【感想・ネタバレ】殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件―のレビュー

盛岡の書店で「文庫X」として表紙もタイトルも内容も伏せて販売され、話題となった本作品。書店員さんの手書きPOPで「どうしても読んで欲しい」作品として紹介されていたため、てっきり感動モノの小説と思っていたら、ノンフィクションだったので驚きました。
今まであまりノンフィクションの作品を読んだことがなく、読む前は「完読できるかな?」と不安でしたが、読み始めるとひき込まれるように夢中になって読んでいました。ノンフィクションですが思ったより文章が堅くなくて、とても読みやすかったです。
内容は、衝撃的すぎて、一生忘れないと思います。本作で取り上げられている事件についての知識がほぼない状態で読みましたが、読み終わった後は、同様の事件のニュースにとても関心をもつようになりました。
一人でも多くの人に読んでいただきたい作品です。

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購入済み

是非読んでもらいたいです!

内容云々は沢山書いてる方がいるので省略しますが、中身ホントに興味引き付けられましてあっという間に読みきりました。高校卒業まで育った街での出来事だったので余計に思い入れと色々と考えさせられる内容でした。ということでまだ読んでない栃木県足利市やその周辺の方々は特に!他地域の方にもですが関係なくお薦めというか読むべきだと思います。

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2017年02月13日

購入済み

これがXとゆー本なのだ

以前、書店でXという本で話題になっていた本書。遅まきながら興味を持ち読んでみました。
少し冗長な感じを受けるところもあったけど、努力と熱意でここまで解決できるなんてすごいと思いました。
冤罪に遭われた方も、かわいいお子様を失ったご家族の方も、少しでも慰められたのではないかと思います。

#切ない #アツい #感動する

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2023年01月06日

Posted by ブクログ

調査報道の重要性、ジャーナリズムの在り方を知ることができる名著。
初版から10年、決して忘れてはならない。

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2024年05月04日

Posted by ブクログ

 本著の冒頭にこう書かれています。「これは小説ではない。事実だ。」と。
 北関東の限定されたエリアで発生した5件もの幼女連続誘拐殺人事件。容疑者が逮捕されたものの、冤罪であることがわかり無罪となり、真犯人もわかっているのに警察や検察のくだらないプライドのために今も尚、真犯人は放置されたまま。
 こんなことがあっていいのか、この国の司法はまだこの程度のレベルだったのかと情けなくなりました。
 国の治安を守るために必死に頑張っている警察官がいることは十分理解していますが、その一方で冤罪もなくならない。
 冤罪はその人だけでなく、その人の家族や関係者の人生をも壊してしまうし、被害者や遺族の心を傷つけてしまう。
 幼い女の子を殺された母親が、冤罪を認めて自宅を訪れた検察官に誤って逮捕して永年拘束して人生を奪ってしまった容疑者に「ごめんなさいが言えなくてどうするの」と叱責した一言が心に残ります。
 もう警察は真犯人を捕まえることを放棄してしまったのか、その真犯人はどういう思いで日々を過ごしているのか、とても気になります。

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2024年04月20日

Posted by ブクログ

読み終わった感想はなんとも言えない、
くやしいとか正義感がわきあがるとかなんだかやるせないようなもやもやした感情がうかんだ。
ずさんな捜査や改ざん。自己保身。
自分たちを守ってくれると信じていた機関がこのようなのことをしている。そして自分たちの税金はこのようなことに使われていると考えると憤りしかわきあがらない。
遺族の方の話や犯人扱いされた人の気持ちなどを考えてしまって何度か泣かされる場面もあった。
とにかく真実をたくさんの人に知ってほしい。
この思いがとても伝わってきて一日で一気読みしてしまった。
報道されている、ウェブに記載されている、
それ以外の見えない、見せられていない、それぞれの人の心の奥底等の様々な情報があるのは考えれば当たり前なのにもかかわらず、いかにも真実らしいものだけを見て真実だと判断してしまっている自分がいて、とてもはずかしくなった。
なぜもっと知ろうとしなかったのかと。
よく考えなかったのだろうかと。
この気持ちが薄れてしまうのは怖いので定期的に読み直したいと思った。
何よりもこれが作り話ではないこと、
そして犯人は捕まっていないこと、
それがとてもこわい。

