「ヤらせてあげるから泊めて」
自らの身体を対価に数々の男の家を渡り歩いて来たという、家出JK・沙優と出会うサラリーマン・吉田。
(ラノベらしからぬヒロインに衝撃!)
吉田は彼女に手を出すことはなく、正しい道へ戻れるよう、その間だけは面倒を見てやることに。
そんなふたりの奇妙な同居生活がほっこりと、時にスリリングに描かれます。
次第に信頼関係を深めていくふたり。
それと同時に、職場の上司・後輩などのヒロインたちと吉田との恋の駆け引きもあり。
吉田はこんなことを考えながら沙優との日常を過ごします。
「家事もよくでき、気が利いて、器量よしの彼女が、なぜ見ず知らずの男に身体を差し出してまで…?」
最終的に沙優は家出をやめて帰るのか?
沙優の家出の理由とは?
吉田と沙優の関係はどうなるのか?
ヒロインたちの恋は?
気になります!
感情タグBEST3
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気になって
4月にアニメ化すると聞いて駆け込みで読み始めることにした。結論言うと思った以上にストーリーがあって驚いた。1話でこんなに惹き付けられたのは自分の中では珍しいと思う。
吉田さんと沙優の関係が普通にラブコメしていくのか、違った形でこの同居が成立していくのか、他の会社の方達との関係も気になる。
そこはかとなく尊い
筋としてはタイトルそのままの内容。
フィジカルな交流はほぼ無く、つまり健全な、口当たりは非常に優しい物語。
男目線からすると「女性を養いたい」という男の欲求を良い感じについてくるなぁと感心したり。(本来、この欲求は男性に植え付けられている本能だと思っています)
しかしそれは言い換えると庇護欲とか支配欲に通ずるもので、結局のところ不健全な欲求を満たす内容だよなぁなどと思いつつ読んでました。
見ようによってはエロ漫画によくある展開からエロ要素を抜いただけ、みたいな作品なんですが、フィジカルなエロ要素を全て上述したある種の欲求に転化させて煮詰めているので、プラトニックにエグい内容とも言えます。
そういう欲求の不健全さに目を瞑って楽しむタイプのポルノかなーと思っていたのですが、女の子視点からその不健全さに切り込んだりしていて、男性読者としては「へぇ~」って感じでした。
こういう風に色々と考えてしまうような深みがあるんだけど、結局のところ「そこはかとなく尊い」でほんわか読んでも楽しい良作です。
なお、例によって同居もので取り扱いに困りがちな男性の生理についてはオミットされています。先に書いた通り、プラトニックです。
リアリティのあるファンタジーですね。
現実の男は吉田にはなれません。
Posted by ブクログ
この本の表紙を机の上に出している生徒がいて、いかがわしい本だと思い声をかけたが、「おもしろいから読んでみてよ」と返されてしまい期待せず読んだ。
8年ぐらい前か、この作品と似ている作品を電撃文庫大賞の応募原稿として書いたことがある。
『見知らぬ女性との同居生活が突如始まり、引き換えに手を出してもいいと言われても出さない主人公。
その主人公には好きな人がいる。二人が付き合ってしまったら一緒にはいられないと感じた女性は主人公の家を出るが、連れ戻しに来た主人公とともに家に帰る話。』
読んだ人は上記を「ひげを剃る〜」のあらすじと思うかもしれないが、実はこれは私が書いた作品のあらすじだ。
もちろん、他のプロ作家のデビュー作品にもこの作品は似ているし、ありきたりな話なのだろう。
この作品の良さは、↑の展開にさらに「美少女ハーレム」を入れているところだと思う。しかも女子高生。犯罪級の可愛さだし実際に犯罪だ。
自分の作品は、大学生主人公のもとに年上の女子大生が転がり込む話にして犯罪回避したが、この作品はそんな夢を叶えてくれる。
本になっていても、やはりネット掲載レベルの文章力なのは否めない。
ただそれ以上にキャラクターや設定の魅力がこの作品の良さなのだろう。
きっと作者は女性に違いない。
話自体は面白いが、
家出した女子高生に真剣に向き合ってるサラリーマン(26歳)という構図を端から見ていて楽しめるなら、この作品はしっかり描写されてるので楽しめます。
ただ物語を楽しむ前に、
女子高生が深夜の路上で体育座りしていること、
美人の上司や可愛い後輩が居ること、
仕事中に声を荒らげて怒ること、
怒りながら机をバンバン叩くこと、
仕事で指導する際に相手の人格を否定すること、
何故か専務が直属の上司であること。
最初の二つはラノベだとよくあることなのでスルー
主人公が部下を叱るときの態度は、自分がされたら本気で嫌ですが、自分には関係のないこととスルー
専務って会社で社長に次ぐ地位の人ですが、こういう会社もあるのだとスルー
が出来る人なら楽しめます。
その他にもちょくちょく気になる点が、、、
ちなみに私はスルーできるので二巻も買います。
主人公の言動は軽蔑していますが、
それでも楽しめるので。