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名作
すごく良かった。
久しぶりに買って良かったと思える作品に出会えました。
相手国を馬鹿にしたも同然の婿と嫁として贈られた動物を、大事に家族として迎え入れた2人が偶然にも出会うところから心を掴まれました。
でも、それから出てくる
ばあやも
実は一番国を守りたいと思ってるお姉様も
その彼女が大事で彼女の大切なものを守りたい左大臣も
暗殺者なのに存在感アリアリの凄腕アサシンも
戦争派にいるのに反戦派に一票投じたい近衛兵も
戦争しようとすると頭痛が酷くなるのに気づかなくて国交を開いたら頭痛が消えちゃった王様も
結婚相手の帰りを健気に待つ猫も
肉体派に見えるのに、暴れる時もタイミングのわかる頭脳派も
身体も豊かだけれど何より心が豊かなお姫様も
お姫様の魅力にすぐ気づいて彼女の住む国を益々豊かにしたいと思うキレ者婿も
本当に本当に魅力あるキャラばかりで、読んだあととても心が豊かな気持ちになる作品でした。作者さんにありがとうと言いたい。この人は本当に魅力あるキャラを描くのが上手い。是非周りに勧めたい漫画でした。
とても素敵なお話でした
とても素敵で優しいお話でした。
国同士の行く末も、二人の行く末も見守りたくなるような本です。
できるなら最後、水路が完成する所まで見たかったなぁ…
本当に買ってよかった!
Posted by ブクログ
再読。大好きな漫画です。
2017年このマンガがすごい!のオンナ編で第1位に輝いたマンガ。
第6話のサーラが「いつでも難しい方の道を選んで下さい。」という言葉があり、とても胸に響いた言葉です。
ラストシーンも何年後と書くのではなく、動物の足の大きさで時を経つのを表していたり、「好き」と言わなくても気持ちが通じあったとわかる言い回しがされていたりと読み手に想像させるのが上手だなと思います。もちろん絵もキレイ。ずっと手元に置いておきたいマンガです。
心と頭を柔く前向きにしてくれる
おとぎ話風だけれど当然それだけじゃない。中で語られる心の動きにはほんものがあります。
こういったお話がマンガ大賞で浮上してくるのはいいなーでなきゃ私は出会えませんでした。見る目のある人達、頼れる。
皆さん選んでる「我慢することや悲しいことは波みたいに押しよせて」~のくだり。言葉が心にしみました。
感じていた愛や恋はどんどんすりへって違う何かに変わっていく。
こんな人生の真理みたいな言葉いったいどうやってー、この言葉は作中のお父さんのものですが、書いた作家さんはもっと若いでしょうからこういうのが才能なんだろうなぁ。
このマンガのいいことの一つが、姫がありがちな美女、じゃない(鷹揚な性格も羨ましい)ことだと思ってるんですが、
だからこそ、「たったそれだけのこと」の独白がいきてきてそのあとのタイミングの良さに涙してしまう。
このシーンのサーラの涙にはやられました。よほどの美人でない限りこうした経験は大小違いはあってもきっと誰もにあって。
知らず凝り固まってたこころを解きほぐしてくれる気がします。
取り上げたいシーンもありすぎて。
ライララの目の動きでいまの一言で好感度が上がったとこなんだなとか、ナムルきゅん呼びする建築家さんとか、
天然なのか計算なのかあのレベル高け~っの皆さんとか(ここ音声つきで見たいです)
お姉さまの砂漠の宝石に例える台詞とか。
お楽しみの多いよくまとまったお得な1冊です。
Posted by ブクログ
食わず嫌いしていたのですが、すっごく楽しい、そして素敵な物語。
優しい気持ちになれるファンタジーってあんまりないのですが、これはまさにこれかな?
しかし姫のお酒の強さっぷりにはまじ驚かされた・・・・・・
Posted by ブクログ
長い壮大な物語を読んだような読後感、そして、作品全体を通して感じるほんわかした柔らかい雰囲気に満ちた世界観。
いろんな愛が紡がれていく過程と、そこから生まれた愛が後世へ受け継がれていく回想。
大団円を迎える、まさに物語らしい温度感ある作品でした。
謙虚さと気品をもったサーラと陽気さと叡智をもったナランバヤルから、容姿ではなく内側にある魅力の尊さについて改めて考えさせられました。
最高
絵柄や話の進め方、表現が好みは分かれると思います。
でも書き込まれた壮大な背景や、人物の実直さや優しさ、たまにちょっと捻った表現と、心あたたまるストーリー、大好きです。
1冊に収まってるのがまたすごい。
映画館向きではないのではって最初は思ってたけど、映像がすごそうだし結末知ってても最後は泣きそう…
個人的には最後の、ルクマンの手元で時の移りが分かるところがたまらなく好きで泣きました。
心が満たされるお話
1冊とは思えない充実感でした!もっと読みたい、でもこれ以上はないまとまり。
良い言葉が本当にたくさんで、読んでよかったな〜と思います。
特に『いつでも難しいと思う道を選んでください』この言葉をいつか子どもたちに贈りたい。
あまりに気に入って紙の本も購入してしまいましたw
Posted by ブクログ
こういう話好き。政治劇なので、もっときな臭い動きになるんじゃないかと思っていた。実際には、心情描写が濃厚ながら、さわやかな作品だった。
読み終わった時、もう終わってしまったという感じがしてさびしかった。
Posted by ブクログ
感じの良さが作品全体から滲み出てる。
どのキャラもなんか憎めない。
ぽっちゃりヒロインが本当に可愛いです。
設定に凝らなくても、衝撃の展開がなくてもこの作者の作品は面白い。
