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ネタバレ 購入済み
なんとなく読んでしまう小説です
上橋菜穂子さんの作品に慣れている方であれば面白く感じると思います。
主人公であるヴァンの虚無と悲哀から始まり、身内となりえる人たちとの交流。
そしてヴァンが各地をさすらう根幹となる、黒狼熱という病魔がどうして生じたのか…
誰も望んでいなかったのに、侵略と支配の歴史が人々に変革を求め、病魔が生まれてしまう偶然と必然。
タイトルの鹿の王も、分かりやすいヒロイズムに対してのアンチテーゼを問いかけている印象です。
物語の面白さという意味では、私は「精霊の守り人」や「獣の奏者」の方が好きです。
なので、上橋さんの作品に慣れていない方には本小説はあまりお勧め出来ないです。
ただ、その辺の表現 -