感情タグBEST3
Posted by ブクログ
第5巻を読破。
前回の感想で「ユヴィオールってもしかしてアレなんだろうか」とか言っていましたが、冒頭で「やっぱりかー!」と叫びました。
やっぱり彼はアレだったんですね、と。
思っていたのに!!
まさかのどんでん返しにびっくりしました。
やられた……作者さんにやられました……。
こういう仕掛けとかすっごい好きです。
けれど、あの人があれだけで退場というのもなあ。
いいとこ取りって感じで決着がついてしまっているが、いいのか、それで?
と、すでにいない人に向かって問いかけてみる。
笑
それにしても――
救いはないんですかー!? と言いたくなる、そんな怒涛の展開でした。
トリエラさんが造り出した幻獣(ドラゴン、バジリスク、ケルベロス)を無事撃破した主人公たち。
けれど、ユヴィオールの魔の手は着々と王宮へと伸びていて。
世が世ならユヴィオールは作家になれそうです。
シナリオ書いて、修正して、きれいに伏線すら回収して。
あ、でも空想世界だけじゃ物足りなくて現実世界でもなにか起こしてそうだな、と思ったり。
なにもかもを奪われてしまったフォグたち。
彼らはユヴィオールからなにもかもを奪い返すことができるのか?
そしてアイリスさんがイオさんに渡した首飾りはいったいどんな恐ろしい〈剣〉なのか。
次も楽しみです!
それにしても――
表紙の喪服のお嬢さんとトリエラさん。
帯を外して全体を見ると、なにかの骨がムカデに見えて悲鳴をあげそうになりましたw
本当にびっくりした。
あとがきでモンハンのことに触れてまして。
ドラゴンとの戦闘シーンがモンハンだった私は思わず噴いてしまいました。
笑
Posted by ブクログ
昨今、これほどまでにまとまったファンタジーはきわめて珍しい。
収拾がつかないほど話を広げたり、シリーズ続行のため、お金のため、はたまた出版社都合ひきのばたりしている作品のなんと多いことか。
そんなお話の多くが発行部数を伸ばし、評価されている現代の世の中においてこれほどまでに散りばめたかけらをひとつ残らず生かしている構成力と緻密な伏線の張り方は実にお見事。
世界観、表現力ともに理にかなった素晴らしいストーリー展開に最後まで目が離せない。
Posted by ブクログ
トリエラさんの最後がせつなかったです。
アルトの成長や頑張りがたくさんあって、すごくかわいくてよかったです。なぜカルブルックは『ローレンの雛』たちを助けたのか、これからアルトはどうなってしまうのか、早く続きが読みたいです。
Posted by ブクログ
うんレジンキャストミルクの作者を甘く見てた。
どうも、輪環の魔導師の彼とごちゃにしてるくさい。
おなじような正統派ファンタジーとはいえ、なかなか厳しい展開で。
これからどう巻き返すのか。
レジンの時は巻き返し方向がわりと自分的に絶望系だったので
どうかな。
人生、平凡が一番だよ、きっと。
Posted by ブクログ
藤原祐っぽくなってきた巻でした。
キリエの戦闘シーンが圧巻。
理不尽だとか、残虐だとか、そんなのはどうでもいいんですよ。
命を軽んじること、命を弄ぶこととはこういうことだ。
というのが良く描かれていたと思います。
あと藤原作品では毎回最後にある、重要キャラの自害シーン。
今回は最終巻を前にして持ってきましたね。ラストでもあるかも知れないけど。
この部分はちょっと微妙だったかな……。前作『アカイロ/ロマンス』の棺奈の死に比べると、喪失感が足りない。多分、この人を味方として描いた1巻2巻で出番が少なかったのがいけないんでしょう。
とにかく最後は舞台を壊すのが藤原作品。
そのどこに希望を描くのか、期待。