0
2024年04月10日

Posted by ブクログ

警察の闇。マスコミの闇。社会の闇。日本に渦巻く闇が体験したことの無いほどの濃さで表れているからこそ恐ろしく、最後まで目が離せなかった。

著者の叫びも虚しくこの本の話題は去ってしまった。だからまた何度も同じことを繰り返し、被害者や遺族の苦しみを増産させ続けるのだろうと日本社会の在り方について考えさせられる本だった。

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2024年04月06日

購入済み

真犯人

昔の警察官の捜査の杜撰さに驚きます。
また、パチンコ店に子供を連れて行くというのも現在の感覚からしてみると驚きです。
自分で一から捜査して真犯人を突き止めた清水さんは良い意味で執着心がすごいと思いました。

#ドキドキハラハラ #ダーク

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2024年03月10日

Posted by ブクログ

連続幼女誘拐殺人、冤罪、死刑、真犯人は未逮捕等強烈なキーワードが並ぶノンフィクション作品。
日本の司法、警察組織の闇を見た。どこまで著者の主張が正しいのかはわからないが、保身に走って己を正当化、というのはあり得る気がする。

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2024年01月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み始めたら止まらなかった。ゴクゴク読んだ。そして、お恥ずかしながら、この本の存在を最近知りました。未だ、交番に行けば貼ってある「横山ゆかりちゃん誘拐事件」のポスター。懸賞金もかかり、何年も探されているあの事件の裏に、こんなことが隠れていたなんて、と衝撃を受けました。ちなみに、発行されたのが平成28年で、本が発行されてから7年も経っているのに、まだ真犯人は捕まっていない。事件について検索してみても、この本と大差ない情報しか出てこない。どこの誰だか分かっているのに!一部の人の名誉とか立場を守るために、幼い子の被害が消される…理不尽だと思いました。

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2023年11月23日

Posted by ブクログ

これが、ノンフィクションなのよ。
こんなにいろんなことが隠蔽されていて、いまも殺人犯は捕まっていない。
どうか、5人の女の子たちの無念が晴らされますように。

真実は作られる。ひとは、信じたいものを信じる。

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2023年11月11日

Posted by ブクログ

物凄いエネルギーをかけて調べ抜いて、ついに真犯人と思しき人物にたどり着いた、前作の桶川事件同様衝撃的な内容だった。

警察は犯人を捕まえるのが仕事ではなく、都合よく作り上げた。作った犯人を罪に問うことに有利な証拠ばかりを採用し、司法も判断を誤って、無罪の市民を17年間も留置所に閉じ込める、これって監禁罪にならないのかな?

こんな酷い話があるのかと、驚くばかり。逆に冤罪を作り上げた関係者は処分を受けるべきではないのか。

ただし、だから警察はと、うがった目で公的機関を見るような事はないようにしたい。

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2023年10月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読みものとしては読みやすく、続きが気になってあっという間に読み進めてしまった。

ごく普通の人が、突然に危険人物と決めつけられ報道され、犯人にでっちあげられ、犯していない罪を償うために刑務所に入る。
しかも精度が低めのMCT118法を証拠に逮捕された人の中には、無実を訴えていたにも関わらず、死刑が執行された人もいる。

被害者家族は、捕まった犯人はやっぱり違いましたとの報告を受け、宝物である我が子を失った悲しみだけでも辛過ぎるのに、今も犯人は何もなかったように過ごしていること、改めて捜査をしてもらえないことにも心を乱されなければならない。

