晴らしかったです。忘れられない話がまたひとつ。読書って素晴らしい^^

    0
    2013年07月22日

    Posted by ブクログ

    かっこいい!! としか書けなくなってる…・
    「共犯者」はとくにかっこいい! スマート! 鮮やか!

    百面相の書生常 好き! (^0^)b

    0
    2013年01月22日

    Posted by ブクログ

    いつしか大事なモノを無くしてしまった人々に語りかける話は誇りと信義と命を賭けて生き抜いた目細の安吉一家の物語。
    粋で人情溢れる彼らの話は心に直接語りかける。


    早いものでシリーズ三作目を読み終えました。後一作だったかな?寂しいものです。
    今回も文句無く面白かった。目細の安吉一家が生き抜いた時代を間

    0
    2012年07月14日

    Posted by ブクログ

    江戸弁で語られる痛快な話!
    かっこいい大人たちがいい!
    分かっていても泣いてしまう、人情話!
    天切り松シリーズの大ファンです!
    全巻一気に読めます。最高!

    0
    2010年12月06日

    Posted by ブクログ

    また泣かされちゃうんだろうなあ、と期待にも似た諦めを持って読み始めた3巻目。
    寅兄ぃみたいなのを、格好良いって言うんでしょうね。銭湯に行く兄ぃの背中が、リアルに見えるようでした。
    人間って、捨てたもんじゃない。自分も、なんとかなるかもしれない。もっと、ちゃんとしよう。ひとに恥じないで、生きていられる

    0
    2010年10月15日

    Posted by ブクログ

    とらにぃがかっこいい。あとつねにぃのあざやかさに惚れる。そして、栄治にぃの一本気な男っぷりに。おこんねぇの啖呵に。松と康太郎とか仁太とか。よすぎ。なにより最後の話の目細の安と仕立て屋銀治と松蔵の杯に惚れた。このはなしは、最後まで語らず悟らせるという部分があるのが素敵だなぁ。

    0
    2009年10月13日

    Posted by ブクログ

    天切り松シリーズ第三巻!
    「・・・恋に言葉はいらない。そばにいて、魂が通い合えばそれでいい。・・」
    侠気あり、涙あり。愛があって誇りがあって。このシリーズは生き様を考えさせられます。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    このシリーズは2000年前後に書かれ、バブル崩壊の殺伐とした現代と同じ不況ながら大正時代の比較という面を持ちますが、現在の格差社会という部分も既にテーマとして入ってるようですね〜

    「初湯千両」「共犯者」「宵待草」「大楠公の太刀」「道化の恋文」「銀次蔭盃」の6夜。一家のメンバーのエピソードも2、3回

    0
    2009年10月07日

天切り松 闇がたり 第三巻 初湯千両 の詳細情報

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