彩流社作品一覧

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  • 三島由紀夫外伝
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    その、あまりにもスキャンダラスな半生! 11 月25 日の「憂国忌」にあわせて発売!!! 《瑤子夫人とUFOを目撃》 《三億円事件の犯人は三島由紀夫だ!》 《三島の霊と話をしていた川端康成》 にわかには信じられないような話であるが、いずれも〝ガセネタ〟ではなく、 〝トンデモ話〟でもない。 没後四十余年、未だに多くの謎を秘めた〝三島由紀夫〟という存在――。 そのスキャンダラスな半生を、本書ではあらゆる角度から拾い集め、 その裏に見え隠れする三島像を概観する!
  • ルーシー事件 闇を食う人びと
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 2000年7月に起こったルーシー・ブラックマン事件は、事件の猟奇性とともに、その周辺に蠢く闇の世界を浮上させたという意味でも特異な事件であった。公判を傍聴し続けた新聞記者が、法廷での全てを描くノンフィクション! 目次 プロローグ 第一章 暗闇 第二章 疑惑 第三章 対決 第四章 真相 第五章 法廷 エピローグ ルーシー事件関連年表 判決 奥付
  • 兵士たちの連合赤軍〈改訂増補版〉
    4.5
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ★「高い資料的価値があり、“面白い” 本である! 」 (椎野礼仁) 「『兵士たちの連合赤軍』を読むための基礎知識」と「連合赤軍当事者のその後」を増補。 ★「僕にとってこの本はまさに教科書だった! 」 (鈴木邦男) 「若者たちが何故あそこまで思いつめ、突っ走り、自滅していったのか。その謎を解き明かしてくれる本として永久に残るであろう。」 ★連合赤軍事件を描く連載漫画『レッド』(山本直樹・「イブニング」講談社・連載中、単行本既刊8 巻)のモデルといわれれ、注目される植垣康博の自伝的記録。自ら殺害に加担した苦しい体験を赤裸々に語り続ける人物としても知られ、最近は「ひかりの輪」の上祐史浩とともに活動中。
  • 八月十五夜の茶屋
    5.0
    沖縄在住の訳者が新訳で贈る沖縄の戦後復興を描いた「社会派」作品! 上陸作戦に参加した軍政チームの米軍将校が、ユーモアを交えて描く占領初期の民衆の姿を描く。 1957年、グレン・フォード、マーロン・ブランド、京マチ子主演の映画で有名になったアメリカ映画の原作本。 「ゴトゴトと音を立てて進む帆船(ジャンク)……そのすべてが友好的に、通商だけを目的として渡って来たとは限るまい。時には、侵略者(インベイダー)を乗せて来ることもあったのではないか? 沖縄の人々は、侵略者によく対抗できたのだろうか? それとも、強要されたことをすべて受け入れる道しかなかったのか?……自分もまた沖縄の人々に差し向けられた侵略者であることに思い当たり、険しい表情になった。」(本書「侵略者」より)
  • キューバ ハバナ下町歩きとコロナ禍の日々
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    1巻2,420円 (税込)
    パンデミックの2020年、意を決して出かけたキューバでロックダウンを経験。ホテル巣籠もり 6か月間の驚きの生活……、そして医療先進国キューバのコロナからの夜明け。1998年からキューバに通う著者の斬新なキューバ・リポート! 目次 Ⅰ 追憶のキューバ――ハバナ”ヨルバ”の世界 1998年 Ⅱ コロナ禍キューバ――2020年2月~8月のハバナ体験 Ⅲ キューバ最先端医療とコロナ対策、そして帰国 Ⅳ 「SOSキューバ」は仕掛けられた!! 2021年7月~ Ⅴ そして、その後の事 今 とても大切なあとがき
  • いつか来るとわかっていた介護
    -
    1巻2,420円 (税込)
    本書は、前半部で著者が体験した「リアル」な介護・看護の問題を、 後半部では、日本の映画作品において表象された「フィクション」としての 介護・看護の問題を、重ね合わせることで、各時代背景を軸に批評を行った ものである。 「経験したことを書いて社会のためになるような本を出しなさい」…… それは父から発せられたものだった。常に社会に役立つことを念頭においていた父。 その時は、自分の壮絶な経験を書くことはしなかった。しかし今回は書こうと決意した。 これによって社会への貢献が期待できるかもしれない。 多岐にわたる介護サービスを「利用者」の視点から具体的なエピソードに言及しつつ記述することで、映画とともに、介護に関わる問題点、及びその課題を探る。 【目次】 【第1部・介護の現状】(第1章)スタートは要介護認定申請(第2章)ケアマネージャーを見つける(第3章)元気なときにデイサービスへ通う(第4章)ショートステイの体験と老人ホームへの入居(第5章)訪問介護を担うヘルパー(第6章)ヘルパーが書き記す介護記録(第7章)ヘルパーが引き出す利用者の内面(第8章)スーパーヘルパーの演技力(第9章)介護のゆくえとAI(人工知能)【第2部・介護の映画】(第1章)ヘルパーを利用しない/ 1970年代/『恍惚の人』(豊田四郎監督)(第2章)自宅へ連れ戻し看取る/ 1980年代/『花いちもんめ』(伊藤俊也監督)(第3章)在宅介護の限界/ 1980年代/『人間の約束』(吉田喜重監督)(第4章)老々介護の明暗/ 1990年代/『午後の遺言状』(新藤兼人監督)『ユキエ』(松井久子監督)(第5章)デイサービスの登場/ 2000年代『アカシアの道』(松岡錠司監督)(第6章)在宅介護が成功した秘訣/ 2000年代/『折り梅』(松井久子監督)(第7章)ホームに入居する/ 2000年代/『そうかもしれない』(保坂延彦監督)(第8章)万歳、介護保険制度/ 2010年代/『ペコロスの母に会いに行く』(森崎東監督)
  • 差異を読む
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    1巻2,420円 (税込)
    現代批評はすべて〈差異を読む〉ことから始まる── 「差異」をめぐる社会現象を読む、文学/文化批評の展開。 「文学理論」の「定番」をわかりやすく解説し、 好評の入門書『読むことの可能性』(2017年刊)。 続編の本書では、「フェミニズム」「ジェンダー」「クィア」 「ポストコロニアル」から「アダプテーション」まで、 脱構築以降の批評理論の流れをわかりやすく解説します! ●大学の授業を想定した「ですます調」で読みやすく! ●各章に、解説を補強する「Q&A」付!  ●作家や作品、文献情報、批評用語を解説した丁寧な「注」で  さらにわかりやすく! ●ディズニー、スピルバーグ、クローネンバーグ、『フランケンシュタイン』、  『闇の左手』、『こゝろ』等、身近な作品を例に!
  • 読むことの可能性
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    1巻2,420円 (税込)
    文学理論の実践的なガイドブック! なぜわたしたちは「文学」を必要としているのか、 なぜ「文学」は衰退した、と言われるのか── 「テクスト理論」から「精神分析」まで、 「文学理論」の「定番」をわかりやすく解説、 今のわたしたちに意味のある形で実践する入門書! ●大学の授業を想定した「ですます調」で読みやすく! ●作家や作品、文献情報、批評用語を解説した丁寧な「注」でさらにわかりやすく! ●ディズニー、『羊たちの沈黙』、『もののけ姫』、『サイコ』、『アバター』、  『キャッチャー・イン・ザ・ライ』(村上春樹訳)、夏目漱石等、  身近な作品を例に! ●著者自身が長年、探し求めていた文学理論の「解説・入門書」! ●各章に、解説を補強する「Q&A」付! 【Q&A】の例………… Q:文学に理論はいらないどころか、   文学そのものもいらない、という考え方があるようです。   大学からも文学部がなくなりつつあるということは、   文学など勉強しても役に立たないということなのでしょうか? Q:フェミニズム的な視点から書き換えられた  「赤ずきん」物語には、具体的にどのようなものがあるのでしょうか? Q:ラカンは、「日本人には精神分析はいらない」と言っているらしいですが、   どういうことですか?
  • 「まち裏」文化めぐり
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    1巻2,530円 (税込)
    東京の下町を「深掘り」する! 本書では千住・蔵前・浅草を取り上げる。「まち裏」としたのは一見しただけではわからない街の裏側、歴史、コミュニティ、景観、ストリートから生まれる「文化」に再生の本質を見るからである。千住は犯罪数が多いというイメージがあるが、実際は起業数に関して品川区に次いで2番目に多く、ここ数十年で変貌した。蔵前は以前は倉庫が多い地帯だったがモノづくりを支援する施設等、最近では個性的なコーヒーショップが軒を連ねオシャレな空間となっている。浅草は観光地として有名だが歴史的には関東大震災や戦争で街が破壊され復興。下町が再生・復興できたのは、その土地の文化が基盤となっているからである。文化活動はコミュニティの結束を強固にし、再生や復興にはかかせない。取り上げた3つの街は、江戸時代に物流の拠点や歓楽街として多くの人びとを受け入れ繁栄してきた。他者を受け入れる文化があった下町は、新しい文化が作り出される機会があり、クリエイティブな空間として変容している。新旧入り混じる文化は風景や人に大きな影響を及ぼし、三者三様の独特な「顔」を作る。本書では3つの地域の変容において「文化」がいかなる役割を果たし、街の魅力として醸成されてきたかについて考察する。写真図版、多数収載。
  • 大インダス世界への旅
    4.0
    1巻2,530円 (税込)
    世界を放浪しクライミングに命をかけてきた著者が、山を越え国境を越え紛争下を歩き通い続けた大河インダス流域の魅力を、迫力ある写真と味わい深い文章で紹介。 ラダック、ザンスカール、カシミール、カラコルムなど、源流から河口までの大自然と民俗・文化を探訪する。素朴で不思議な人びとの暮らしと思いに迫る。カラー写真多数! 【目次】 1章  チベット人の聖山カン・リンポチェを巡礼する 2章  ラダックの仮面舞儀礼 3章  ザンスカール 幻の「氷の回廊」をゆく 4章  国境未確定の「観光地」カシミールの現実 5章  大地震があぶりだしたカシミールの本当の問題 6章  もうひとつの「世界の屋根」カラコルム山脈 7章  三蔵法師もかつて目指した桃源郷スワート渓谷 8章  混迷のアフガニスタンにバーミヤン大仏を見に行く 9章  神々との饗宴に彩られたカラーシャの暮らす谷 10章 肥沃な大地に根付くパンジャーブの歴史と文化 11章 シンド州でインダス文明の残り香を嗅ぐ
  • 続・黒潮文明論
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 奄美・徳之島生まれの著者が、日本列島に沿って 流れる「黒潮」にまつわる様々な物語を縦横無尽に語る。   現地調査の成果に加え、博覧強記の知識によって、 黒潮が洗う島々の習俗、文化、言語、食、そして 海沿いに建つ原発にまで話題は及ぶ。 神話から現代まで時空を駆け巡り、日本の基層を探る 文明論第二弾! 西郷隆盛ゆかりの大隅半島紀行や沖永良部島などに まつわる逸話も充実。
  • 花岡事件「鹿島交渉」の軌跡
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 花岡事件は日中友好の原点である!花岡事件鹿島建設交渉の代理人、石飛仁が和解にいたるまでの内幕、軌跡をすべて明らかにした衝撃ルポ!事件の生存者とともに展開される未払い賃金の補償交渉を通じて、知られざる真相が次々と明らかにされる。金子博文による詳細な解説。『悪魔の証明』増補改訂・改題。 目次 プロローグ 1 すべては「閣議決定」ではじまった 2 消えた「外務省報告書」 3 悪魔の証明 4 花岡蜂起四〇周年 5 生きていた耿諄労工大隊長 6 平和への「長征」 7 交渉の発展 8 事実の「花岡事件」  9 事実の慰霊そして天津ヘ エピローグ 鹿島交渉メモ( 一九八三~二〇〇七) 結び 解説 奥付
  • 斎藤茂吉の人間誌
    -
    「性」と「生」への強固な執着 人間探究者・茂吉の真相! 斎藤茂吉は高名な歌人で文化勲章受章者であり、青山脳病院の院長として、 その重責を全うした精神科医だった。茂吉が精神医学を学ぶようになったのは、 自らの志望というよりも、養父・斎藤紀一(茂吉は山形の守谷家の生まれ)との 関係での宿縁と言わざるをえない。 茂吉は宿縁に逆らうことなく、当時は「感謝せられざる医者」と呼ばれた精神科医 として、世間から否定的な眼差しを向けられていた病者に寄り添い、 近代国家による衛生国家が推進され、病者への差別や排除があった時代に、 病者の「負のエネルギー」を自ら吸収すべく、責務を誠実に果たした。 また、自身の歌業を「業余のすさび」と称しながらも歌人として認められるに従って、 文学者で医者の先駆者として陸軍統監医になった森鷗外は大きな存在であり、 その影響を受けたのであった。本書では、茂吉の病者への眼差しのみならず、欲望に溢れた「人間」茂吉に焦点を当て、彼の病気観の底流にある死生観を深く考察する。 [目次] 第1章 茂吉の性の諸相 第2章 茂吉のユーモア 第3章 茂吉と手帳  第4章 精神病医茂吉と精神科医北杜夫 第5章 茂吉の戦争詠 第6章 茂吉の晩年 第7章 茂吉の仏教観 第8章 茂吉と浅草寺
  • 黒潮文明論
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 奄美生まれの著者が、日本列島に沿って流れる「黒潮」にまつわる 様々な物語を縦横無尽に語る。  現地調査の成果に加え、博覧強記の知識によって、黒潮が洗う 島々の習俗、文化、言語、食、そして海沿いに建つ原発にまで 話題は及ぶ。  神話から現代まで時空を駆け巡り、日本の基層を探る文明論!
  • 増殖するフランケンシュタイン
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    1巻3,190円 (税込)
    200年の時を経ても、読者の想像力を刺激し続ける 『フランケンシュタイン』。 現代の視点から分析・批評する第一部と、 演劇・小説・映画・マンガ等、この神話的テクストが 生み出してきた多種多様な 「翻案・改作(アダプテーション)」をめぐる 第二部で構成。 なぜ、『フランケンシュタイン』は多くの解釈を 生み出し、甦り続けるのか、 「ですます調」でわかりやすく迫ります! 2017年はドラマやミュージカル等、 『フランケンシュタイン』を 翻案した作品が続きます! フランケンシュタインが話題になること、 間違いナシ、です!
