あらすじ
【電子限定版】書き下ろし番外編「真夏の向日葵」収録。●おまえの体、キスするのに丁度いい──。初対面のゲイバーで大胆に誘ってきた小悪魔美人の飴屋(あめや)。空手道場の師範代で、恋愛ではいつもお兄ちゃん止まりだった成田(なりた)が、一目で本気の恋に堕ちてしまった…!? ところが数日後、道場で再会した飴屋は、七歳の息子を持つ良きお父さん!! 一夜の情事などなかったように、隙を見せようとしない。どちらが本当の顔なのか…? 成田は不埒な劣情を煽られて!? ※口絵・イラスト収録あり
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Posted by ブクログ
大好きな凪良先生の新作です!
いつものように、なんの情報も入れず、あらすじも一切読まずに読み始めました。
以後ネタバレです。
小悪魔系の男の子が好きな空手道場の師範代、成田(攻)がゲイバーで出会ったのは、恐ろしく綺麗な男、飴屋(受)。
成田は一瞬で恋におちていくけれども飴屋には妻子がいて……と、泥沼感たっぷりでスタートする今回のお話。
何となく「もしかしたら論とは…?」とは思っていたものの、拓人とのばらの血の関係までは予想してなかったので「おおおお…」となりました。
ただひたすら飴屋を想って自分が居た、というあとを残さない成田の気遣いにはヤキモキしつつも感服。
飴屋の、「のばらと論から離れず、拓人との約束を守ってふたりを護りぬく」という強い決心から、成田の気持ちにはこたえないし自分の想いにも気づかないふりをして拓人を想いつづける、という飴屋の想いにも再びヤキモキしてよいスパイスとなりました。
個人的に残念なのは、草間先生が描く「綺麗な男」からはそれほど”綺麗な”という部分が伝わってこなかったこと。これが前作「美しい彼」の作画をされた葛西リカコ先生ならば その飴屋朋という男の”綺麗さ”が読み手にも伝わってきたんじゃないかなぁと思いました。草間先生の絵は好きなんですが(表紙も素敵でした!)、人物の「綺麗さ」を出そうと思うと合わないかなと思いました。
それにしても爺孫の関係、それにのばらを加えた関係はとっても和みました…。
凪良先生はまた来月別レーベルで新刊でるので超楽しみです!!
ホンワカ、温かくなりました
先生とお父さんの強烈な出会いの場から始まり、どうなるの・・と興味津々でしたが、思わぬ方向に進んでいきます。ストーリーの展開が読み取れなくて、ついつい読み進んでしまいました。さすが凪良先生です。
ビッチの受けと男前なのに男運のない攻めの攻防戦と思いきや、まさかの展開で意外すぎました。お爺ちゃんと孫のやりとりが良かった。受けも受けの奥さんもほんとよく出来て頑張ったなと。この作品で不幸になった人がいなくてほんと良かった。
暖かい家族
家族よりも家族らしいお話でした。
始まりはショッキングでしたが、それからのお話がなんて穏やかなんだろう。
そしてそれぞれの愛情がたっぷりで暖かかったです。
ジジ孫の交流が一番好き。
のばらちゃんの自立しようと頑張る姿も好き。
そしてふたりの思いやりに満ちた雰囲気が好きです。
Posted by ブクログ
成田と飴屋、そして論とお爺ちゃんとのばら、5人の家族の物語。
全員が前向きに一生懸命真面目に生きていて
そしてみんな優しい。
読み終わってほぉ、っと息をつくような素敵なストーリーでした。
Posted by ブクログ
今までツンデレ受は好みじゃないと思ってたけど、決してそうではなく、むしろ好きなんだと自覚したのがこのお話。受の芯の強いところ、突っ張っていながらそれを周囲に悟らせずにちゃんと父親しているところなど、ビッチ受でもなお余りある魅力的な受でした(それに言うほどビッチでもない)。そんな受を絆していくのが包容というかオカン攻。期待しないようにしながらも、つい受のためにまめまめしくしてしまう男前なんて素敵すぎて、心から応援したい二人でした。
子供とじいじの描写も心温まる。恋愛もだけど家族愛もあって読み終えてしまうのが本当に惜しい本でした。
Posted by ブクログ
センセ初の子連れもの。今まで子連れものって無かったのが不思議なくらい板についた話で、ほのぼのさせられました。
胸が痛くなったり切なくなったりする場面もありましたが、なんででしょうね…おじいちゃんと子供が登場するだけで、微笑ましくて和みます。
人妻ホイホイと呼ばれてるけど実はガチゲイの空手道場の若先生×元ヤンで実は妻子持ちのびっちゲイ。
というcpの、いろいろなしがらみに縛られた恋模様…のはずなんだけど、どう見ても
「成田家×飴屋家の人情ファミリーもの」
でした!!
