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「これからは竹林の時代であるな!」閃いた登美彦氏は、京都の西、桂へと向かった。実家で竹林を所有する職場の先輩、鍵屋さんを訪ねるのだ。荒れはてた竹林の手入れを取っ掛かりに、目指すは竹林成金! MBC(モリミ・バンブー・カンパニー)のカリスマ経営者となり、自家用セグウェイで琵琶湖を一周……。はてしなく拡がる妄想を、著者独特の文体で綴った一冊。
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Posted by ブクログ
「その人だけの文体」を持っている作家が大好きな私にとって、森見さんはもう最高。 何のことない出来事を書いていても、こんなに違う。 面白い話を書く小説家はたくさんいるけど、文章そのものに世界観がある書き手って、じつはすごく少ないと思う。 奇跡のような、宝石のような存在。
登美彦氏節全開で楽しい。MBCからの妄想爆発なんて、愉快愉快。昨年くらいから竹の花が咲いているようだが20年竹はなくなるの?
「人生に必要なものの一切が竹林にある」 作家だけでは将来ちと不安である。 そうだ、竹林経営だ。 眼前に広がる孟宗竹。 脳内に拡がる妄想竹。 微笑む美女、逸れる脇道。 竹の用途は幅広いな! 万感の思いで竹を割ると、 中身はしかしカラッポであった。 ///// 竹林伐採→竹林経営→竹林成金...続きを読む→MBC(モリミ・バンブー・カンパニー)カリスマ経営者になり安泰暮らし!人生バラ色! 生い茂る孟宗竹を凌駕する《妄想竹》物語。行動力ある根暗で阿呆で大変愛すべき方だなぁと、ますます推せてしまう
森見先生のブログを読んでいて、ただストーリーとかではなく、先生の文章が読みたいなと思って購入していた。 非常に面白く読めた。2011年の全誌休載事件などを経る前だから、まだ新人っぽい感じもあって、僕が言うのもなんだけど、やや初々しい気もする。日常を面白おかしく脚色する、いわゆるエッセイとしては少...続きを読む々型破りな感じもするが、これはこれで全然面白かった。
ひたすら森美 bamboo 登美彦が竹林で活躍する話。 明石氏や鱸氏と共に竹林に入っていき、御母堂の歯ごたえのあるケーキを食べ、のこぎりでぎこぎこし続ける。たまに締め切りに追われる。 特に何が起こるわけでもなく、マッスルトミーの妄想がさく裂していた。 これもまたよし。
竹林にまつわる登美彦氏のエピソードや妄想が書かれている作品だ。妄想の部分では竹林経営に進出し,モリミーバンブーカンパニーの社長となっているが,現実では何も進んでいない。現実の方は編集者や明石くんと竹を刈った思い出話だ。妄想と現実との乖離があって,たまにどっちかわからなくなる。
ザ・森見登美彦ワールド!っていう感じの一冊。ただただ「竹林を切る」というだけなのにこんなに膨らませて膨らませて一冊の本になっちゃうのはすごいと思う。どの森見登美彦作品にも言えることだけれど、奇想天外な妄想が延々と広がっていって、でも収集つかないってことはなくうまいこと辻褄が合って収まっていくのがとて...続きを読むも好きだなと思う。
竹林をテーマに、森見氏が竹の伐採をして事業を興し一攫千金とムキムキの肉体を手に入れる。そんな構想(妄想?)を描いて竹林と格闘する体験記の様な小説ですが、なかなか竹の伐採までに至らず、ダラダラとした状況が長く続きます。がそれもまた面白かった。森見氏の人間性がよく分かる作品でした(笑)
森見氏が書くとんでもない連載物。竹林の奥底に美女を見出すことはできなかったが、とにかくオモチロイ小説であった。小説というのはフィクションで現実離れしたものが多いが、ここまで「妄想だよ」とわかる作品は初めて。
もう広いのか狭いのかわからない妄想の、それをこねくりまわした文章が脇道それまくりで竹を切るだけなのに良く一冊になったなと笑。ただ、やはり単純に楽しく読める。私は好きですよ。
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