  • アンドレ・ジッドとキリスト教
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    本書は、1890年代から1930年代までのジッドにおける「悪(le mal)」をめぐる 思想的展開を、「病(le mal, la maladie)」と「悪魔(le diable, le démon, le Satan, le Malin)」という二つの軸となる観念の検討を通じて明らかに しようとしたものである。ジッドの著作を読み解くと、彼が「病」と徹底的に 向き合わねばならなかったからこそ、「悪魔」をめぐる関心や思索の展開が 開かれた様子が浮かび上がる。「病」も「悪魔」も、彼の実存のみならず、 文学創作においても避けては通れない課題であった。これら「悪」との対峙を 通じて形成されたジッドの思想的独自性を浮かび上がらせることが狙いである。 「悪」をめぐってジッドが示した思索が、彼個人またキリスト教社会に留まらない 普遍的射程を有していたことを最終的に結論づける論考である。
  • フロス河畔の水車場
    -
    「ずっとそんなふうに自分を苦しめたままでいることはできないよ──」 生きることへの深い洞察とリアリズムの融合した英国小説の真髄、新訳で登場。 【作品のあらすじ】 19世紀、大英帝国として栄華を極める前夜のイギリス田園地帯。製粉と酒造を生業とするタリヴァー家で、個性豊かな少女マギーは父と母、そして誰よりも愛する兄トムと暮らしていた。しかし穏やかで牧歌的な生活は、裁判敗訴をきっかけにした父の死により一変してしまう。父の怨敵に激烈な復讐心を燃やす兄。マギーは宿敵の息子フィリップから激しく純粋な恋情を向けられ、その心に応えたいと願いながらも、しかし兄との絆を断ち切ることはできない。追い打ちをかけるようにマギーの心は、いとこルーシーと婚約寸前の恋人スティーヴンとの狂おしい愛に揺れ動く。人として生きるのなら過去の絆を断ち切るわけにはいかない──少女マギーの葛藤が英国社会の日常を背景に辿られ、当時の知性と現実を描き出す英国小説の傑作。
  • 超実践! 勝ち続けるための逆張りデイトレード
    3.0
    YouTubeチャンネル登録者5万人! 『デイトレ塾-Rょーへー』第二弾! 著者が「イマ」まさに使っている5分足チャート攻略から、板読み、フル板を 活用した最安値買いを狙った買い指値の入れ方まで伝授! 【内容紹介】 ●第一章 逆張りデイトレードとは  ●第二章 逆張りデイトレードのためのトレード環境づくり ●第三章 5分足を使った逆張りデイトレード攻略 ●第四章 板読みデイトレード攻略 ●第五章 暴落パニック相場で大勝ちを狙おう ●第六章 デイトレーダーとして成功する秘訣
  • 40代 「進化するチーム」のリーダーは 部下をどう成長させているか
    3.5
    AIの台頭、残業時間の縮小、年功序列・終身雇用の崩壊、テレワークの推進、オンラインコミュニケーションの活用、定年の延長、プロジェクトマネジャーの増加、ダイバーシティの推進、SDGs等々、ビジネス環境が凄まじいスピードで変化するなか、組織のリーダーに求められる役割も大きく変化しています。  管理職になりたての人はもちろんのこと、経験を十分積んだリーダーであっても戸惑いを覚えていることでしょう。  こうした新しい時代に組織を活性化し成果を出すためには、リーダーは何を考え、どう行動し、いかにしてチームのメンバーを引っ張っていくべきなのか。また、変化の激しい時代には、リーダーは何を求められ、どう対処すべきなのか、ベストセラー作家・中谷彰宏氏が徹底指南します。 【この本は、以下の3人のために書きました。】 ①お手本のない時代に、リーダーになって困っている人。 ②今でのやり方が通用しなくなって、困っているリーダー。 ③これからリーダーになりたい人。 【内容紹介】 ● 1対多から、1対1の関係に。勤務時間の長さで評価できない時代に。 ●「同じ釜の飯」型から、ジャム・セッション型に。 ●リーダーは、地位ではなく、役割分担。全員がリーダーのチームは強い。 ●「するか、しないか」は、部下がイキイキするかどうかで、決める。 ●多様化とは、面白さがわからないものを認めることだ。 ●みんなが見捨てても、自分は見捨てない。 ●「君のため」が、部下には、めんどくさい。 ●部下に「とんがりすぎ」と注意される存在になる。 ●変化の時代には、自分の中にリーダーを持つ人が強い。 【目次】 第1章 あなたは、チームに「ワクワク」を与えていますか? 第2章 あなたは、チームを「イキイキ」させていますか? 第3章 あなたは、チームから「リスペクト」されていますか? 第4章 あなたは、チームに「弱み」を見せていますか? 第5章 あなたは、誰よりも「とんがって」いますか?
  • 幽霊
    -
    「死刑囚」をテーマにした上質なサスペンス・ストーリー  政府高官を殺害した容疑で死刑宣告を受けた、死刑囚の「男」。 死を約束されたにもかかわらず、不気味なほど穏やかに日々を 過ごす「男」に、好奇心を押し殺しながら接する 担当刑務官のユン。  殺害動機も自身の出自さえも明かさない「男」のもとへ、 姉と名乗る女が面会に現れる。沈黙していた「男」の感情は、 それを機に少しずつ、静かに動き始める。
  • 「花の波動」で幸せな人生を手に入れる
    -
    植物は、人の気持ちがわかり、人を癒す力を持っている! フラワーエッセンスのパイオニアが、 「肩の力を抜いてもっと幸せになるための新しい方法論」を伝授! ●インドのユーチューバーAkiko Spilitual さんや桑名正典さん (『ミリオネア・バイブレーション』著者)などとのコラボ企画も行う予定です! 第1章 「波動」を整えれば、すべてが想い通りになる!      ~潜在意識を活用して、願いを叶えるメソッド 第2章 「本当の自分」を取り戻そう      ~魂の声に素直になって、「自分らしく生きる」という自分軸を持つ 第3章 「花の波動」には、人の潜在意識の扉を開く力がある!      ~植物の癒しの力で、望む現実を手に入れる 第4章 花の波動を取り入れる「花音セラピー」メソッド      ~日本人のための「和のフラワーエッセンス」 第5章 目的別に「花の波動」を活用してみよう      ~あなたの悩みは、花の波動が解決してくれる! 第6章 あなたの人生を変えるフラワーエッセンス!      ~お花のセルフケア事典で、とっておきの1本を
  • すべてがわかる! 日本アニメ史入門
    3.0
    『鉄腕アトム』から、『あしたのジョー』『千と千尋の神隠し』 『鬼滅の刃』まで、 ニッポンアニメ100年史を紐解き、徹底解説! 『宇宙戦艦ヤマト』世代の50代から20代以下の読者まで 楽しめるオールタイムベスト・アニメ! 各年代を代表するアニメ作品や関連する人物、アイドル声優の登場や 「ガンプラ」に代表される玩具に、アニメ専門誌といったメディア、 さらには「オタク」をはじめとする社会風俗を 年代ごとにトピックを立てて解説します。 【目次】 ●アニメの国日本の先駆け『鉄腕アトム』の栄光と呪縛 ●ギャグアニメ誕生! 『オバケのQ 太郎』『おそ松くん』から                       『パーマン』へ ●少女ストーリーマンガから生まれた魔法少女アニメと                      『リボンの騎士』 ●妖怪ブームの幕開けとなった『ゲゲゲの鬼太郎』 ●アニメを席巻した「スポコン」『巨人の星』『アタックNo.1』 ●『あしたのジョー』『エースをねらえ!』、           アニメ表現の可能性を広げた出﨑統 ● TVアニメ界を席巻する巨大ロボット『マジンガーZ』 ●『アルプスの少女ハイジ』からの「世界名作劇場」がジブリを生んだ!? ●『宇宙戦艦ヤマト』大ヒットが生んだ新しいアニメの世界 ●『美少女戦士セーラームーン』漫画連載と同時のアニメ放映から                     メディアミックスの代表へ ●日本映画史を塗り替えた『鬼滅の刃』。               テレビアニメにあった大ブレークの予感
  • 魅力的な十人の女性
    -
    1巻1,650円 (税込)
    しなやかさこそが「強さ」である! いま、日本はどん底にある。貧困、雇用の悪化、将来への不安、 刹那的な犯罪と自殺の増加等。国民の生命財産を守るのが政治 であり政治家の使命だが、政治家は「自分」のために働いている。 経済界も経営者の大半が社会に貢献する気持ちが稀薄だ。 その結果、国家の品格も人気も評価もどんどん地に落ちている。 特に国民生活に関わる項目では最低であり、心の問題を救う 文化政策に至ってはさらに低い。そこへきて新型コロナ禍での混乱の極み。 もはや「男中心」の政治・経済では日本を救うことは不可能だ。 そこで、各世代の10人の女性に、生まれ、育ち、仕事、結婚、出産、 離婚、挑戦してきたことなど、女性5人(女優、大学生、専門学校生)が 取材し、コロナ後の「日本再生」へのヒントを探る。 いきいきとした彼女らの「魅力」はどこから生まれてくるのか。 無制限に正直に「自己」を語る白熱のトークセッション。 (1)永井多恵子    (せたがや文化財団・理事長/世界演劇協会日本センター長) (2)中川裕季子    (ダンスステージ企画構成・振付・演出/中川三郎スタジオ代表) (3)吉田幸子    (無形文化財西馬音内盆踊り名手/フラワーデザイナー) (4)キャサリン・ジェーン・フィッシャー    (前衛美術家/レイプ被害者救済運動家/     ノーベル平和賞ノミネート2020年度) (5)是蘭[鈴木優子]    (新美術ミクストメディア作品アーチスト     /外国教育企業・BodyChance 顧問) (6)兵藤祐子    (東京都港区区議会議員) (7)吉川雅子    (朗読家・ナレーター・日本語伝道師/NPO法人声物園理事長) (8)中前由紀    (東京都港区区議会議員) (9)霜鳥まき子    (パーソナルスタイリスト・衣食住プロデューサー     /株式会社SPSO代表) (10)卜部裕里子    (ピアニスト)
  • 講談最前線
    -
    向島の寄席「墨亭」席亭による新講談論! 令和の初日、個人的に向島に「墨亭」という寄席を開いた。演芸場の許可を取ったので演芸スペースではなく寄席と呼ばせてもらいたい。落語に講談に浪曲に、その他の日本の芸能を寄せ集める空間でもあるので「寄席」でもいいだろう。オープン時には神田春陽先生にお世話になり、今もお世話になっている。そしてそこから広がりを見せ、講談の会を多く開くようになった。オンタイムで聴いてきた講談に、資料から知り得た講談。そして今の講談に、これからの講談の姿といったことを思いつくままにあれこれ記してみたいと思う。ただし、東京の講談界についてがほとんどであり、偏った見方や意見になる可能性があるのは承知で、反論や異論が出ることは覚悟の上だが、そこからまた各人の講談の魅力が引き出せればいいのではないかとも思っている。 【目次】 (1)今、本当に講談ブームなのか? (2)神田伯山は釈場を復活させるのか (3)最初に聴くなら何がいいのか、そして誰がいいのか (4)講談と落語の違いとは (5)東京の講談界が二派に分裂している訳 (6)天の夕づるの“ポルノ講談”とは何だったのか (7)分裂し続ける上方講談界 (8)改めて注目したい現代講釈師(神田織音・神田茜・神田愛山・                       宝井琴星・宝井琴桜) (9)若手講釈師群像(田辺いちか・神田紅佳・宝井梅湯) (10)《資料》昭和61・62年の本牧亭風景~本牧亭の楽屋帳から (11)木馬亭講談会の魅力 (12)あの頃の落語色物定席での講談事情 (13)講談を「読む」ということ (14)講談はどこで聴けるのか (15)講談を「聴く」ということ (16)これは聴きたい!講談らしいネタ (17)連続物の楽しみ (18)やっぱり聴きたい「赤穂義士伝」 (19)新作講談の楽しさ (20)八代目一龍斎貞山、鬼籍に入る
  • 人生斯くの如くか
    5.0
    1巻1,870円 (税込)
    著名な人の死は多くの場合、劇的であり、葬られた場所は 厳粛な処だ。 たとえその人物が、世に悪人だと言われたとしてもである。 その厳粛さに惹かれた著者が、 若い頃から訪ねた墓地に眠る人の生き様に思いを馳せ、 もし問いかけがあるならば、その答えを思索する異色の紀行書。 目 次 はじめに   〔日本の部〕 一 正成(まさしげ)の首塚 二 六波羅探題北条一族の墓 三 北条高時の墓    日野俊基の墓    護良(もりよし)親王の墓 四 菅原道真の墓 五 支倉常長の墓 六 渡辺崋山の墓 七 江藤新平の墓 八 西郷隆盛の墓 九 平民宰相 原敬の墓  〔ヨーロッパの部〕 一 カタコンベ 二 山賊ホセマリアの墓 三 「スペイン戦争」犠牲者の墓 四 カルメンと椿姫の墓 五 哲学者ニーチェの墓 六 ウィーンの中央墓地 ベートーヴェンの墓 七 ヒットラーの両親の墓 八 ナチス親衛隊員の墓 九 ユダヤ人墓地
  • 戦争・革命・テロの連鎖
    -
    1巻2,090円 (税込)
    10年ごとに繰り返される矛盾の正体と危機噴出の構図! 1994年から2014年まで20年間、中東各地に赴任して2003年のイラク戦争や 2011年の「アラブの春」、2014年の「イスラム国」(IS)の出現という 「中東危機」に遭遇したジャーナリストがこれまでの経験と蓄積された知識 によって読み解く錯綜する中東情勢への視座。 大国の介入という国際政治の不条理はもとより、権力の合掌連合や弾圧と抑圧 の強権政治がはびこる中東の国々では、言論の自由と報道の自由がないため、 迫り来る危機の予測は難しく、強権が抑えきれなくなったときに一気に爆発する。 そして中東で起きる戦争や政変、テロは、石油危機や流出する難民問題、 さらにはテロまで輸出する結果をもたらした。過激派組織「イスラム国」は ほぼ制圧されたが、アフガンではタリバンが復権し、中東各国の治安は決して 落ち着いてはいない。 本書は起こり得る中東危機を考えるうえで示唆に富む好著である。 【目次】 まえがき 第1章  繰り返される中東危機── 1979年から始まった連鎖 第2章  危機の前にパレスチナが動く──「尊厳」の問題 第3章  噴出した若者パワーの行方──「アラブの春」第2弾 第4章  ムスリム同胞団は復活するのか──弾圧の下で 第5章  イラン・イスラエルの〝戦争〟は激化するか 第6章  「イスラム国」の再来の可能性とスンニ派の受難 第7章  イスラエルとアラブ国交正常化──平和か、危機か 第8章  中東分裂の構図──ぶつかる2つの枢軸 第9章  「対テロ戦争」が生む難民危機──空爆の破壊と殺戮 第10章 コロナ禍で増幅する矛盾──感染対策が治安対策へ 中東危機年表 あとがき
  • 西ネパール・ヒマラヤ 最奥の地を歩く
    4.0
    1巻2,090円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 リウマチという難病を抱えながら、チベット(中国)国境に近い ヒマラヤの最奥の地ドルポで約100日におよぶ越冬を単独実現させ、 今年「植村直己冒険賞」を受賞した、40代女性登山家の初の本。 厳しくも美しすぎる世界の屋根の山々。そこで繰り広げられる動物 や人々の伝統的なくらし。神々しい秘境の景色に、圧倒される…… 優れたカラー写真多数掲載!!
