検索結果

  • ハロー・ワールド
    4.2
    エンジニアの文椎(ふづい)が作った広告ブロックアプリがインドネシアで突如売れ始めた。そこに隠された驚愕の事実とは。検閲や盗撮などの問題を描いた表題作「ハロー・ワールド」をはじめ、インターネッ トの自由を脅かす行為に、知識と技術で立ち向かう文椎の、熱く静かな闘いの物語。第40回吉川英治文学新人賞受賞作。 GoogleカーやAmazonのドローンが次々集まってくる「行き先は特異点」、バンコク出張中にドローンを使った政治運動に巻き込まれてしまう「五色革命」、Twitterが中国に門戸を開いたのを機にTwitterクローン〈オクスペッカー〉をアップデートしてインターネットの自由を守ろうとする「巨象の肩に乗って」、マレーシアのビットコインセミナーに参加中に拉致されてしまう「めぐみの雨が降る」。 単行本刊行時にAmazonランキング1位を獲得した話題作が、これまでKindle版でしか読むことのできなかった「ロストバゲージ」を新たに加え、待望の文庫化!
  • 第二開国
    3.5
    父親の介護のため地元・奄美大島にUターンした昇雄太。 長年過疎と人口減少に悩まされていた町は、巨大クルーズ船寄港地を中心としたIR誘致計画により、活気を取り戻しつつあった。 この事業は、圧倒的巨大資本の力で雇用創出とインフラ整備を実現し、町の、そして日本の救世主となる――多くの島民がそう思っていた。 ところが計画が着々と進むある時、昇はクルーズ船〈エデン号〉の前代未聞の事業内容を突きつけられる。 門戸開放か排斥か。様々な思惑が渦巻く計画を前に、島民たちの決断は?
  • 赤毛の魔女と真空図書館〈山田佳江短編集〉
    -
    「自分の人生が間違っちゃったのかどうかいまだにわかりませんが、私は小説を書き続けています。」 表題作は新作書きおろし! ピヨ一号二号のこと 河川敷公園で営業をさぼっていた美智代は「おばちゃん」と突然声をかけられる。ピヨ一号とピヨ二号、それから少年たちとすごした、ある夏の日思い出話。 (初出:『月刊群雛』2014年02月号) 薔薇と春菊 麗奈はいつも「完璧な女性」として扱われてきた。だけど本当は、好きだった人に思いを伝えることすらできないのだ。 「私はどうすればいいのだろう」 友人・春子の幸福な結婚式をきっかけに、麗奈は思いを巡らせる。 (初出:『月刊群雛』2014年06月号) 赤毛の魔女と真空図書館 「俺はただのニートだよ」 学生時代に投稿した短編小説が、佳作を取り文芸誌に掲載された。次の日から俺のあだ名は「先生」になった。でも、掲載されたのはその1回だけだった。人数合わせで行った合コンでしこたま酔った俺は、気づくとホテルで赤い髪の女と一緒だった。 (新作書きおろし) 表紙イラスト:もりそば (『月刊群雛』2015年07月号表紙イラスト担当)
  • 明日が雨でも晴れでも
    -
    「ライトなラノベコンテスト(※)」特別賞受賞作品! Nacht先生描き下ろしイラスト! 受賞後の改稿にあたり、作家の藤井太洋先生が丁寧に監修! ●明日が雨でも晴れでも 極度の紫外線アレルギーの逸子が保健室で目を覚ますと、 そこにはなぜかクラスメイトのボスザル、“万年晴れ男”こと三谷野がいた。 「体調が悪くなければ、でいいんだけど。あさっての夏祭り、俺と一緒に行かない?」 どこか懐かしい、少し不思議でピュアな青春ストーリー。 <審査時の講評より> 光を避ける少女と太陽を感じさせる少年のふれあい。そんなオーソドックスな構成を、独白と叙述が混ざり合う文体で描ききった力に感服しました。特に、中盤以降の心情描写には引き込まれます。 <著者> 晴海 まどか(はるみ まどか) 1983年生まれの乙女座のA型。千葉県育ち東京都在住の文章クリエイター。 七年強、テクニカルライターとして会社勤めをし、その後フリーに。三度の飯より書くのが好きな書く方の活字中毒。日本独立作家同盟所属。Kindleストアを中心に作品を展開中。 ★公式サイト「白兎ワークス」:http://whiterabbitworks.wordpress.com/ ★ブログ「原点回帰―Running possible―」:http://mfineocean.blog98.fc2.com ★Twitter:@harumima
  • アリスの物語
    -
    「ライトなラノベコンテスト(※)」最優秀賞受賞作品! ぽよよんろっく先生描き下ろしイラスト! 受賞後の改稿にあたり、作家の藤井太洋先生が丁寧に監修! ●アリスの物語 <あらすじ> 株のディーラーである私は、きわめて優秀なAI「アリス」をパートナーとしている。いつものようにITを駆使して情報の裏を読み、ある銘柄に目を付けた。 すべては読み通り、順調に進むかのように思えたが…… ――部屋を出る直前、ふと「視線」を感じて振り返ると、いつもならすぐに消えてしまうアリスのホログラフィが、私のことをジッと見つめ続けていた―― <審査時の講評より> 説明のために字数を費やしてしまいがちなサイバーパンク風のSFを、短いフォーマットの中でしっかりと読ませてくれる作品でした。序盤で登場する物がただの小道具に収まることなく、最後に物語を閉じている構成も素晴らしい。 <著者> 倉下 忠憲(くらした ただのり) 仕事術や知的生産などの話題を扱うブログ「R-style」管理人。コンビニ店長を経て、物書きに転身。『Evernote「超」知的生産術』(C&R研究所)『Evernoteとアナログノートによるハイブリッド発想術』(技術評論社)などの著作あり。セルフパブリッシングでの出版にも意欲的に取り組んでいる。 ブログ「R-style」 http://rashita.net/blog/ ツイッター @rashita2
  • アンダーグラウンド・マーケット
    4.0
    2018年──下流に堕ちた日本人と、安い労働力として呼び寄せられた移民たちは「円」を捨て、電子貨幣による非課税の経済圏を作り始める。そんな環境の中で、若いフリーランスのITエンジニアたちが時代に抗い、世界を切り開いていく近未来青春サスペンス。
  • UNDER GROUND MARKET
    -
    1巻149円 (税込)
    電子書籍のセルフ出版で発売以降、爆発的人気を得たSF小説『Gene Mapper』の作者による待望の書き下ろし第2弾! 2018年、東京。たび重なる増税は、日本に「地下経済」の爆発的流行をもたらした。当局に把握されないで税を回避できる商取引は、電子決済の一般化とともに社会に浸透。増え続ける移民と開く格差が利用人口をさらに増やしていた。WEB周りのなんでも屋として企業の間を渡り歩く巧は、地下経済の恩恵を受けるフリーランス。仲間の恵、鎌田とともに請けたWEB開発案件はもちろん地下経済がらみで、早くもトラブルの匂いを漂わせていた――すぐそこに迫った日本のシミュレーション。