清水さんは犯人の目星もつけて警察にも伝えているのに。
間違っていたのなら、間違いを繰り返さないためにも、正しい捜査をすればよいのに。

読んでいてやるせない気持ちになった。
これがノンフィクションであることがショックだった。

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2023年09月10日

Posted by ブクログ

この本はノンフィクションであり、
小説ではない。ボリュームも多い。
それでも一気に読めてしまう著者の
熱量に圧倒されます。
新聞やテレビなどマスコミは凋落した
と言われていますが、著者のような
信念と行動力を持つジャーナリストが
存在することに心を打たれました。

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2023年08月30日

Posted by ブクログ

正義面している警察を見ると、嫌悪感が湧き上がるようになってきたのはいつからだったか。福岡の飲酒運転事故が全国的に話題となり、法も厳罰化されたころからか。「事故を利用して、権力拡大を図ったな」と思ったものだ。だって同乗者や酒を提供した飲食店まで刑罰を与えるというのだから。
そして極めつけは毎年行われる「事故現場での」飲酒運転検問。なぜ事故現場でなのか。一年で最も飲酒運転の車が通らない橋で検問って。何かの冗談ですか? 何? 「飲酒運転事故を減らすため」ですか。そうですか。最近は減ったが、福岡では警察官の飲酒運転が毎年毎年後を絶たなかったそうな。
立派な広報活動ですね。
そんな身内の飲酒運転さえ無くせない警察がやらなければならないのはこっちじゃなかろうか。本書で取り上げられた「足利事件」、「免田事件」の“公権力の横暴による冤罪”について、警察庁幹部は毎年両名の元を訪れ謝罪する。全国の警察官、検察官に「冤罪」を減らしてもらうために。「飲酒運転」と「冤罪」とどっちか大事か。本書に出てくる「H警部」などは、脅迫罪、暴行罪、監禁罪で逮捕してもいいくらいの事をしている。菅家さんを17年半も刑務所に入れたのだから。これではヤクザ、暴力団員と何も変わらない。著者の取材に「もう退職したんだから」と迷惑そうに追い払った場面を読むと「仕事」でしたんだからもう関係ないよ、と思っているようだ。何のお咎めもなかったのだろう。反吐がでる。
止まらないな。けどもう少しだけ。
「なぜパチンコ店なんかに連れてきたんだ」と被害者家族に警察が言った場面。パチンコ店は危険な場所という認識があるようだが、何故危険な場所の営業許可を「警察」が出しているのだろう。
そもそもパチンコ店がなければ、これほど連続で女児が攫われることもなかったのではないか。誰も注意してないもんね。親でさえ。攫いやすい環境だったのだろう。
以前、パチンコ店に勤めていた人から聞いたのだが、ちょくちょく警察官が金をせびりに来るそうな。ふらっときて、店の中を見廻る、店側はイチャモン付けられると面倒なので金を握らせて帰っていただく。しかも一人ではなく複数人いたとのこと。
ね。警察ってこんなもんですよ。ヤクザと変わらない。正義の味方なんぞ烏滸がましい。
本の感想ではないな。傑作ノンフィクションです。是非どうぞ。

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2023年07月15日

Posted by ブクログ

本書の筆者が書いた、「桶川ストーカー殺人事件-遺言-」を衝撃を持って読んだが、それに続く本書にも、大きな衝撃を受けた。「桶川」と同じく、傑作ノンフィクション。
本書にも、ブグログ上に多くの感想が寄せられており、私自身の感想も、それらとほとんど同じだ。簡単に箇条書きにしておきたい。
■素晴らしい取材力。取材の「質」も勿論高いが、取材「量」がすさまじい。
■殺された、あるいは、今も行方不明の少女たちのためにアクションを起こし続けた、とご本人は書かれている。少女たちのために、検察・警察に真犯人探しの捜査を開始してもらいたくて、テレビ番組を作成し、雑誌に寄稿し、検察幹部に会い、国会議員にも働きかける、等、思いつくことは全てやられている。すさまじい活動量。執念の仕事人だ。
■しかし、それでも、今でも真犯人は逮捕されていない。捜査自体が行われていないのであろう、今後、真犯人が捕まることがなさそうなことに、憤りと失望を感じざるを得ない。
■筆者の必死の行動をきっかけに、冤罪で懲役刑となっていた菅家さんが無罪となったことは嬉しいことであるが、しかし、そもそも、このような出鱈目な冤罪が起こること自体に、構造的な問題があるはず。また、菅家さんへの償いはどうなっているのだろうか。

