• 邪剣さんはすぐブレる 1

    リアリティってなんだ(哲学)

    中世ファンタジー系で、お約束を逆手に取ったタイプのコメディ…はたまに見かけるが、なかでもかなり尖った作品。
    本作は二つの特徴が主張し合うことで、他にはない味わいを生み出している。

    まず、当たり前にスマホが浸透、魔王がレジャー施設を運営など、世界観がブレブレとなっているのが一つ目の特徴だが、まあこうしたギャグ作品で世界観にリアリティがないのは別に珍しいことでは無い。
    そうした「リアリティの狂った部分に、苦労人体質の主人公が常識人の立場から突っ込みを入れる」という各話構成は、ギャグ漫画としてはむしろスタンダードとすらいえる。

    本作ならではの大きな特徴は、なんといってもリアル劇画風の...続きを読む

    #笑える #シュール

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  • 第七女子会彷徨(1)

    大オチがすごい

    不条理系日常ものSF。投げっぱなしのオチも多いが、ゆるく楽しめる。
    たまにディストピアな設定が顔を覗かせるのが、いいアクセントとなっている。
    星新一や不二子F氏が好きならオススメ。
    短編としても面白いが、最終巻の伏線回収が見事なので、ぜひそこまで読み進めてほしい作品。
    実にSFマインド溢れるラストなんです。

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  • もういっぽん! 1

    王道あるいは、どノーマル

    11巻まで読了。まとも過ぎて、逆に非凡な柔道漫画。とにかくポジティブ。
    女子部活漫画でありがちな、部内での諍いイベントが全くないのが特徴。
    ラフプレイをする敵選手、居丈高な監督、孤高の天才、元不良…みたいなキャラもいない。
    真摯に練習に励み、健闘を称えあい、帰りの電車で疲れて居眠りするような日常パートがたまに挟まるだけ。
    じゃあ漫画としてどうなのというと、これが面白い。とても丁寧な普通。
    熱いスポーツ漫画が好きな方はもちろん、女の子日常ものが好きな方、青春ドラマが好きな方にも。

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