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  • UNDERGROUND MARKET ヒステリアン・ケース
    -
    1巻220円 (税込)
    出稼ぎを求めて急増した海外からの移民と政情不安定な国からの難民であふれ始めた街東京。移民や難民が出身国への送金に用いていた仮想通貨は移民同士の支払に用いられ始め、やがて巨大な地下経済を誕生させた。そんな移民がはびこる東京で、WEB周りのなんでも屋として企業の間を渡り歩く木谷巧とWEBデザイナー鎌田大樹のふたりはビジネスチャンスを探していた。小説トリッパーに掲載され、電子書籍として発売された「UNDERGROUND MARKET」の序章ともいえる物語。
  • 一小路真実は興味がない ~白雪姫のための毒リンゴ(ジュース)事件~
    -
    文化祭、白雪姫役のあの子が大ピンチ! 容疑者はあいつ? 探偵役は小道具係の私? 日常系学園ライトミステリー短編集☆ 体育館倉庫chattering 「こんにちは、今作の主人公をやってる一小路真実です」 「こんにちは、相方の間宮優樹です!」 「……『相方』とか気安く名乗らないでもらえる?」 「細かいことはいいから先に進めてください」 「はい、というわけで、私が作品紹介をします! 今作は、うっかり体育館の倉庫に閉じ込められちゃった高校生二人が、ひたすらしゃべってるお話です。以上!」 「非常に簡潔!」 (初出:『月刊群雛』2014年09月号) 白雪姫のための毒リンゴ(ジュース)事件  文化祭の演劇発表、毒リンゴ(ジュース)を飲んだ白雪姫役が、リアルで窮地に! 舞台の上で進む謎解きと、舞台裏で進む謎解き。容疑者はこいつ? それともあいつ? 探偵役は小道具係の私だ!? 日常系学園ライトミステリー! (初出:『はーべすと』アンソロジー短編集 わーくしょっぷ vol.3) 表紙イラスト:神谷依緒(『月刊群雛』2015年06月号・09月号表紙イラスト担当)
  • 伊藤計劃トリビュート
    4.1
    伊藤計劃が2009年にこの世を去ってから早くも6年。彼が『虐殺器官』『ハーモニー』などで残した鮮烈なヴィジョンは、いまや数多くの作家によって継承・凌駕されようとしている。伊藤計劃と同世代の長谷敏司、藤井太洋から、まさにその影響を受けた20代の新鋭たる柴田勝家、吉上亮まで、8作家による超巨大書き下ろしアンソロジー
  • インディーズ作家の生きる道
    -
    Do It Yourself.  言うは易く行うは難し。自分で「やる」道も「やらない」道もある。  誰もが「publisher」になれる時代とはいえ、出版へ至る企画・執筆・編集・校正・制作・流通・宣伝などのプロセスすべてを「自分でやる」ハードルはそれなりに高い。時間は誰にとっても平等で、限りのある資源だ。  既存の商業流通を離れたところにどんな道があるのか、なぜその道を選ぶのか。ともに「書く」ことを仕事としながら、いまは「やらない」道を選んだまつもとあつし氏と、「やる」道を選んだ倉下忠憲氏。進む方角は違えど、それぞれの信じた道だ。二人の語る言葉は、きっと道しるべとなる! ●まつもとあつし 『僕がセルフパブリッシングできてない理由』 (初出:『月刊群雛』2014年05月号) ●倉下忠憲『星空とカレイドスコープ ~セルフパブリッシング作家の多様な存在可能性~』 (初出:『月刊群雛』2014年07月号) 伊富魚(『月刊群雛』2014年10月号表紙イラスト担当)
  • ウェブ時代の書き手に必要な「3つの逆転」 ~多様化する「書く」ための戦略~
    -
    普通に考えたら、「読者を減らす」ことは書き手にとって損だと思いませんか? 有益なコンテンツを「無料で与える」ことも。そんな“常識”とは逆の3つのビックリ提言と、今日から役立つ具体例。Lifehacking.jpの堀正岳が、インディーズ作家へ送るエールです! [目次] 第一の逆転:読者を減らす 第二の逆転:価値あるものを、無料で与える 第三の逆転:ジャンルに向けて書かない 多様化する「書く」ための戦略 無料と有料に差をつける 一度しか書かれないものでも流通させる 表紙イラスト:伊富魚(『月刊群雛』2014年10月号表紙イラスト担当)
  • Xメン・日本〈竹島八百富短編集〉
    -
    読後にモヤモヤする、なんともいえない後味の短編小説集! 『Xメン』  寒風吹き荒れる二月上旬。サラリーマンの聖地新橋に全国各地から集まった五人のおじさん。彼らはネット上で知り合った自称『超能力者』ならぬ『超能力っぽい力がある人』。主催者ウルヴァリンの呼びかけのもと、オフ会で初めて顔を合わせる五人。  居酒屋を舞台に互いの超能力のお披露目会。  そして、『超能力っぽい力がある人』同士の悲哀を語り合い結束を固めていくおじさんたち。  果たして、おじさんたちに未来はあるのか! いや、あるのか? (初出:『月刊群雛』2015年04月号) 『日本』  紅葉が映える山間の風景を画用紙に描く葉山卓は、自分の技術が一向に上手にならないことに不安を感じるが、ナースの鈴木裕子からの励ましで描き続ける。しかし、結局はそれを活かすことなく、ある単調な作業場で働くことになる。そこで生活は保障されるのだが……。 (初出:『月刊群雛』2015年01月号) 表紙イラスト:しんいち(『月刊群雛』2014年07月号表紙イラスト担当)
  • オルガニゼイション
    -
    スラップスティック系SFコメディ小説シリーズ、ここに開幕! 第1話 ヴェニスンの商店  ある日、大宇宙を旅する恒星間貿易船の船長キャプテン・ハックは、銀河系辺境にある田舎惑星の小さな交易都市ヴェニスンの情報商店から緊急の注文を受け、出航を遅らせた。どうやら留学中の王星テンピリア第三王子の身に何か起こったらしい。これは金の匂いがする。 (初出:『月刊群雛』2015年02月号) 第2話 ガッデンの箱娘  地球に留学中のテンピリア星第三王子アントがいつものようにバイト先の紅葉商店に出勤すると、店長の代わりに同僚のジェシカがいた。客はいつものように少なく、ありふれた日常のはずだったが、何かがおかしい。違和感の原因を探りはじめたアントは店内で宇宙中を転々としてきた謎の物体「ガッデンの箱」を発見する。 (初出:『月刊群雛』2015年04月号) 表紙イラスト:ソメイヨシノ(『月刊群雛』2014年02月号表紙イラスト担当) 以降、毎月続刊発売予定!
