【感想・ネタバレ】スピリットサークル(3)のレビュー

『惑星のさみだれ』水上悟志先生 作品!
主人公・桶屋 風太が"過去生"(いわゆる前世)において、彼と因縁のある石神 鉱子によって、自分の"過去生"をみにいく物語です!

とにかく、読者の心をギューっとわしづかみにするような展開やセリフ回しがたくさんあります!
また、一つ一つの過去生に、非常にドラマチックな物語が存在していて、毎回、終盤には、感動して泣きそうになってしまいます。
さらに、過去生を見ていくことで、少しずつ明かされていく、風太と鉱子の因縁も、とても気になってしまい、読む手を止めることができません!

結末も素晴らしく、ぜひ全6巻、通して一気に読んでいただきたい作品です!

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Posted by ブクログ

作品内に、読み手を引き摺り込む腕力が単純にズバ抜けて高い
閉じたのと同時に、「呼吸」って動作を思い出して、いきなり息苦しさが襲ってくる、と言っても過言じゃない
電車内で読むのには向かない、お勧めできない、最高質の漫画。間違いなく、乗り過ごす・・・私は実際に乗り過ごした
なので、漫画を読む能力をとことん鍛えたい人は、これを読むべき
この漫画が持ってる腕力に耐えきれるようになれば、大抵の漫画に引っ張り込まれ過ぎずに、頭をクールにしたままで感情移入が可能になる気がする
ただ、偉そうに語ってはみたが、私は3回目を読み終えてもまだ、疲労感が襲ってくる
個人的に、この『スピリット・サークル』を好きな理由に、アクションシーンがある。攻撃が最たる例だが、キャラの一挙手一投足、ただ歩いたりするだけでも機敏さがあり、活き活きと動いているのが素人目にも判りやすい
また、この巻では、風太の過去生である方太朗と、鉱子の過去生たる岩菜が刃を交えるシーンがあるのだが、これがまた、胸躍る
語弊があるかもしれないが、この激しい純粋な感情が剥き出しにならなければ出ない血生臭さは、水上先生にしか出せないように思える。その点こそ、水上先生らしさ、とも言いたい。少年漫画のように、正義と悪がきっちり判別しやすいようになっている訳でもないから、どっちにも親近感が湧かないし、逆に、どっちかを謗る気も起きない。異なる信念は、ただぶつかるしかない、「憎しみは何も実らせない」なんて名言すら薄っぺらく感じさせるほどのリアリティがある、そこに私は惹かれる
風太は見る度に、中学生の青い心が受け止めるには重い『過去生』に自分を失いそうになり、私たち読み手は読む都度、作品に引っ張られ過ぎて自分の存在感が強制的に薄くされそうになる
ホントに、凄い漫画だ。もしかすると、前作の『惑星のさみだれ』を超えてしまうかも知れない

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2014年04月18日

Posted by ブクログ

四回目の過去生の話。今までの憎悪に満ちている過去生でもなく、今まで積み重ねたものがじわりと染み出るような、とても良い演出だった。
今までの水上作品から予想するに、このあたりから結末に向けての本番だと思う。これからもっと面白くなるに違いない。今後が楽しみ

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2014年04月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

方太朗の過去生も切ないけど、岩菜(鉱子の過去生)とも和解していたし今までの過去生よりは救いのあるものだった気がする。方太朗と岩菜があの後夫婦になって朱里を娘として引き取り、幸せに暮らす姿は見たかったけど。

方太朗の過去生でも因縁は解消できないなんて、フルトゥナはどんだけ極悪なことをやらかしたんだ……もう勘弁してあげてもいいのでは。何がどうなったら因縁が解消できるのかさっぱりわからない。

鉱子の照れ顔とか動揺した顔がかわいかった。

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2023年01月01日

Posted by ブクログ

幾つもの過去生を体験する中で自我も認識もあやふやになりつつ有る風太
このあまりに明確すぎる危うさは鉱子と向き合い続ける危うさに加わるもの。イーストが止めるのも当然の状態
だというのに風太は……

ここで風太が持ち出した理論は恐ろしいまでに曖昧。
「なんか前よりやる気出てきたから」なんて主人公の主張じゃない
でも、自分の過去性が鉱子の過去生や無関係の人々に何をしたかを知ってもなお、そう言い切れるのは一つの強さでは有るのか
止めに来たイーストでさえ、応援したくなった風太の強さ。彼の強さの源泉は一体どこにあるのか…

第五章方太朗
これまでが古代ヨーロッパ風や南米系の世界観だったのに対してこちらは江戸時代初期辺りかな?その御蔭か世界観は非常に判りやすかった印象

このエピソードでは鉱子の過去生、岩菜が関わるのは終盤になってから。どちらかというと、これまでに登場した他の人物の過去生、特にテツとウミの過去生に決着をつける意味合いが大きかったように思う
第四章でも色恋の香りがした二人の過去生、こちらのエピソードでも身分違いの恋という在り方は変わらないままに第四章とは大きく異なる結果を得ることが出来た
これはフウロの人生における後悔が有った結果、方太朗の意識に影響を与えたのではないかと思えてしまう

そして衝撃的と言えるのは方太朗と岩菜の結末
過去生の影響もあってか命を奪い合う寸前まで戦いあった二人。だというのに住職の言葉一つでその関係が変わってしまうとは
これも全てはロカが因縁を回避しようとした努力の結果なのか…?
というか、この時点で因縁が解けてしまうなら残りの過去生で風太は何を見ることになるのやら…

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2020年05月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

やっぱり水上悟志は抜群に上手い。
けど、ちょっと地味なのよね。読み出せば確実にのめりこむのだけど。

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2014年04月19日

Posted by ブクログ

あー!おもしろいー!
過去生一つごとに映画を1本見た気持ちになる。しかもそれが全部つながってここにあんだぜ?
今回は過去生の舞台が日本だったこともあり、「つながってる感」がすごかった。ぐっときた。大林先生…!
しかも今回は完全に「よかったねEND」だし。それもつながってるゆえに分かったことだけど。

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2015年06月23日

Posted by ブクログ

さらっと大林さんとか、やっぱさすが。
治まるところに治まると言うことになりつつある感じが、なんだか……不穏。
石神さんもかわいいです。

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2014年04月04日

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