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何故、お前が死刑囚に。教誨師の高輪顕真が拘置所で出会った男、関根要一。かつて、雪山で遭難した彼を命懸けで救ってくれた友だ。本当に彼が殺人を犯したのか。調べるほど浮かび上がる不可解な謎。無実の罪で絞首台に向かう友が、護りたいものとは――。無情にも迫る死刑執行の刻、教誨師の執念は友の魂を救えるか。急転直下の“大どんでん返し”に驚愕必至。究極のタイムリミット・サスペンス。(解説・村上貴史)
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Posted by ブクログ
2024-2 読み始めると止まらなくて、数時間で一気読みしてしまった。 主人公は浄土真宗?の僧侶で、囚人や死刑囚に徳性教育をする“教誨師”を務めている。死刑囚の死刑執行の場にも立ち会う仕事だという。(死刑直前に話をしたり、執行後に読経したり) ある日集団向けに講話をしていると、囚人の中に学生時代...続きを読むの友人を見つける。なんと死刑囚だというが、そんなことするやつには思えない、何かあるはずだ…、と真相究明に向けて奔走するお話。 設定も独特ながら、作中に仏教的な考え方とかが出てきてとても興味深くてぐんぐん惹き込まれた。 警察でもない、探偵でもない、検事や弁護士でもない僧侶という存在が、どうやって真相を突き止めるのか?そこにどんな困難があるのか?がとても面白い。 結末が明かされるのとそれに至るまでのドタバタが少し呆気なかったというか、無理矢理な感じはあるかなと思ったけれども(笑) 最後の締めはとても気持ちよかった。
さすが中山七里さん、最後のどんでん返しが効いていますね。伏線の回収も見事です。 高輪 顕真は、刑務所で死刑囚に教えを伝えるお坊さんで教誨師。 しかし、目の前に現れた死刑囚は、大学時代、命懸けで雪山の遭難から救ってくれた命の恩人。 彼が人殺しなどするのか? そこから始まる顕真の厳しい闘い。 無情に...続きを読むも、刻一刻とその日は迫る。 果たして、顕真の執念は、かつての友の命と魂を救えるのか? 最後まで、顕真の抵抗に、ハラハラドキドキです。 最後は、急転直下の展開ですが、もう少し真犯人逮捕に、ページを費やしても良かったかも。
初めて読んだ作家さん! 切り口が新しくて面白かった〜 真犯人が気になるというよりも登場人物たちの動きが気になってのめり込んで読んでしまう感じでした。 違う作品も読もうー!
さすがにもう間に合わないよ、って思ってからの怒涛の展開にびっくり。 帯に「死刑執行直前からの大どんでん返し!」とあったが、ここまで直前とは。 ラストがちょっと強引だったけど、教誨師の目線で刑務所や死刑囚の様子を知ることができてすごく興味深かった。
教誨師 確定死刑囚が執行の直前、接することのできる人のなかで、刑務官や立ち会いの検事でもない唯一の「民間人」が教誨師だ。 教誨師は、牧師や神父、僧侶などの宗教人で、それぞれの宗派の教えに基づき、刑務所や拘置所などの被収容者に対する心のケアを行う。 何か、凄い仕事。 基本、宗教の人がするらしいけど...続きを読む、死刑囚の心のケアって… この作品では、浄土真宗本願寺派のお坊さんが、教誨師。そして、主人公! 今回の担当は…大学の友人と気づく… それも命の恩人。 もう、宗教家とかいう以前に人としてキツい。 何か、冤罪の可能性が出て来て、もう、お坊さんやなく、命の恩人を助ける為に、活動し続ける。 そら、仏の教えも大事やろうけど、もう、人として、何とかしたいと思うわな。(私自身は、無宗教) このお坊さんと刑事が、タッグを組んで、事件を洗い直す。お坊さんが、探偵役なんやな。 犯人探しで、明るい兆しが出て来たって思ってたら、死刑執行のサインに署名され… タイムリミットは、5日… それまでに、何とかしないと! もうあかん!って感じで、ハラハラドキドキ読んだ〜! どんでん返しもあったし、楽しめた〜 何か、死刑執行命令書に法務大臣が署名して、執行されるんやけど、大臣次第で、署名しなかったり、急に何人も署名したりと、基準とかどうなってんの?って感じ。 別に、死刑執行の推進派でも、否定派でもないけど、気分次第で執行やったり、やらなかったりは違和感ありあり!
苦しい。 冒頭から苦しすぎる。 教誨師と死刑囚の話であるがゆえ、死刑執行も描かれている。 もちろん死刑囚となるのだから、それ相当の悪事を働いたことに間違いないのだが、それでも辛い。 死を目前にした囚人に念仏をどれだけ唱えても何の意味も価値もない。 宗教に対して知識も信仰もないのだけども 「どん...続きを読むな悩みでも解放してやれば一部分となりとも抜けていく。あとは自力で解決するか、時間の経過もともに忘却するのを待つか二つに一つ。」と。 私の悩みも解放して時間の経過を待つばかりか。 主人公の顕真は自力で解決していく。 刑務所で出会った囚人はかつて命がけで助けてくれた友人。 命がけで助けてくれるような人間が、殺人を犯すだろうか。 どうにも納得できない顕真は東奔西走し真相を究明していく。
教誨師と死刑囚であり友人で命の恩人、複雑な二人の関係。最後はどんでん返しがおるだろうとは思っていても執行が迫るなか、思いもよらぬ結末。謎解きよりサスペンス感が溢れる作品?
護られなかった者たちへがとても良い印象で同著者の作品はどれも自分の中でハードルが高くなってしまう。 主人公が僧侶と教誨師というあまり触れたことのない世界で読みながら仏教の世界とはとか、こういう導きですというものを知れたのは新鮮だった。 とはいえ、あくまで設定上の役割の為に僧侶、教誨師というものが深...続きを読む堀りされるわけではなく、根本は友情的なものにミステリーが加わったものだと感じた。 自分と自分の大切な友人と主人公を重ねた時に自分でもそうなるなとか、そう感じてしまうなと思うことが多々あったし、そう思える友人を持っているのは幸せなことだなと改めて感じた。 ただ、最後は自分が願った展開にならないかも!と思ってやきもきしていたが、意外な落ちでうまくストーリーを纏めてあって読後も気持ち良く振り返る事ができました。
教誨師という仕事もあるのは勉強になりました。珍しい職業を用いた作品はつい読んでしまいます。最後のオチは予想のひとつ上をいってくれたので面白かったです。何冊かこの作者の作品は読んでいますが、最後の落とし方の傾向が分かってきた気がします。
教誨師が刑務所で、死刑囚となっているかつての友人と出会い、どうして死刑囚になったのか事件を辿っていく話。中山七里らしく、飽きずに読み進められる。死刑にかかわる仕事はたいへんだと実感。実際には有り得ないかなと思う展開でもそれぞれの登場人物たちには共感できた
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