『にがくてあまい』の「里いもとイチゴのアイスクリーム」を作ったよ!|メガネ男子の漫画メシ 第2回
お腹を空かせた読者の皆さま、こんにちは。「メガネ男子の漫画メシ」第2回は、ちょっと驚きの野菜スイーツに挑戦します。
プロローグ
O編集長「第1回のローストビーフ、美味しかったなー」
Tくん「うまくできましたねー」
O編集長「メインの次だから、第2回はデザートね! はいこれ」(タブレットを差し出す)
Tくん「(また唐突なんだから……)ん、里いも? デザートなのに?」
第2回は『にがくてあまい』のレシピを再現!
今回、レシピを再現する漫画は、小林ユミヲ先生の『にがくてあまい』です!
『にがくてあまい』 第3巻 小林ユミヲ / マッグガーデン
第3巻・レシピ16「里いもとイチゴのアイスクリーム」を作ります。
『にがくてあまい』は、アラサー独身女・マキと、イケメンでゲイの美術教師・渚が、ひょんなきっかけで同居するところから始まります。毎回、ベジタリアンの渚が作る野菜中心のレシピが、ひとヒネリされていて、かつ美味しそうなので、思わず「どんな味なんだろう!?」と実践したくなるものばかり! 料理漫画でもありラブコメでもあり、一度で2つの味が楽しめる作品です。川口春奈さん・林遣都さん出演で、2016年に実写映画が公開されることも話題になっています。
過去、ぶくまるの記事でこのレシピをご紹介したことがありますが、その時はどんな味になるのか、なかなかイメージが湧きませんでした。いやおうなしに期待が高まります。
まず、里芋200gくらいを水洗いし、竹串がスッと通るくらいまで蒸します。
蒸し器がないので、今回はウォーターオーブン「ヘルシオ」の蒸し機能に委ねました。
これがほんとに便利で……蒸し野菜がボタン一つで、こんなにちょうど良い感じにできるとは! と、編集部一同感動しました(SHARPさんの回し者ではないですよ)。
粗熱を取ったら皮をむきます。
包丁を使いつつ、器用に地道に皮をむくメガネ男子。たびたび写している手が、意外にもなめらかできめ細かい肌感です。
続いて取り出したのは、Tくん持参のハンドプロセッサー。さすが会社に手作り弁当を持ってくる彼、社内の「料理しない女子」とは持っているモノが違います。
里いもとイチゴ10粒くらいを適当な大きさに切って投入し、そこに豆乳150cc、メープルシロップ大さじ7、オリーブオイル大さじ1、本みりん大さじ3、バニラエッセンス少々、塩ひとつまみを入れて混ぜます。
そう、このアイスは、普通のアイスクリームに使われている牛乳や卵は一切使わないのです! 食物アレルギーが心配な方でも挑戦できる、嬉しいアイスレシピですね。
ハンドプロセッサーが小型なので、材料を4回に分けて投入しました。渚の説明によると、空気を含ませるために「何度も撹拌するのがポイント」だそう。
できあがった「アイスの種」はこちら。後から入れた方がピンク色が濃くて……。
O編集長「なんかこれ、おっ○いみたいだね……(^ω^)」
Tくん「やめて!」
全体的に混ぜておっ○い感をなくした後、製氷皿に流し入れ、冷凍庫で固めます。
今回は漫画のレシピの分量通りに作ったのですが、持参の製氷皿2つ分になりました。
余談ですが、冷凍庫の中がすっからかんなのは、この企画のためにキッチンを貸してくれている編集部員S氏(男性・独身)が、新居に引っ越したばかりだからです。ヘルシオもピカピカの新品を思う存分使わせてもらいました。これからも使い倒します(編集長権限により)。
さて、凍るのを待っている間に、トッピングの「ナッツのキャラメリゼ」を作ります。漫画のレシピでは、くるみとアーモンド計130gくらいを粗く刻み、170℃のオーブンで5分ローストするように書いてあるのですが……すみません! ちょっとサボって既製品を使用しました。
食塩・植物油不使用と書かれた「素焼きミックスナッツ」を、袋の上から酒瓶で砕くTくん。はしょった手順をワイルドさでカバーしています。
鍋に三温糖50g、水小さじ1、メープルシロップ小さじ2を入れ、中火にかけてよく混ぜます。
水分量が少なく、すぐに沸騰してくるので、くるみとアーモンドを入れてよく混ぜます。
白っぽく固まってきたら弱火にし、キャラメル状になったらオーブンシートに広げて冷ましておきます。
そして3時間後……里いも&イチゴアイスとご対面の時が!
凍ったアイスはかなり固い状態。製氷皿から出すにも、結構力が必要でした。渚によると「食べる時は常温で放置するかフードプロセッサーで滑らかにする」とのことだったのですが、今か今かと待ち構えているぶくまる編集部員たちに、早く与えないと暴動を起こしそうだったので、もう一度ハンドプロセッサーにかけて、かたまりをほぐすことに。
カチンコチンなので、何回かに分けてほぐしました。
いざ、実食!
ひとさじ含むと、口の中でじわっと溶ける! 漫画の中で、マキ達が「どこが里いも?」と言ってた通り、野菜感はほぼありません。あえて言うなら、里いもならではのシャリっとした歯ざわりに、その名残を感じるといったところでしょうか。漫画でも表現されていましたが、アイスの中でもジェラートに近い食感です。
そして、イチゴの風味が優しく、自然な甘さ! くどさのない味わいなので、いくらでも食べられてしまいそうです。また、ナッツのキャラメリゼがほろ苦甘くて食感が楽しく、アイスにピッタリ合ってます。
調理過程を知らない人に食べさせたら、里芋でできていることに気づかないかも!? というくらい、美味しいアイスクリームができました!
O編集長「いやぁ、これが作れる女子はかなり技アリだね! もぐもぐ」
Tくん「まあ僕は男ですけどね。もぐもぐ」
O編集長「でも実はナッツ類が苦手なので、キャラメリゼは君にあげよう。その代わり、残りのアイスは私の方で巻き取ろうじゃないか。感謝したまえ」
Tくん「トッピングのみ!? 鬼だ!」
作りやすさ(5つ星評価)
★★☆☆☆(里いもの下ごしらえや撹拌に、ちょっと頑張りが必要!)
今回の出費
里いも 247円
イチゴ 597円
素焼きミックスナッツ 275円
メープルシロップ 498円
オリーブオイル・本みりん・バニラエッセンス・塩・三温糖 メガネ男子が持参
計 1,617円(税抜)
食べた人
ぶくまる編集部5人
ごちそうさまでした! 次回もお楽しみに!
今回の漫画『にがくてあまい』は好評配信中!
完結『にがくてあまい』 全13巻 小林ユミヲ / マッグガーデン