  • 一つ目の諏訪大明神
    -
    1巻2,090円 (税込)
    いよいよ来年は七年に一度の御柱祭!  諏訪神社の総本社である諏訪大社は古くから謎の多い神社だ。 縄文遺跡に囲まれ、精霊信仰を取り込んだ独自のミシャグチ信仰や 狩猟の神、軍神、風の神という多様な貌を持つ諏訪明神……。 神仏分離政策にとって破壊されたと言われる 普賢菩薩騎象像の片目の姿の元々の形が、一つ目の神であったとの 仮説で展開する古代史と大社と仏教の関係を通して 諏訪氏の源流に迫る労作。 【目次】 まえがき 第一部  一つ目の諏訪大明神 第一章  神仏習合時代の諏訪神 第一節  仏法紹隆寺 第二節  普賢菩薩騎象 第三節  普賢菩薩勧発品 第四節  明治の神仏分離 第五節  一つ目の諏訪神を推理する 第二章  葛井池の片目の魚伝説 第一節  葛井の清池 第二節  手長足長の神 第三節  ダイダラボッチ 第三章  神が目を傷つける話 第一節  柳田國男氏の一目小僧 第二節  眇眼で跋者の山の神 第三節  貝塚茂樹の古代中国の山の神 第四章  柳田國男の一目小僧の結論 第一節  諏訪社の人身供犠 第二節  諏訪の御柱 第三節  南宮とタタラの押立柱 第四節  美濃国の南宮 第五節  伊賀一の宮、敢国神社 第六節  浜南宮 第五章  金屋子神 第一節  金屋子神とタタラ製鉄 第二節  金屋子神祭文 第三節  死の忌みを嫌わない金屋子神 第四節  諏訪明神と金屋子神の一致点 第五節  金屋子神と蚩尤 第六章  天目一箇神と鉄鐸 第一節  鉄鐸の鳴る音は御左口の声 第二節  多度大社と伊勢平氏 第三節  銅鐸と鉄鐸 第四節  薙 鎌 第五節  風の祝 第六節  諏訪神は蛇体の風神 第七章  ミシャグチとフルの争いの話 第一節  守屋山は諏訪神社の神体山か 第二節  先代旧事本紀の語る物部氏の伝承 第三節  御霊信仰と守屋 第四節  高句麗朱蒙と沸流国王 第五節  百済の建国神話とフル 第六節  新羅昔脱解と瓠公の争い 第七節  ミシャグチを追跡する 第八節  昔脱解伝説の考察 第九節  海童と八幡信仰 第十節  銅剣文化の担い手、安曇・物部氏 第十一節 御衣着祝誕生をめぐって 第十二節 諏訪神社祭政体試論 第二部  新天皇に寄り添ふ       一目一足の鍛冶妖怪 第一節  夜通し行われる秘儀 第二節  折口信夫説と天皇霊 第三節  大和平定の剣フツノミタマ 第四節  一目一足の鍛冶神 第五節  天皇霊について 第三部  仏教と諏訪大社 第一章  源平合戦と諏訪武士 第一節  諏訪神社の武士化 第二節  源平合戦 第三節  旭将軍木曾義仲 第四節  鎌倉幕府と諏訪神社 第五節  承久の乱と諏訪盛重 第二章  上社と仏教 第一節  上社神宮寺、年中行事 第三節  上社本宮の社殿配置 ほか 第三章  下社と仏教 第一節  諏訪盛澄 第二節  金利満貞 第三節  武田氏の下社堂塔の再興計画 第四節  千手堂・三重塔の再建 第五節  下社神宮寺案内 第六節  社僧も出仕した下社の行事 第七節  常楽会と瑜祇経秘文奉納
  • 僕は美しいひとを食べた
    4.3
    人を喰うことは、常に神を喰うこと  私たちは神への深き愛ゆえに、神との融合を求めて聖餐を催し、その血肉に見立てたパンと葡萄酒を体内に取り込んで恍惚とする。だとすれば、兄弟たる人間へのフィリアゆえにその肉体を貪る行為も、貴き愛と呼べるだろう......  なぜ男は「美しいひと」を食べたのか。全篇にちりばめられた、古今東西の食人にまつわる膨大な逸話の引用から浮かび上がる、「真実の愛の行為」としての食人の姿とは。この、妖しい輝きを発する告白体の小説こそ、カニバリズム文学のイデアへの最接近を果たした奇書と呼んでも過言ではない。
  • アジア太平洋戦争新聞
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 今年(2021年)9月18日は、日中戦争の発端となった満州事変が起きてから 90周年にあたる日でした。そして12月8日は、太平洋戦争の開始となった 真珠湾奇襲攻撃・マレー侵攻から80周年にあたります。 太平洋戦争は1941年(昭和16年)に突然始まったものではありません。 そこには「暴支膺懲」という尊大なスローガンで臨んだ中国との戦争、 さらには東南アジアを占領して、欧米の植民国家に代わって日本が盟主となる という妄執(大東亜共栄圏)が、その初まりにありました。 本書は、満州事変以降、15年にもわたる一連の戦争を振り返りながら、 日本が国を挙げて戦争へとひたすらに突き進む過程と、最後は銃後の民間人まで 巻き込ながら無条件降伏に至るまでを、「新聞形式」のスタイルを通して 時々刻々と描くものです。 日中戦争・太平洋戦争をテーマにした書籍は、ともすれば前述した満州事変や 真珠湾攻撃を初め、満州国の建設、ミッドウェー海戦、東京大空襲、原爆投下 といった重大な局面がフィーチャーされるのが常ですが、 本書では戦争が長期化する中での「銃後の暮らし」の様子も数多く取り上げました。 1938(昭和13)年4月の「国家総動員法」公布によって、人的・物的資源の全てを 国家が全面的に統制できるようになると、民間人の生活も戦争に密着にしたものと なります。やがてそれは衣料や食糧の配給制度、軍需工場への動員、「建物疎開」 「学童疎開」へと続いていきます。それでも、作家の吉村昭はこう書いています。 「戦争は一部の者がたしかに煽動してひき起したものかも知れないが、 戦争を根強く持続させたのは、やはり無数の人間たちであったにちがいない」 (『戦艦武蔵』)。満州事変から90年、真珠湾奇襲攻撃・マレー侵攻から80年を 迎えた今だからこそ、日本と日本人が選んだ「戦争」をもう一度見つめ直す 学びの機会として、本書は刊行されるのです。
  • 夏の奥津城
    -
    ……会津地方の或る旧家の壊滅…… たまたま地方の一旧家に生れて、年ふるままに人となり、しまいには天の定め、その命を召しあげ、遺された者ら、只ひたぶるに祈る。さて、祈る者びとも、かわるがわる、とき到りて同じ定めに就き、今度は逆に祈られる。一人また一人と、生れては死ぬ。死ぬとわかっていながら、生れてみれば嬉しいことも、辛いこともあろう。それもこれもが、いずれ等しく、ひとときの光芒放つ間もはかなく、果ては闇に消えゆくものの。かつてさんざめいた日々の生活、古い家屋敷、周囲をとり巻く山に川に、野に畑に、昔の俤すでに無く、ただ言葉だけがむなしく宙へ舞う。祈るべし、命あるかぎり祈るべし。神々の、この世に在りし証を温めながら祈る。 【目次】 【第1部・夏の奥津城】 (序)兄弟/籠る日々/雷( いかづち) /病を得て/大寒の朝/奥津城/渦/天壌無窮/  招魂/神々の集い/(跋)祈り 【第2部・譚草拾遺】  愚神祭/蘇生/独身/ジェイムズ・ジョイスへの旅路/イタリア叙事喜劇
  • 一九四〇 命の輸送
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    「命のビザ」を繋いだ、名も無き者たちの物語。第二次世界大戦期、アドルフ・ヒトラー率いるナチス・ドイツの迫害を受けたユダヤ人の多くは、リトアニア日本領事館駐在、杉原千畝(すぎはらちうね)領事の発給したビザに命を救われた。その大量のユダヤ難民たちがナチスの魔手から逃れ祖国を脱出し、遠く日本までたどり着くことのできた背景には、若きジャパン・ツーリスト・ビューロー(現JTB)職員たちの尽力があった。歴史の表舞台には上らなかった、しかし確かにそこにあった、ユダヤ難民救出のもう一方の真実を描く。
  • 自由と解放を求める人びと
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    共感し、葛藤する闘い――公民権運動の多面性! 多様に展開された公民権運動の側面を四人の女性の生き方から見る第一部、非黒人のカトリック教徒とユダヤ教徒、同性愛者が関係する運動との繋がり方を探った第二部、そして人種という「創られた」概念で差別化されたアメリカ社会の歩みを概観する第三部により構成される。 目次 はしがき  第一部  第一章 公民権運動の祖母たち──メアリ・C・テレルと     ナニー・H・バロウズの場合……岩本裕子(浦和大学教授) 第二章 アトランタの黒人女性を動員した草の根公民権運動         ──ルビー・パークス・ブラックバーンの     有権者登録活動を通して…………西崎 緑(熊本学園大学教授) 第三章 「誰のための民主主義か」──ロスアンジェルスにおける     長い黒人自由闘争とシャーロッタ・バス……土屋和代(東京大学准教授)  第二部  第四章 カトリック教徒による人種平等を求める闘い         ──マーガレット・ “ ペギー”・ローチを     事例として…………………………佐藤千登勢(筑波大学教授) 第五章 ユダヤ人の公民権運動への参加とホロコースト     ──マリオン・イングラムを中心に……北 美幸(北九州市立大学教授) 第六章 警察暴力とマイノリティ間の連帯         ――ハリー・ヘイのゲイ・アクティビズムと黒人自由闘争、     1930 年代~1969 年………………………兼子 歩(明治大学専任講師)  第三部 第七章 「社会的構築物としての人種」概念に基づく通史的展望の意義     ──五つの設問を媒介に駆け足でアメリカ史を     概観する試み………………………………川島正樹(南山大学教授) あとがき 索引(人名+歴史事項)
  • 現代アメリカ社会のレイシズム
    -
    ユダヤ系の作家の中には、ホロコーストや様々な差別や暴力を直接的に経験し、 レイシズムに対し激しい憤りを抱く作家が少なくない。 事実、ユダヤ人は差別への反対運動でも中心的な役割を演じてきた。人種差別 だけではなく、歴史的にフェミニズム運動でも先導的な仕事を果たしてきたのも ユダヤ系アメリカ人である。 本書では、そんなアメリカのユダヤ系作家を中心に、 これまでにあまり扱われていない作家や作品も取り上げて、様々な視点から 現代アメリカのレイシズムを考察する。 【コンテンツ】 第1章  エリ・ヴィーゼル『ゾンダーバーグ裁判』                   ─〈他者性〉を求めて(広瀬佳司) 第2章  対立の果て─『犠牲者』(佐川和茂) 第3章  ソール・ベローのブレイクスルー─レイシズムを超える          『オーギー・マーチの冒険』のケアの倫理(井上亜紗) 第4章  アーサー・ミラーの『焦点』における差別の構造(鈴木久博) 第5章  初期ロス作品に見られる人種意識(坂野明子) 第6章  フィリップ・ロスはアメリカの人種問題をどのように描いたか              ─「アメリカ三部作」を中心に(杉澤怜維子) 第7章  ポール・オースターの描く他民族社会における他者との共生      ─『ミスター・ヴァーティゴ』と『スモーク』を中心に(内山加奈枝) 第8章  ジュリアス・レスターの改宗─黒人ユダヤ人へ(大森夕夏) 第9章  ジューイッシュ・クランズマンの不可視性と人種的両義性      ─『ブラック・クランズマン』におけるサイドストーリー(中村善雄) 第10章 被差別者としての確執と融和─アメリカ映画に見るユダヤ系と                      アイルランド系表象(伊達雅彦)
  • 国家と実存
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    個々人のアイデンティティ──私は何者か? 言語・民族・国家・宗教といった大文字の存在を根拠とするか、それとも個の実存に拠点を置く生き方を追究するか……。〈思想〉が内在的に〈学問〉と異質であるのは、たとえば言語一般あるいは特定の言語の記述と分析に終始するのではなく、いかに生きるか、どのような社会を作るかといった問いを立て、それに答えようとするからだろう。「どうなっているか」を明らかにすればそれで終わるのではなく、現代の人間がいまだに答えを見出していない問いを立て、それに答えようと試みる知的営為こそ、〈思想〉なのではないか。〈思想〉とは、既成のパラダイムを壊し、新しいパラダイムを生み出そうとする営為である。〈思想〉とは本質的にラディカルなのである。 [コンテンツ] 【Ⅰ】ポストナショナリズムの精神史 ■〈思想〉とは何か ■〈精神史〉とは何か ■イエス、ポストナショナリズムの原点として ■見果てぬ〈共同性〉への夢─あるいは異和感の由来 ■ハイブリッドの精神─土着/外来の対立を超えて 【Ⅱ】国家と実存 ■方法としてのトルコ─あるいは《日本近代の逆説》をめぐって ■ファシスト国家の起源─あるいは見果てぬ《共同性》への夢 ■〈アジア〉から〈東洋〉への転換─あるいは人種概念としての「アジア人」 ■実存的個人主義─〈個人主義〉と〈私人主義〉の根本的差異について ■〈表現〉への航行─ぼくはどうして『ポストナショナリズムの精神』を書いたのか(1)(2)(3)(4) 【Ⅲ】民族、言語、宗教、国家 ■「ユダヤ人国家」の彼方へ─ユダヤ人/ユダヤ教徒をめぐる言語論的考察
  • メルヴィルに挨拶するために
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    『白鯨』の仏語訳者ジオノによる評伝的小説 『メルヴィルに挨拶するために Pour saluer Melville』と 『逃亡者 Le Déserteur』の舞台は外国である。 『白鯨』の作者が生まれた米国という外国、『逃亡者』ではフランス人の主人公が スイスという外国へ亡命し、そこで画家としての生涯を過ごす物語である。 『メルヴィルに挨拶するために』は『白鯨』の仏語訳をリュシアン・ジャックとともに 完成したジオノが、その序文として書いた作品である。自著の出版交渉のために訪れたロンドンの出版社はメルヴィルの条件すべてを了承した。旅の道中、二週間、メルヴィルは行き当たりばったりに歩き回るのだか、途中、偶然にもアデリーナ・ホワイトという女性と出会い、両者は互いに相手に対し、不可思議とも形容できる精神的な友情を覚える。その精神感応に満ちた神秘的な時を過ごすも、またすぐに別れることとなったメルヴィルは『白鯨』を、彼女のために全身全霊を込めて書くのだった。しかしアデリーナがその作品を読むことはついになかったのである。 作品中の作家メルヴィルのなかに、人見知りの激しい人間でありながら、機が熟すると文学に没入するというジオノ自身の性格が投入されているのである。この作品はジオノの最高傑作の一つでもある。 『逃亡者』では、主人公の画家が、それまで所属していた社会から、経緯は一切不明ではあるものの逃亡することとなり、祖国フランスからも脱出しスイスに潜入することとなる。逃亡者としての主人公を、ある地方長官が保護することとなり、生活の場と食糧が提供される。主人公は絵の才能を持ち合わせていた。彼は長官の奥さんを描くことによって感謝の気持を表現するのだった。 小説家にしても画家にしても、芸術家は世俗の富や名声とはほぼ無関係であると考えていたジオノにして作り出されたであろう作品である。事実を単になぞることが体質的にできなかったジオノは、実在の芸術家の伝記を書こうとしても、自分自身の姿をほぼ必然に作家や芸術家に投入してしまうことになるのである。
  • 日本プロ野球歌謡史
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    1巻2,860円 (税込)