  • オーグメンテッド・スカイ
    -
    1巻2,000円 (税込)
    僕たちは、テクノロジーで世界(CODE)を「書き直す」。 片田舎の少年たちが、世界を向こうに仕掛けるゲリラ戦。 武器は〈知恵〉と〈友情〉、報酬は〈自由〉。 SF小説の旗手が、VR世界大会を舞台に紡ぐ青春ハック小説。 2024年、鹿児島。県立南郷高校に通うマモルは、 男子寮の次期寮長に指名される。 下級生の指導や揉め事の解決など、マモルの負う役割は大きいが、 なかでも、学生VR全国大会出場に向けてチームをまとめるのが 最重要ミッションの一つである。昨年敗れた先輩たちの雪辱を果たすべく、 準備を進めるマモルだったが、大会事務局の対応にある違和感を覚える。 同じ頃、アマチュアVRの世界大会「ビヨンド」の存在を知り、 自分たちの進むべき新たな道を見出していく。
  • オービタル・クラウド 上
    4.4
    【日本SF大賞受賞】2020年、流れ星の発生を予測するWebサイト〈メテオ・ニュース〉を運営する木村和海は、イランが打ち上げたロケットブースターの2段目〈サフィール3〉が、大気圏内に落下することなく、逆に高度を上げていることに気づく。シェアオフィス仲間である天才的ITエンジニア沼田明利の協力を得て、〈サフィール3〉のデータを解析する和海は、世界を揺るがすスペーステロ計画に巻き込まれて――
  • 極西文学論
    4.0
    「極西文学」―それは1960年代後半以降に生まれ、90年代に書き始めた現代日本文学の作家達を呼ぶ、仮の名前である。アメリカ文学、ポップカルチャー、テクノロジー、そして戦争の影…。村上春樹がかつて切り開いた日本のポップ文学の道。その先の道を高速で駆け抜ける現代作家たちを、同じ速度で伴走する最新型の文学論。
  • 銀河英雄伝説列伝1
    4.1
    遠未来の宇宙。始祖ゴールデンバウムによる王朝樹立以降、専制君主と門閥貴族が支配する銀河帝国と、その独裁に抵抗する人々が作り上げた民主主義国家・自由惑星同盟(フリー・プラネッツ)、帝国領でありながら陰で権力を操ろうと画策するフェザーン自治領(ラント)──三つの勢力によって構成された銀河の盤面で繰り広げられる英雄たちの闘争と栄光を描いた宇宙叙事詩は、刊行から現在に至るまで日本SFの金字塔として永らく読者を魅了し続けている。『銀河英雄伝説』を愛してやまぬ作家たちが捧げる6編を収録する公式トリビュート集。/【収録作】序文=田中芳樹/「竜神滝(ドラツハ・ヴアツサーフエル)の皇帝陛下」小川一水/「士官学校生の恋」石持浅海/「ティエリー・ボナール最後の戦い」小前亮/「レナーテは語る」太田忠司/「星たちの舞台」高島雄哉/「晴れあがる銀河」藤井太洋/著者のことば
  • クリエイターが知っておくべき権利や法律を教わってきました。著作権のことをきちんと知りたい人のための本
    3.5
    1巻1,298円 (税込)
    クリエイターが創作活動するうえで、知らないと損する著作権をはじめとする法律や知識、ノウハウが盛りだくさん! 「何が良くてダメなのか」「どうやって自分の身を守ればいいのか」「権利や法律って難しい」「著作権ってよくわからない」「そもそも著作権って何?」といった疑問に会話形式の堅苦しくない読み物でお答えします!
  • 激闘!宇宙駆逐艦
    -
    戦争は覚悟を要求する。女性型女性サイズ戦艦が宇宙を飛ぶ、SF小説シリーズ『プリンセス・プラスティック』外伝! 第1幕  全長890メートル、戦闘質量20万トンの宇宙重空母〈ホーネット〉がいままさに沈もうとしている。米宇宙軍第12艦隊駆逐艦〈ミッチャー〉艦長・シャーロット中佐は、〈ホーネット〉のクルーに通信で退艦を促す。撃ってきた“敵”は、どこにも見当たらない。漂う艦艇の破片や、艦艇クルーだった人間の破片。眼前に陰惨な光景が広がる──。 (初出:『月刊群雛』2014年07月号) 第2幕  時は戦闘前に遡る。火星へ向かう途中、米宇宙軍第12艦隊駆逐艦〈ミッチャー〉艦長・シャーロット中佐は、何度も訓練を行った。少しでもこの駆逐艦を、クルーとともに生き残らせるために。たとえクルーに嫌われようとも。入港直前、非常事態通報が。事実上、人類滅亡のトリガーが引かれたとの知らせだった。 (初出:『月刊群雛』2014年08月号) 表紙イラスト: ソメイヨシノ(『月刊群雛』2014年02月号表紙イラスト担当)
  • 月刊群雛 (GunSu) 2016年 08月号 ~ インディーズ作家と読者を繋げるマガジン ~
    -
    真夏の暑い夜に怖い話でゾッとしよう! 今月号のテーマ「怖」作品は表紙イラストを含め四点、自由テーマ作品が四点。「インディーズ作家と読者を繋げるマガジン」2016年08月号も、磨きあげた珠玉の作品をお届け! [テーマ「怖」作品] ●神楽坂らせん『StoryWriter (TM)』〈小説〉 怖い話です。ホントダヨ。 ●かわせひろし『究極の美食』〈小説〉 タブーこそ最高のスパイス。 ●にぽっくめいきんぐ『扇風機からホラー風』〈小説〉 扇風機とホラー!? ●神谷依緒『序章』〈表紙イラスト〉 それは憎悪を糧に侵蝕する。 [自由テーマ作品] ●よたか『片足だけのサッカー』〈エッセー〉 超えるべきは心の壁ではないでしょうか。 ●原田修明『いじめられっ子の恩讐』〈小説〉 大人になって、いじめっ子と再び出会った。 ●芦火屋与太郎『我が国王』〈小説・連載第2回〉 ファッションで、私は認められるんだ。 ●島田梟『読心術の達人』〈小説〉 角砂糖は左手で入れなさい。 制作チーム:0.9Gravitation/宮比のん/古田アダム有/原田晶文/竹元かつみ/鷹野凌 ※なお『月刊群雛』はこの号をもちまして休刊となります。いままで応援ありがとうございました!
