渡辺潤『デガウザー』最速レビュー【2018/7/1発売】
『三億円事件奇譚 モンタージュ』、『クダンノゴトシ』の作者・渡辺潤先生の最新作『デガウザー』を最速レビューします。都市伝説「フィラデルフィア計画」と現代社会が絡み合う、一大サスペンス作品の見所をご紹介!
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『デガウザー』作品紹介
『デガウザー』 第1巻 渡辺潤 / 講談社
『三億円事件奇譚 モンタージュ』の渡辺潤が描く新境地!借金を返済するため、貨物船の臨時作業員として船に乗り込んだ矢口求。しかしそれは、壮大な人体実験の幕開けだった。突如船が大きく揺れ、猛烈な頭痛とともに目の前の光景が歪み始める。状況を把握するべく動き出した求の前には、想像を絶する凄惨な光景が広がっており…。世界最大の都市伝説「フィラデルフィア計画」と現代社会が絡み合う、驚愕の国家転覆サスペンス!!
見所1:不穏な貨物船の事件
『デガウザー』は、主人公・矢口が借金を返済するために貨物船の臨時作業員として「来光丸」という船に乗り込むところから物語が始まります。
その船には矢口と同様に、借金を抱えた男たちが作業員として乗船していました。
ここで3ヶ月働けば借金が帳消しになるという、なんとも美味しい条件ですが、ちょっと不穏な雰囲気…。仕事の依頼主らしき男の話を聞いて、しばし船内で談笑をする作業員たち。しかし矢口がトイレに立ち寄った瞬間に異変が…!
見所2:都市伝説「フィラデルフィア計画」との関連性
「突然、船が強力な電磁波に包まれ、船内が凄惨な状況に陥る」という現象は、アメリカで都市伝説として語り継がれている「フィラデルフィア計画」と一致するものでした。
フィラデルフィア計画は、テスラ・コイルを活用して巨大な戦艦をステルス化させる目的で行われた実験。第二次世界大戦中にアメリカ軍がドイツ軍の磁気機雷に苦しめられていたことから、その回避策として考案されたものです。
この実験と同じ現象が、なぜ現代でも起きているのか。誰が何の目的で行ったのか。これらの関連性を考えながら読み進めていく、サスペンス的な要素も見所です。
見所3:主人公・矢口を襲うピンチ
3つ目の見所は、主人公・矢口を次々と襲う危機です。矢口は元ボクサーで、日本フェザー級2位まで上り詰めた実力者。持ち前の運動神経と勘の良さで、次々と迫り来るピンチをくぐり抜けるアクション要素も見所です!
『デガウザー』 第1巻 渡辺潤 / 講談社
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