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2023年06月07日

Posted by ブクログ

ドラマのエルピスの参考文献の一つだったので試しに、と思い読んだ。
一人のジャーナリストが事件の本質に迫っていく本で、非常に読み応えがあり、読んで良かったと思った。私はジャーナリストではまったくないが、仕事をする大人として作者を尊敬してしまう。

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2023年05月07日

購入済み

自分の目で確かめる

真実か嘘か、誠か否か

判断は人それぞれだし、それで良いとは思う。
昔は狭い世界でしか情報が得られなかった分、噂話の独り歩きは当たり前でありメディアを【信じるしかなかった】というのが世の中であると自分も思ったりもした。

しかし、現在は違う。
ある程度の情報は自らの手で調べる事ができる。
溢れかえる人の声や雑音の中から、その話題の根底を知ってから自分なりの答えを出したい。
そんな人にはこの著者を是非ともお勧めしたい。

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2023年01月12日

暴かれるのは、公的機関の闇…。

著者の徹底した取材姿勢には「桶川事件」の本を先に読んでいたので知っていたが、この本は…犯人を指差している?!

いつの日かは分からないが、著者の見立て通りの犯人が、少しでも早く逮捕される事を願うのみだ。警察がもっと謙虚に成れればの話だが…。

それにしても警察や検察等の司法機関って、頭が硬いと云うか……、「謝罪すら出来ないのであれば、今後この様な無様な事件は絶対に(!)取り締まれよ!」と言いたくなった。

最後に、他の方のレビューで、この著者の著作と個人ルポライターである一橋文哉氏の著作とを比べて「こっち(清水氏)の方が信憑性が有る…」的な感想を書いておられたが、日本テレビと云う報道機関に属している人と個人ルポライターでは、調査方法等が全く異なるもので、一概に優劣を語るべきではないと思ったので附言しておく。

#怖い #切ない #ダーク

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2022年04月02日

購入済み

ゆっくり解説で気になって

本当にルパンは誰なんだ
なぜ自首しないんだ
なぜ誰も封じないんだ

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2021年06月23日

購入済み

マスコミに対する気持ち

最近のマスコミは大した裏とりも無しに、ネットで騒がれている話題をニュースとして取り上げ、それが真実ではなくただの噂話程度の物だったとわかっても、報道はなかったかのようにスルーする。その態度には呆れ果て、今ではテレビも新聞も真実を伝える機関ではない、視聴者、読者が飛び付くような話題しか報道しない、ただの娯楽ショーだと思っている。
この著者のように、自分の足を使って地道に真摯に取材しているジャーナリストがいた事に驚き、感銘を受けた。
同時に正義を果たすはずの警察、検察側の、身内を守るためならこんな非道な事がまかり通る事に、恐怖を覚えた。普通に日常を送っている市井の人間が、無事に一生を終える事自体が奇跡とも思える非道だった。

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2021年04月04日

Suu

購入済み

3つの重大な過ち

衝撃的な内容でした。

著者は予断を持つことなく、人と人とのつながり紡ぎ、途方もない取材によって陰謀とも言える警察・検察の捜査と無実の人を殺人犯に仕立て上げた不確実な証拠を暴いている。

重大な過ちとは、杜撰な捜査と不確実なDNA鑑定によって生み出された冤罪、そのDNA鑑定が証拠なって死刑となり、刑が執行されてしまった飯塚事件、そして未だに真犯人を逮捕できない現実。

