『移民国家アメリカの歴史』貴堂嘉之、2018年、岩波書店
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アジア系に焦点を当てたアメリカ移民の歴史。私はアリージャンス見るかわからないけど観劇の予習や復習にもよさそう。その出来事だけでなく、それがどこからどうつながって起
...続きを読むこり、どこへ向かっているのかを知ることができる。
始めに来た中国系移民への差別、日系アメリカ人の第二次世界大戦時の経験、戦後の当事者の沈黙、公民権運動におけるブラックパワーとイエローパワー、「モデル・マイノリティ」というステレオタイプとの葛藤、同時多発テロ後の「愛国者法」への抗議、多様化するアジア系との連帯…
この歴史を日系アメリカ人の人々が誰のため、何のために語り継いでいるのか、そしてどんな行動を起こしてきたのかを知ることで、自分たちがこの国で何をすべきなのかを考えさせられる本だった。
本来の目的は試験勉強の参考書にということだったのだけど、アメリカへ渡った移民の歴史が授業でも参照した戯画などの資料付きで解説されていて、良い復習になった。