    日本プロ野球の歴史への追想は、日米野球応援歌に始まる。 昭和九年、ベーブ・ルース一行らの全米オールスター軍団が来日。迎え撃つ日本選手を激励するための応援歌が作られた。日米野球の応援歌《日米野球戦 日本選手応援歌》の作詞は西條八十、作曲は堀内敬三、歌手にはクラシックとポピュラーの二刀流・ビクター専属・流行歌手テナー藤山一郎が担当として独唱することとなった。藤山は東京音楽学校在学中すでにコロムビアから流行歌手としてデビューし、古賀メロディーを世に普及させていた。昭和九年の日米野球を機に結成された全日本チームは、日本の職業野球いわゆるプロ野球の誕生を担った。その発展の歴史は歌と共にあったと言ってよい。確かに野球応援歌は、野球シーン、躍動感をあたえるプレー中の攻守の交代、得点、またそれのみならず、開会式・閉会式の入場行進などいろいろな場面で歌われるものだ。歓喜溢れる旋律と躍動のリズムが野球全体を彩っているのだ。《全国中等学校優勝野球大会の歌》《若き血》《紺碧の空》《日米野球行進曲》《都市対抗行進歌》《全国中等学校優勝野球大会行進歌》。それらの楽曲は野球史の歴史の一ページと言っても遜色ないものなのだ。戦後の「赤バットの川上」と「青バットの大下」をさらに演出したのも野球歌謡である。日本のプロ野球の歴史は、歌によってつづれ織りのように記されていると言えるのである。 【目次】 (1)大阪タイガースの歌―猛虎軍団 (2)野球の王者―巨人軍初代球団応援歌 (3)燦めく星座―歌謡界の野球人・灰田勝彦 (4)戦争のさなか (5)リンゴの唄―大下弘の青春 (6)東京ブギウキ―ミスタータイガース藤村冨美男 (7)ジャイアンツ・ソング―二代目巨人軍球団歌 (8)日本野球の歌 (9)野球小僧―巨人第二期黄金時代 (10)中日ドラゴンズの歌 (11)西鉄ライオンズの歌 (12)鈴懸の径―長嶋茂雄の青春 (13)南海ホークスの歌 (14)阪神タイガースの歌 (15)闘魂こめて (エピローグ)日本プロ野球歌謡史拾遺
  • 連合赤軍の時代
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    あれから50年…「連合赤軍事件」に関する多面的検証の書。 1971年から772年にかけて全国にその名を轟かせた集団が存在した。 その名は「連合赤軍」。 本書は、連合赤軍が引き起こした一連の事件および「連合赤軍事件」が 勃発するに至った当時の時代背景を踏まえ、事件の真相を明らかにしようと 試みたものである。 著者は執筆にあたって事実のみをベースに検証・考察する。そのために、 当事者への取材をできる限り行い、当事者が書いた文献を丹念に読んだ。 これら当事者とはもちろん事件を起こした犯人、つまりは連合赤軍のメンバー で本書での主役である。また、事件を取り締まった警察関係者、 マスコミ関係者も当事者に加えることもできる。それぞれの立場で関係者は 手記を残している。立場が違えば考え方・関わり方が違う。 本書では、それぞれの立場からの多角的多面的な視点を導入し、 事件の検証を試みた。 [目次] (1) 「この顔にピンときたら110番!」 (2) 発端――群馬県・榛名湖畔、妙義湖畔、籠沢、              軽井沢、レイクニュータウン (3) 連合赤軍前史――「過激派」「極左」と呼ばれた彼ら (4) 連合赤軍の時代 (5) 連合赤軍の成立から「自滅」――あさま山荘漂着まで (6) あさま山荘の内と外 (7) あさま山荘事件後――その後の連合赤軍 (8) 首謀者森恒夫とは (9) サブリーダ? 永田洋子の人間像 (10)連合赤軍に参加しなかった面々 (11)連合赤軍メンバー27名の身上調書 (12)革命と性 (13)私的考察的結論
  • 蛇座
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    ジオノ最大の関心事であった、羊と羊飼いを扱う 『蛇座 Le serpent d'étoiles』、 そして彼が生まれ育った町について愛着をこめて書いた 『高原の町マノスク Manosque-des-Plateaux』を収める。 見習いの羊飼い、そして羊飼いたちを率いた親方。 羊飼いたちは年に一度、マルフガス高原に集まり、演劇のようなものを 上演する。海や山や河や風などに扮した羊飼いが壮大なドラマを演じる のである。題名『蛇座』は松明で煌々と照らされた広場で行われる夜を 上空から見守っている星座「美しくねじれた蛇座」から取られている。 モンドールの丘、デュランス河、ヴァランソル高原、アッス渓谷、 地元の人々…。ラルグ川で溺れそうになった娘との会話や村の公証人宅 での食事風景など、自然や人間についての描写がせまる。 その想像力を奔放に発揮したジオノが、空想の「マノスク」を語る のである。創作の準備倉庫とでも形容できる地元マノスクの内と外が 入念に紹介されるのが『高原の町マノスク』だ。 作家ジオノの懐をうかがうように読み進めることができる作品である。
  • 紀行 忘却を恐れよ
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    1巻2,860円 (税込)
    コロナ禍により移動できなくなった旅人は 故郷へ日本国内へ「思索」の旅をする。 第1部では故郷・遠野を軸に「語り」の世界を追究し、 第2部では日本全国を舞台とした文学作品、映画作品を辿ることで 思考をめぐらした。 【目次】 第1部 第1章・花冷えの道 吉里吉里四十八坂 第2章・沖縄と遠野 三つの手紙 第3章・遠野物語の土俗的想像力 第4章・河童と羅漢 旱魃の記憶 第5章・語り部礼讃 遠野物語と千夜一夜物語 第6章・語り部の墓 佐々木喜善 第七章・忘却を恐れよ 大津波の跡 第2部 第1章・北海道への旅 朱鞠内湖 第2章・津軽への旅 龍飛崎 第3章・若狭への旅 水上勉・古河力作・徳富蘆花 第4章・土佐への旅 物部川渓谷 第5章・奄美大島への旅 田中一村 第6章・秋田への旅 戸嶋靖昌 第7章・精神の旅 宮本武蔵と独行道
  • アラビアのマリア・テレジア銀貨
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    1巻3,300円 (税込)
    本書は、マリア・テレジア女帝とヴィクトリア女王を戴いた通貨の流通 という視点からみた、日本ではあまり馴染みのないアラビア半島の近代史 かつ国際関係史である。 貿易通貨のマリア・テレジア銀貨が内陸部、法貨のインド・ルピーが英国の 勢力圏で流通したのは国際政治の反映であった。「偶像禁止」のイスラム教義 に反するマリア・テレジア銀貨がなぜアラブ人に選好されたのか、 また、統治者がイスラム君主の条件を満たさずに外国の君主の肖像入り通貨を 認めるという、通常では考えられない現象の理由が何であったかを解き明かす。 「イスラムの教えの理解なくして中東は理解できない」との主張に反し、 外国の元首であるマリア・テレジアを戴く銀貨を使い続けたアラブ人が、 イスラム以前からの銀の純度と重さを重視する慣習に従っていたこと、及び、 インド洋とペルシャ湾での覇権を求めた英国とフランスの外交戦が与えた、 アラブ人の英仏に対する感情の違いから、反英感情の裏返しとしての マリア・テレジア銀貨への「リヤル・ファランシ(仏リヤル)」呼称使用が 生まれたことなどを、当時のアラビアで活躍した欧州商人、インド商人の 具体的な活動と共に描いていく。 【目次】(第1章)マリア・テレジア銀貨(第2章)レヴァント(東地中海) 貿易 (第3章)モカコーヒー(第4章)「リヤル・ファランシ(仏リヤル)」の呼称 (第5章)インド洋経済圏のオマーン(第6章)独立尚武の国イエメン (第7章)マリア・テレジア銀貨の廃止(第8章)英領インドの「飛び地」アデン (第9章)英国の湾岸進出とネジド(サウド家) への関与 (第10章)法貨でない通貨の流通理由 (第11章)イエメンとオマーンにマリア・テレジア銀貨が残った理由
  • 国を越えて アジアの芸術
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    アジア演劇の歴史と現在 「アジア」の芸術を通して国を越える可能性を有する「活動」を知り、われわれの価値観・芸術観がいかに「西洋」的な規範にのっとっていたかを剔抉し相対化する。演劇や舞台芸術の最前線では「いま」「なに」が行われているのか、さらなる理解を追究する演劇人・研究者による論考。 【目次】 [1]アジア、なぜ?(佐藤信) [2]流山児★事務所と台湾二十年の交流(流山児祥) [3]台湾における秦かの子の舞踏の発見(林于竝) [4]韓国演劇の今(石川樹里) [5]中国の現代演劇(瀬戸宏) [6]悠久の中国伝統を受け継ぐ「京劇」(張春祥) [7]社会の「物語」を紡ぐ場所(滝口健) [8]タイ演劇『赤鬼』からの二十三年(千徳美穂) [9]演劇でつなぐコーディリエラ(フィリピン)とアチェ(インドネシア)(花崎攝) [10]映画を通して見るフィリピン文化(鈴木勉) [11]アジアで舞台芸術をおこなうこと(宗重博之) [12]祭祀とトランス(石井達朗) [13]東アジアにおける日本の「現代」演劇(高橋宏幸)
  • ユニオンズ戦記
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    あっという間に消えた幻のプロ野球団! 1954年から56年までのわずか3年間、「高橋ユニオンズ」というプロ野球チームが 存在した。このチームに興味を抱いた著者・川島氏は、史的調査の過程で、夕刊「新大阪」(新大阪新聞社)の記者で、のちに作家となる足立巻一(小説「やちまた」)に たどり着く。パ・リーグの存続をめぐり新大阪新聞社(黒崎貞治郎、小谷正一、足立等の記者たち)をはじめ大手新聞社や大映・永田雅一が大きな役割を果たしていた時代だった。1953年パ・リーグは7チームで構成されており、端数が生じるため、全チームが 揃う形での公式戦を開催できないでいた。そこで、勝率3割5分を切ったチームは、 強制的に解散という罰則を設けたが適用チームが現れることは無かった。 1954年、開幕前に高橋龍太郎をオーナーとして高橋球団が設立される。連盟は急造のため各チームから選手供出を申し合わせたが、集まったのは扱いに手を焼く選手や戦力外の選手たちばかりだった。チーム名は高橋が経営する大日本麦酒の商品「ユニオンビール」からつけられた。1955年、トンボ鉛筆と提携し「トンボユニオンズ」と改称するもわずか1年で解消となる。その1955年では、同球団所属のヴィクトル・スタルヒン投手が日本球界初の300勝を達成。スタルヒンは球団の契約選手第一号であった。1956年に、再び「高橋ユニオンズ」の名に戻ることとなり、また同じ1956年には慶大のスター選手、佐々木信也が入団。全試合全イニング出場、リーグ最多安打を記録する。 しかしその後、資金繰りが悪化し、8チームでの試合編成が多すぎたことから、 1957年に大映スターズに吸収され大映ユニオンズとなる。1957年2月、ユニオンズは 岡山県野球場で解団する。フェンスには「高橋ユニオンズ解団」と書かれた横断幕が貼られ、チーム全員で記念撮影をした後、選手一人ずつが他球団担当者の元へ呼ばれ、それが移籍先となったのであった。1958年、ユニオンズは、毎日オリオンズに吸収され毎日大映オリオンズとなるのであった。 本書は、高橋ユニオンズの設立から解団までの主な歴史的動きと、新聞各社及びプロ野球連盟、球団オーナーたちの深謀遠慮を、綿密で執拗な取材と詳細な記述でまとめた、もう一つの「プロ野球史」である。 【目次】 第1章  憧憬 第2章  邂逅 第3章  夢幻 第4章  糾合 第5章  矜持 第6章  軒昂 第7章  蒼茫 第8章  遠雷 第9章  光芒 第10章 智略 第11章 茫漠 第12章 遠謀
  • ブラック・ライヴズ・マター運動 誕生の歴史
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    人びとは闘いつづける。これ以上涙を流さないために 著者のバーバラ・ランスビーは第一級の研究者であり、かつ人種闘争の最前線に立ち続けるアクティヴィストである。本書は、現代アメリカを語る上で目を逸らすことなどできなくなったBLM(ブラック・ライヴズ・マター)運動について、その誕生の瞬間に立ち会い、数え切れないほど多くの活動家や団体と足並みを揃えて闘い続けている著者の、研究成果の結晶である。 【目次】(抜粋) 第1章 運動の序幕 第2章 トレイヴォンに正義を 第3章 ファーガソン蜂起とその波紋 第4章 権力を握った黒人と怒る黒人 第5章 テーマ、ディレンマ、そしてチャレンジ 第6章 バックラッシュと代償 第7章 ローカルな現場の光景 第8章 政治のキルトを編み上げる人びと、そして逃亡奴隷の空間
  • 英米文学、多彩な文学解釈への誘い
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    1巻3,850円 (税込)
    これほど刺激的な学問の領域があったのだろうか…? 個性豊かな書き手により、文学を中心に、歴史、宗教、音楽、演劇等を 縦横無尽に論じる新しい試み。 本書の白眉となるものは、ケンブリッジ大学のモウズリー博士の夏期講座の 講義録、シェイクスピアの「恋人たちの死」の論考である。 また、古典的名作といわれるシドニーの『アーケイディア』の成立、構造、 語りを精緻に論じた論考も含まれよう。 そして、今論集で注目にあたいするといえるものは、新進気鋭の 中堅・若手研究者たちによる詩論である。 ハーバートの詩におけるシンボルのメカニズムを 論証した詩論、トマスの詩とイェイツとの関係を探求した論文や キャロル・アン・ダフィの五番目の詩集についての詩論。さらには1960年代の リヴァプール詩における代表的な詩人の音楽活動との関係に論及したもの、 現代詩人のR・S・トマスの詩を「否定神学」の観点から論じたもの等である。 それらに加え、コンラッドの「勝利」論、マードック『ブルーの夢』、 H・D・ソローの「住まい」、トウェインの実像をめぐる論考ほか、 J・D・パソスにおけるスペイン内戦、シェパードのアイルランドと演劇、 アトウッド『またの名をグレイス』を論じたものまで、様々な論点をさらに 切り開こうとする意欲的な論考に溢れた論集が本書ということになる。 【収録内容】  Ⅰ イギリス文学編 第1章  講義:世界を変えるシェイクスピアの二組の恋人たちの死                チャールズ・モウズリー(伊澤東一訳) 第2章  子供の反逆・『恋の骨折り損』と『御意のままに』                              杉浦裕子 第3章  シドニーの『アーケイディア』                              村里好俊 第4章  ジョージ・ハーバートと聖なる贈物のパラドックス                              山根正弘 第5章  コンラッドの『勝利』論                              吉岡栄一 第6章  アイリス・マードックの『ブルーノの夢』論                              山本長一 第7章  ディラン・トマスの「言葉に彩り」とW・B・イェイツ                              太田直也 第8章  キャロル・アン・ダフィの『ザ・ワールズ・ワイフ』における                     女性の詩人たち  石田由希 第9章  リヴァプール詩、音楽、そしてリリー・ザ・ピンク                              木村聡雄 第10章 R・S・トマスの主題の変遷と神の存在証明                              永田喜文  Ⅱ アメリカ・カナダ文学編 第1章  H・D・ソローの小屋あるいは住まい                              奥田穣一 第2章  『マーク・トウェイン 完全なる自伝』に探るトウェインの実像                              有馬容子       第3章  ジョン・ドス・パソスの一九三〇年代の戦い・スペイン内戦体験                              川成洋 第4章  サム・シェパードのアイルランドでの再生                              古山みゆき 第5章  アトウッド『またの名をグレイス』における知の体得の意味                              塚田英博
  • 疾駆する白象