著者は上記を執念とも言える取材によって明らかにするばかりか、タイトルの通り真犯人を特定し、本書の中で決定的な証拠まで提示している。

しかし警察は過去の捜査の失態や他の事件への波及を恐れて真犯人逮捕ができない。

本書ではそこまでの内容が詳細な取材によって語られている。
真犯人は今も同じ街でのうのうと暮らしている言うからかなりの衝撃だ。

冤罪被害者である菅家さんが逮捕された当時の報道は幼かった自分には判断出来なかったであろうが、歳を重ねた現在の判断力をもってすれば無期懲役は当然と感じるだろう。

上辺だけの報道で判断したならば。

この本で自身の固定観念や先入観を著者に見事に見破られた気がした。

私は元々死刑に関しては必要だと思っている。
それは本書を読んだ今でも変わらない。

世の中のあまりに無慈悲とも言える凶悪事件が確実に存在し、極刑を以ってしても報われない被害者と遺族がいると考えるからだ。

しかし、如何なる事件であっても一方的な意見に偏った判断はあまりに危険である。

同じく著者の桶川ストーカー事件でも語られていたような情報操作とも言える報道が現実としてある。

報道被害を生むような不確実なものではない、真実を追求した本書は価値観を変えるに値する見事な一冊である。

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2020年01月23日

購入済み

この現代にも探偵がいた。

現実の事件でありながらまるで探偵小説のようだ。
現代にも探偵はいたんだなと感動した。

冤罪が晴れて出所した人がタクシーの運転手に尋ねる場面ははっとさせられた。
正直自分もタクシー運転手のように報道機関の情報をうのみにし、
無罪になった人を無実だとは思っていなかったのだ。
情報をいい加減に受け取り、勝手な印象で他人を判断していることに気づかされた。

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2019年11月25日

購入済み

この本を読んで。

私は、桶川ストーカー殺人事件 遺言、に続いてこの本を読みました。
前著での感想には、やっとわかった、と書きましたが、もう一つ思った事は、この著者清水さんは警察、或いは暴力団によく殺されなかったなという事でした。
私は過去、殺されかけた事や、硫酸を浴びせてやるという脅迫電話を繰り返し受けた事があります。又、山口県で起きた銀行強盗の犯人達と思われる人々、信者から預かった刀剣を暴力団と思われる人に売り渡し続けた福岡県朝倉郡の僧侶もよく知っています。後者の2つについては、警察に情報提供しましたが、立件される事はありませんでした。又、東京新宿のホテルで高価な時計を盗まれた時も通報した先の新宿署?の警官から、あんた法律をもう少し勉強した方がいいと言われました。私は時計を失くしたと言っているのではない、盗られたと言っているにも関わらず、民事だと決めつけられ、名前を聞いても答えず電話を切られました。他にもありますが、つまり個人的な経験から警察というものに全く信用を置いていない私ですが、この本を読んで私の認識はまだまだ甘いと思わされました。無念が晴らされていない被害者と遺族は一体どれくらいいるのか。
それでも、ジャーナリストと呼ばれる人々の中にも清水さんの様な人がおられるのは、僅かな救いです。
毎日起こる殺人事件。強盗事件。その他。まさに、殺人犯、犯罪者はそこにいる。つまりは非常に身近な存在として存在するのです。私の知る限り、彼らは普通の人間と変わりません。中には前述した僧侶の様に、地域の人達に頼られている人さえいるのです。
ただ、毎日の報道に接していていつも不快に思うのは、被害者と加害者が共に報道される時、双方未成年であった場合、加害者の人権だけが守られる事です。又、飛行機事故の時、亡くなられた方々の氏名を延々と一般公開するのは何故なのか理解に苦しみます。


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2019年02月08日

購入済み

チェイス元ネタ?

