感情タグBEST3
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遂に最終巻。柊一と香澄さんの関係も収まるところに収まることが出来てホント良かった。その直前におかしなと言うか面倒な柊一の提案があったりしましたが、ほのぼのとした関係はこれからも続くのでしょう。
すみれ荘の住人たち、特に檀の兄離れと晶紀さんの妹離れが幸せを見つけ順調に進んでいきそうな話にもほっこりしました。
波乱万丈ではない、こんな穏やかなお話も良いものです。
Posted by ブクログ
本筋の椿屋敷があまりにも穏やかなので、何となくぱきっとしたすみれ荘の、陰りまではいかないシュッとした感がちゃんとある様子に、きゅうっとした。
それにより星ひとつ増量。すき。
偽夫婦も勿論きらいじゃないんだけど、しあわせ安全圏すぎてたまに若干物足りない。わがまま。笑
何だか色々あった本編のあとの、ご褒美としての「その後」みたいな平和さなのだ。
メイン筋がそれって、珍しいアプローチな気もする。
これまでの巻の物語を明確には覚えていないけれど、荒ぶらないイメージ。
少し前に読んだ「後宮の烏」3巻でもそうだったけど、ちらちらと冷徹感が見え隠れするから、きれいを追っていてもそういう感情もあるんだってハッとするし、だからこそ椿屋敷は特に、振り切った癒しへの欲求なのかな、と思わされたりした。
言い方が腹立つから、意見がもっともでも素直に聞けない、と苦情を受けた晶おにいちゃんをとてもとても応援したい。
まあ、「子供ですか」扱いでおにいちゃんは勝利しているけど……。良いな……。
それにしても、他シリーズでもそうだけど、美味しいものへの執着というか、たべものの美味しさ万能説がすごい。健全である。。
Posted by ブクログ
終わってしまったーーー大好きな世界観だった。
柊一さんが、ようやく救われたと思った。
半ば暴力的に養子だという事を知らされて、「お前はいらないんだ」って子どもの頃に言われて、どれだけ深い傷を抱えてたんだろうって思うところがあって。
でもそれを救ったのは、香澄さんのあたたかさと優しさと相手のために思ってる事をはっきり言えるところだと思う。
この2人はもちろん、すみれさん、檀、絢さん、そして昌お兄ちゃん、その他のキャラみんな好きになったなあ。
特にすみれさんが言う事には名言がたくさん隠れてたな。
昌お兄ちゃん、最初は「なんだこの人」と思って、すみれ荘に越してきた時は、「まじか...」と思ったけど、彼には彼の思いがきちんとあるからこその行動だったんだよなあ。そう思うと切ない。いつか報われてくれ〜って思ってたら、最後の方ですみれ荘の住人達と仲良くなってる姿が描かれていて微笑ましかったしよかったねって思った!
読むたび、わくわく、ハラハラ、ほんわかするお話でした!
私も椿屋敷の縁側に行ってみたい!笑
Posted by ブクログ
折角お互い自覚したのに、柊一さん、そりゃないでしょという。
椿屋敷も言っていましたが、随分むずむずしたし、唸りたくもなりました。
ようやく、本当にようやく偽夫婦がほんものの夫婦になれると思ったのに、踏ん切りがつかなかったのは旦那の方だった。
香澄さんは自覚は遅かったけれど、彼女の方が余裕がありました。
謎解きをしている旦那より、嫁の方がある意味視野が広く、心も広かったのでしょう。
柊一さんの臆病さや思い切りの悪さのせいで一時回り道をしましたが、相談に訪れた人たちの色々な結婚や夫婦の姿を見て、最後にはようやっとほんものの夫婦になれた二人。
この日をどんなに待ち望んだことか。
側から見ればどう見てもお似合いだった微笑ましい夫婦が、契約抜きにほんとうの夫婦になれたところまで見届けられたことは、本当に感慨深いです。
末長く、末長くお幸せに。
本編は半分もなくて、残りはすみれ荘での話。
檀くんの方も決着が付きましたし(いやまあ前回一応付いていたには付いていたけど、ちゃんとした意味で決着がついた)結局フラれる形になってしまった元婚約者殿にも救済?話があってほっとしました。
最後の小春の話も、しんみりとしながらも、ほっこりできて、いい締めの話だったと思います。
柊一さんにとって香澄さんがどれほど大切な存在だったのかが分かる話だったので。
いい読後感に満たされたシリーズでした。
Posted by ブクログ
完結巻。
最後にもうひと萌えあるかと思ったら、なんというかあっさりと終わってしまった。
半分以上は番外編というか、スピンオフというか。
檀君の恋にも決着がついて、さらに鷲尾さんにも春がくるのか?というエピソードも。
少なくとも、新しい友達ができて楽しそう。
綺麗に全部終わったので、これにて完結、かな。