  • 公正的戦闘規範
    4.3
    デビュー長篇『Gene Mapper』の前日譚「コラボレーション」、近未来の皮肉な戦場を描く表題作、「第二内戦」ほか全5篇を収録する、著者初のSF作品集。
  • 七月七日
    3.0
    七夕の夜、ユアンは留学で中国を離れる恋人ヂィンに会いに出かけた。別れを惜しむ二人のもとに、どこからともなくカササギの大群が現れ――東アジア全域にわたり伝えられている七夕伝説をはじめとし、中国の春節に絡んだ年獣伝説、不老不死の薬を求める徐福伝説、済州島に伝わる巨人伝説など、さまざまな伝説や神話からインスピレーションを得て書かれた十の幻想譚。日中韓三ヵ国の著者によるアンソロジー。/【目次】「七月七日」ケン・リュウ/「年の物語」レジーナ・カンユー・ワン/「九十九の野獣が死んだら」ホン・ジウン/「巨人少女」ナム・ユハ/「徐福が去った宇宙で」ナム・セオ/「海を流れる川の先」藤井太洋/「……やっちまった!」クァク・ジェシク/「不毛の故郷」イ・ヨンイン/「ソーシャル巫堂指数」ユン・ヨギョン/「紅真国大別相伝」イ・ギョンヒ
  • 出版業界気になるニュースまとめ2017
    -
    1巻1,320円 (税込)
    本書は、筆者がブログ「見て歩く者」で毎週月曜日に更新している「出版業界関連の気になるニュースまとめ」記事の2017年更新分51本+αを、ジャンル別にまとめ直し加筆修正したものです。筆者が気になった“広義の”出版業界関連ニュースをピックアップし、独自の視点でコメントしてあります。電子出版関連が多めです。 縦書き向けの体裁変更や言い回しの微調整などを除き、基本的に記事を書いた当時のまま収録してあります。そのため、企業名や人物の肩書などが本書発行時点とは異なっている場合があります。また、記載してあるURLも公開当時のままであり、現時点ではウェブ上から姿を消している可能性があります(Internet ArchiveのWayback Machineなどを利用すると発掘できるかもしれません)。あらかじめご了承ください。 〈目次〉 はじめに 第一章 2017年の予想 第二章 フェイクニュースとの戦い 第四章 出版でも進む中抜き現象 第五章 電子取次・電子書店の栄枯盛衰 第六章 出版社とデジタル 第七章 著者と編集者、出版社の動向 第八章 物理本の流通、書店と取次 第九章 教育・図書館 第十章 法律・行政・規制 第十一章 読者の動向と、市況全般の分析や論評 第十二章 海外出版事情 第十三章 2017年の予想 おわりに
  • 出版業界気になるニュースまとめ2016
    -
    1巻1,100円 (税込)
    本書は、筆者がブログ「見て歩く者」で毎週月曜日に更新している「出版業界関連の気になるニュースまとめ」記事の2016年更新分52本+αを、ジャンル別にまとめ直し加筆修正したものです。筆者が気になった“広義の”出版業界関連ニュースをピックアップし、独自の視点でコメントしてあります。電子出版関連が多めです。 縦書き向けの体裁変更や言い回しの微調整などを除き、基本的に記事を書いた当時のまま収録してあります。そのため、企業名や人物の肩書などが本書発行時点とは異なっている場合があります。また、記載してあるURLも公開当時のままであり、現時点ではウェブ上から姿を消している可能性があります(Internet ArchiveのWayback Machineなどを利用すると発掘できるかもしれません)。あらかじめご了承ください。 〈目次〉 はじめに 第一章 電子出版の2016年を予想 第二章 ウェブメディア狂騒曲 第三章 著者と出版社(者)、本と雑誌の制作環境 第四章 読み放題ビジネスの光と影 第五章 電子書店栄枯盛衰 第六章 投稿サイトとセルフパブリッシング 第七章 海外のアマゾン 第八章 海外その他のニュース 第九章 技術標準化、ウェブと電書の融合 第十章 ハードウェアの進化 第十一章 電子出版と流通 第十二章 物理本の流通、書店と取次 第十三章 著作権など法律や行政 第十四章 教育と図書館関連 第十五章 出版関連企業の業績情報 第十六章 市況全般の分析や論評 第十七章 2016年回顧 第十八章 2017年の予想 おわりに
  • 出版ニュースまとめ&コラム2019
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    本書は、筆者の鷹野凌が2019年に「HON.jp News Blog」で更新していた「出版業界気になるニュースまとめ」記事などを、ジャンル別にまとめて発行したものです。筆者が気になった“広義の”出版ニュースを毎週ピックアップし、独自の視点でコメントしています。電子出版関連が多めです。 誤字脱字の修正や言い回しの微調整などを除き、基本的に記事を書いた当時のまま収録してあります。そのため、企業名や人物の肩書などが本書発行時点とは異なっている場合があります。また、基本は敬体ですが、一部のコラムは常体です。あらかじめご了承ください。なお、記載のURLは2023年3月時点ですべてチェックしなおし、すでに消えている記事はInternet ArchiveのWayback Machineなどから発掘したURLを記載しておきました。章の順番やまとめかたについては、PEST分析のフレームワークに則る形になっています(第8章以降)。 第1章 2019年の予想 第2章 メディアの信頼度は問われた? 第3章 書籍の電子化率は高まった? 第4章 マンガ表現の多様化は進んだ? 第5章 学校・図書館向け電書供給は本格化した? 第6章 オーディオブック市場は拡大した? 第7章 海賊版対策 第8章 政治(Politics) 第9章 社会(Society) 第10章 経済(Economy) 第11章 技術(Technology) 第12章 2019年回顧 電子版ISBN:978-4-910832-09-8
  • 出版ニュースまとめ&コラム2018
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    本書は、筆者の鷹野凌が2018年に個人ブログ「見て歩く者」と「HON.jp News Blog」で更新していた「出版業界気になるニュースまとめ」記事などを、ジャンル別にまとめて発行したものです。筆者が気になった“広義の”出版ニュースを毎週ピックアップし、独自の視点でコメントしています。電子出版関連が多めです。 誤字脱字の修正や言い回しの微調整などを除き、基本的に記事を書いた当時のまま収録してあります。そのため、企業名や人物の肩書などが本書発行時点とは異なっている場合があります。また、基本は敬体ですが、一部のコラムは常体です。あらかじめご了承ください。なお、記載のURLは2023年2月時点ですべてチェックしなおし、すでに消えている記事はInternet ArchiveのWayback Machineなどから発掘したURLを記載しておきました。章の順番やまとめかたについては、PEST分析のフレームワークに則る形になっています(第8章以降)。 第1章 2018年の予想 第2章 雑誌の人材がウェブへ流れる動きは加速した? 第3章 デジタルファーストは拡大した? 第4章 大手企業を核とした業界再編(離合集散)は進んだ? 第5章 出版でのFinTech活用は進んだ? 第6章 コンテンツ輸出は進んだ? 第7章 海賊版対策とブロッキング 第8章 政治(Politics) 第9章 社会(Society) 第10章 経済(Economy) 第11章 技術(Technology) 第12章 2018年回顧 電子版ISBN:978-4-910832-07-4
  • 出版ニュースまとめ&コラム2017[増補改訂版]
