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エロスとエロの違いがわかる物語
エロスの種は艶っぽい女性に育つ。この物語に出てくる女性たちのエロスと、ただのエロとの違いが理解できるのは、日本人なればこそだと思う。性を売り物にするだけじゃない女性に、男は惹かれるんだろうね。
素敵な短編集
絵が綺麗で表情の描写も素敵です。また、色々な時代の話がありますが、どれもストーリーに引き込まれます。
短編ですが、一部の話が繋がってるのかな？と思うところもあり、今後の巻もどんな内容になっているのか気になります。
戦中戦後が絡んだ舞台なので、暗いイメージだったら怖いなと思って恐る恐る読みました。
確かに悲愴さはありますが、女性の強さが美しく、読後感は良かったです。
匿名
短編集
蒼井孝太郎は大学生だが実家の経済状況が悪化し仕送りが滞りがちになり自分で生活費を稼がないといけない状況に陥っていた。
当然そんな状態が続けば講義中に船を漕ぎ勉学に身が入らないでいた。
見かねた日下部先生が自分の家に書生として招いてくれたが、その家には先生とは親子ほど年の離れた妻がいて……。
鞠子は父親を出征先で亡くし、母親と弟を先日の空襲で亡くし家族全員がいなくなってしまった18歳の女性。
食料の調達のために隣村に出ていた彼女は空襲に遭うことなく助かったが遺体の確認中に食べ物を盗まれてどうにもならない状態だった。
そんな彼女に声をかけてきた男に連れられてやってきた屋敷には妻と思わしき女性がいたが……。
六郎は将来有望なボクサーとして世界タイトル戦を目前としていた時に網膜剥離になってしまい夢への扉を閉ざされてしまう。
金がなくなり日雇いの仕事をしながら彷徨うある日、たまたま入ったスナックのママに用心棒を頼まれるが……。
ちょっと昔の艶のあるお話がたくさん読めた。
色々抱えているものがある中でどう生きるかという話にも繋がり、それがとても面白かった。
