名称未設定さんのレビュー一覧
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ロマンチックさと甘さと
モデル同士の恋……避けて通れないのは、男女二人組での撮影時に必要以上の絡みがあったり、恋人同士のような眼差しを向け合うことでしょうか。それを目の前でやられてしまえば、嫉妬せざるを得ません。私の見ないところでやってくれたら看過しないから。でも、やっぱり嫉妬しちゃうのはお決まりですよね。
嫉妬してしまうRYUはかわいいですね。SINがあからさまに上から、どうだよと見せつけ、嫉妬させようとするのは男の傲慢ですが、それも少しグッと来てしまう私がいます……!
カメラの前ではモデルでも、カメラの外ではあなただけのモデルになる――そんなシチュには萌えざるを得ませんね! -
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可憐さと強引さと
無理やりに犯されるのではなく、そのための順序立てがしっかりしているし、またハーレム設定と、それ自体がすべて自分のものであるということで彼女を護ろうとしているシークは読み進めていくとカッコ良さがわかります。
アラブ系は彫りの深い味わいのある顔が多いので、日本人好みというか。欧米っぽさにアジア系を足したあの顔立ちは、どうも好印象ばかりつけてしまいますね。閑話休題。
ハーレムに押し込まれてしまったヒロインが、快楽に堕ちていくとともに、シークへの恋を、愛を、感じていくさまは綺麗な印象がありました。ゆったりと丁寧な描写だからこそ、ロマンチックさが演出されていましたし。
強引な彼に欲のまま押 -
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夢に期待してしまいそう……
淫夢を扱った作品って結構少ないので、新鮮だなぁと思いました。それを中心に回す作品なんてものは男性向けばかりかと思えば、TLにもあったんですね。なんだか嬉しいです。
しかし、淫夢というのはすごく使い勝手がよくて、ヒロインの欲をかき立てる技法としては秀でているんじゃないかなと私は思います。その分、ヒーローと交わる時になって処女ではない、淫売のような反応を見せてしまう……その羞恥がそそられますし、それをよしとして迫るヒーローにもドキッとしてしまったり。
ロマンチックさの中に不思議な感覚が混ざった、まさに不思議な作品。でも、読んでいるうちに没入してしまう……本当に不思議。 -
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驚きと甘さの挟撃
読み終えてから、王子が女装して、不思議なキャラクターを演じている冒頭を思い返すと、ああこれがと頷かずにはいられません。
奇妙なヒーローですが、それが後半でめちゃくちゃかっこよくなるのですから、ギャップに胸を突かれてしまいます。マジか、ってなります。
ヒロインもヒロインでかわいいのですが、一本気な考え方をしているせいかもどかしく感じますが、それでこそ物語のキーである「女装」が際立つのかな。上手いな。
あと、個人的には後半で活躍してくれるお付きのメイドが好きでした。色々と秘密持ちな彼女ですが、ヒロインのアリアーヌを誰よりも想って行動してくれる様は美しい主従愛というか、友情というか、そ -
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ロマンチックです
設定にある気の強さを窺うところが印象付けられなかったのは残念ですが、ヒロインが欲に呑まれていく姿は良い演出だったと思います。
しかし、監獄でメイドを襲って純潔を奪うとか……ヒーローは悪役ですね。実際のところ、正義ではあるのですが、正義を貫く時点で善悪は変わらないんですよね。それが誰の目で見て、どちら側になるのかが決まるのですから。
ジェルトリュドを恨みつつ、快楽に呑まれていくオデットですが、お決まりの流れながら、それが綺麗に収まっているのでよかったです。何か付け足そうとぐだる作品も多かったりするので、お決まりを貫いてくれているのが好印象でした。 -
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可憐でロマンチック
和平のためということで、人質のように隣国に嫁いだブランシュ。親のため、国のため、そのためだけに生きることに従順になってきた彼女からすれば、七日間与えられた自由というのは、本当に戸惑ってしまうものだと思います。
その中で、疑似恋愛。正体がバレてしまえば極刑もののように感じますが、まあそれも物語を読み進めていけばおのずとわかってしまうもの。
恋愛と、欲と。恋人同士がすることなんて紙一重で、ほとんど何も変わらないのかもしれない。でも、追い求めてしまうのは……何故なのか。ロマンチックな雰囲気を漂わせつつ、王女が淫らに舞い、美青年アルが彼女を導き、昇華させていく。甘々で、綺麗な物語。ごちそうさ -
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ロマンチックなお話で……
特殊な力を持ちながら、それゆえに引きこもるような生活を続けるヒロインの騎士になったヒーロー。彼女らの関係は主従関係から情熱的な愛を交える関係へと発展するのですが、その中で表現されるヒロイン、クリスタルの心情がとても少女チックで、切なさを感じさせながらも彼への愛がしっかりと伝わってくる。