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    本書は、筆者の鷹野凌が2017年に個人ブログ「見て歩く者」で更新していた「出版業界関連の気になるニュースまとめ」記事などを、ジャンル別にまとめて2018年1月に発行した初版(978-4-909567-01-7)を、HON.jpから発行し直すのにあたって加筆修正したものです。筆者が気になった“広義の”出版ニュースを毎週ピックアップし、独自の視点でコメントしています。電子出版関連が多めです。 誤字脱字の修正や言い回しの微調整などを除き、基本的に記事を書いた当時のまま収録してあります。そのため、企業名や人物の肩書などが本書発行時点とは異なっている場合があります。また、基本は敬体ですが、一部のコラムは常体です。あらかじめご了承ください。なお、記載のURLは2022年12月時点ですべてチェックしなおし、すでに消えている記事はInternet ArchiveのWayback Machineなどから発掘したURLを記載しておきました。 また、「出版ニュース」等へ寄稿していたコラムを新たに収録しました。初版は縦書きですが、今後の年鑑編集コストを考慮し横書きに変更しました。章の順番やまとめかたについても、PEST分析のフレームワークに則る形に変更しています(第8章以降)。 第1章 2017年の予想 第2章 ウェブの雑誌化 / 信頼性は向上した? 第3章 ウェブの雑誌化 / 見た目は美しくなった? 第4章 出版者による直販は増えた? 第5章 イーシングルは再び脚光を浴びた? 第6章 出版物の制作工程は変わった? 第7章 ローカルメディアは盛り上がった? 第8章 政治(Politics) 第9章 社会(Society) 第10章 経済(Economy) 第11章 技術(Technology) 第12章 2017年回顧 電子版ISBN:978-4-910832-05-0
  • 出版ニュースまとめ&コラム2016[増補改訂版]
    -
    本書は、筆者の鷹野凌が2016年に個人ブログ「見て歩く者」で更新していた「出版業界関連の気になるニュースまとめ」記事などを、ジャンル別にまとめ直して2017年1月に発行した初版(978-4-8020-9308-8)を、HON.jpから発行し直すのにあたって加筆修正したものです。筆者が気になった“広義の”出版ニュースを毎週ピックアップし、独自の視点でコメントしています。電子出版関連が多めです。 誤字脱字の修正や言い回しの微調整などを除き、基本的に記事を書いた当時のまま収録してあります。そのため、企業名や人物の肩書などが本書発行時点とは異なっている場合があります。あらかじめご了承ください。なお、記載のURLは2022年11月時点ですべてチェックしなおし、すでに消えている記事はInternet ArchiveのWayback Machineなどから発掘しておきました。 また、「シミルボン」等へ寄稿していたコラムを新たに収録しました。初版は縦書きですが、今後の年鑑編集コストを考慮し横書きに変更しました。章の順番やまとめかたについても、PEST分析のフレームワークに則る形に変更しています(第7章以降)。初版に収録されている「2017年予想」は2017年版と重複していたため、2016年版からは削除しました。ウェブでお読みいただくか、2017年版をご参照ください。 第1章 2016年予想 第2章 雑誌のウェブ化は進んだ? 第3章 新書・文庫はデジタルファーストになった? 第4章 サブスクリプションは急速に伸びた? 第5章 電子書店の吸収合併は相次いだ? 第6章 投稿型プラットフォームは増えた? 第7章 政治(Politics) 第8章 社会(Society) 第9章 経済(Economy) 第10章 技術(Technology) 第11章 出版とフリー 第12章 2016年回顧 電子版ISBN:978-4-910832-03-6
  • 小説現代 緊急特集 この災厄に思うこと
    5.0
    未曾有、といわれる災厄がひたひたとやってきた。 新型コロナウイルスによる感染症。 気がついたら世界中を覆っていたこの疾病を広めないためには、 今のところ人と人を遠ざけるしか手立てがない。 このような災禍の前で、言葉は、物語はどんな力を持つのか。 私たちはどう向き合って、どう乗り越えていくのか。 緊急特集として、十四人の表現者たちに それぞれの想いを書き下ろしていただいた。
  • Gene Mapper -full build-
    4.1
    自己出版され話題をさらった電子書籍が、分量1.8倍以上、文体・構成も一新した完全改稿版として登場。 バーチャルリアリティ技術と遺伝子組換作物が浸透した近未来、謎の塩基配列を持つ稲に秘められた陰謀に迫る、本格SFサスペンス。
  • 数理的発想法 “リケイ”の仕事人12人に訊いた世界のとらえかた、かかわりかた
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    「野生の研究者」「弱いロボット開発者」「科学者を描く漫画家」― “リケイ”の仕事にかかわる専門家たちの発想法に迫るインタビュー集。 さまざまな分野から、研究者、技術者、プログラマー、小説家、漫画家、 メディアアーティストの12人が登場。 理系文系の壁、社会科学や人文科学といったジャンルの定義を 軽やかに乗り越えて活躍する彼らは、何をよりどころに その活動を行なっているのか?数理的な知のあり方を探ります。 【目次】 第1章 書く、描く、物語る ・〈物語〉から遠く離れて―高野文子 ・自己出版作家が抱く、〈ラボ〉への大志―藤井太洋 ・数学をめぐる〈対話〉を物語にする―結城浩 第2章 技術をデザインする ・〈野生の研究者〉を可視化する―江渡浩一郎 ・〈UI〉の新たなイディオムを探して―増井俊之 ・コミュニティが〈アーカイブ〉をアップデートする―渡邉英徳 第3章 本と、デジタル ・〈連想検索〉の世界へようこそ―高野明彦 ・図書館を〈オープンソース〉で開発するー河村奨/地藏真作 第4章 科学者たち ・〈弱いロボット〉が切り開くあたらしい人間関係―岡田美智男 ・セミとモンシロチョウが教えてくれた〈進化〉の真実―吉村仁 ・〈目に見えないもの〉から銀河の地図を作る―本間稀樹 あとがき ※本電子書籍は同名出版物を底本として作成しました。記載内容は印刷出版当時のものです。 ※印刷出版再現のため電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。 ※印刷出版とは異なる表記・表現の場合があります。予めご了承ください。 ※プレビューにてお手持ちの電子端末での表示状態をご確認の上、商品をお買い求めください。
  • セルフパブリッシングのための校正術
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    誰でも作品を発表し、簡単に販売できる時代。ところが、せっかく苦心して書き上げた作品に、あとから誤字脱字、内容や表現のまちがいが見つかって、恥ずかしい思いをしたことはありませんか? セルフパブリッシングに必要な校正のスキルを、プロ校正者・大西寿男が伝授します! [目次] 第1回 校正者がやってきた! ・セルフパブリッシングに校正は不要? ・たんなるまちがい探しでなく ・見落とさないための20の知恵 ・付録──校正のチェックポイント 第2回 一文字一文字に愛を注ぐ ・一人読み合わせ校正 ・読み換えていくほど漢字はわかる ・文字の見た目を変えてみよう ・電子書籍の組版を校正する 第3回 木も見て森も見る ・日本で初めてラジオから流れたCMは? ・図書館のレファレンスから学ぶ ・意図がなければゆるされる? ・ゲラの側に立つ ・校正者になってみる 表紙イラスト:伊富魚(『月刊群雛』2014年10月号表紙イラスト担当)
  • 超能力カメラマン内木
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    写真が予言する未来の惨劇を止めろ! サスペンス&ミステリー小説シリーズ。 第1話 A県自動車道午後二時四十五分  自分の意志に関係なく、未来を予知する「予言写真」を撮ってしまう広報カメラマン・内木。ひょんなことからバス事故を予知してしまった彼は、惨劇を食い止めるべくバスに乗り込んだ。だが策はない。考えあぐねる彼の前に、偶然乗り合わせた職場の同僚が現れる。二人は協力して、迫る危機を阻止しようと動き出した。事故はどのように起きるのか? 食い止めることはできるのか? (初出:『月刊群雛』2014年10月号) 第2話 7・18豪雨  その日、原井市はかつてない豪雨に見舞われていた。増水した河川を取材した彼が、川べりで出くわした老人。田んぼの様子を見に来たらしい老人は、一度は忠告を聞いて帰っていった。だが内木が撮った写真を見た同僚の寺村早香は、「写るべきものが写っていない」と言い出す。止まない大雨の中、写真の秘密が判明する時、本当の危機が明らかになる! (初出:『月刊群雛』2015年03月号) 表紙イラスト:バカエル (『月刊群雛』2015年10月号表紙イラスト担当) 以降、続刊発売予定!