信頼している漫画家の一人です。
Posted by ブクログ
吉本ばななさんが、自身の本の中で次のように褒めておられました。
『これはすごいなと思ったんですよ。男女の一つの理想形が描かれていて、女の人が思い描く男性の理想形でもあるし、男の人の想い描く女性の理想形でもあるし、・・・』
わたしも素敵な二人だと想いました。
『「人間はどういう人と一緒になったら幸せだと思うか」と質問されてお婿さんはこう答えるんです。「死んだ母が言っていたことだけど、結婚は楽しいことだけじゃない。苦しんだり掻きむしられるようなつらいこともいろいろあって、時間をかけてだんだん、かけがえのない何かに変わっていく。それが結婚ということだから、結婚相手は、あなたのことを自分の家族かそれ以上に大切にしてくれる人を選びなさい。例えば、このたった1枚残ったクッキーを、さっと食べちゃえる人とは一緒にならないほうがいい。というわけで、どうぞ」って言って、お姫様にクッキーをくれるんですよ。』
とても長い引用になりましたが、吉本ばななさんのこの文章を読んで、『金の国水の国』に興味を持ち取り寄せて読みました。
そして、この場面で、やはり感動しました。
他にも素敵なシーンやセリフが色々あり、大満足でした。
Posted by ブクログ
こちらはクリスマスに友達からプレゼントで頂いた本の1冊です。
何かとつまらない事で敵対する2つの国に、神様が仲裁に入って友好を結ばせる為に国で一番美しい娘と、国で一番賢い男を送りあって縁談をさせるんだけど、それさえも嫌がらせをしようとする国の思惑に振りまわされるお姫様と若者の物語です。
ぽっちゃりとしたお姫様のおおらかで優しい人柄と、不器用そうで実はかなり頼りになる若者の技術者のやりとりが心を和ませてくれる素敵な話しでした。
最初は意地悪だなぁと思ってた姉や、左大臣、悪事を企む右大臣の手下も実は国を思ういい人で、最後まで気持ち良く読み終える事が出来た物語でした。
仲の悪い隣国同士で
ひょんなきっかけで知り合い同士となるお2人さんが初々しいし、良いです。戦争のきっかけはかなりしょうもないものだったようですが(星新一氏のショートショートにありそう)、こじれた関係、こういうお2人が修復してくれるのかどうか。
どうやらこれ、アニメーション映画が作られていて、Amazonプライムでも配信されているようです。
映画からきました
映画からきた人にズバリいいます。
正式に二人の結婚式も初夜もイチャイチャもないです。
イチャイチャはラストに二人並んでるのは十分イチャイチャですな!
漫画には漫画で良い面白さがあります
でも
そうだな。
ちょいちょい笑わしに来てますけど、純愛ですよ。
もう本当に。映画と変わらず。
ちょいちょい補足とかあるけど、そうね。
レビューって難しいけど私はこの作品は素晴らしいと思います。ただ見開きコマが多いので電子書籍の方は見開き読みが良いと思います
私みたいなの1ページ1ページ読むやつは「ん?」と思いますけど
まあそこが紙を買うほうが読みやすさ売りですがね笑
しかし歴史100年の国かと思ったけど違うんだね。。サーラ本当に末っ子で長女と結構年の差があると思うんですが、細かく気にしちゃだめで雰囲気を楽しんだほうがいいです。
舌を噛む名前やらすごいなあと思うけど、笑
私はサーラと婿のイチャイチャがすごく読みたい
めちゃ読みたい
だからちょいちょい補足で描いてほしいと願い締めます
匿名
面白い
あるところに貿易で栄えた砂漠と岩の国のA国と自然が豊かだが商業ルートを封鎖されて栄えているとはいえない国のB国という隣り合ったふたつの国があった。
仲の悪い両国はくだらない理由で戦争を始めるが神様の神託によりA国にB国の賢い若者を婿にもらいB国にA国で一番美しい娘を嫁にもらうという取り決めをするはずだった。
A国の数多いる姫のうちの一人サーラは迎え入れるはずだった婿の代わりに犬を寄越される。
一方B国の技師のナランバヤルはA国の姫を迎えるはずが寄越されたのは猫。
それがバレたらまた戦争の可能性があると言う事態に両国の長のやらかしにより発展しそうになる。
ひょんなことからサーラとナランバヤルは両国の境目で出会いサーラは彼に助けてもらう。
姉たちに婿を紹介しないといけない状態になっていたサーラはナランバヤルに夫のふりをして欲しいとお願いする。
それを受け入れたナランバヤルは夫のふりをして彼女の姉たちがいる王都に行くがB国とレベルの違う発展ぶりになぜ自国がこの隣国と戦争したのか理解に苦しむが……。
昔の話をベースにしているがとても読みやすいし面白い。
Posted by ブクログ
映画の予告を観て興味を持ち、調べたら全一巻ということだったので早速読んだ。また、読んだ後で『このマンガがすごい!2017』オンナ編1位を受賞していることを知り、得した気分。
国同士のいさかいのなりゆきから、お互いに配偶者のフリをする羽目になった2人が惹かれ合い距離を縮めていく過程やすれちがいがかわいらしい。(なぜかナランバヤルは江戸っ子のような話し方なのが不思議だった)
冒頭からおとぎばなしのようなテイストではあるが(あの魔法のステッキを持った神様は一体!?)、長年いがみ合う国同士のいさかいを、戦争ではなく国交を開いて水路を作ることを目標におさめていくところがよかった。
一回目に読んだ時は先を急ぎすぎて展開やセリフについていけないところもあったが、二回目はじっくりと読んでストーリーやセリフを堪能することができた。全体的にかわいらしい絵柄の中、一人異彩を放つあの建築家のモデルは安藤忠雄!?