【感想・ネタバレ】スピリットサークル(2)のレビュー

『惑星のさみだれ』水上悟志先生 作品!
主人公・桶屋 風太が"過去生"(いわゆる前世)において、彼と因縁のある石神 鉱子によって、自分の"過去生"をみにいく物語です!

とにかく、読者の心をギューっとわしづかみにするような展開やセリフ回しがたくさんあります!
また、一つ一つの過去生に、非常にドラマチックな物語が存在していて、毎回、終盤には、感動して泣きそうになってしまいます。
さらに、過去生を見ていくことで、少しずつ明かされていく、風太と鉱子の因縁も、とても気になってしまい、読む手を止めることができません!

結末も素晴らしく、ぜひ全6巻、通して一気に読んでいただきたい作品です!

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Posted by ブクログ

前作の『惑星のさみだれ』を比較対象にするのは少し、ズレを感じるものの、やはり、作品のヘヴィーさでは、この『スピリットサークル』は勝っている
どこがどう勝っているのか、それは自分でも説明できない。直感的に、そう感じさせる作品だ、とは断言できるのだが・・・・・・申し訳ないです、水上先生
輪廻転生や過去生をテーマにしているからなのか、とは何となく思うのだが、微妙に違う感じもして、モヤモヤ感がある。ただ、そのモヤモヤ感は読み返すと、パッと晴れ渡る
それは、画やストーリー、世界観、キャラ設定を丸々、を含めた作品としての質が高い証拠だろう
前作が動きの烈しいバトルを前面に押し出している印象が割りと強かったからか、主人公・風太の己の過去生を見る度に味わう感情や感覚が齎す、精神的な成長は逆に引き込まれる
また、前作同様に、読み手に、そう簡単には読みきらせない伏線も、プロの技で張り巡らし出しており、読み手を更にワクワクさせてくれる
あと、個人的に水上先生の作品のどこが好きかと言うと、先にも挙げた烈しいバトルもそうなのだが、やはり、感情表現。笑う時は笑って、泣く時は泣いて、絶望感も安堵感もハッキリと顔に出している、そこが好きです

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2013年09月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

マンガDX+にて拝読。
フォンの死亡後、神官たち皆殺しにされちゃったのキツすぎる。あの状況でフォンとストナはどうするべきだったんだろう。精霊と話せるっていっても証明が難しいし…

第四章のフロウの過去生では比較的平和だった気がするが、近くにある幸せにフロウが気付くのが遅すぎたな……悲しい。ロカの結末も悲惨だったし鉱子の憎しみが募るのもまぁわかる。フロウがロカの話を信じていたらどうにかなっていたのだろうか?

最後、自分の名前が思い出せなくなるシーンでゾッとした。あんだけ濃密な体験を繰り返したらそりゃそうなる。あと4回も経験したら風太の自我なんて消え去りそうだ。

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2022年12月31日

Posted by ブクログ

ヴァンの過去生を体験して互いの事情を報告し合う風太と鉱子
ヴァンはヴァンの目から見た事実しか判らなかった。だから魔女が何をしていたかなんて知らなかった。同様にフォンも神官ストナがどれだけ配慮してどれだけ悩んでいたかなんて知らなかった
でも、知らなかったという意味では鉱子もフォンやヴァンがどんな事情を抱えていたかなんて知らなかった

因縁を持つ二人が互いに過去生を体験し合う中で見えてくる見えなかった事情
ただ、鉱子は先に幾つもの過去生を体験しているから、理解している最中の風太よりも互いの因縁を冷めた目で見ている。既に運命の残酷さを知っている

この幾つもの過去生における関係の中で紘子は自身の体験を被害者的な視線で見ている。それはあまり間違っていないのだけど、そうなってくると風太の立場は加害者のものとなってしまうわけで
フォンにもヴァンにも見えなかった真実を知った風太のショックを受けた顔があまりにも……

意外だったのはここで鉱子が少し怯んだように見えたことか
また、風太が何日も寝込んだと知れば見舞いに来てしまった。おまけに下着を見られて号泣……
いや、本当にこれらの姿は意外としか。第一巻における中学生とは到底思えない激しさを湛えた姿とはあまり一致しない
これはフロウの話を受けたあとの様子も同じ。
こういった姿を見るに鉱子という少女は生来きちんとした優しさを持った少女なのだろうと判る
だからこそ、どうしてフルトゥナの魂を持つ風太にここまで執着するのか見えてこないのだけれど

第四章フロウ
前2つの過去生が血腥さに満ちていたのに比べこちらの話は平穏そのもの。
どちらかというと第三章を受けての人間関係の変遷が面白い
ほぼ初対面で何も繋がりなんて無いし、身分も違うのに楽しく酒を呑んだ三人の様子には胸が熱くなりますよ……

印象深いのはロカの行動。占い師の彼女は他の過去生を感じ取ったがために自分とフロウの間に横たわる因縁をどうにか解消しようとした
それは結局叶わなかったけど、こういった人物がこの時点で登場した点はかなり大きな意味を持っているように思える

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2020年05月20日

Posted by ブクログ

因縁の順が年代に沿っていないのは水上さんらしくて、好きです。
はたして前世からの因縁というものがあったとして、そこから抜け出すこともそれとは違う因縁が生まれると言うことも、良く分からない、この手触りを、何かえらい理知的に漫画にされているようで、やっぱり咲が気になります。

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2014年03月29日

Posted by ブクログ

繋がっているて面白いなぁ。
最後の過去生ボケてのはいいな。
過去生なんて聞いたのアクエリオン以来だ。

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2013年08月21日

Posted by ブクログ

すごーく面白いんだけど,過去生がたくさんあるので,キャラの名前を覚えきれないなーという難点が。1巻を再読しないと,物語や人物が思い出せなかった。さらに物語が進むとさらに覚えきれなくなるんじゃないかと,ちょっと心配。

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2013年08月07日

Posted by ブクログ

 過去生を知るということがどんなことに繋がるか。前世の深い悔恨が今世を蝕む第2巻。

 何のために生きているか。過去生に残る悔恨を風太は何度も反芻します。自分が何者で何をするために生きるかなんて現実わからないものですが、彼の場合は過去生を見たからこそ、その目的を掴むチャンスを得ます。第一話で彼はフルトゥナの過去生をかいま見た時、紘子と友達になろうと行動にでる。しかし、話が進むに連れて恨みは連なり、どんどんと膨れ上がっていく。1巻では風太が完成された主人公のように日常を理解し今生の大切さを説いている分、2巻の転換により風太自身が蝕まれていく様を見るのはなかなか辛いですがこの先彼がなにを思うのか、水上先生のキャラらしい成長がみたいな。

 1巻からイーストが言い続ける過去生のだれでもない桶屋風太と石神紘子の存在を二人がこの先どう受け止めるか。この物語ってじつは1巻でやりたいこと全部ぶっこんでいた構成なのかな?最終的な戦闘も描いているし、そう思うと7巻ぐらいの連載を念頭にしているのか、まぁ何にしろ次巻も期待ですな。

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2013年08月02日

Posted by ブクログ

やっぱり面白いなあ。
でもスフィンクス…じゃなくてフロウ…じゃなくてフータ側のほうが不幸度はいつも低いのかな?
フータ側はまだ個人的な感じだけどコーコ側は一族郎党って感じだもんなあ。
いやまあ、まだわかんないけど。
早く次が読みたい~

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2013年08月01日

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