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    あらゆる歴史は現代史である(ベネデット・クローチェ) コンバウン朝ビルマでは、第六代ボードーパヤー王(在1782 ~ 1819)が 1784年末、アラカン王国を制圧、当時上座部仏教の崇拝の的だった青銅製の 大牟尼仏を略奪し、同時に緩衝地帯はなくなり英領インドと対峙した。 ついで北部のマニプール王国、アッサム王国をも支配下におき、版図を最大に 広げ、列強国と角突き合わせた。 ベンガル州の平原プラッシーにおいては1756年6月23日、東インド会社が、 仏ベンガル太守の連合軍を撃破する。1764年10月には、ブクサールの戦いで ムガル帝国・アワド太守・前ベンガル太守の連合軍を破り、1765年8月、 アラーハーバード条約が締結される。これにより東インド会社は、 ムガル帝国からベンガル、オリッサ、ビハール三州での租税徴収権を獲得する こととなり、徴税官を介して財政基盤を固め、民間商社から政治機構へと転身する こととなった。財源を失ったムガル皇帝とベンガル太守は、単なる年金受領者に 落魄し、同じように度重なる戦争と飢饉により東インド会社も財政難に陥っていった。 1774年、140万ポンドの政府貸付金と引換えにしたノース法により、本国からの 規制をも受けることとなる。1784年8月13日、ピット政権はインド法を議会通過 させ印度庁を政府内に設けた。東インド会社は多額の国費を本国に支払いながらも 政府との二重権力の下、インドの植民地化を推進。ナポレオンの時代になる1806年、 弟ルイはオランダに王政を布いたものの、兄の指示に従わなったため1810年、 オランダはナポレオンの直轄領とされることとなった。 これを契機に、1810年~11年にかけては、ベンガル総督ミントーがオランダ支配下 のジャワ島を侵略しラッフルズを知事代理に任命、4年間統治させた。ラッフルズは 1819年、シンガポールをも開く。間もなく王は第七代バジドー王に代替わりし、 そして、西欧列強による東南アジア進出はいよいよ拍車がかかることとなった。 本書は、こうした当時のミャンマー(ビルマ)情勢を背景として、 日本人の漂流民と、アワド藩王国出身のセポイ(インド兵)を主人公にすえて、 血湧き肉躍る冒険活劇的に、小説として創りあげたものである。
  • 日本・ポーランド関係史 Ⅱ
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    戦前・戦中も特別な関係を保ったポーランドとの戦後交流史を描く。 世界地図からポーランドを消滅させたドイツと同盟を結んだ日本は、 連合国との開戦を控えて在ポーランド日本大使館を閉鎖した後も、 ポーランド軍事諜報機関との協力を続けた……戦前、特殊ともいえる関係を 結び、かつて友好的であった両国は、戦後いかなる関係を刻んだか? 国交再開の条件?冷戦体制に与えた影響は?60年代、70年代、80年代の関係は? 戒厳令下のポーランドに与えた影響は? 1989年以降の体制転換は、両国にどのような変化をもたらしたか? その後はどのようになっているのか? 2019年までの交流史を多面的な視点から俯瞰する労作。 【目次】 日本語版への序文 ポーランド語版への序文 謝 辞    第一部 政治と外交 第一章 一九四五~一九六〇年  ポーランド、日本、世界  国交回復への道  大使館の開設と初代大使 第二章 一九六一~一九八九年  ポーランド、日本、世界  大使館の活動と外交代表  公式訪問と実務訪問   要人の訪問   国会議員の訪問   労働組合員の訪問   その他の訪問 第三章 一九八九~二〇一九年  ポーランド、日本、世界  大使館の活動と外交代表  公式訪問と実務訪問  要人の訪問  国会議員の訪問  その他の訪問 第四章 名誉領事館  在大阪ポーランド共和国名誉総領事館  在神戸ポーランド共和国名誉領事館  在広島ポーランド共和国名誉総領事館  在クラクフ日本国名誉領事館    第二部 学術 第一章 ポーランドにおける日本研究と日本語     教育  ワルシャワ大学における日本研究  その他の大学における日本研究 第二章 日本におけるポーランド研究とポーランド語教育  大学におけるポーランド  ポーランド語講座  フォーラム・ポーランド    第三部 文化の普及 第一章 日本におけるポーランド文化の普及  在日ポーランド人民共和国大使館(1989年まで)・  在日ポーランド共和国大使館  在京ポーランド広報文化センター  友好協会等 第二章 ポーランドにおける日本文化の普及  日本大使館広報文化センター  団体  基金  博物館  日本美術・技術博物館マンガ  その他    第四部 在日ポーランド人、在ポーランド日本人 第一章 在日ポーランド人  ポロニア ──外国のポーランド人  日本におけるポロニア──全般的なデータ  団体とグループ  日本におけるポーランド修道士の布教 第二章 在ポーランド日本人  日本人のディアスポラ  ポーランドにおける日本人  人々 おわりに 訳者あとがき 参考文献 付録4 ポーランドの勲章を受章した日本人 付録3 日本の勲章を受章したポーランド人 付録2 在ポーランド日本大使(~2019年) 付録1 在日ポーランド大使(~2019年) 原注 人名索引
  • 18歳になったら、必ず押さえておきたいFIRE黄金法則
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    2022年4月から全国の高校で「お金の授業」スタート! 同時に、民法改正で18歳から自身の証券口座の開設が可能になります。 若者のために、20~30年後を見据えた投資戦略を徹底指南します! 【内容紹介】 ●第一章 なぜ、お金のことを学ぶ必要があるのか      ・これからの日本経済が厳しい10の理由      ・若ければ、誰でもお金持ちになれる方法がある ●第二章 お金の基礎知識      ・豊かになる黄金の法則      ・6つの瓶で余剰資金を生む      ・お金を働かせる ●第三章 お金の心理学      ・お金を遠ざける人、お金を近づける人 ・お金を引き寄せる行動 ●第四章 積立投資の選び方      ・積立投資で失敗しない5原則      ・積立投資の始め方
  • 新・老年書生の境地
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    出会いと運命 本書は、昨年(2021年)に刊行された 『もの言える老人のための条件 老年書生の境地』の続編である。 前著とは構成を変え1項目あたりの内容を増やしたことから 『新・老年書生の境地』というタイトルとなっている。 著者が団塊世代である特性もあり、「教条的」「べき論」という感は やはり否めないが、市井に生きる一老生のシニカルな「声」として 受け止めてほしい。 本書は、同世代への、そして若き世代へのエールともなっている! 【目次】 「ふるさと墓参」「階層社会」「障害者雇用の現実と労働環境の変化」 「視点の違い」「舌禍」「内部告発」「栄光と挫折」 「ニュースの公平性」「フェイクニュース」「落書き」「情報源」 「景況と会社成長と酒のある人生」「遊びの風景」「出会いと運命」 「外国への憧れ」「小さな覚悟」「死生観と退き際」
  • 腐男子精神科医の人生ウラ道ガイド
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    1巻1,430円 (税込)
    去年の八月に死ぬはずだったのに…… 新型コロナウイルス禍の基本的に「死にたい」というウツ的日々のなかで、 その二、三割をだいじにしていきたいとおもっていると、コロナ陽性でこれ が遺稿になったりする。基本的に一寸先は闇なのです。 若き精神科医によるモーレツ変化球的エセー、かつカルチュアおよびブック・レビュー。 【目次】 (第1章)人生ウラ道ガイド、望郷編・社会のウラ道を生きる闇の知恵者から、 人生の教えを受けて・日本ぼっち党宣言~やはり俺の国粋主義はまちがっている・ サアカスの闇に呑まれし者ども・奇人たちの神保町~古書と寄席場と男と女 (第2章)ココロとカラダは連関してるからしょうがない。・地には目玉を~ 上に飛び出す眼球と下におさまる睾丸のはなし・温泉主義者たちのはだかの ユートピア~浴場は欲情に通ずるのか。・心靈のエロティシズム ~あるいは 黄泉の国に滞在する方法。・ファルスのはなし~屹立せる男根についての小論 (第3章)天使とタヌキと美少年可愛いものたちの異郷・欲にまみれた天使たち ~酒乱で淫乱でものぐさな、天からの使い・八化けタヌキの百面相~やがて来る べき『日本狸文学志』のために・美少年たちのなかで滅びたい~「わかってる」 美少年最強説 (第4章)きみのメンタルを癒すブック・ガイド・『小沢信男さん、あなたは どうやって食ってきましたか』・中島らも『DECO-CHIN』(『君はフィクション』 所収)・倉阪鬼一郎『アンドロイド情歌』・荻原魚雷『書生の処世』・矢野寛治 『団塊ボーイの東京』・『村崎百郎の本』・みこいす『みんなの愚痴、聞かせ て!!!!!』・永田カビ『一人交換日記』・阿部共実『空が灰色だから』・ ヒロユキ『アホガール』・谷岡ヤスジ『のんびり物語』・山本文緒『再婚生活 私のうつ闘病日記』・ぴい『過剰妄想少年』・神木隆之介『Sincérité』・ 北杜夫『巴里茫々』・大橋良枝『愛着障害児とのつきあい方―特別支援学校教員 チームとの実践―』 (エピローグ)私はどこでも「B面」だった
  • メタバース預言の書
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    メタバースを制すれば、望む未来はなんだって手に入る! 仮想空間を超えて現実世界でも魔法の世界へようこそ。 【内容紹介】 ●第一章 メタバースの世界へようこそ      ・メタバースとは何か      ・メタバースの現在・過去      ・ビッグプレイヤーの掲げる姿      ・メタバースの今後を理解するために必要な知識 ●第二章 メタバースは、あなたにどんな意味がある?       ・世の中はどのように変わる?      ・既存産業はどのように変わる?      ・日常生活はどのように変わる? ●第三章 メタバースを先取りする      ・メタバースで注目すべきテクノロジー      ・メタバースでのマネタイズ      ・メタバースとの付き合い方
  • 「簡単・手軽・堅実」ロボアド投資
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「全自動で手間いらず、難しいことを覚えなくてもよく、悩んだり考えたり  しなくてもいい資産運用」――そんな夢のようなことが現実になる! ●「簡単」→ロボットに任せきりの全自動! ●「手軽」→ 100円~10万円程度でスタートできる! ●「低リスク」→安定度が高くリスクが少ない(分散投資・長期運用)! 【目次】  PART1 スタートから5年、AIロボ投資本格デビュー  PART2 なぜ「投資」を考えるのか  PART3 お任せロボ投資へ たった3つの作法  PART4 お任せロボ投資の秘密  PART5 スゴイ! ロボ投資の実力  PART6 ロボ投資で鉄壁投資デビュー  PART7 徹底比較! 使えるロボアドバイザー17  PART8 世代別&ライフスタイル別ロボ投資活用法
  • いくつになっても ぬいぐるみ愛
    3.0
    ぬいぐるみが誘う、癒しの世界とは? ぬいぐるみはどうして、幸せを運び、人間関係を支えてくれるのか? 大人のぬいぐるみ遊びは、こんなにも奥が深い! 目次内容 まえがき  第Ⅰ部 ぬいぐるみとの付き合い方 第1章 社会は今ぬいぐるみを求めている ・ぬいぐるみへの無意識の偏見 ・ぬいぐるみ愛好オヤジは本当にマイノリティか  ・ぬいぐるみの魅力の本質を探る 他 第2章 ぬいぐるみ扱いの作法 ・ぬいぐるみ扱いの心得 ・ぬいぐるみ廃棄の心得  ・ぬいぐるみ保管の心得 ・恋人とぬいぐるみ愛の両立 ・ペット愛とぬいぐるみ愛の両立 他 第3章 子どもとぬいぐるみ ・母のおっぱいの次はぬいぐるみ ・ぬいぐるみが育児に必要な訳  ・ぬいぐるみは人生最初の「よそ者」 他 第4章 大人とぬいぐるみ ・恋人選びとぬいぐるみ(女性の場合/男性の場合) ・ぬいぐるみ好き男性に恋人は出来るか ・子どもが出来れば晴れてぬいぐるみ遊び 他 第5章 老人とぬいぐるみ ・孫とぬいぐるみ遊びするときの心得 ・孫遊びのときは短い ・経済的安定より大事な精神的安定 ・ぬいぐるみが支える晩節の人間関係 ・人間は幼児に戻る 第Ⅱ部 体験的ぬいぐるみ愛 第6章 我がぬいぐるみ人生・前半 ・何故か選んだシロクマのぬいぐるみ ・旅の安全を守るコーワのカエル ・ぬいぐるみ好きの恋人が出来た! ・青春期を彩ったぬいぐるみたち 他 第7章 我がぬいぐるみ人生・後半 ・子育て時代のぬいぐるみ環境 ・子どもにバカウケのぬいぐるみ劇 ・広域伝播する我が家のぬいぐるみ文化 ・ペットとぬいぐるみの融合 他 第8章 ぬいぐるみとの距離感 ・ぬいぐるみとの日々の触れ合い方 ・ぬいぐるみとの間柄 ・ぬいぐるみを下位に置くべきか、上位に置くべきか ・ぬいぐるみとの交わりは淡き水のごとく 他 第9章 ぬいぐるみ遊びの総括 ・幼児相手のぬいぐるみ遊び・男の子の場合、女の子の場合 ・ペット相手のぬいぐるみ遊び ・ぬいぐるみに付ける名前とキャラ ・ぬいぐるみ物語作りはこんな風に ・ぬいぐるみコミュニティと『トイ・ストーリー』 ・ぬいぐるみコミュニティと人間実社会の接点 あとがき
  • 【増補版】二つの国、二つの文化を生きる
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    1巻1,650円 (税込)
    医療と教育事業に挑んだ「在日」医師の自伝! 朝鮮人韓国人と日本人に問いかける著者の生き方とは? 両親からの教えを胸に、在日として日本でいかに生きるかを自問し、 苦闘しながら、医療、福祉、教育の各事業で成功した著者が、 民族の矜持を持ち、二つの国、二つの文化を生きた実体験を赤裸々に語る。 「差別は、差別される人に耐えがたい苦痛を与えるし、差別する側に 人格の荒廃をもたらす」「自分のルーツや祖先、親のことを誇りに 思わないで、社会的に立派な仕事をした人を私は見たことがない」 本書は、在日の人びとが日本に「帰化」することで民族性の風化が進む 時代に、互いに民族性を尊重する生き方を訴える書である。 著者は、医療だけでなく、学校経営にも注力し「日本の社会の一角に 韓国人と日本人が共生し、新しいタイプの韓日の架け橋になる人材が たくさん生まれれば、大きな意義がある」と語っている。 混迷する昨今の日韓関係のずっと先を見据えた展望が、 本書において語られるのである。 増補として、初版読者の感想、新しいあとがきを付した。 【目 次】 はじめに 第一章 青森に生まれ育って 第二章 医師への道──開業と介護福祉事業の展開 第三章 保育園、人権問題、そして韓国語学校設立 第四章 青丘学院つくば中学校・高等学校創立           ──韓日の文化を学ぶ一条校 第五章 民族の新たなコミュニティをつくりたい             ──ハングルを拠り所に 第六章 家族と医者の私 第七章 ゴルフに魅せられて 第八章 すべての事業には始まりがあって終わりがある、               独自の経営メソッド 第九章 何が悲しくて日本人になるのか、              克日思想をもって発展しよう 金 正出 略年譜 想い出の写真 おわりに 読者からの反響より 増補版 あとがき
  • 新・シティプロモーションでまちを変える
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    1巻1,760円 (税込)
    地域(まち)を変えるのは、地域(まち)に関わる人々である。 シティプロモーションは、地域(まち)に真剣(マジ)になる人が育つしくみである。 まちの価値を定住人口(数)ではなく、「関わる人の想いの総量」の視点で読みかえ、 地方創生をとらえ直した本書(旧版・2016年) 。 旧版が大好評につき大幅に更新・改訂し新版として刊行! 自治体職員、NPO関係者、市民など、地域作りに関わる人の保存版指南書! もくじ(抜粋) 第1章 地域(まち)に真剣(マジ)になる人を増やすしくみ 「定住人口」ではない地方創生/市民にとってシティプロモーションは必要なのか/ 大阪府「笑働」プロジェクトはなにを示すのか/ふるさと住民票がシティプロモーションに持つ意味/ I amsterdam は127の国籍から 第2章 シティプロモーションの成功を測る その施策は「どうしたら成功するのか」/地域(まち)は、推奨、参加、感謝によってできている。/地域参画総量は掛け算と足し算で計算できる/地域活動への感謝、「地域(まち)のありがとう総量」を定量化する 第3章 ブランドストーリーが世界一のまちをつくる 地域魅力創造革新スパイラルという考え方/市民が向かう星座をつくる、ブランドストーリー/物語を生きる人、ペルソナを設定する/誰も泳いでいない海を見つける/地域に生きる人々を当事者化させるワイガヤ現場/すべてをブランドストーリーに紐づける・魅力増進サイド 第4章 メディアを戦略的に使いこなせばまちは変わる シティプロモーションのメディア活用は一発勝負ではない/メディア活用戦略モデルの7つのフェイズ/熱量を上げる4つのポイント/信頼と共感のはたらきで行動に向けて準備する/着地点での情報共有支援を工夫する/ 「JK課」が実現したこと/各務原市の秘密の巻物/当事者の想像力に期待する酒々井町/ターゲットを明確に「福岡市カワイイ区」/尼崎市の総合計画読本は物語を紡ぐ/流山市「そのママ夜会」の可能性/生駒市子育て世代向けバスツアーの「なんかいいこと」/島田市と『みんな笑顔』 第5章 「関係人口」を創りだす 「関係人口」という考え方/「関係人口」の段階的把握/創発的関係人口創出のための関係人口創出スパイラル
