感情タグBEST3
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一つずつ謎を解き明かしていって、全てはハッピーエンドではないのは当然だろうけど、そういう話もあるから、幸せって何か感じられるんだろうな、と思いました。
あと、カバーイラストが大好きです!
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シリーズ2作目!前回同様にほっこりしました。
今回は着物だけじゃなく、オルゴールが登場しました。鹿乃ちゃんではなく兄・良鷹が活躍してちょっとびっくり。やる時はやる良鷹さん(笑)
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一巻に引き続き、ゆったりと和やかな雰囲気。着物のあわせも素敵だけど、作中に出てくるご飯やお菓子も美味しそう。レモンパイ…作るのは難しいかなどうかな。食べたくなりました。
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下鴨アンティークの2作目。
いきなり金髪碧眼の少女が現れ、
博物館の学芸員をしている慧や良鷹の後輩が来たと思ったら、
鹿乃の同級生の元家庭教師だったり、
その同級生たちが仲良くテラスでティーパーティを開いたり、
中学生に間違われる骨董屋の娘が良鷹に雇われたりと、
だいぶ登場人物が増えて華やかになってきた。
それぞれカップルになりそうな登場人物な気がするのは、
たぶん気のせいではない。
古い着物をめぐってのほんわかとして話ばかりだと思って油断していたら、
「亡き乙女のためのパヴェーヌ」はとてもかわいそうなお話だった。
京都にも空襲があったとは、知らなかった。
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下鴨アンティーク、2巻目。
前巻より切なさが増している気がする。
着物の謎を解くことが本作の主題のようになってはいるが、その宿題を解決することでカノたちが救われることが温かく、祖母の愛情を感じる。
今はお年寄りでも、当然ながら青春時代があり、恋をしていた時があり……
それらを紐解きながら、誰かの心の重荷を軽くしてあげられる。素敵なことだなと思う。
亡き乙女のためのパヴァーヌ
神きみを護りたまへと
の部分でホロりときた。
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シリーズ二作目。
白川紺子さんの他のシリーズも、設定は魅力的なんだけど…。本シリーズ1作目の、あっさりした地の文の感じがなんだかもう一つ面白くなくて、素材は好きだし道具立ては好きなのに、長らく放置していた。で、なんで読む気になったのか。簡単なの。副題に『レモンパイ』ってあったから。私、レモンパイ、大好物。着物の優しい手触りと、お紅茶とレモンパイ。そんなイメージを持って、久しぶりに読んでみることにしたのだ。
旧華族の令嬢、鹿乃は、兄と、兄の友人との3人ぐらし。彼女は祖母から譲り受けた着物が大好き。でもこの着物たちには、不思議ないわくがあって…。鹿乃が着物にまつわる過去の物語を謎解きしていくと、あら不思議。着物たちは本来の美しい姿と、それに関わる人々の幸福を取り戻す…というのが概要のシリーズ。
結果、やっぱり小説って、書きこなれていくと化けるんだな、という典型のような感じ。鹿乃ちゃん、ただお兄さんとイケメンの兄友に守られてる箱庭姫じゃなくて、今回随分、着物にまつわる謎解きがうまくなっている。そのおかげで、内容がすんなり入ってくるし、旧華族の人々や素封家の人々が依頼人ということで、雰囲気も上品。そのわりにしっかり物語が動くので面白い。
兄、良鷹と、兄友の八島慧の鹿乃ちゃんへの立ち位置も、似ているようで違うし、1巻目みたいに、ただべったり甘やかして、過保護な感じがないので好感が持てたのだと思う。そこが削がれた分、持ち込まれた着物や骨董の謎解きを丁寧に描いているのが、多分勝因。
この作者様は、女性の好きなモノ、作品の雰囲気づくりをする小道具の選定がすごくうまいのもいい。レモンパイしかり、オルゴールしかり。ピアノの名曲然り…。そして、着物のことも結構勉強なさったのだろう。文章だけで登場する装いがちゃんと想像できる。堪能できる。これはとっても強いことだ。こういう道具立てを鮮やかに味わうことも、私達読者にとって、大きな楽しみなのだから。
