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新しい観点の歴史漫画で新鮮です。結構凄惨な感じですが、絵も綺麗で読みやすいです。続きがどう広がっていくのか楽しみです。
一応、宗教戦争と言われる30年戦争に、日本の戦国時代直後にあぶれた侍(イサク)が、敵討ちのために参加する話。
個人的に面白いと感じたのは、ヨーロッパでの兵士(傭兵)の契約を重視する姿勢かな。勝敗よりも契約通り支払いがあるかが大切。支払いがないなら、味方が目の前で殺されても素通りする感じ。
そんな...続きを読む中で、イサクが恩だ忠義だ仇のために戦うという姿勢を見せても、彼らが理解に苦しむ様子は新鮮だった。まあ、日本の侍も大半が金目当てだし、忠義なんて江戸以降の話だとは思うけど。
ただ、30年戦争について大まかに理解してないと、話の展開はわかりにくいかも。地理も。そのあたりの解説はほしいと思った。にしても、イサクがかっこいい。
プファルツ選帝侯フリードリヒの弟"プリンツ"ハインリッヒの元で傭兵として戦うことになる。
たった一人で援軍にやってきた風変わりな男が1発で戦況をひっくり返す流れの第一話が素晴らしい。
もうこの詰め合わせだけで最高なのが分かる
どういう展開になるにしろ楽しみでしかない
ストーリーも去ることながら、それを支える精緻な作画力も素晴らしい
三十年戦争にからめてストーリーが進みます。史実と創作のバランスがとても良い。火縄銃はパワーアップさせすぎでは?とちょっと感じましたが、あまり気にならなくなります。主人公のイサックは、仇討ち以外の生きる目的を見つけられるのかな。
戦国期を生き抜いた日本の鉄砲名人がドイツ全土を交配させた30年戦争に参加するという舞台設定が素晴らしい。
コミックでありがちな都合の良いファンタジー手法を用いることなく歴史事実をある程度押さえてゆくというストーリー展開がよい。
Posted by ブクログ 2017年11月28日
恩人の仇討ちのため、大阪の陣の日本からヨーロッパへ渡って戦う銃士イサックのお話。
当面の敵は、スペイン軍。
遠距離狙撃、早撃ちと技量を見せつけるイサックですが、銃の優位さがなくなる接近戦ではどうなのか、という重装騎兵との遭遇戦で、2巻へ続く。
とにかくわくわくがとまらない。文化・風土何もかもが違う...続きを読む世界で、己の腕前だけで生き抜くロンリーヒーローということだけで好きなのに、義理人情に篤いと来てはたまりません。
三十年戦争のヨーロッパで、イサックがどう戦い生き抜き、本願を遂げるのか。
本名は?出自は?仇って誰?と気になることばかり。
わくわくがとまりませんよ。
やっぱ雑賀集なのかな、あの時代の鉄砲の手練れとなると。
大坂の陣の後、傭兵としてヨーロッパに渡った日本人が、銃士=スナイパーとして活躍するという物語。
このような設定の物語は初めてであり、新鮮で興味を惹かれる。
内容もリアル路線であり、戦場の緊迫感や迫力が伝わってくる。
絵も普通にキレイで読みやすい。
一方で、細かく見て行くと詰めの甘...続きを読むい点も見えてくる。
実在の人物であるスピノラの件は後でカラクリがあるので良いとしても、重要人物であるスペインの王子やその軍隊など、実在ではない人物が普通に出てくる。
(実際は、物語開始の1620年時点のスペイン王はフェリペ3世で、翌1621年に死亡して息子のフェリペ4世が16歳で即位しているし、ドイツまで攻め込んだスペイン軍はスピノラの部隊のみ)
また、1巻ラストの部分の主人公の刀(打刀のハズ)の抜き方、おかしいですよね?
フィクションであるので、「歴史の裏の部分」的なところやあまり重要では無いキャラならいくら創作してもいいとは思う。
が、リアル路線という事なら、重要なところはきちんと反映させてほしいところ。
とはいえ、これらの創作はマンガのストーリー上ではそんなに大きな問題ではないのも事実。
斬新な設定と読み応えのある内容から、この先も読み進めたいという気にさせる良作だと思います。
大坂夏の陣の後、敵討ちのためにヨーロッパに渡り傭兵となったある一人の男の戦いを描いた歴史漫画の第一巻。
舞台は1620年のヨーロッパ、ドイツ南西部に位置するプファルツ選帝候領。
スペインとの戦争のために兵士たちは備え、戦いを避けて逃げてきた者を受け入れていた。
そこにオランダからやってきた...続きを読む一人の傭兵が援軍として加わった。
オランダにいた時は500人いた仲間もスペイン兵の圧倒的な人数を聞いて逃げ出し一人となってしまったらしい。
男の名はイサック。
イサックが逃げなかったのは親方を殺した仇がスペインと傭兵契約を交わした事を知っているからだという。
一人戦力が加わったとして劣勢には変わりないプファルツ側だったがイサックが遥か後方にいる相手の将軍を撃ち抜いた事で戦況をくつがえすことに成功したのだった。
NHKのドキュメンタリーでヨーロッパに渡った日本人についての放送を見ていたので興味を持って読むことができた。
続きが楽しみ。
ここから始まるイサックの第1巻。
舞台は、後に30年戦争と呼ばれる激しい戦いの最中にあった17世紀の神聖ローマ帝国。そこに傭兵として現れた主人公の日本人! 遠く日本を離れ、ヨーロッパ大陸までやってきた彼の目的とは!? 壮絶な戦い始まりの第1巻。やっぱり真刈信二先生は最高の骨太エンターテイメント!
Posted by ブクログ 2018年04月04日
漫画を普段読まない私が、一気に3巻まで読んでしまったぐらい、本当に面白い。
ヨーロッパの三十年戦争へ傭兵として参加したサムライの敵討ちを描いたフィクション。
主人公みたいな、戦争を飯の種に、ヨーロッパに渡った、サムライがいたはずと思わせてくれる。
そして、戦国時代のサムライVS中世の騎士・傭兵と...続きを読むいう答えのない難問に、1つの模範解答をくれる漫画作品。
個人的には、火縄銃の高性能を表現した和田竜の歴史小説「小次郎の左腕」を読んだ人にも、是非ともおススメです。
本当に新刊が待ち遠しい。