  • 市民は行政と協働を創れるか
    5.0
    1巻1,870円 (税込)
    市民と行政がタッグを組んでまちをより良いものにするためには どうすればいいのか? 互いに共感し合い共創を実現することはできるのか? 市民と行政が本音をぶつけあって目的を達成した具体的なケース紹介から そのロジックを考える。 「人を本気にさせ、巻き込み、参画者を増やすことは、市民のほうが上手」! 行政が弱さを見せて市民を迎え、課題解決を実現した手法とは!? 執筆する市民と行政職員=白澤美幸・河尻和佳子(第1章:千葉県流山市)、 中垣由梨・大垣弥生(第2章:奈良県生駒市)、 室越礼一・浅賀亜紀子(第3章:栃木県那須塩原市)。 <もくじ> 第1章 街は常に変化があり完成形がない     ―千葉県流山市 第2章 刺激を与え合い何回も繰り返す     ―奈良県生駒市 第3章 信じてみたら想定以上の効果があった     ―栃木県那須塩原市 第4章 市民の本音と行政への期待(市民鼎談) 第5章 行政職員が地域で生きる(行政職員鼎談)
  • 落語狂人 快楽亭ブラック
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    祝・古稀記念! 「週休5日、働くのは週2日」——歌舞伎を愛し、映画を友とし、旅を楽しみ、 酒を親友とし、温泉を味わい、競馬を嗜み、そして落語を極める。 古稀を迎えたいま、「ブラック落語」には大いなる魅力がある。 いま、聴いておかないと見ておかないとブラックの落語を語る資格がない。 新型コロナ禍の取材でブラック曰く「禁酒令」のなか共に旅をし、同じものを食べ、 酒を飲み、温泉につかり、同じ部屋で寝た。 酔って口が滑らかになるだけでなく、本音を聴くことができた。 もちろん驚かされる言葉が出た。まさにいま、ブラックの落語は確実に さらなる高みに向かっている。ブラックの何が変わったのか!? 至近距離でときに少し距離を置き、快楽亭ブラックを見つめた。 落語家・快楽亭ブラックとの濃密なる旅の始まり~始まり~! [目次] 序幕 顔見世/第二幕 お白洲の場/第三幕 旅はまだ途中/ 第四幕 人生ついでに生きていたい/第五幕 気ままな人生の巻/ 終幕 「笑い」の構造
  • [増補改訂版]浪曲論
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    1巻1,870円 (税込)
    これぞ浪曲論の決定版! 「バカは死ななきゃ治らない!」 ラジオで聴いた名調子、明治から昭和初期まで大衆芸能の玉座に 君臨した浪曲。代表的な作品を通して世に知られた主題を論じ、 その隆盛と衰退の要因を徹底的に分析。本書は2013年刊行の 『浪曲論』の改訂版。 2015年、惜しまれつつ死去した浪曲師・国本武春をめぐる論考を増補。 没後7年、国本武春を追善す! [目次]前口上/第一章・浪曲論/第二章・浪曲作品論/[中入り]/ 第三章・浪曲におけるテーマとは何か/浪曲関係者人名録
  • 賢治ラビリンス
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    1巻2,420円 (税込)
    創作童話の世界への誘い! グリム童話研究者によるユニークな「賢治論」。 今頃、なぜ「宮沢賢治」なのか? それは、かつて思いがけなくも雑誌「国文学」に掲載された 文章「セロ弾きのゴーシュ」論を読み返したからだった。 もう一つの理由はといえば、かつて、年配の同僚だった日本文学研究者が 「賢治童話はたぶん日本文学だけしかやってない者には手ごわい。 『注文の多い料理店』は良いコメントを書こうとしてもなかなか うまく料理できないんだよ。」とよく話していたことを想い起こしたからだ。 賢治の作品は、文学のみならず、植物、生物、化学、鉱物、天文学、農学、 音楽、宗教等多岐にわたる。 日本の「創作童話」という狭い檻の中に、それはとても入り切るはずもない。 様々な助言をもらったこの先輩教授が亡くなってはや十年近くが過ぎ去った。 もう一度、賢治童話について考えるきっかけを与えてくれた教授に感謝だ。 本書で取り上げた賢治作品は以前から気になっていた小品だ。 賢治のよく知られた大作に関する評論はごまんとあるから、あまり取り上げら れずにいる作品にスポットを当てたかたちである。 独文学者による比較文学論的「賢治童話」読解の試み。 【目次】 「ワラシとボッコと奥州と欧州と」(ざしき童子のはなし/                      ドイツの視点から) 「夜の川のほとりのゴーシュ」(セロ弾きのゴーシュ) 「クンとフウとツェ」(ねずみ物語) 「虚栄と韜晦と邪教・三つ巴の果て」(洞熊学校を卒業した三人) 「わかっちゃいるけどやめられね~の美学」 (毒もみのすきな署長さん) 「のんのんのんのんの仮面」(ほんたうの神さま/オツベルと象)
  • 理系が解く『日本書紀』の謎
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    1巻2,420円 (税込)
    『日本書紀』の深い森なかへ。 追跡するなか、古墳に関する多くの「謎」が解けた! 『古事記』と並ぶ日本最古の歴史書(正史)である『日本書紀』には数多くの「謎」が 残されている。本書では、古代の大王制から天皇制へと移る時期の「謎」に的をしぼり、 「真」の歴史を探究すべく、神武天皇から継体天皇までの歴史の再現を試みる。 その主たる分析の手法は、畿内に散在する巨大大王墓の築造時期や分布が、大王権力の 所在を示すという基本的認識を軸に、『日本書紀』『古事記』『三国史記(新羅・ 高句麗・百済)』、さらには『金石文』等の記述における内容との一致または不一致の 検証を行い、より「真実」に近いであろうと考えられる「歴史」を再現するというもの である。 [内容・目次] (第1章)神武天皇の謎 (第2章)崇神天皇の謎 (第3章)神功皇后の謎 (第4章)応神天皇の謎 (第5章)仁徳天皇の謎 (第6章)允恭天皇の謎 (第7章)雄略天皇の謎 (第8章)継体天皇の謎 (補章)前方後円墳の時代
  • 非暴力を実践するために
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    本書は非暴力行動への認識を深め、理解し、始めるための入門書である。 非暴力とは、抑圧的な体制に暴力以外の方法で闘争をしかける積極的な行動の こと。権力者個人ではなく権力のシステムを攻撃し、協力を拒絶し、 支配の仕組みをひとつずつ崩し、最終的にその支配者がなすすべもなく 取り残される状態を、戦略的に作り出すプロセスである。 シャープ氏の理論はミャンマーの人々にも広く読まれ、実際に民衆が独裁政権を 打倒した事例も世界各地で報告されている。 これは、遠い紛争地のことだけではない。 私たちの家庭・職場・学校など身近な権力構造にも目を向け、暴力を用いずして その構造と闘い、私たちを解放するためにも活用できる理論なのだ。 本書は、身近なところから遠い国の政治まで、様々な実践的なヒントが得られる 実用書である。 すぐに実践できる198の手法一覧付き! 【内容抜粋】 第一部  権力と闘争(政治権力の性質と統制/非暴力行動 積極的な闘争術etc) 第二部  非暴力行動の手法(抗議・説得をする方法/経済的に協力を拒む方法      /政治的に協力を拒む方法etc) 第三部  非暴力行動の作用(非暴力行動の下準備/権力の再分配etc) 訳者解説 無責任からの脱却
  • 地域で社会のつながりをつくり直す 社会的連帯経済
    3.0
    1巻2,420円 (税込)
    コロナ禍で、とりわけ若年層や女性たち、非正規雇用の困窮層が急増し、 私たちは深刻な貧困問題、格差拡大に直面している。市場競争、経済成長、 効率性に最大の価値を置く新自由主義がもともとはらんでいた危機が、 コロナ禍で顕在化した。 その中で、市民社会の中からNPO、協同組合、社会的企業などの 多様な実践が生まれ、共的な空間を築きあげ、新しいつながりの経済を 生み出している。 孤立や分断の社会を乗り越えるための世界と日本の具体的とりくみとは? 【目次】 序章  なぜ社会的連帯経済なのか          (藤井敦史・立教大学コミュニティ福祉学部教授) 第1章 社会的連帯経済とは何か(藤井敦史) 第2章 イタリアにおける社会的企業の展開過程          (田中夏子・都留文科大学教養学部教員) 第3章 社会的連帯経済を推進する世界の運動          (田中滋・アジア太平洋資料センター事務局長・理事) 第4章 不安定社会の編み直しを求めて―社会的企業研究会の展開から             浮かびあがるサード・セクターの新しい実践潮流             (菰田レエ也・鳥取大学地域学部教員) 第5章 労働者協同組合の社会化戦略―協同労働を軸に明日が希望と思える          社会変革へ(相良孝雄・協同総合研究所事務局長(理事)) 第6章 地域再生政策における連帯的な経済の可能性と課題              (原田晃樹・立教大学コミュニティ福祉学部教授) 第7章 公的サービスの外部化と非営利組織の評価(原田晃樹) 第8章 私たちが韓国社会的経済から学んできたことは何か(藤井敦史)
  • 隠された日本古代史
    -
    1巻2,530円 (税込)
    隠されたもので現れないものはない! 著者自身の内的葛藤と古代日本国家の形成過程がシンクロし、心性の深奥に分け入る希有な天皇論と古代史論。「古代日本は朝鮮半島から渡来した新旧二つの集団によって成立した」という〝異端〟の古代史家・石渡信一郎の数々の発見にフロイトの理論を援用し、自らの郷里への追想を合わせて展開する世界のなかの日本および日本人の固有の歴史物語。本書は、著者が過去に出版した単行本の「はじめに」と「あとがき」の集成本である。 目 次 はじめに 第一章 『馬子の墓』――誰が石舞台古墳を暴いたのか〔2001年3月31日発行〕 第二章 『義経紀行』――弁慶はエミシの末裔だった〔2002年11月3日発行〕 第三章 『漱石の時代』――天皇制下の明治の精神〔2004年4月17日発行〕 第四章 『ヒロシマ』――進歩と殺戮の20世紀〔2005年11月10日発行〕 第五章 『アマテラス誕生』――日本古代史の全貌〔2006年6月10日〕 第六章 『武蔵坊弁慶』――神になったエミシの末裔〔2007年9月30日〕 第七章 『隅田八幡人物画像鏡』――日本国家の起源をもとめて〔2009年3月8日〕 おわりに
  • 澁澤龍彦の思考
    -
    1巻2,530円 (税込)
    澁澤の「書く=読む」という行為には、「(仏語の)純粋言語を日本語に よって救い出す」(ベンヤミン「翻訳者の使命」)という運動が働いている。 そのとき、澁澤という「私(わたくし)」性はどこにあるのだろうか。 澁澤の「書く=読む」という行為は「純粋言語」を救出するとともに、 澁澤という「私」性が消滅するのではないかというのが、 筆者が考える澁澤におけるエクリチュール化した「私」の意味である。 このエクリチュール化した「私」は、消滅するとともに 翻訳行為と同様、他者の「純粋言語」にまとわりつく「純粋思考」をも かぎりなくとりこんでいく。 そして最後には、澁澤の博覧強記の「書く=読む」という行為は、 澁澤の「私」性が消滅して、エクリチュールに他者、評者(筆者)まで をもまきこんでいく。 究極的にそこに浮上する澁澤の「思考」とはなにか……それを逐語訳的に 翻訳・抽出していくのが本書の眼目なのである。 【目次】 (第1章)サドの自然 (第2章)『夢の宇宙誌』玩具・天使・アンドロギュノス・世界の終り (第3章)『エロスの解剖』 (第4章)『胡桃の中の世界』
  • 夏

    3.0
    「チャリティ(慈悲)」と名付けられた、複雑な出自をもつ若い娘のひと夏の恋── ニューヨークの上流社会を描いた『歓楽の家』(1905)、『無垢の時代』(1920)で 知られ、女性初のピューリッツァー賞を受賞したイーディス・ウォートン(1862–1937)。 同じくニューイングランド地方の寂れた村を舞台に、閉塞的な社会に生きる人々を描いた『イーサン・フローム』(1911)と並ぶウォートン中期の名作、待望の翻訳出版。本邦初訳!
  • 「ヘイト」に抗するアメリカ史
    5.0
    1巻2,640円 (税込)
    日本を問い直すためのアメリカ史! トランプ大統領の登場によってアメリカのマジョリティの潜在的な 特権的地位の存在が改めて意識された。 本書は歴史的視座を重視して、 現代が抱えるマジョリティにとっての「他者」たちからの「脅威」による 「被害者」意識の発露としての行動を検証し、自覚されない〝特権〟と 差別意識払拭への可能性、レイシズムと不平等の問題を考える。 同時に日本にも通底する差別の構造を照らし出す。 アメリカの「いま」、日本の「いま」を理解するための歴史認識の架橋! 目 次 序  「ヘイト」の構造を歴史的に問い直すために 兼子歩(明治大学准教授) 第1章 差別と「逆差別」は同じ差別なのか?      ――誰が誰をどのような力で抑圧しているのかを見極める                       大森一輝(北海学園大学教授) 第2章 ともに生き延びるということ――不可視化の暴力と先住民族の抵抗                         石山徳子(明治大学教授) 第3章 黒人奴隷制の歴史を問い直す――奴隷制と人種資本主義の世界史                         貴堂嘉之(一橋大学教授) 第4章 負けた戦争の記憶          ――南北戦争後の南部における「失われた大義」と           人種・ジェンダー・階級    兼子歩(明治大学准教授) 第5章 記憶の抑圧と歴史の書き換え――タルサ人種虐殺を例に                         坂下史子(立命館大学教授) 第6章「ヘイト」の時代の「アメリカ・ファースト」──排外主義への誘惑                           南修平(専修大学教授) 第7章 アジア系ヘイトの歴史と現在        ――コロナ黄禍論とアジア系の体験から見るアメリカ社会                         和泉真澄(同志社大学教授) 第8章 刑罰国家化時代の移民行政――「非合法外国人」と「外国人犯罪者」              という移民像   佐原彩子(共立女子大学准教授) 第9章 辺境都市から先進都市へ――グローバリズム時代の    オレゴン州ポートランドとその歴史的背景 土田映子(北海道大学准教授) 第10章 クオータはなぜ嫌われるのか――割当と平等をめぐるアメリカ現代史                         南川文里(同志社大学教授) 第11章 ミレニアルズとZ世代――あらたな世代政治の誕生とアメリカ社会                        梅﨑透(フェリス女学院教授) 第12章 国際人権レジームとアメリカ例外主義――国際人権の歴史のなかの              アメリカ、そして日本 小阪裕城(釧路公立大学講師) 第13章 アメリカ人権外交の欺瞞――不可視化されてきたアメリカの暴力                         三牧聖子(同志社大学准教授) 第14章 声を上げる理由・耳を傾ける理由――被爆者運動と日本社会                           川口悠子(法政大学教授) 編者あとがき                    貴堂嘉之(一橋大学教授)
