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Posted by ブクログ
第二次大戦により戦没された方々の手記。
家族や友人、恋人を守る為に、死を前提とした戦地に赴く若者達の思いが綴られていて読むのが凄く辛かった。
検閲を潜り抜けるために書けることにも制限があるが彼らが国に対しての疑問や矛盾を感じ取っていたことは充分伝わってきた。
もっと学びたかっただろうし、もっと生きたかっただろうに欺瞞と葛藤を抱えながらも静かに諦観し、無残に散っていった命を思うと涙が止まらなくなった。
今、私が享受している平和は彼らが切り開いてくれた道。この本の中で息づく魂を無駄にはしたくないと思う。
Posted by ブクログ
戦争はどちら側でも悲惨である。
家族に対する手紙は、胸をうち、先に読み進めないものもある。
自衛隊が、直接戦闘ではないといえ、海外に進出することに危惧もする。
なによりも、命を失うため起こっている戦争に関与するのだから。
戦後、すぐに発行されたときには、軍国主義を鼓舞するような内奥のものは掲載されていないという。
最初の編集時には、時代的に仕方がないかもしれない。
今、軍国主義の危なさを知るためには、
むしろできるかぎり実態のすべてを記録として公開してもらった方がいいかもしれない。
Posted by ブクログ
自分も学生であるから、この本を読み、出陣していった学生の方々の身と自分の身を照らし合わせることは当然行った。この方々に対してお気の毒だとはすごく思うが、それに対して自分は根性がないとか、しっかり生きていない、などとは思わない。自分がもし戦地に赴くことになったり、学問を続けることができなくなったとしても、その時には、自分ができることをしっかりやったと思うし、様々な覚悟もしたと思う。それとは別に、戦争で亡くなられた学生の方々の存在とその思いは心にとめておこうと思った。
Posted by ブクログ
読み進めるのが辛い本だった。
この手記を書いた人達は学業半ばにして戦地に赴いた。
そし亡くなった。彼らの心の声がここにはある。
厳しい検閲の中、残った貴重な声だ。
現在の首相他、政権についている面々には是非この戦没学生の声に耳を傾けてほしい。