次の巻も読むかどうか?うん。もちろん継続決定。ベッドの中で読むには、とてもいいのですもの。
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着物を着てお出かけしたくなるようなお話。三章は涙が止まらなかった。京都で空襲があったのを初めて知りました。華族時代の身分違いの恋の悲劇が度々語られますが、三章は本当に悲しい。四章は良鷹目線で探偵役。お嬢様のわがままと主家の身勝手さに振り回されたようで、さよさんが幸せで良かった。
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シリーズ第2弾。
「ペルセフォネと秘密の花園」「杜若少年の逃亡」
「亡き乙女のためのパヴァーヌ」「回転木馬とレモンパイ」
の四編を収録。
今回も色んな秘密がたくさん埋もれていて楽しいやら
切ないやらで大満足です。
言葉遊びのようなことから、知らなかった小ネタが
ちょこちょこ出て来て別の意味でも楽しかったです。
続きを読むぞぉ~
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下鴨アンティークシリーズの第2弾。全4話。
全体的には主人公鹿乃の性格と京都弁もありほっこりした優しい雰囲気。話はそれぞれテイストが違って可愛らしいものもあれば、悲しい話もありました。悲惨な描写があろものも。
鹿乃と慧ちゃんの恋の行方も気になるのですが、鹿乃の兄の良鷹と骨董屋の娘の女子大生真帆の今後がとても気になった。
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下鴨アンティーク、2作目。
高校生の鹿乃が古い着物にまつわる謎に導かれる‥
はんなりと綺麗で切ない世界です。
京都の下鴨の古い屋敷で、兄と暮らす野々宮鹿乃。
離れには、兄の唯一の友人で、近くの大学で教えている慧も。
骨董商だが家ではぐうたらなだけの兄と、鹿乃を子供扱いするがいたって紳士的に見守る慧はどっちもイケメン。
趣味で着物を着る鹿乃は、季節ごとにテーマを決めた着こなしを楽しむという今どき珍しい高校生。(今と言っても全体に古風な雰囲気なので、正確にはナン年なのか?という気もしますが‥)
旧華族の家柄の祖母から受け継いだ美しい着物が、土蔵には詰まっています。
その着物には、それぞれ秘めた由来があり、出してみると不思議な出来事が起こるのです。
遠い悲しみや無念を解きほぐしていく優しい展開。
杜若少年の話がかわいくて、好きです。
金髪の美少女の突然の登場に始まり、鹿乃の友達と家庭教師、兄の良鷹の仕事先の元気な娘さんやら、まだまだ恋愛未満だけど~ちょっとニヤニヤしちゃうような、ほのかに甘い気配が漂います。
互いを内心で思い合う、ほっこりした空気感。
美味しい食事や趣のある品々の登場する物語にこのあたたかさが加わって、なんとも居心地良い世界になっています。
だいぶ前に読んだので‥レビューはどうしようかと思いましたが、やや似た系統のシリーズが色々ある中で~これが一番好みかと思うので、プッシュしておきます☆
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今回の巻は、締め付けられるような苦しさにも似たものを抱いてしまう箇所が多かった。
婚約者を事故で失ってしまった人が預けた着物、あと1日ずれていれば亡くならずにすんだかもしれない想い人へ贈られた帯、家出の結果他人になりすまし生きてきた女性を探していた老婦人が求めた回転木馬。
物には思いが宿る。
日本に付喪神が伝わっているように。
人の思い、想いは強いから。
想いを込めたものを、それを手元に置いておくことができないほどの想いが込められた物たちがいろんなかたちで持ち主やそれを継ぐ者へ還る。
あるべきところへ導くような、優しくあたたかく、今回は少し苦しい本だった。
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蝶の着物、音符のついた帯、木馬のオルゴール。
結婚を約束していたけれども、事故で婚約者が亡くなってしまう。
戦争によって告白が実らなかった。。
切なくて思わず泣けてしまった。
木馬のオルゴールでは、鹿乃の兄 良鷹が主人公。