  • デリヘルDJ五所川原の冒険
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    こんなデリヘル見たこと無い! 抱腹絶倒小説シリーズ登場! 第一章 ケミカルウォッシュはニートの心  渋谷駅そばの雑居ビルにある謎の派遣業『アナ専門メチャ回し学園』、今日も出勤リストに「DJ五所川原ゴッシー」の名前が載っている。どんなプレイも対応可能。音楽を使って耳と心に健康ヘルスをお届けデリバリー、デリヘルDJゴッシーの冒険が今始まる。 (初出:『月刊群雛』2014年09月号) 第二章 築ゼロ年 見晴らし最高  派遣業『アナ専門メチャまわし学園』の出張DJとして働き、ノイズ音楽オタクの家や建築現場でレコードを回してきた男、五所川原。そもそもなぜDJを目指したのか。ターンテーブルとレコードをキャリーに詰めて、今日も派遣先へと出かけて行く。 (初出:『月刊群雛』2015年01月号) 表紙イラスト:あへあへっど(『月刊群雛』2015年08月号表紙イラスト担当) 以降、毎月続刊発売予定!
  • 電子書籍と出版 デジタル/ネットワーク化するメディア
    4.5
    本書には、大きく分けて以下の5本のテキストが収録されています。 I─「2010年代の『出版』を考える」 IT企業の経営者であり、アルファブロガーとしても知られる橋本大也、文芸評論家、フリー編集者として電子書籍を追い続けてきた仲俣暁生と、早くから出版活動のネット展開を手がけてきた版元ドットコム組合員である高島利行、沢辺均の4人が語る、「電子書籍の可能性」「書き手、出版社はどう変わるか?」。 II─「電子出版時代の編集者」 2009年10月に、アルファブロガー・小飼弾氏との著書『弾言』と『決弾』のiPhoneアプリ版を製作し、自らの会社から発売したフリーライター/編集者の山路達也に訊く、書籍の執筆・編集から電子書籍の製作、そして発売後のフォローアップまで、多様化する編集者/コンテンツ製作者の「仕事」。 III─「20年後の出版をどう定義するか」 電子書籍の権利やフォーマット、教育現場での使用に詳しい東京電機大学出版局の植村八潮に訊く、「書籍が電子化される」ということの根源的な意味、「本であること」と「紙であること」はどう違い、どう結びついているのか? IV─「出版業界の現状をどう見るか」 出版、そしてメディア産業全体の動向を20年間追い続けている「文化通信」編集長・星野渉が解説する、出版業界の現状と、急激な変化の要因。 V─「編集者とデザイナーのためのXML勉強会」 元「ワイアード日本版」のテクニカルディレクター兼副編集長を務めた深沢英次による、タグつきテキスト、XMLの「基本構造」を理解するための解説。 電子書籍の登場により、出版をめぐる状況はどう変わるのか? さまざまな分野でその変化の最前線に立つ人びとに、「いま」を訊きました。 詳細な用語解説付き。
  • 東京の子
    3.8
    働きながら学べる新しい大学「東京デュアル」。エリートでなくてもチャンスが得られる未来の働き方をうたい、4万人の学生を集めていた。500社ものサポーター企業が学内で仕事を提供し、奨学金制度も充実。しかし、いつものように人捜しを頼まれた仮部諌牟がデュアルに潜入すると、その実態は人身売買だった!? 賃金格差、過労、失業……現代日本の労働問題をめぐる一大プロジェクトに、自らの過去を捨てた青年が迫る。
  • 電子出版、独立作家の執筆・出版手法—日本独立作家同盟 第一回セミナー〈藤井太洋 講演録〉
    完結
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    セルフ・パブリッシングから4年で日本SF大賞を手にした作家、藤井太洋の実践的な創作ノウハウを知る一冊 通勤時間にiPhoneで書いたという初めての小説『Gene Mapper』から4年、藤井太洋は『オービタル・クラウド』で2015年日本SF大賞を受賞した! この間、藤井太洋はどのようにして構成力を上げ、筆力を磨いてきたのか。なぜ、iPhone、iPad、Kindle、文庫、単行本、あらゆる形態の本に文章を合わせられるようになったのか。デジタルメディアを使いこなし、セルフ・パブリッシングから商業出版へと進んだ藤井自身が作家志望者に向けて執筆ノウハウを実践的に解説する。(講演日2015年5月16日) 【目次】 第一部 電子出版、独立作家の執筆・出版手法  ご挨拶  執筆/編集  小説を書く前に ピッチ(梗概)を書いてみよう  要素を検討  視点  背景  文体  参考になる書籍  いつ書くか  続けるためのTip  小説の構成  テンプレートではない。パラダイムだ  より実践的に  ポリティカル・コレクトネス  文章力を付けるトレーニング  リーダビリティ:情報量  予感の文を効果的に  リフローで阻害されやすい文  推敲  工学的アプローチ  出版  「本」の4P Product, Price, Promotion and Place  「本」の情報  著者  ジャンルを味方に  広告  ソーシャルと「ホームページ」  プロであろうがなかろうが 第二部 藤井太洋×仲俣暁生×鷹野凌 “独立”を語る  独立作家のプロモーションではホームページが重要  確実に良くするために紙に印刷して赤字を入れよう  ハリウッド映画の三幕構成を試してみよう  好きな作家の作品を筆写してみよう  プロットを紙に書いてみよう  ジャンルを味方にしてみよう  読者が手にする形を意識して、書いてみよう  読んでほしくない人には届けない工夫をしよう  藤井さんの推敲手法を真似してみよう  海外ドラマでプロットを鍛えよう 講演者プロフィール NPO法人日本独立作家同盟について 本冊子は、2015年5月16日に東京・渋谷で開催された日本独立作家同盟 第一回セミナー「電子出版、独立作家の執筆・出版手法」(講演 藤井太洋)をまとめたものです。 【著者】 藤井太洋:作家。1971年生まれ。2012年、電子書籍『Gene Mapper』をセルフパブリッシングして話題に。翌年、増補改訂版『Gene Mapper - full build-』を早川書房より刊行。2014年には『オービタル・クラウド』(早川書房)を発表、第35回日本SF大賞を受賞する。