Amazonプライムのドラマ チェイスを観ている流れでこの本が、元ネタらしいことを知り読んでみました。
一気に読破。
いまや絶対的なイメージのDNA鑑定も黎明期はかなり怪しい鑑定だったことをしり驚愕。
いや素晴らしいノンフィクション作品でした。

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2018年01月09日

Posted by ブクログ

調査報道のバイブル、たしかに。
記者クラブ制度があると、たしかに当局からの発表で情報過多で溺れちゃうし、当局頼みの記事しか書けないことが多い。
そこでこそ、人に直接会って自分の足で稼いだ情報を字にする力が生きてくるし、必要になる。
ということをあらためて学んだ。
外に出て、人に話を聞かねばな。

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2024年05月03日

Posted by ブクログ

ノンフィクションでも読みやすく構成されている。なんとなくテレビで知っている程度だったので、こんなにも色んな事象が絡んでいるとは知らなかった。
1日でも早く正しい事が詳らかになりますように。

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2024年03月05日

Posted by ブクログ

著者の仕事に対する熱量、姿勢に強く心を動かされた。本物のジャーナリズムとは、これほどの行動力を持って成されるのだと深く感動した。

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2024年02月28日

Posted by ブクログ

1979年から起こった5人の少女が誘拐され、殺害された事件(5人目の少女だけ未だに行方不明)のルポルタージュ。
当時、DNA型鑑定により逮捕され犯人とされた男性は冤罪だった。
警察の捜査や科警研の鑑定結果にはいくつもの不審点があり、著者の清水さんはその真相に奔走する。
それにしても、警察や科警研、検察に至るまで、その杜撰さというか、あまりにもひどい内容には愕然とする。
証言者の証言まで違うものに変えてしまえるものなのか…
警察の捜査とは一体何のために行われているのか、怒りさえ覚える。
そして、メディアに対しても。
もっと真実を報道して欲しい。
ただ単に聞いたことを流せばいいということはないのでは?
本当に何を信じていいのかわからなくなる。
衝撃ばかりの連続だった。

2024.2.25

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2024年02月25日

Posted by ブクログ

これは本当に起こってること?と何度も疑いたくなった。

真実を究明し続ける人の苦労。
そしてなくしていかなければいけない冤罪。
冤罪がなくならない限り、死刑は正しいのかと
少し考えてしまった。

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2023年10月26日

Posted by ブクログ

東出昌大さんがおすすめしてて買いました。読書初心者には500ページほどの本を手に取るのはハードル高いのですが、読みやすく一気に読みました。ノンフィクションで面白かったです。

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2023年09月23日

Posted by ブクログ

冤罪事件を追ううちに警察・検察といった国家権力の欺瞞にぶち当たる。正義より体面を選んだ組織との闘いの話。
著者は桶川ストーカー事件でも本を書いているらしい。国家権力と正面から戦うライターは尊敬してしまう。よくここまで調べたな、というのが率直な感想だし、よくこんな杜撰な調書で死刑判決まで持っていけたな、というか、こんなことが通るのか、という憤りも感じる。

事件が暗い分、著者の文体の明るさに救われる。警察は一般市民を守ってくれると思っている人は読んだほうが良い。

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2023年09月01日

Posted by ブクログ

印象的なカバーやタイトルからずっと読みたいと思っていた。読んでよかったし、知れてよかった。骨太のジャーナリズム、面白い。

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2023年08月25日

Posted by ブクログ

私が小さい頃に地元で起きた連続誘拐事件。当時はもちろんわからなかったけどこんなことがあったとは。追いかけ続けるジャーナリストさんすごいな。真相を知りたい。

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2023年08月14日

Posted by ブクログ

Audibleにて。

ここまでわかっていても真犯人が逮捕されないとなると、ため息しか出ない。
これが現実かぁ。

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2023年05月13日

Posted by ブクログ

斬新なブックカバー販促につられて読んだ。
実際にあった幼女連続殺人の真実を追い求めるドキュメント。緻密な取材と正義感に溢れた相当な力作だった。これは批判できないし、する必要もない。僕自身は警察や国家権力や大組織という魔物をそもそも信用していないので、これを読んでもこういうこともあるだろう、くらいにしか受けとめられなかったという薄情な人間なのですが、真摯な内容はともかくとして1冊の著作としてな感想を述べさせてもらえば、あまりにもその感情描写がくどくどしいと感じてしまった。ドキュメントの著作として訴えるのであれば、もっと無感情に徹した方が良かったのではないか?
あと、諸事情で書けなかったのかもしれないが、ルパンを真犯人と信じる根拠とその結論に至る過程が説得力に欠けているように思えてしまった。
もしかして奥田英朗の「リバー」はこの事件がベースになっているのかな?