新キャラクターの真帆も出てきて、おっとこれは…?と思ってしまう点が笑
次の展開も楽しみだなぁ。
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シリーズものと知らずに順番を無視してこの巻を読んでしまった。物語の舞台である京都の町の風情、登場人物たちが話す大阪とはちょっと違う品のある関西弁、鹿乃の祖母が残したきものなどが、よい雰囲気を醸し出している。どのお話も優しくて心が温まる。他の巻も読んでみたい。
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2作目も登場人物たちがそれぞれ愛おしく感じます。着物の描写もやっぱり素敵で、食事シーンも好きなので、本棚の美味しそうな料理が出てくる棚にこのシリーズは移動しました。「亡き乙女のためのパヴァーヌ」が心に残るのですが、表題作も好きでした。
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妹より譲受本。
シリーズ2、3作目をまとめてもらっていたけれど
間違えて2作目を飛ばして3作目を先に読んでしまい
あとからこの2作目を読みました。
でも特に問題はなかったように思います。
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シリーズ2作目。どのお話も、その物にまつわる思いや出来事は、切ないものだったりするのですけど、終わりは優しい。そんなところが、この作品の好きなところ。特に、「亡き乙女のパヴァーヌ」がよかったです。
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シリーズ2作目。安定の面白さです。
和服好きな英国美女プリシラと気難しい研究者黒塚誓一、慧の後輩加茂と鹿乃の親友奈緒、良鷹と(もしかしたら)骨董屋娘の真帆。
主人公鹿乃&慧の悶々ペアだけでなく、さりげなく周囲に色恋の香りが漂っていて春の陽気。
でもオカルトミステリーである物語の内容は、そこはかとなく悲しい雰囲気をまとっています。
美しい京言葉と美しい日本の文化が描かれた、上品なミステリー。
キャラも物語もしっかりしているので、いずれ映像化してしまいそう。
次巻も楽しみです。
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本屋をウロウロしていて、この本を発見。
表紙の絵がキレイだったのと、タイトルにひかれて購入しました。
ただ、シリーズものだったらしいのですが、そるを知らずに適当に選んできたので、これはどうやら二作目だったみたいです。
でも途中からでも全然大丈夫でした。
なんとなく、「身近な謎を主人公の名探偵・鹿乃が解く!」みたいな、まあ昨今ありがちといえばありがちな展開を予想していましたが、ちょっとタイプが違いました。
身近な謎には違いないけど、なんというか、マンガの「百鬼夜行抄」を連想しました。
ファンタジー的な要素がある感じ。
「持ち主が愛していたものには、魂が宿る」というの、私もなんとなく「そうかもなあ」と思っているので、こんなことがあってくれたらいいな、と思いました。
ところでこの集英社オレンジ文庫、「ライト文芸レーベル」というジャンルで、コバルト文庫の流れを汲んでいるらしいです。
娘たちのが読むのにもいいかも。
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レモンパイめっちゃ食べたくなった。京都のあちこちを動くので、知ってるところが多くて楽しい。
嵐山や宇治、東寺も行く。新たな登場人物、弥生さんに真帆ちゃんも出てきて人間関係に深みが出てきた。すぐ恋愛に繋げるのは少し疲れる。
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シリーズ第二弾。
鹿乃と慧だけでなく、各話に登場する男女キャラのやり取りが、表題の“レモンパイ”の如し甘酸っぱさで、ついニヤニヤしてしまいます。
アンティーク着物にまつわる謎は(第四話は着物ではなく、オルゴールを巡る話ですが)、今回もどれも切なく、そして人を想う心の美しさが伝わってきます。
