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ズタボロ
嫁ぎ先に向かう途中で事故死したと思った姉がアサーと名乗って男の子のふりをして職人として生きていたことを知り自分の居場所が無くなったと思い伯爵家を出なくてはと思い詰めるマリーを離さないと全てのことからお前を守ると奮闘する伯爵次第に伯爵の婚約者として自信と覚悟を決めて頑張るマリーお互いの思いを知り思い合う2人横槍に負けず、頑張れ。侍女頭のミオの素晴らしさスパー侍女欲しいよー。
Posted by ブクログ
帯に「まさかの婚約解消!?」とあったので、これは結構すれ違いの切ない展開かと予想していたら、この婚約解消が日帰り以下の短い短いお話で、さすがにその展開は予想していなかったと爆笑した。
ある意味「まさかの」展開である。
しかも、その時のキュロスのお姿を想像するともう……失笑を禁じえない。
何でシリアスの場面でギャグに走るかな、このヒーローは。
前作にも増してヘタレ具合が半端ないヒーロー様である。
他にも「大丈夫か、しっかりしろ」と思う場面が多々あって、残念ヒーローぶりに拍車がかかるという。
前巻で精神面での鍛錬が必要だろうと指摘した主人公のマリーは、こちらも予想していた方向とは違う方へ成長して驚く。
特に姉アナスタジアに対する思いはネガティブさも相まって大変なことに。
この姉自体もややこしい存在だったし。
姉も含めてマリーの家族については非常にややこしいことになっているので、最初把握しづらかったが、取り敢えず、父親がダメなんだとさえ分かれば乗り切れる。
最終的にマリーが家族へどう対応するのかは見ものではある。
ただこれも予想しなかった方向に転がった。
まさかマリーが家族に対してあそこまで思えるようになるとは……成長は成長だが、こういう精神面での成長は本当に予想していなかった。
逞しくなったなあ。
マリーの家族の件で本当に後半は話自体も非常にややこしく、マリーの変に突き進んだ成長ぶりと相まって読みづらい部分もあったが、家族の件も乗り越えて何とか主役二人が結ばれたようでほっと一安心。
個性的な使用人たち含めて、これからも賑やかに暮らしていくのだろう。
健全さは遠いかもしれないが、今度こそ自分が自分でいられる「家族」を作っていってくれ。
番外編はこれまたまさかの二人の後日談。
最後まで予想の斜め上を行ってくれるなあ。
侮れない話であった。