【感想・ネタバレ】オロロ畑でつかまえてのレビュー

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Posted by ブクログ 2022年04月18日

*人口わずか三百人。主な産物はカンピョウ、ヘラチョンペ、オロロ豆。超過疎化にあえぐ日本の秘境・大牛郡牛穴村が、村の起死回生を賭けて立ち上がった!ところが手を組んだ相手は倒産寸前のプロダクション、ユニバーサル広告社。この最弱タッグによる、やぶれかぶれの村おこし大作戦『牛穴村 新発売キャンペーン』が、今...続きを読む始まる―。第十回小説すばる新人賞受賞、ユーモア小説の傑作*

ずーっと読みたいと思っていた本なので期待値も高めでしたが、田舎あるあるがリアル過ぎ&荻原節も大炸裂で、のっけから笑いが止まらず。いいなあ、この空気感。
終始ドタバタ劇が繰り広げられますが、最後のオチが題名とリンクするところもスカッと爽快。とにかく面白可笑しく読める一冊。

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Posted by ブクログ 2018年08月25日

文明とはかけ離れた秘境、牛穴村の未来を背負った青年会が村おこしの為に立ち上がる!倒産寸前の弱小広告会社、ユニバーサル広告社とのタッグが波乱を巻き起こす。

・田舎の故郷を卑下して、都会をたてる
←これ田舎者の特徴。自分も気をつけたい

・田舎者を蔑む大学時代の友人
← 一方が友人だと思っていても、も...続きを読むう一方がそのように思っているとは限らない。内面ではなく外面だけ見て、友達を選ぶような、友達をファッション程度にしか考えていない人によくありがち。付き合いたくない人種。

・地域資源を生かして伝説を捏造し、メディアの注目を集める事で村興しに繋げていく
→ありそうでありそうじゃない丁度良いラインの荒技で、凄い引き込まれた

・故郷に帰ってきた青年の1人がゲイになっていて、そのままオカマバーを開く
→田舎の牛穴村にLGBTの人が入ってくる事で、新しく変わっていく、村の新しい展望が開ける事を暗示しているよう。なんか物語の良いスパイス。

・ネッシー伝説が嘘だとバレた後に、マジなドードー伝説が浮上する
→嘘から出た誠、灯台下暗しというのか、最後に最高のどんでん返し、

自分と同世代の若者でも、都市部の生活を知る事なく、故郷に留まり人生を送る人がいる事に、少しカルチャーショックを受けた。生きる為に働くのではなく、生きるように働く。人との繋がりを大切にし、ムラでの役割を全うし、慎ましく暮らす。それが良い事なのか悪い事なのかはわからないけど、そんな生活は少し憧れる。まあ文明社会で暮らしてきた人間がいきなり、牛穴村のような場所で生活は困難だとも思うので、双方の暮らしを体験できる多拠点居住を将来実現させたい。

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Posted by ブクログ 2023年03月28日

荻原浩デビュー作。「神様からひと言」が面白かったので、遡って読んでみた。

人口三百人の村の青年会が、村おこし目的で、ネッシー的なものを捏造しようとして、話があれよあれよと展開していく。

田舎美化幻想を感じなくもないが、ストレスなくスイスイ読めて良いです。

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Posted by ブクログ 2021年08月26日

人口300人の超ど田舎の牛穴村。オロロ豆、千貫みこし、牛穴湖、婆地蔵、この程度しかこの村には名物がない。勿論嫁も来ない。そこで青年会議所の男性陣が町おこしを考え、広告代理店に依頼する。考えたのはネス湖のネッシーではなくウッシ―。これはヤバい展開。最終的にはとあることをきっかけにこの村が徐々に女性が移...続きを読むり住む。ある程度楽しめたが、理由は女性登場人物のキャラ立ち。男性のド田舎+阿呆なキャラだったのでマリアン、アナウンサー・脇坂涼子、広告代理店・猪熊が特に際立っていた。ただ下ネタが多すぎだったことが少し不快感。

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Posted by ブクログ 2020年04月19日

終始いい意味で下らないユーモアな作品だった。
なんもこれといって名産も名所も著名人もないようなど田舎に対してどのように町おこしをしていくのか、その様はとても予想外で面白かった。
最後後味悪く終わるのかなと思えたが、脇坂涼子によってなんかうまくいったかのようになった。タイミングでマスコミの意識を全部塗...続きを読むり替えやがった、MVPはこの子で間違いない。

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Posted by ブクログ 2018年07月12日

第十回小説すばる新人賞受賞作。井上ひさし氏が選評で「文章は軽妙にしてユーモアに満ち、話は風刺の力に溢れて爽快であり、近ごろ稀な快作である」と絶賛しただけあって、ドタバタのユーモア小説で、ほんとうに気持ちよく笑えました。

タイトルが「オロロ畑でつかまえて」なので、何を捕まえるの?ってずっと気になりな...続きを読むがらも、別の線で話が進見続けるので、あれ?と思っていましたが、タイトルからして伏線だったんですね。
途中にも伏線はられてたのに、気がつかず。
最後に、おっきな夢と希望を見させてもらえ、やられた!うまいなぁと思いました。

萩原浩さん、いいなぁ。
ユーモア小説の二冊目「なかよし小鳩組」と軽ハードボイルド「ハード・ボイルド・エッグ」に、サイコ・ミステリ&警察小説の「噂」も読んでみたいな。

P119
思い出してください。自分以外に誰かが、この世に存在することだけで、かけがえのない喜びを感じていた日のことを。

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