魔法が生活に根付いた世界。しかし、魔法は魔法使いとして生まれたものにしか使えないという決まりがありました。
魔法に憧れる少女・ココは、あるとき村に訪れた魔法使い・キーフリーが魔法を使うところを見てしまいます。
魔法の使い方を知ったココは、幼少期に買った絵本に描かれた魔法陣に気が付きます。
絵本に描かれた魔法を試しているうちに、禁術を使ってしまったココ。
禁術によって固まってしまったココの母を助けるため、ココはキーフリーに弟子入りします。
しかし、「知らざる者(ふつうの人)」だったココが魔法を学ぶことは異例中の異例。
姉弟子からの反発、幼少期から魔法を学ぶ子供たちとの経験の差……魔法使いへの道は易しくはありません。
ココは魔法を身に着け、母を救えるのか?ココに絵本を売った「つばあり帽」の陰謀とは?
圧倒的画力で描かれる魔法の世界に、あなたも虜になるはず。
なんといっても魅力的なのは、細部まで描き込まれた背景や魔道具たち。
ファンタジックなときめきがつまっていて、眺めているだけでわくわくします。
心躍る魔法の世界とシビアなストーリーの織りなす、絶望と希望の物語です。
感情タグBEST3
第4巻で物語はダークで悲しくなって、危険が増えてきました。設定も絵も暗く美しく調子に似合います。第5巻で何が起こるか全然わからないですが、読むのを楽しみです!
Posted by ブクログ 2022年01月25日
ココの存在を少しずつ受け入れ始めているアガットや、この巻で焦点をあてられたリチェの成長に涙。
正解はひとつじゃない、みんなそれぞれの方法で乗り越えていけばいいんだと、行動を通して訴えるリチェの真っ直ぐさに号泣。自らの意思に反して抑圧された経験があるからこそ、ユイニィに寄り添えた。どんな過去も糧になる...続きを読むんだね。
自分のやりたいようにやるために魔法を学ぶ、という新たな気付き。きっとリチェは立派な魔法使いになるだろうと思う。
ハガレンのキメラ回を彷彿とさせる、ユイニィの禁止魔法シーン。あまりにも辛い。どうか救われてほしい。
ロモノーンの話には胸が苦しくなった。何事も、行き過ぎは破滅を呼ぶ。
ボロボロになりながら弟子を守るキーフリー。かっこよすぎませんか………。なんだか不穏な闇を抱えているようだけど、この人ちゃんと先生なんだよなあ。
番外編のフデムシが可愛すぎて一気にファンになる。可愛すぎ。
Posted by ブクログ 2021年06月16日
沢山のいきものが登場する巻。
これまでもドラゴンやフデムシなど登場したけど、人間以外の生物がしっかり描かれると、その世界のリアリティや存在感がぐっと近づいてくるような気がします。鱗狼やメルフォンとかもろもろの生態をまとめた「とんがり帽子のいきもの図鑑」を出してもらえたら面白そうです。
さて、4巻は...続きを読む第二の試験・ロモノーンの蛇の背洞窟が舞台。試験自体の困難さもさることながら、つばあり帽が襲いかかって来る。
禁止魔法でユイニィが獣化させられる深刻な事態がありつつ、キーフリー組の連帯や成長が描かれていてキーフリー先生のヒーロー立ちがあり、オルーギオの思いやりが描かれたり吼えるリチェが見られたりと目まぐるしい。
2巻3巻が比較的低体温な展開だったところ盛り返してきたような印象。
ギクシャクしていたチームがだんだんまとまっていく話はやっぱり良いものです。
深まるフデムシの謎…
1刷
2021.6.16
Posted by ブクログ 2021年03月05日
元々ハイ・ファンタジーではあったにせよ、今回はとりわけファンタジー度数の高い一冊だった。アクションあり、機転を働かせる場面あり、互いを高め合う描写ありで満足度も高い。
相変わらず続きが非常に気になるし、フデムシが可愛い。
Posted by ブクログ 2019年03月01日
魔法使いになるための試験第2弾を行なっている最中に、敵に襲われてピンチ!
…という所で終わってしまった…。気になる〜!!!
今回のお話の中で良い言葉がまたたくさん出てきた。
「自分はできる!」と思う事。「ダメだ」とは思わない。
自分で導き出した答えを大切にする事。
誰に教わるは自分で決める...続きを読む事。
ホントこのマンガ好き。
凹んでいる時にこのマンガを読んですごく元気が出た!
頑張ろう✊
匿名 2023年03月01日
この世界の生き物、フデムシ以外に見れました。オオカミ系やペンギン系など見れて面白かったです。でも一番可愛いのは、やっぱりフデムシですよね。フデムシってイタチの様な見えるけど、なに科でどんな生態しているのか興味あります。
やりたいことしかやらない。そんな風に思ったことあったなぁ。いや、むしろ今でもそう思いがち。やりたいことをやるために、やりたくないこともやらないといけない。
Posted by ブクログ 2020年12月08日
今回はリチェが主役。マイペースで他人に関心がない、と思いきや、仲間を見捨てることができない一面が。つばあり帽の登場で急展開する中、リチェに成長の兆しが。
Posted by ブクログ 2020年08月01日
アガット リチェ ユイニィ、三者三様の思いがぶつかる第4巻。 リチェにもスポット当たるの、良いですね。
それにしても怒リチェポイント……とは?
読んでると不思議と前向きになれるというか元気をもらえるので、特にココと同世代の子達に読んでほしい!
Posted by ブクログ 2019年04月06日
リチェが表紙。
過去の経験から、「自分らしさを失いたくない、変わりたくない」という強い想いを抱き、自分の好きなもの以外の魔法を頑なに学ぼうとしないリチェ。
しかし大きな危機に直面し、初めて自分の力不足を嘆いた時、どんな選択をするのか。
絵に惹かれて、久々の漫画です。ファンタジーは、絵がつくとまた雰囲気が変わりますね。ギャグ調になった時の白目だけの絵は、ちょっとわかりにくかったけど、素晴らしい世界観と思いました。
Posted by ブクログ 2019年02月17日
"「どうしてあいつに助言したの?
あなたは他人に関心がないんだと思ってたわ」
「ユイニィは最初リチェを助けてくれたからこれでおあいこ
それに…やりたいのにできない時の嫌な気持ち リチェもわかるから」"[p.115]
思ってたよりも黒々とした少し重めの展開を迎えていきそうだなと思...続きを読むったり。
今巻ではリチェの過去が少し明らかに。この様子だとラティアも過去に何かしら抱えていそう。
ユイニィが自分の魔法に自信を持ち、今後の活躍が楽しみになる展開でのこの仕打ち。21話の扉絵好き。
23話の終わり方が格好良い。キーフリー先生も過去にとても慕っていた師匠がいたのだろうか。
Posted by ブクログ 2018年09月30日
>不思議なものはおもしろい
>この奇っ怪な「魔法使い」と呼ばれる生き物について
>詳しく記した手記を後世のために書き残すのもいいかもしれない
>タイトルはそう――・・・
独特な世界と魅力ある絵柄、王道魔法ファンタジーにしてオリジナリティの塊、禁断の魔法が存在する魔法物のほの暗さと、魔法といえば弟...続きを読む子だ!成長譚の明るさと、偉大な魔法文明が衰退した後のポストアポカリプス物としての魅力が絶妙に構成されていて、つまり、名作だ!