最新作は、個人情報の危機を描く警察小説『ビッグデータ・コネクト』 (文藝春秋)。 仲俣暁生:フリー編集者、文筆家。1964年東京生まれ。『シティロード』『ワイアード日本版』などの編集部を経て、『季刊・本とコンピュータ』に参加(03〜05年は編集長)。同誌終刊後、フリーランスで書籍やウェブサイトの企画・制作・編集にたずさわる。09年に株式会社ボイジャーと出版の未来を考えるWebメディア「マガジン航」を創刊。現在、編集発行人。著書『再起動せよと雑誌はいう』(京阪神エルマガジン社)ほか 鷹野凌:NPO法人日本独立作家同盟理事長。フリーライター。ITmedia eBook USER、ダ・ヴィンチ・ニュース、INTERNET Watch、マガジン航などのWebメディアを中心に、著作権やセルフパブリッシング(自己出版)、電子出版、書評などの記事を数多く執筆。著書『クリエイターが知っておくべき権利や法律を教わってきました。著作権のことをきちんと知りたい人のための本』(インプレス)。ブログ「見て歩く者」: http://www.wildhawkfield.com/
  • ハハとムスメ/あいどる・とーく
    -
    不思議な親子のカタチと不思議なアイドルのカタチ。ふぁんしい&ろまんちっくSF短編集! コユキキミ『ハハとムスメ』 しょせん家族は同居人。ハハとムスメは同居人。そこまで切り離して考えれば親子関係楽になりませんか? 親子の数があれば、その数だけ親子の形があっていい。でも、この親子の形は……?  ほぼ実話です。えっ? (初出:『月刊群雛』2015年02月号) ※セルフパブリッシング版『ハハとムスメ』全4話の、第1話にあたります 神楽坂らせん『あいどる・とーく』 あり得ないぐらい可愛く、かっこよく、ティーンの憧れ、メディアにひっぱりだこのアイドル。女の子ならだれだってなりたいもの。でも、そんなアイドルの裏側には、決して知られてはいけない秘密の闇が。 (初出:『月刊群雛』2015年09月号) ※セルフパブリッシング版『あいどる・とーく』も配信中 表紙イラスト:しんいち (『月刊群雛』2014年07月号表紙イラスト担当)
  • 母の上京/悲しみ
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    ぼくたちは未熟だ。ちゃんと「ありがとう」を言えているだろうか。悲しみと向き合い、乗り越えていけるだろうか。優しい気持ちになれる短編小説集。 『母の上京』  僕は大学進学とともに東京で一人暮らしを始め、そのまま東京で就職した。故郷を離れて8年。ある日、母親から連絡があり、東京案内をすることになった。 (初出:『月刊群雛』2014年04月号) 『悲しみ』  僕の親友が、自ら命を絶った。端から見ている分には、とても幸せそうに見えたのに。残された僕と、親友の彼女。悲しみに向き合う方法は、人それぞれ。 (初出:『月刊群雛』2014年05月号) 表紙イラスト: 蒼真怜(『月刊群雛』2016年01月号表紙イラスト担当)
  • ビッグデータ・コネクト
    4.1
    いま、そこにある個人情報の危機を描く警察小説 公立図書館の私企業との提携を進めるエンジニアが誘拐された。サイバー犯罪捜査官とはぐれ者ハッカーのコンビが個人情報の闇に挑む。
  • 別冊群雛 (GunSu) 2015年 02月発売号(1周年記念号) ~ インディーズ作家を応援するマガジン ~
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    1周年記念号の別冊群雛は「記念日」をテーマとした読み切り8作品を掲載。表紙イラストはCotさん。晴海まどかさん・君塚正太さん・夕凪なくもさん・絵空さん・神楽坂らせんさん・小林不詳さん・米田淳一さんの小説、和良拓馬さんのエッセイ。ほか、参加者へのインタビューを収録。 晴海まどか『エブリデイ・アニバーサリー』〈新作読み切り・小説、編集〉 君塚正太『愛の断想』〈新作読み切り・小説〉 和良拓馬『普通の凡退』〈新作読み切り・エッセイ〉 夕凪なくも『赤い猫』〈新作読み切り・小説〉 絵空『症例フェリックス』〈新作読み切り・小説〉 神楽坂らせん『決めた日』〈新作読み切り・小説〉 小林不詳『邪気眼は定年に隠る』〈新作読み切り・小説〉 米田淳一『記念運転』〈新作読み切り・小説〉 Cot『表紙イラスト』〈新作描きおろし・表紙イラスト〉 宮比のん〈群雛ロゴ〉 YukiTANABE〈表紙デザイニング〉 竹元かつみ〈編集〉 鷹野凌〈編集、制作、プロモーションほか〉
  • Voyage 想像見聞録
    4.3
    さぁ、出かけよう! 「物語」という旅へ。 様変わりした生活、奪われる自由――。 でも大丈夫、私たちには「小説」がある。 国境、日常、現実を飛び越え、行き先は無限大! 宮内悠介、藤井太洋、小川哲、深緑野分、森晶麿、石川宗生――。 最旬の作家たちが想像の翼を広げて誘う、魅惑のノベル・ジャーニー! 宮内悠介 「国境の子」 対馬から韓国まではわずか一時間。でも「ぼく」にはそれが遠かった。 藤井太洋 「月の高さ」 旅公演スタッフとして遠征中、あの日見た月が胸に去来する。 小川 哲 「ちょっとした奇跡」 自転が止まった地球。カティサーク号は、昼を追いかけ移動を続ける。 深緑野分 「水星号は移動する」 移動式の宿・水星。今日はどんなお客様と出会うのだろう? 森 晶麿 「グレーテルの帰還」 あの夏、最後の家族旅行での惨劇が、私の運命を大きく変えた――。 石川宗生 「シャカシャカ」 地表が突然シャッフルをはじめた!? 姉弟の生き残りをかけた旅が始まる。
  • 群れなす雛たちへ送るエール
    -
    我々は雛だ!  デジタル化とネットワーク化により、誰もが「publisher」になれる時代。書き手と読み手は、既存の流通手段に頼らずとも、ダイレクトに繋がれる。自らの手で作品を世に送り出す「インディーズ作家」たちに送られた、力強いエールがここにある。雛たちよ、その翼を思う存分羽ばたかせよ! ●仲俣暁生『「群雛 (GunSu)」の創刊によせて』  鶴見俊輔が打ち出した「限界芸術」という概念の可能性が、いまあらためて試されている。宮沢賢治が感じたような、未来圏から吹く見えない風を感じとれ! (初出:『月刊群雛』2014年02月号) ●池田敬二『「月刊群雛」への応援歌』  芥川賞候補に五回選ばれるもすべて落選、自殺してしまった不遇の作家・佐藤泰志。もし彼がいま生きていたら。自分の足で立ち上がるためのツールやテクノロジーが整ってきた現在は、創作者にとって幸福な時代だ。 (初出:『月刊群雛』2014年08月号) 表紙イラスト:伊富魚(『月刊群雛』2014年10月号表紙イラスト担当)