  • ボストン美術館 富田幸次郎の五〇年
    -
    なぜボストン美術館はアジア美術の宝庫なのか! そのキーマン富田幸次郎の全貌! 富田幸次郎(1890~1976)は東洋美術コレクションで名高い、 米国ボストン美術館のアジア部長を戦前、戦中、戦後の32年間 (1931~1963)勤めた人物である。 「岡倉覚三(天心1863~1913)最後の弟子」と伝えられながらも、 日本では、その経歴や業績はあまり知られていない謎の人物でもある。 本書は、富田幸次郎の生い立ち、アメリカに渡った経緯、アメリカで どんな人々に出会い、どのような活動をしたのかを探りながら人物像に迫り、 また、彼のアメリカにおける活動を解明することによって、20世紀前半の 日米間の緊張が高まるなかにあって、「ボストン日本古美術展覧会」という 一大イベントを成功させ、欧米人の日本文化への関心を多いに高めるとともに、 その後の日米文化交流の道を切り拓いた知らざる歩みを明らかにするものである。 目次内容 はじめに  第一部 ボストン美術館アジア部キュレーターへの道のり 第一章 父親、蒔絵師富田幸七──漆の近代を見つめて(1854~1910) 第二章 幸次郎の生い立ちと米国留学(1890~1907) 第三章 ボストン美術館──めぐり合う人々(1908~1915) 第四章 目覚め──美術史家として(1916~1930)      ──アーサー・ウエーリと司馬江漢の落款をめぐる論争考  第二部 富田幸次郎の文化交流──日米戦争のはざまを米国で生きる 第五章 祖国に国賊と呼ばれて(1931~1935)      ──『吉備大臣入唐絵詞』の購入 第六章 1936年「ボストン日本古美術展覧会」の試み(1936~1940)      ──戦間期における日米文化交流の一事例として 終 章 太平洋戦争とその後(194 ~1976) 富田孝次郎年譜
  • 落語作家は食えるんですか
    -
    江戸・明治時代を舞台にして古典落語を擬した新作落語である「擬古典」。 その擬古典の具体的なつくり方を中心に、擬古典とはいったいどういうものか、 いまなぜそれを取り上げるのか、を論じ、また現在、高座に掛けられている 擬古典の名作の紹介や執筆に役立つ書籍も提示、そのほか、落語作家としての 心構え、そもそも「落語作家は食えるのかどうか」という究極の問いへの答えまで ……著者がこれまで発表してきた落語の解説と速記とともに語りつくす。 本書に登場する主な落語家さんは、立川談四楼、柳家一琴、立川談慶、柳家小せん、 柳家小傳次、林家たけ平、春風亭三朝、桂夏丸、立川こはる、入船亭小辰、立川寸志、 雷門音助、立川だん子(敬称略)。 落語家さん、天狗連の方、落語会主催者の方、新作派はもちろん古典派の落語家さん、 ファンの方も本書に興味がある人は多いはず。乞うご高覧ください! [目次] (第1章)落語の作り方・落語作家の心構え・擬古典とは何か。 (第2章)井上作の落語のあらすじとサゲ、そのクスグリとポイントを解説。 (第3章)井上の擬古典が口演された際の速記および加筆・修正したもの。
  • カリキュラマシーン大解剖
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 あの伝説のTV番組『カリキュラマシーン』の製作舞台裏がついにあかされる! 平成カリキュラマシーン研究会の任務は「『カリキュラマシーン』の精神を未来に伝える」ことである。 『カリキュラマシーン』という番組がかつて放送され、番組が大好きだったHCM研究会メンバーが大人になってスタッフと会い、再び『カリキュラマシーン』を体験し、脳裏に刻まれた「記憶」を喚起し、礼讃する。 『カリキュラマシーン』よ、永遠なれ! [目次] (第1章)テレビの黄金時代の最後の番組 (第2章)『カリキュラマシーン』だけをずっとやっていたかった (第3章)「毎日が文化祭」ですから(笑) (第4章)こんぺい糖のとげとげを取っちゃったらただのアメ玉でしょう? (第5章)とりあえず無題の回 (第6章)あいつのあたまはあいうえお (第7章)歌うディレクターvs歌うキャスト「聴いて 聞いて キャ! キュ? キョ!?」 (第8章)光子の窓からイチ・ニの為五郎!……ナヌ? (第9章)空飛ぶ九ちゃんゲバゲバピー (第10章)帰ってきたえんぴつのジョー~持ち方がなっちゃいねぇぜ! (第11章)さんざん騒いで忘年会! アニメがなんだかスキャニメイト! ん!? (第12章)カリキュラタイムマシーン~タイムスリップ'70 (第13章)10のたばがくっつきの「を」? 肝心要のカリキュラム1 (第14章)5のかたまりと10のたばをいくつ寝るとお正月!? 肝腎要のカリキュラムの2 (第15章)ワハハ×ニンニキ×ホニホニカブーラ!~作家魂? (第16章)昭和のテレビの宝物
  • アカデミック・ダイバーシティの創造
    -
    リベラル・アーツの多様性と現代への問題提起 文学、言語学、外国語教育学から 経済学、メディア論、教育工学まで── 『異文化のクロスロード』(2007)、『ポスト/コロニアルの諸相』(2010)、『ことばのプリズム』(2014)、『リベラル・アーツの挑戦』(2018)に続く、岐阜聖徳学園大学外国語学部の研究成果。 【目次内容】 ▼ ジェンダーからみる太平洋戦争の記憶   ――環太平洋文学の描く日本植民統治(河原﨑やす子) ▼ ペーター・ハントケの『雀蜂』について   ――「盲目性」の意味(熊沢秀哉) ▼ 病と不調の経験から他者としての女性の経験へ   ――病者と労働者階級へのヴァージニア・ウルフの(非)共感性(四戸 慶介) ▼ 英語教育における批判的思考力の育成   ――クリティカル・リーディングの指導(伊佐地恒久) ▼ 談話研究とその日本語教育への応用   ――「のだ」疑問文を中心に(大塚容子) ▼ 恩師の取材とレジリエンス形成   ──教職課程のアクションリサーチ(冨田福代) ▼ マインドセットと学習環境   ──外国語を学ぶ学生たちを成功へと導く学習スペースの構築(テイラー・クレア/長尾 純) ▼ 教育における ICT(情報通信技術)の活用と考え方(長谷川 信) ▼ 分裂と統合のTwitter   ──コロナ禍におけるトレンドの特性(宮原 淳) ▼ 功利主義と義務論   ──社会科学の視点を進化理論から考える(蔵 研也) ▼ 現代アメリカ英語における whom に関する一考察(丹羽都美) ▼ 中国語の自由会話におけるメタ言語否定のストラテジー(李 嘉)
  • 日独伊三国同盟の虚構
    -
    1巻3,410円 (税込)
    日本の進路を誤らせた実態のない同盟の虚構を暴く! 全くの無駄で、効果をも持ちえなかった軍事・経済相互援助同盟は、 日独それぞれが、短絡的な都合のもとに勝手な解釈を繰り返しただけで、 実質を伴わないまま成立したものだった。 日本側の状況を見るなら、その同盟の成立にあたって、陸軍や一部外交官 が独走し、それに同調する軍人・官僚・政治家を自らの無責任体制が支え維持し、 意思疎通不足、情報不足と情報解釈の誤りが、事態を更に硬直化させること となった。 当時の政治指導者達は、客観的な情勢判断の欠如から、決定的に判断を誤り、 人民を戦争に導いただけなのであった。 本書は、これまで、日本の史料に基づくものが多かった三国同盟に関する研究 とは一線を画し、ドイツにて公開された最新の資料までをも取り込んで追及し、 この同盟が、まったくの「幻の」同盟であった実態を明らかにし、 現代の情報化時代における外交問題に示唆を与えようと試みるものである。 本書の目的と構成 プロローグ (「演出された日々」 /日ソ関係/松岡の場合──ドイツへの傾斜 /僥倖頼りの発想/過去と現在  ほか) 第一章 ナチスドイツの登場(日独防共協定への途/戦勝国と敗戦国 /巧妙な再軍備化/赤軍との共同演習/リッベントロップ) 第二章 日独の接近と日独防共協定(大島 ─ リッベントロップの秘密交渉 /大島独断専行の容認 /人事配置/協定初発の事情) 第三章 親英米派と親独派(ドイツ重視の伝統 / リットン調査団のドイツ人/親独派の典型・大島浩/親英米派の抵抗 ほか) 第四章 ナチスドイツの対日工作(オイゲン・オット/秩父宮訪独 /電報に見える日独関係 /ヒトラー参り/満州国承認 ほか) 第五章 防共協定の強化(ドイツの用意周到/張鼓峰事件 /山本五十六の反対論 /錯綜する論議 /五相会議での決定 ほか) 第六章 日独関係の背景──日本側の事情(軍事技術の導入 /統制経済への傾斜/中国大陸での経済関係/日独文化交流の進展) 第七章 反ソから軍事経済同盟へ(日本外交の弱み/リッベントロップの電報 /日本の曖昧、ドイツの一枚岩/追い込まれ行く日本) 第八章 独ソ関係の実像と日本の対応(経済協力の進展 /スターリンの老獪さ/独伊の切り札、汪兆銘承認問題 /親独政権への展望) 第九章 太平洋戦争への道(日本の南進/独ソ決裂/松岡洋右 /親英米派の抵抗/なしくずしの傾斜/バルバロッサ作戦の開始 第十章 日独連携の真実(空虚な期待/「勝手読み」の横行 /独日経済委員会/カール・ツァイスの製品輸入/画餅としての日独協力) 補論1信州人の満州植民問題(1 はじめに/2 満州へ、満州へ! /3 満蒙青少年義勇軍/4 ある村長の記録/5 県政トップの考察 ) 補論2 トラウトマン工作:歴史は繰り返すのか ──ロシアのウクライナ侵攻(2022)と重ねて考える
  • 【増補改訂】日本・ポーランド関係史
    -
    日本・ポーランド国交樹立100周年記念出版! 多数のユダヤ人を救った杉原千畝大使とポーランドの関係は有名だが、 戦前の日・ポ関係は、大国ロシアを挟んだ地政学的特殊性によって 日露戦争、第一次、第二次世界大戦と続く「革命と戦争」の時代にあって、 極めて特異な交流があった。 特にロシアの脅威に晒され、またヨーロッパで苦難の道を歩んだ ポーランドの持つ各国の情報は、日本にとって貴重なものであった。 本書は、軍事関係だけでなく皇室も含めた両国の交流と 知られざる日本外交の側面を描いた旧著に大幅な増補を加えた決定版である。 本書・著者 エヴァ・パワシュ=ルトコフスカ、2019年度国際交流基金賞 受賞!
  • 米墨戦争とメキシコの開戦決定過程
    -
    1巻3,960円 (税込)
    アメリカとメキシコのその後を決定づけた開戦の真相=深層!  アメリカにとって、米墨戦争の結果手に入れたカリフォルニアから ニューメキシコにわたる国土の拡大と太平洋国家への変貌が帝国主義への道を 拓いた。 一方、1821年に独立を果たしていたメキシコは、領土の割譲だけでなく、 財政破綻をきたすとともに政情不安を続けて、1863年にはマクシミリアンが 皇帝として君臨するに至る屈辱を受けるにいたる。  このように両国にとって転換期を作った米墨戦争は、如何にして始められたか。 「戦えば敗れる」と分かりつつも開戦に踏み切ったメキシコの政策決定者と軍人……。 長く続く権力を巡る党派間抗争にその一端があるにしても、メキシコ人は、 戦争の大義名分に「名誉」の保持をあげており、その中身は明らかではない。  本書は、その「名誉」と戦争前夜の詳細な開戦決定を分析、戦争原因論を再検討する 労作である。 【目 次】 まえがき 第一章 米墨戦争研究史――先行研究の検討 第二章 一九世紀前半メキシコ政治史における党派間抗争 第三章 テキサス分離独立とメキシコ 第四章 テキサス共和国の対メキシコの相克 第五章 メキシコの対テキサス政策と党派間抗争 第六章 テキサス併合問題をめぐる平和的解決の模索     ――エレラ政権の動向を中心に 第七章 君主制樹立計画とパレデスの戦略     ――アラマンとベルムデスとの接近 第八章 軍人と文民の軋轢と連帯     ――戦争前夜におけるサンタ・アナとゴメス・ファリアス 第九章 パレデスの開戦決定――パレデスとトルネルの戦略 第十章 短期決戦とメキシコの戦争指導の失敗 米墨戦争関連年表 あとがき /謝辞 /初出 参考・引用文献 /索引
  • ロシア民族精神の深淵
    -
    ウクライナ戦争を支えるロシアの民族精神への視線! ロシア革命による内戦と第一次世界大戦の対ドイツ戦の最中に書かれたロシアの精神を解き明かす古典中の古典の新訳。(旧訳『深き淵より ロシア革命批判論文集2』(ベルジャーエフほか 著、長縄光男、御子柴道夫 監訳、現代企画室、1992年)) ロシアの代表的な思想家11人による革命の“陰の部分”を指摘するとともにロシア人の新旧の精神世界を冷徹に分析、国家と民族の運命に思いをめぐらせる。 革命派(ボリシェヴィキ)がロシア人以外のウクライナ人やグルジア人などの異民族に“民族自決”を認め、旧ロシア帝国の版図を分解、縮小したことに対する民族主義者の立場からの憤激の感情が述べられている。それから70年、ソ連邦として再び寄せ集めた版図(構成共和国)が解体された時(1991年)に、分離・独立した共和国に対して、ロシアの民族主義者たちは全く同じように嘆き憤激、激昂した。そうした大ロシアの民族主義の感情は、そのまま今般のウクライナ戦争に投影されている。 そして本書には「ロシアには何故、今日に至るまで独裁的な指導者や権威主義的、強権、全体主義的政治体制がくり返し出現するのか」「何故、国民はそれらの指導者や体制を受け容れるのか」などの疑問への答えも含まれている。
  • 中年男のオックスフォード留学奮戦記
    -
    1990年代半ば、英国オックスフォード大学へユダヤ文学研究のため留学した著者の記録。40代目前の「中年男」として異国の地へ学びに行く不安と期待。そして、行く先々で出会うユダヤ人とユダヤにかかわる人びととの交流を描く。 誰の人生にも岐路というものがある。私の場合は、イディッシュ語作家 アイザック・バシェヴィス・シンガーの作品との出会いがそれであった。 ……イディッシュ文学研究が予想もしなかった方向へと私を導いた。 これも私のバシェールト(イディッシュ語で「運命」の意)であろう。 人生とは分水嶺に落ちた木の葉のようなのかもしれない。 イディッシュ語はイディッシュ語を知る前とは全く異なる世界へと私を導き、 一時は死語になると危ぶまれた言語が、私の人生にパノラマのような視野を 与えてくれたのである。これから記すオックスフォード大学での ユダヤ学研究こそ私の人生の分水嶺であった。(「まえがき」より)
  • 緋衣の女王
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    強さが私を惹き付ける! メアリ・ステュアートは生後6日でスコットランドの女王となった。のちに仏王太子と結婚するため5歳で渡仏。仏王宮は文藝復興の香りに満ちてあふれていた。アンリ2世が崩御すると王太子はフランシス2世となり、メアリはスコットランド女王でかつ仏王妃となる。18歳で統治者としてスコットランドに戻ったがカトリックのメアリはプロテスタントの国との分裂に苦悩する。貴族や地主は部族間闘争に明け暮れ、富と権力を増大させていた。美しく情熱的でカリスマ性のあるメアリは国民から慕われ敬意を持たれた女王であった。女王として精一杯統治に務めたつもりであったが、次第に国民からそっぽを向かれるようになってしまう。英国史上最も悲劇的な女王といわれたメアリ。美貌とともに強い意志と信念を持ち、何事も全身全霊で事に当たったメアリ。心の花であったアザミもマリゴールドも「運命」の嵐にもぎ取られそうになりながらも、存在の全てをかけて、与えられた命を全うしようとした。鉄の意志を持ったメアリと「運命」との壮絶な闘いそのものである。最期は断頭台に露と消えた。人びとの心のなかで2つの花を咲かせ続けたいと思うのは、メアリの祈りだったのかもしれない。エリザベスの死でテューダー朝は終焉。その後スチュアート朝は約111年続いていった。本書は、英国在住の著者によるメアリ・ステュアートの史的評伝である。 【目次】 第1章 零歳の女王 第2章 フランスへ 第3章 フランス宮廷の華 第4章 祖国への帰還 第5章 激情の支配 第6章 腹心の秘書 第7章 逃避行 第8章 自堕落な王 第9章 黒い宿命 第10章 消えた決闘 第11章 王冠喪失 第12章 イング ランドへ 第13章 陰湿な幽閉 第14章 小宮廷 第15章 魂の大聖堂を建てる  第16章 女王救出作戦 第17章 祈る人
  • 30分でよくわかる!Web3の稼ぎ方!