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2024年04月01日

Posted by ブクログ

これがノンフィクションなのかというのが感想。
自分が産まれる前の事件なのでパチンコ店に子供を連れて行けたことなど驚いた。
しかし裏を返せば子供がいても危なくなかった場所だったんだと思う。
冤罪なんて犯罪なんて自分には関係ない話に思えるけど全てノンフィクションだと思うと恐ろしくなった。

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2024年03月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

筆者自身の取材に基づく重厚な作品。後半はDNA型の話が多くなり、ややストーリー展開が停滞するが、それもまたこの一連の事件の重要な一面。
解決して欲しいと切に願う。

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2024年02月12日

Posted by ブクログ

一番小さな声を聞け。
いいか、逃げ切れると思うなよ。

日本の内部が腐ってるかを判別する本。もちろんこの一冊だけを盲信することもできないけれど、こういった考えで、こういったことをしている人たちのことにも目を向けなければならない。
情報化社会の中、果たして公職が正しいのか?
それは今でも分からない。

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2024年01月19日

Posted by ブクログ

著者の執念が只管記されている. 線引きが難しいゆえ、一概にaかaじゃないかを判断し批判するのは野暮であるのだろう.現代技術を持ってしてもこの手の判定はプロバビリティだし随所にかなりモヤモヤを感じてしまった.(第1,2種の過誤の...).人権が伴うと定量的な価値判断が全て崩壊するので何もわからない. 遺族側に取ったら、結局恨むべき対象を剥がされ犯人を捕まえられませんでした!はどう感じるんだろう.勿論、無実で釈放された方からしたら良い事ではあるけど...
かなり叙述が回りくどく冗長なのはノンフィクションだからと割り切るしかない(?)

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2023年12月27日

Posted by ブクログ

ノンフィクション、五人の少女が行方不明や殺された件で、冤罪で捕まったり犯人を新しく探す内容

読んでいて、怒りや悲しい気持ちになり、とても良い本なんだけど、2回目は読まないかな

早く犯人が捕まって欲しい

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2023年05月18日

Posted by ブクログ

正直、この売り方でないと手に取ることはなかっただろうなぁ と思う本。
自身が2児の母として、他人のこどもであっても小さい子が辛い目に合うのは、本当にしんどい。
今や我が子は成人していて既に小さい子ではないのだけど、それでもしんどい。
フィクションに接する時でもそうなのに、ましてやこれはほんとにあった事件のことを書いている。
カバーがなかったら、きっと避けていたな。
 ■ ■ ■ ■ ■ 
結果としては読んで良かったかと言うと、良かったんだと思う。
自立した16歳のときからずっと社会的には弱者であり続けている私は元々、国を始めとする大きな組織にどうも信頼感というものを持てずにいたんだよね。
そんな私をもってしても、まさかね!ここまでとはね!!あり得ないよね!!!と。
 ■ ■ ■ ■ ■ 
まぁね~でもね~
自分の知り合いのおまわりさんや刑事さんのこと考えるとさ、ほんとにそうなのかな?この本だって、思想(強すぎるなら印象)操作しようとしていないとは言いきれないよな、ぜんぶをストレートに受け取って良いのかな? とも思える。
考え出せばキリはない。
そして考えることに意味があるんだと思う。自分なりに。
 ■ ■ ■ ■ ■ 
と、他人事みたく書いているけどさ
主題である殺人事件や副次的に書かれている「冤罪」とかさ、自分や身内にいつ降りかかるか判んないんだよね。
そんなとき警察をはじめとする組織には、信頼できるものであってほしい。
切に。
 ■ ■ ■ ■ ■ 

この本 ルパンも読むのかな?
 

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2023年11月08日

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