鹿乃の着物コーディネートが素敵なのも、この作品の魅力なのですが、第四話で鹿乃が真帆さんに、ちゃっちゃと着付けしていく姿はプロですか!という感じ(良鷹兄さんの見立てもさすがです)。料理も上手だし、若いのに大したもんです。
因みに、前作で消えてしまったと思っていた猫の“白露”がまた登場してくれているのが、何気に嬉しいです。
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冒頭から春の花が香るみたいに華やかな描写で、うっとりしながら早々に引き込まれた。でも段々減速してしまったのは、多分、わたしの問題かなあと思う…。もっと受け取れる万全の状態で読みたかった…。一巻同様アンティーク着物の描写がとても素敵。献立が楽しかったし、レモンパイも美味しそう!鹿乃が柔らかくてまあるい方言と雰囲気ですごく可愛い。もっと出番が多くても良かった。ずっと見ていたかった。
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1巻で、完全に惚れたのは由鷹と春野だけだったわけですが(あとおじいちゃんはズルイと思いました)、2巻では誓一というキャラも出てきて、うはうはでした。
由鷹推しとしては、彼の内面が垣間見られる回転木馬とレモンパイが読めたのも、またそのお話がただのハートフルストーリーで終わらなかったのも嬉しい。
女性キャラが…苦手です。鹿乃も若干苦手なのですが、今回一番辟易してしまったのは、真帆。
あああ、妹と同じくらい小さくて、しっかりした性格なのにどこか抜けてて、服装にも無頓着だけど身なりを整えたら結構垢抜けるタイプで、由鷹にあてがうみたいに出てきたな〜なんて思ってしまい、そういう思考にも辟易しました。
面白い!大好き!!なところと、それはちょっと勘弁してください…なところがあって、これからこの比率がどうなるのか非常に不安ではありますが、今のところ由鷹への愛が優っているので、このまま読み進めようと思います。
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シリーズ2
秘密の花園
外国の少女プリシラが取りに来た着物
そこに昆虫学者黒塚が絡む
杜若
春の終わりの衣替えの時に蔵から着物をひとつ選んで出してみようと思った鹿乃、目録から珍しい男児の着物を選ぶ
そこにひょっこりあらわれた慧の後輩の加茂さん
亡き王女のためのパヴァーヌ
高校の同級生とプリシラ4人で鹿乃宅でお茶会をした際さいに出た奈緒の言葉で、その夜蔵から音符の付いた帯を出してみる
回転木馬とレモンパイ
兄良鷹が古美術商として訪れた家で託された回転木馬
この話だけは着物ではなく回転木馬のオルゴールの音色を探す良鷹と古美術店の弥生の娘真帆のはなし
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アンティーク着物を愛する主人公(女子高生)が祖母が管理してた蔵のいわく付きの着物の謎を追うシリーズ2作目。今回着物と関係ない兄(旗師)が拾ってきた謎もあり。
これ可愛い女優さんでドラマ化してほしい。話に出てくる着物見たい。
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1作目よりも面白かった。鹿乃や慧、良鷹たちの登場人物が魅力的。
着物がたくさんでてくるところも自分好み。
日常のゆったりした暖かい雰囲気の中に、それぞれ抱えている哀しさや苦しさみたいなものもあって、明るいだけじゃなく、何かに耐えながらも支え合って前を向いて生きている感じがよかった。素敵だなーって思える作品。
ただ、謎解きの展開が今ひとつ物足りないかな。
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シリーズ第2弾。
亡き祖母からアンティークの着物を譲り受け、その管理を任された高校生の鹿乃。
譲り受けた着物は全て曰く付きの不思議な着物で、普通に怪奇現象が起こる。
その怪奇現象をなんとも思わず、普通に謎を解いて解決しようとする短編連作は、若い子向けのライトノベル。
一巻と違い、和歌だけでなく、音楽や本の内容も絡んでの現象が起こる。
鹿乃だけでなく、兄のよしたかが解決する話もある。
人間関係の話は、一つのストーリーを進めるために、似た関係の2人を作ろうとしているように見え、ちょっと子供向けすぎて大人にはおかしい部分もあるが、まあ、その辺はティーンズ向けだか仕方ないと思う。