    3.0
    新興企業から大手企業までいっせいにWeb3の世界に進出! Web3・NFT・暗号資産・メタバース・DeFi(分散型金融)などの基礎知識から、儲け方までをやさしく解説します! ●「NFT」によって、「新たな資産」の概念が誕生! ●「ゲームで遊ぶことでお金が稼げる時代」到来! ●「寝て稼ぐ・食べて稼ぐ・聴いて稼ぐ」 ●仮想空間!「メタバース」で稼ぐ ●超楽ちん! DeFiで「ほったらかし」で稼ぐ 【目次】 第1章 今注目のWeb3とは 第2章 Web3で稼ぐために必要なNFTの基礎知識 第3章 NFTでお金を稼ぐために必要な5つの準備 第4章 Web3でお金を稼ぐ9つの方法
  • 在日二世から見た日本と韓国
    1.0
    1巻1,870円 (税込)
    終戦っ子の在日二世が自身の育った時代を語り、 日本と韓国への熱い思いを伝える“語り部の書” 本書は、植民地時代という苦難と激動の時代に日本に渡ってきた在日一世代の子として、著者の波乱の人生やビジネスでの実体験を通じての独特な視点で、在日二世が育った時代とその生き様や、日本や韓国そして在日の世界を語り、辛口も交えながらも、未来に向かって日本と韓国、そして若い在日世代へ思いを記した異色の書である。〔写真多数収録〕 【主な目次内容】 はじめに 第一編 日韓の狭間で歩んだ人生 第一章 文、そして岩本 *岩本の由来 *色々ある私の名前 *私の中学・高校時代 *思い出深い大学生活 *就職の壁そして米国へ *米国での貴重な経験 第二章 自分史の中で在日を考える *不法入国者になってしまった従兄さん達 *朝鮮人という言葉 *当時の在日の世界から思うこと   第三章 私にとっての日本と韓国 *在日にとっての国籍とは何なのか *日本国籍を通して民族、国家とは何かを考える *私が感じる日韓の潜在意識の違い  第四章 在日と民族学校 *在日と民族学校 *戦後の在日を巡る世相 *在日の構造変化と新たな民族学校の動き *在日にとっての変曲点 *新しい視点での在日 *正統性にこだわり過ぎる韓国  *歴史事実の確認 第二編 現代韓国と日本、ビジネス体験から 第五章 韓国での体験 *見知らぬ土地から学ぶこと *韓国生活1年間の様々な体験 *4年間に2度の貴重な引っ越し体験 *韓国の地方を旅する *韓国に対する少し辛口の話 *対日フリーになれない韓国 第六章 韓国企業の発展 *韓国パワーの原点 *韓国企業の強さを理解する *若年層の雇用不安と少子化問題 *企業活動に悪影響を与える今の日韓関係 第七章 日本のものづくりとアジア *日本のものづくり *アジアから取り残されかねない日本  *日本の若い優等生はアジアのエリートに太刀打ち出来るか 第三編 日韓の歴史と東アジア 第八章 日本と韓国の古代からの深い絆 *日韓の古くからの縁 *日本語の中にある韓国語  *日本のヤマト言葉は古代の韓国語? *新撰姓氏録と渡来人  *白村江の戦い以降、近代までの日本 *新羅以降、近代までの韓国 *日本、中国、韓国の文化源流比較   第九章 近世日中韓の体制構造の違いから学ぶ *それぞれの国が持つ元型(DNA)について *日本の東アジア侵略と文明衝突  *近世西洋・中国と江戸社会 *近世朝鮮と江戸社会 *これからの東アジアの姿
  • 泣き笑い競輪日記
    -
    「夕刊フジ」に7年間続く競輪コラム。担当記者の助言で「いつか本にしてみてはどうですか。ちゃんと残すことは大切ですよ」と言われ、著者「還暦記念」として1冊にまとめる。 「とにかくコツコツやってください。本を作るのは大変なことなんです」という記者の言いつけどおり、自分の文章と再度向き合った。素人が書いた拙文だと思いながら読み返し、心の師・齊藤哲也さんならきっとこういうだろう。「カッコつけんでええんや。読んでくれた人が一つくらいおもしろかったで~と言ってくれたらそれでええねん」と。くだらない話でも競輪界の発展のための一助となればとの思いをこめ、あんなこと、こんなこと、元競輪選手ならではのネタを細大もらさずココに記す。 [目次]第1章・競輪/第2章・競輪選手/第3章・競輪場/第4章・競輪こぼれ話
  • 人権・戦争・地球環境
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    1巻2,090円 (税込)
    人びとに備わる自然権(生存権)の危機を問う!? 人間が人間らしく生きる権利として形成された近代国家を支えた「自然権」を脅かすものは、独裁政治であり、戦争である。 そして今や地球規模で人類に迫る危機は環境汚染と破壊だ。限りなき欲望の果ての破綻を回避できるのは、“ 欲望を制御する” 人びとの理性である。だが、理性を育むべき“ 教育の現場” は見るも無惨だ!不可能性に晒される理性を、その理性自らの批判を通して理性的であるためには……。 【目次】 序 第一章 近代国家と「自然権」──その暗雲 第一節 近代国家──「自然権」の登場 近代国家の確立とその背景 近代国家を支えた哲学思想・「自然権・人権思想」 日本国憲法──権利の体系を中心に 第二節 近代国家──その後の展開 第二章 「自然権」の全面否定──戦争と平和 第一節 20世紀の殺戮・その要因 第一次世界大戦(1914年―18年) 第二次世界大戦(1939年―45年) 朝鮮戦争(1950年―53年) ベトナム戦争(1959年―75年) 第二節 平和への道程──欲望の制御・永世中立・軍隊をもたない国々 軍隊をもたない国々の存在 自衛隊について 第三章 「自然権」──地球環境破壊 第一節 いま地球では何が起きているか 地球環境破壊の原点──地球温暖化 自然現象説 人為的現象説 地球温暖化の影響 ㈠ 大気汚染──地球環境破壊の原点 ㈡ オゾン層の破壊   ㈢ 酸性雨と水資源の危機 ㈣ 土壌汚染・劣化   ㈤ 海洋汚染 ㈥ 砂漠化──近年の現象に注目  第二節 それは制御可能か 世界的な取り組みと現状 ㈠ 国連の取り組み ㈡ 国家・地方公共団体・経済界の役割 ㈢ 私達自ら実践すべき課題   ㈣ なお問題は残る 終章 見えない解決への道程──教育への期待、その現実 教育の重み 大学の現状と再興 ㈠ 私の教員体験   ㈡ 今日の大学教育・その現状 ㈢ 大学教育の再建 あとがき
  • 足に敷かれた花
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    まだまだ重厚な小説の受けがよかった二十世紀前半において薄っぺらい登場人物たちを活躍させ、軽薄な文体を用い、ちょっぴりグロテスクでコミカルなコメディを描いた異色の作家ロナルド・ファーバンク。 代表作「足に敷かれた花」(“The Flower Beneath the Foot”)を、同じくファーバンクの世界観が魅力たっぷりに描かれた「見かけ倒しのお姫さま」(“The Artificial Princess”)とともに収録。 ファーバンクは戦前の日本で西脇順三郎や春山行夫、近藤東らによって初めて紹介され、堀辰雄、伊藤整、瀧口修造、田村泰次郎らの著作集に名前を見出すことが出来、戦後には塚本邦雄、由良君美、生田耕作、柳瀬尚紀らもファーバンクについて記し、中でも由良と柳瀬は短編を訳出するなど、かねてより国内で関心を持たれつづけた作家である。 その作風は難解でありながらも、本国においてファーバンクを追慕する作家はあとを絶たず、同時代のE・M・フォースター、アーサー・ウェイリーを始め、イヴリン・ウォー、オルダス・ハックスリーなどなど、ファーバンクを賞賛、影響を広言する英国の小説家・文筆家は多い。 【表題作「足に敷かれた花」のあらすじ】 架空の王国ピスエルガに仕えるラウラ・デ・ナジアンジは疲倦宮(つかれうみのみや)ユーセフ親王と恋仲だった。宮中ではさまざまな悪謀が渦巻き、ゴシップが囁かれる。そこにユーセフとエルジー姫の結婚の話が持ち上がってくる。同時にユーセフの女ったらしぶりも明らかとなり、ラウラは遊ばれていただけであることがはっきりする。裏切られたと感じたローラは、宮廷から身を引き、修道院へ向かうことになるが……。
  • 我々の星のハルキ・ムラカミ文学
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    ハルキ・ムラカミの文章はいかにして日本から世界=惑星の隅々まで届くのか。 村上春樹は、日本を舞台に日本語で描かれた作品を、日本から世界へ向けて発信し続けている。その意味では「日本のローカルな」作家ではなく、かといって「米国発のグローバルな」作家でもない。この「惑星的思考」ともいうべき村上春樹の世界観を、国内外の村上春樹/ハルキ・ムラカミ研究者が共に検証する珠玉の論考の集成。 【目次】 はじめに「日本」の村上と「惑星」のムラカミ ◉翻訳◉ 第1章  ヨーロッパに浮かぶ二つの月 第2章  村上春樹『国境の南、太陽の西』の新旧ドイツ語訳 第3章  一九八五年の「相棒」とは誰だったのか ◉歴史/物語(hi/story)◉ 第4章 『海辺のカフカ』における時空 第5章  村上春樹作品にみる「神話的思考」と物語の構造 ◉海外作家◉ 第6章 『羊をめぐる冒険』をめぐるゴールド・ラッシュの点と線 第7章  ここは僕の場所でもない ◉紀行◉ 第8章  村上春樹の紀行文と小説における相互影響について 第9章 『ノルウェイの森』誕生の地 ローマ・トレコリレジデンス探訪記 第10章 『海辺のカフカ』を歩く ◉村上春樹関係年譜◉ おわりに 加藤典洋「的思考」と村上/ムラカミ批評の未来
  • ドイツ演劇パースペクティヴ
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    〈ポストドラマ〉のドラマトゥルギー 「モダン」と一口にいっても時間軸をどこに置くかによって見える局面は様々に変わる。とりあえず「現代」とは「近代」との区別における「今/ここ」の視点の強調というあたりから始めてみる。つまり「近代批判」という多様でありながらも共通する課題が「現代(モダン)」という言い回しには、存在するのだ。「近代」演劇に対する「現代」演劇を最も広く理解すれば、19世紀後半から20世紀初頭以後になる。 あるいは1945年、1968年、1989年等の区切りを経て、2001年9月のNYテロ、あるいは2011年3月11日の東日本大震災、そして直近では「コロナ」パンデミック以後ということになる。これらの様々な「ポスト(以後)」という接頭辞の区切りは、もちろん相互に関連しているが、本書では、第二次大戦後から「フクシマ以後」までを視野に、ドイツ語圏の「現代演劇」が日本において持つ意味を考えて行きたい。 【コンテンツ】(1)アウシュヴィッツ、ヒロシマ、そしてフクシマ以後(2)鼎談『ベルリン・アレクサンダー広場』ファスビンダーとニュー・ジャーマンシネマ(3)ファスビンダーのメロドラマと市民悲劇(4)ウィーン・ベルリン二都物語 一九九〇年代のドイツ演劇(5)ベルリンの『三人姉妹』あるいはシュタイン、マルターラー、タールハイマー(6)上演とテクスト ゲーテ『ファウスト』のニコラス・シュテーマン演出(7)フィリップ・レーレの反グローバル・カリカチュア(8)イェリネクとネストロイあるいは二つの『アーベントヴィント』(9)罵倒のかなた トーマス・ベルンハルトの『伐 採』とクリスチアン・ルパの演出(10)直島・豊島の現代美術とパフォーマンス空間(補論1)多和田葉子書評(補論2)『こわれがめ』の喜劇性
  • マカオ黒帯団
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    1巻3,850円 (税込)
    地下組織から誹謗の真犯人の《自殺》を明かされた。広州支部への期待が膨らむも天候不順を予感する。薩摩の漂流民・謝五郎はいかに身を処するのか… 1757(乾隆22)年以降、西洋貿易は広州一港に制限された。茶、生糸、絹の輸出は莫大な利益をもたらし、公行は独占の代償として清朝に独占料を支払った。行商たちに大班と呼ばれた「英東インド会社貿易委員会委員長」が貿易窓口。互いに民間の独占組織同士の貿易である。これを「広東貿易体制」と呼ぶ。一方マカオでは鴉片禍が深刻化。英東インド会社が貿易赤字(茶、絹を銀で購入)を埋めるため、インドで鴉片の卸売り(銀との交換)を行い、自由商人らがマカオや広州に密輸入した結果である。米宣教師が月刊誌『チャイニーズ・リポジタリー』を刊行したのは1832年5月。西洋社会に警鐘を鳴らし、中国の革命を叫ぶ論説も掲載。中心にはアメリカン・ボード(会衆派海外宣教師派遣団)のイライジャ・ブリッジマン牧師がいた。独人宣教師カール・ギュツラフや英人牧師ロバート・モリソン等の協力者たちの多くが献身的な活動を展開。ポルトガル領のマカオは雑多な人びとの住む半島。1839年6月20日(貿易閑散期)の発表では清国人が7033人。白人男性2164人、白人女性2350人。加えて男奴隷471名、女奴隷627名。英国は1833年、本国における奴隷制度を正式に廃止。だが植民地においては黙認状態がつづいた。マカオはルソン島(現フィリピン)とおなじく避難民の受け皿ともなった。邦人関係では桃山時代末から徳川時代初期にかけてキリシタンの亡命者が渡り、海難漂流者も居住が許された。マカオに定住した薩摩の漂流民・謝五郎は空腹に苛まれる。6年後の1833年、日系有力者の援助で孤児院を設立。道教の道士に己の立ち位置を悟らされる。風評、疫病、放火未遂等に遭うも、西洋人らとの交流で一部解決に向い、広州に支部設立を思いつく。阿片禍の深刻化で西洋列強の牙を痛感、清国の制度にも違和感を覚える。廃船の払下げをうけ「青龍汗」と命名。女児の批判を凌ぎつつ、孤児らに独立独歩を覚悟させた。脱藩武士も雇用。青龍汗は焼討されたが英人女性の望外な助力が得られ、運営は自分一人でないと再認識したのであった。
  • 順張りスイングトレードの極意
    3.0
    トレンド転換をいち早く察知し、そのトレンドに乗る――暴騰相場からコロナショックまで、予測不能な相場でも利益を上げ続け、プロトレーダーからも支持を得るカリスマトレーダー・荻窪流トレード術を初公開!
  • 初心者にもできる逆張りデイトレードの極意
    4.4
    『デイトレで勝てない人のためのブログ』(12万PV/月)著者『Rょーへー』氏の手法の初書籍化! 「私も負け組トレーダーだった」という自身の経験も踏まえ、相場に左右されず、毎日を給料日にできるデイトレード術を伝授!
  • 超実践!順張りスイングトレードの極意
    4.0
    「より具体的な方法論は?」という読者の声に応え、『順張りスイングトレードの極意』第二弾!容易に手に入れ難い損小利大テクニックを伝授!
  • お金持ちは不況・恐慌で一財を築く
    4.0
    お金持ちは必ずと言っていいほど、不況・恐慌で財を成している! コロナ不況後を見据えた、資産運用術を徹底指南! 不況は、資産の大バーゲンセール! 不況時は、この銘柄を仕込め! 不況に関係なく、新しい世界経済に備えよう!
  • イラスト&図解でわかるDX
    4.0
    DXに対応できないと、GAFA、ユニコーン企業に市場を奪われ、日本の主要産業が次々と消えていく! どんな産業が破壊/発展するのか? DXトップコンサルタントが徹底解説するDX入門書!

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  • フライトナースの秘密
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    1巻1,650円 (税込)
    ドクターヘリにかならず搭乗し、緊急事態下で看護活動を行っているフライトナースとはどのような仕事なのか? 現場での苦労は? やりがいは? 自らも約1000件の出動経験をもち教鞭をとる著者が、具体的なケースも紹介しながら、仕事の日常をわかりやすく伝える。 本書は、フライトナースになりたい人へ、はっきりとした道筋を示す、フライトナースだけに焦点をしぼった初めての本である。
  • 赤羽駅前ピンクチラシ
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 赤羽の風俗店ピンクチラシ蒐集、30年!約450点のチラシカラー画像一挙公開!ヤミ市徘徊から始まった著者の体験的分析を披露!……の第1部に続き、第2部、豪華執筆陣!家田荘子、森達也、しりあがり寿、切通理作ほか!
  • 漫曲グラフィティ
    3.0
    伝説の少年誌編集長・壁村耐三との日々…… 「ドカベン」「がきデカ」「ブラック・ジャック」等、日本中を沸かせた人気マンガを続々と世に送り出した「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)。のちに編集長(7代目)となった著者が記す波乱に富んだ迫真のドキュメント。
  • ウズベキスタン・ガイド
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 シルクロードの要所として栄えた中央アジア最大国家ウズベキスタン共和国。東西の文化が交差し、宗教・文化・建築学的にも独特の魅力があり世界遺産も多い。モスクや廟、神学校のきらめきを、当地に造詣の深い写真家が伝える。
  • ホハレ峠
    4.5
    1巻2,090円 (税込)
    「現金化したら、何もかもおしまいやな」。日本最大のダムに沈んだ岐阜県徳山村最奥の集落に一人暮らし続けた女性の人生。30年の取材で見えてきた村の歴史とは。血をつなぐため、彼らは驚くべき道のりをたどった。各紙で絶賛!
  • カマラ・ハリスの流儀
    -
    次期アメリカ大統領に一番近い女性! カリフォルニア州の地方検事から州司法長官、そして連邦上院議員となり、大統領選に出馬。途中撤退するも副大統領候補としてジョー・バイデンと共にトランプを破る。 アジア系移民の子であり、ガラスの天井を破った「政治家」としての足跡! 自伝「私たちの真実アメリカン・ジャーニー」(光文社、2021年6月刊)では触れられていなかった「暗部」にも迫る、読み応えある評伝。
  • フレデリック・ショパン
    -
    ショパンの芸術と生涯を描いた傑作! 世界中の誰もが知る超一流音楽家フレデリック・ショパンの生涯を、その友人にして大音楽家であるフランツ・リストが敬愛をもって書きのこした伝説的名著。72 年ぶりの新訳。 リスト自筆の雑誌連載記事の付録つき! 本書は「ピアノの詩人」と評されたショパンの生涯について、彼と生前に切磋琢磨して「ピアノの魔術師」と呼ばれたフランツ・リスト自ら書き下ろした、重要な歴史的資料であり、邦訳版にはリスト自身が音楽家の地位などについて語った記事、関連図版を独自に追加!
  • 色街百景
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 木村氏の『赤線跡を歩く』(自由国民社)三部作を再構成した決定版。北海道~九州まで掲載した地区は約百カ所。遊廓特有の建築意匠を見せることを主眼にサイズをA5からB5へ拡大。未発表写真も多数収録。
  • さむらい探偵 陰参議 天之鳩光之進
    -
    「艦隊シリーズ」や「要塞シリーズ」「空白シリーズ」「伝記推理」など、幅広い作風で知られる日本SF界の巨匠・荒巻義雄が、電子書籍のみで現代の読者に問いかける驚天動地の仕掛けとは? 時代を宇宙空間・脳内宇宙から嘉永六年(一八五三年)初頭の江戸に移し、陰参議と呼ばれる海外情報担当の上忍、天之鳩光之進が、次々に起きた殺人事件の真犯人を挙げるのだが……。
  • 十六の墓標(上)
    3.4
    連合赤軍事件はなぜ起こったのか? 女性リーダーが、自らの生いたち、学生運動から革命運動への道、共産主義化と同志殺害、逮捕後の苛酷な取り調べ、長期間にわたる裁判、闘病生活等を、獄中から描く手記。

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  • 兵士たちの連合赤軍 《新装版》
    5.0
    刑期満了で27年ぶりに出獄した連合赤軍事件の渦中にいた当事者が獄中で綴った壮絶な青春の記録の新装版!「50年後、この本は教科書に載るだろう。忘れてならない日本の歴史的大事件として。又、若者たちが何故あそこまで思いつめ、突っ走り、自滅していったのか。その謎を解きあかしてくれる本として。それにしても不思議な本だ。年を経るごとにこの本は輝きを増し、説得力を増してくる。僕はこの本を三度読んだが、読むたびに新たな感動がある。新たに教えられることがある。初めは、陰惨な「仲間殺し」の事件としか思えなかったものが、もっと別の角度から見られるようになった。「仲間殺し」から目を逸らす訳ではないが、そこに至るまでの革命党派や日本の情況、その中で普通の若者たちが全共闘に入り、革命家になってゆく。そういう「時代」の突出した物語として読んでいた。」(鈴木邦男)

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