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匿名
女性でも知恩さんにドキッと感じる色気が描かれていたりしますが、
作者の方も女性でその表現がこの作品、この作者さんの魅力ポイントだと思います。
源くんと知恩さんの幼い頃の話がちょこちょこ出てくるのですが、
回想と今とを繋げるタイミングが良く、いいシーンでした。
Posted by ブクログ
とびっきり面白い訳じゃない
でも、癒し成分が、スルッと自然に心の中に沁み込んできてくれる
『富士山さんは思春期』を読んだ際も感じたが、オジロ先生は、何でもない、けど、特別な感じがある日常風景を描くのが上手い
毎日をちゃんと生きているんだろうな。日々の中で感じる、ちょっとした驚きや感動、トキメキを掌から溢さず、漫画を作るパーツにしようって心がけている人でなきゃ、こんな「ほのぼの」した日常漫画は描けまい
日常コメディ感の方が、まだまだ強いけど、ふとした刹那に、源と知恩さんの間に甘い雰囲気が穏やかに漂うので、読み手はさりげなく惹きつけられる
男の子の憧れシチュが、ちょいちょい出てくるトコも、オジロ先生、やってくれるなあ、と感心する。73pなんか、特に源の嬉しさ半分気まずさ半分の戸惑いに共感できる
こういう、計算じゃない隙を持っているヒロインは強く印象に残るよなぁ
また、源の学校生活に於ける青春ドラマにも手抜きがない
新たな学業の場で、新たな友人を得た源。そんな彼が入部したのは、ある意味、寺と繋がりが強いと言ってもいい剣道部。剣の道と向き合う事で、己の心も研ぎ澄まし、知恩さんへのキモチをより強めていってほしいもんだ
今後、源が成長していく事で、知恩さんが彼に男の子ではなく、男を感じる事で、関係性にどんな変化が生じるのか、そこも楽しみだ
実際、源は伸びしろがあると思う。上手く言えないが、芯のある少年だ、と思う。その芯は、ちょっとしたショックで曲がっちゃうけど、同じようにちょっとした嬉しいハプニングで立ち直り、より強靭になっていく
どの回も、ほっこりできるコト間違いなしだが、私的に、この(2)でオススメしたいのは、第17話「布団と押し入れの知恩さん」だ。源が知恩さんをおんぶするトコも魅力だが、何より、二人が手を繋ぐことで、互いの存在を感じあい、安心感を得るってトコが好い。また、源のまだまだ、おぼろげで頼りないけど、男らしさを感じる意志表明のコトバ、「・・・俺、もう、子どもじゃないからね」にもグッと来た
この台詞を引用に選んだのは、上にも記したセリフと同じくらい、心に来たからだ。人間、やっぱ、誰かに必要にされたいもの。知恩さんの為に頑張ろうと決める源、青春してるなあ
入学式とか部活とか
列車、1両編成ですし、見たところ、けっこうな田舎町で、やはり事件らしい事件はないです。入学式にはおめかしした知恩さんがこっそり来てくれて、さっそく評判になっていました。
担任の教師も兼業僧侶で、陽子さんのお兄さんみたいです。陽子さん、さっそく今どきの高校生っぽい長さにスカートをなおしてもらっていて。
主人公は剣道部に入ったようです。
吹き出しの少ないコマ運びと、丁寧な作画が良いです。