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表現力豊かな作品
2015年本屋大賞作品と言うことで紙の本で読んだのですが、読み直したくて購入。
かなり広大な地域にわたる場面展開、沢山の種族の登場人物に病原菌という難しいテーマも読ませ切る文章力、表現力が素晴らしいです。
長編ですが先が気になって仕方ない。
物語の世界に完全に引き込まれる、読み応えのある作品です。
とかげのしっぽ
人の生と死の概念について考えさせられる濃厚でいて、かつ異世界というファンタジー感、そして人々の思惑が織りなす絡み合った物語で読みごたえは抜群でした!
鹿の王というタイトルから読み始め前は「もののけ姫」のイメージを漠然と持っていました。確かにそのイメージが間違っていたとは思いませんが、私が印象に残ったことは「病理学」についてです。流石にこのタイトルから想像することはできないでしょう!
まだ病気が菌によるものでなく宗教的なものが深く絡んでいると多くの人々が思っている時代。少数派ではあるが、病気は菌という目に見えない小さな原因があるんだということが分かってきたという背景があります。そんな中で描かれる、人の生と死の考え方は強烈に私の印象に残った。人の体を「国」と例えていたところはわかりやく、すんなりと頭に入ってきました。
他にも政治的な思惑が幾重にも絡み合って進む物語は濃厚!私はそこら辺が得意ではないのでサラッと読み進めましたが、そういった策略などが好きな方が読んでもまず面白いと感じるのではないかと思います。
そして、異世界のようでいて現実味のあるファンタジー舞台。古い時代のアジア圏のような世界。「策略好き」「ファンタジー小説好き」「理系話好き」の一つでも当てはまればこの作品が好きなはず。言わずもがな、これら3つとも当てはまる方は是非とも読んでみて下さい!
読み応えがありました!
とても読み応えのある作品です。
登場人物も一人一人丁寧に描かれていて、何処かに存在する世界のお話なのではないか…と思ってしまいました。
おすすめです。
なんとなく読んでしまう小説です
上橋菜穂子さんの作品に慣れている方であれば面白く感じると思います。
主人公であるヴァンの虚無と悲哀から始まり、身内となりえる人たちとの交流。
そしてヴァンが各地をさすらう根幹となる、黒狼熱という病魔がどうして生じたのか…
誰も望んでいなかったのに、侵略と支配の歴史が人々に変革を求め、病魔が生まれてしまう偶然と必然。
タイトルの鹿の王も、分かりやすいヒロイズムに対してのアンチテーゼを問いかけている印象です。
物語の面白さという意味では、私は「精霊の守り人」や「獣の奏者」の方が好きです。
なので、上橋さんの作品に慣れていない方には本小説はあまりお勧め出来ないです。
ただ、その辺の表現を分かった上であれば、病を通して生命の意味を考えさせられる深い物語として
読む価値のある作品だと思います。ただ、やはり盛り上がりには少し欠ける印象です。
無理、、、
お金払った分、もったいないのでね、全巻がんばって読んだので再レビュー。
やっぱり最初から最後まで面白くありませんでした。
起承転結もはっきりしないし、最後まで盛り上がりも何もナシ。
無駄な時間をありがとうございました。
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4冊合本を25%ほど読みました。
1巻は終わったのかな。
確かに色んなキャラを丁寧に描いていて、架空の史実を読んでいる気にもなれますが、、、
とにかく面白くない!
何の盛り上がりもなく1巻終了。
架空の史実を淡々と読まされる身にもなって欲しい。
フィクションなんだから、盛り上がりのある『物語』を読ませて欲しかったです。
てことでここでギブアップ。
この方の小説は初めて読みましたが、もう2度と読むことはないでしょう。
あと、、如何にも女性作家っぽいキャラクターのネーミングも地味にキツかったです。