  • メディアと文学はどこへ行くのか
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    トランプ大統領就任やBrexit、移民vs極右、欧州のテロ事件など、ウエルベックやエーコが描きそうな予言的世界が現実化し、AI(人工知能)が書いた短編小説が発表され、WELQ問題に始まるネット記事の信憑性から既存メディアへの不信感まで一気に噴き出した2016年。 メディアと文学の未来と、新しい融合関係は今後どう進むのか? 『服従』『ヌメロ・ゼロ』『コンビニ人間』『ジニのパズル』『岩場の上から』といった重要作品や世界のリアルニュースを取り上げながら、その未来を語り合う。 2017年からの新視点がここに。 <目次> 1 トランプ以後、世界は変わった ・フィクションが、リアルに、えげつなく出現し始めた「トランプ以後」 ・小説が描いてきた「シニシズム」がベタになった ・何周か回ったあとの「太宰、いいよね」 ・なんでもありの“リアル”をどう描くか ・『コンビニ人間』は、暴走するAIか、普通に働く現代人か 2 AIが書く小説はつまらないけど、代替可能な記事はすでにある ・キュレーションメディアはAIに任せていいのかも ・世界で盛り上がる「国家論」「独立論」とフィクションのリンク ・「面白ければいい」と「オブ・ザ・デッド」の更新は文芸でも ・小説のメインストリームはいま何なのか 3 信頼が失墜した“お利口さんマスメディア”の行方 ・既存メディアの信頼性はガタ落ち ・“信じたい情報”と“信じられる情報”を求めて ・情報の短絡化に飽き、複雑さへ回帰する人々 4 宮崎駿とジョン・ラセターの違いからわかること ・「不死の存在」と「継承」は違う ・小説は絶滅危惧種のように見えるけれども ・日本人の無自覚で無垢な“排他性”の恐ろしさ ※本作品は、幻冬舎plusに掲載された「新春対談3」(2017.1.25~2.18)の全4回をまとめたものです。
  • 夢を継ぐ
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    夢が生み出す悲劇とサスペンスの小説! 「約束よ。私の夢を受け継いでちょうだい」  小学六年の時、おじいちゃんが死んだ。父は畑を手に入れ、農業をやると言い出した。私が中学へ進級するのと同時に、父の言いなりのまま、家族は田舎に引っ越す事に。  私には、アイドルになる夢があった。でも、父のせいで潰えてしまいそう。何度か抵抗するも、父の暴力の前に為す術がない。ママは助けてくれない。そんなある日、中国人留学生の劉が、畑の手伝いに来てくれた。私と劉は、少しずつ距離を縮めていく。 (初出:『月刊群雛』2015年03月号・05月号) 表紙イラスト:神谷依緒(『月刊群雛』2015年06月号・09月号表紙イラスト担当)
  • 恋愛で暴走しないための技術
    -
    「恋は盲目」とはいえ、「好き」という感情をコントロールできずに、暴走した苦い経験は誰しもあるでしょう。 そんな失敗が必要な時期もあります。 しかし、好きなゆえに、暴走して終わり、ではあまりにも悲しい――。 本書は、現代の男女の機微に精通するAV監督の二村ヒトシさんが、三人の恋愛賢者たちとさまざまな角度からその秘訣を探ります。 「非モテの独身男子こそ、狙いどころ」 「幸せな恋愛に必要なのは、“陶酔能力”」 「セックスは好きだけど重い女は嫌いな男の脳内とは?」 など、恋愛の苦しさに自滅する前に知っておきたい教えが満載です。 <目次> パート1 アルテイシアと二村ヒトシが語る 「オクテ女子のための恋愛指南」 ■オクテ女子は非モテ男子を育てるべし! ■恋愛至上主義の両親を反面教師に!? ■非モテのオクテ独身男子は“ブルーオーシャン” ■乳首の感度も高めな20代男子に希望あり!? ■男は「受け力」を、女は「攻め力」を鍛えるべし! ■「レズビアンのリバ同士」みたいなセックスを推奨したい パート2 仲俣暁生と二村ヒトシが叫ぶ 「今こそ、恋愛には『橋本治的陶酔能力』が必要だ!」 ■30年の間に2度の復刊を果たした不朽の名作 ■「橋本治とは○○である」と言い表せない幅広さ ■恋愛に必要なものは“陶酔能力”である ■王者とクイーンの気高きドッジボール対決 ■「恋は戦い」ではなく、「戦いこそが恋」だ! ■恋愛の暴走を止め、恋愛の何たるかを教える パート3 二村ヒトシが中野信子に訊く 「恋をする時、脳では何が起きるのか?」 ■人はなぜ“苦しい恋愛”にハマるのか? ■恋愛=快楽だけを得ようとする行為? ■脳の“建て増し構造”が生み出す苦しみ ■快楽と幸せはまったく違うもの!? ■セックスは好きだけど重い女は嫌いな男の脳内 ■インチキ自己肯定は競争激化の産物!? ■男はまともな恋愛ができず、女は苦しい恋愛を繰り返す ■脳に電流を流すとセックスがうまくなる? ■「心」とは、非合理にして不完全な脳のユニット ■セックスする男たち、AKBを崇める男たち ※本作品は、幻冬舎plus(http://www.gentosha.jp)で2016年3月に公開した「一億総オクテ時代の恋愛学」、2014年9月に公開した「橋本治の『恋愛論』を読む。」、2014年5月に公開した「恋をすると、脳で何が起きるのか」を抜粋し再構成したものです。
  • ワン・モア・ヌーク(新潮文庫)
    4.2
    「核の穴は、あなた方をもう一度、特別な存在にしてくれる」。原爆テロを予告する一本の動画が日本を大混乱に陥れた。爆発は3月11日午前零時。福島第一原発事故への繋がりを示唆するメッセージの、その真意を政府は見抜けない。だが科学者と刑事の執念は、互いを欺きながら“正義の瞬間”に向けて疾走するテロリスト二人の歪んだ理想を捉えていた――。戒厳令の東京、110時間のサスペンス。

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