もちろん、成田と飴屋の好きでも一線を超えるわけにはいかない事情というのが切なくて、二人が結局どういう関係に落ち着くのか最後まで焦れ焦れさせられました。
…でも、それよりもおじいちゃんと論の相思相愛ぶりが微笑ましくて…!
○子ちゃんと友蔵に負けてないですww
二人の交流のほうが成田と飴屋より真っ直ぐでラブラブで上手くいってて、主役を食ってましたね~
そんな祖父と小さな子供のおかげで、成田と飴屋も幸せをつかみとることができたんですよね。
皮肉だけど、本当の家族よりも擬似家族の愛に恵まれたところに胸が熱くなります…
飴屋が過去の恋から踏み出せなかった一歩を、成田だけじゃなくおじいちゃんや論そしてのばらまでも後押ししてあげたところがよかったです。
成田もずっと周りを大切にして、優等生でお人よしで自分の自我を押さえつけて生きてきたからこそ、こうして理想の相手を手に入れることができたんじゃないかとつくづく思います。
エロ的にもすごく萌えました。Hシーンの描き方がやっぱり上手いです。
おじいちゃんのおいしそうな手作りごはんとか、のばらの残念なごはんとか、そういう場面もよかったです!
家族愛の物語にBL要素が混ざったお話に感じました。キュンとしたりドキドキするよりも、息子の心情を推し量らない親や、お金の無心に来る親にイライラしたり、爺孫愛にほっこりしたりという気持ちの方が多かったです。それにしてもこの作者さんは本当に言葉のセンスが良く、情景描写はきれいだし、重い内容もさらっと読め楽しめます。
甘々、ほかほか
作家買いです。美人だけど男前な飴屋に本当に惚れちゃいました。
タイトルからちょっと切ないお話ではないのかなと心配しましたけど、ちゃんと、幸せになれてほっとしました。
人間関係について考えさせられる深い作品でした。良かったです。
他作品で大好きになった凪良ゆう先生の過去作品。やっぱり凪良先生の文章はぐいぐいと引き込まれる魅力があります。
今作品は読み始めと終わりで印象がガラッとかわるので、すぐまた読み直してしまいました。
他の方のレビューにもあったように、登場人物のイメージと絵に違和感があり、そこが少し残念でした。
Posted by ブクログ
二度と会えないと思っていた相手に再会できた成田。恋人じゃなくて友達でも。と、飴屋と論の側にいようとする。みんなでワイワイしているのは楽しそうだけど、成田を見ていると、自分の想いを伝えればいいのに。と言いたくなる。成田にとっては周りのことを優先するのは自然なのかもしれないけれど、今後は少しずつでも自分の気持ちを口に出せるようになれるといいな。
作者さん買い
はじめは子持ちなのか…と思っていたのですが、飴屋の過去が分かり、一気にテンションあがりました。いつまでもいい奴な成田が報われてよかったし、飴屋も可愛かったです。論とおじいちゃんがいいキャラでほっこり癒されました。
Posted by ブクログ
凪良ゆうさんのBL小説を初めて読み終えた。登場人物それぞれの距離感がとてもいいなと感じた作品でした。
誰もが他者と関わることへの責任感がきちんとあった。
皆、辛い過去や事情はそれぞれ抱えているけれど、それを上手く補いあって一緒に居ることを選んでいて素敵だと思った。
家族愛
が一番のテーマだった気がします、恋愛云々よりももっと深いところにある絆とゆーか。飴屋とのばらの壮絶とも言える過去を背負いこんでもがいてる姿がいたたまれないとゆーか悲しくなっちゃいました。子供の存在ってやっぱり大きいですね、論が居てくれたから飴屋ものばらもそれでも踏ん張ってこれたんでしょう。しかし成田と爺のやたら健気な2人が可愛い(笑)。素晴らしく一途でもあるので飴屋・のばら・論はこの先も大丈夫だぁってわかる。心が温まるお話、凪良さんにまた一本取られました〜。
Posted by ブクログ
うーん…「父親」するなら、息子に恥じないような慎みを持って欲しい。セフレどころじゃないし…。
テーマがテーマだけに、貞操観念が低いとなんだかアンバランスさを感じてしまう…。
攻めがビッチ好き、という感覚が分からないので、受けのどこに惚れたのか分からない…見た目?性欲?貞操観念どっちも低い。。攻めは仮にも空手の「先生」だし、受けは「父親」なんですから…。
そもそも高校生で妊娠とか、ちょっと地雷。産まないという選択肢も、よく考えても良かったんじゃないかな…。もちろん考えた末なら産んで良かったし堕胎なんて可哀そうだけど、今回は特殊な子になってしまう本人のことも考えてあげないと…。