後半でヒロインが酷い目に遭い、その特赦な力を失ってしまったあとでもヒーロー、アレクシスは彼女に寄り添い続けるのは二人の深い愛をよりよく表現している一場面だと思います。
しっとりしていながら、ロマンチックな物語を感じたかったらこの一冊はオススメかもしれません。 -
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美しい愛
ヒロインは男と育てられ、自身も男として自覚していながらも、ヒーローと交わる――間違えてみれば、一瞬でもBLにも空目してしまいそうですが、それも二度美味しいというもの。
女の子として目覚めていき、男と自覚していた自分から解き放たれていく姿はヒーローを昂らせるきっかけに十分作用してますし、またこの作品の魅力なのかなと思います。あと濡れ場がスピーディーで、しかもお互いをお互いに求め合った結果の激情による行為という雰囲気がすごく伝わってくるシーンもあって、そそられるものがありました。
最終的にはヒロインのカッコよさも出ていて、剣を取ってお互いを護り合う姿には感嘆が漏れてしまいましたね。 -
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ロマンチックさと甘さと
伯爵や地位を持つ諸侯の娘というのは人質にされることが多いですが、丁重にもてなされることが多いはずです。それを、皇子の愛人に仕立てあげる……この皇帝はクソみたいだなと思いました。
しかし、皇子と触れ合っていくにつれて、彼の思惑や過去に触れ、段々と惹かれていく描写が細やかななのが好きです。そして愛人から正妃候補へと昇り詰めるまでのサクセスは目を見張るものがありました。
反国物語のような側面を持ち、アレックスのために尽くそうとするリーゼルの後半の活躍は涙溢れることがあるかと思います。それにリーゼルにつくメイドもいい活躍を見せ、女の子ながらカッコいいので、必見です! -
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まさにトライアングルラブ……!
最初、兄様は何を言っているんだろうと思ってしまいました。だって自分の婚約者を、ディードリクに犯させるとか普通の人は考えないですよ。そこが王族と一般人の違いでしょうか。心が寛容すぎます。
二人の男性に、しかもどちらも美青年となると、受け入れる側のレイナの胸中は甘く、そして背徳感にまみれています。心なしか、彼女の胸中の言葉を表されている分、作品にのめり込んでしまい、自分が二人に迫られているような気分になってしまったりも。
それに三角関係ながら、ロマンチックさを漂わせるストーリーは素晴らしいものでした。またこんなお話が読みたいです。 -
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奪われた初恋に似合うストーリー
日本の戦国時代にも人質を送る風習はありましたが、そこでもこの物語のように犯されていたのかと思うと興奮しますね。
何も知らないアナスタシアが母の血のせいと淫乱に拍車をかけていくのは見ものだと思いますし、この初心な感じがヒーローをさらにそそらせる部分としてうまく機能していると思います。対して、今作のヒーローであるミハイルは俺様感を強く押し出していいますが、当初強引なセックスを強要してきた彼も徐々に優しくかき抱くようになってくれるのは嬉しいですね。終始自己中的な俺様を演じられてもヒロインがつらいだけなので、読者としてはツラくなります。その点、ミハイルは素晴らしいヒーローでした。 -
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切なさは二割増し
古い家のしきたりで、よく分家と本家とで男性を出し合って少女を回す、というお話を見たことがあります。より血を濃くし、末裔まで家の因果を残していく……昔々は本当によくあることだったそうですが、最近ではフィクションの物語の中でしか知る手立てはなくなってしまいましたね。
さて、男三人とヒロイン一人の逆ハーレムというものですが、ドロドロに溶け合って、ぐちょぐちょに混沌化していく物語ではなかったので一安心でした。お兄様のキャラが特に沙弥子を惑わせるのに適していて、しかも塩梅を心得ているのがまた……グッとくるポイントでしょうか。
内容的にも軽く、文章自体も読みやすいのですっと物語に入っていけるかと -
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ロマンチックなお話で……
人は人の上に立てるようになると、優位性に支配されてしまうのでしょうか。
媚薬を盛ってまで女の身体を貪るアンドレアの性格は、ド畜生な気もしますが、それが王族ゆえということなのかもしれません。
ジブリの映画「かぐや姫の物語」でかぐやを娶りに来る帝がいましたが、彼も自分のところに嫁ぐと知って断る女はいないというようなことを口にしていました。地位が高ければ高いほどに、自分のステータスに絶対的な自信を持つ。これは男だけに限らず、女にも見られることではあるのですが。
閑話休題。
ただ、媚薬を注いだ時の過度な反応が容易に想像できる描写で興奮しましたし、嫌だと断りつつも、段々とアンドレアに触