感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2022年02月02日
ユニバーサル広告社シリーズの1作目。
ユニバーサル広告社、こんな会社だったのか…
神様からひと言で気になったので読んでみたが正解だった。大好きなシリーズ。
Posted by ブクログ 2020年10月02日
マンガ(って読まないから違うかもだけど)みたいな、純粋なお人好し達のドタバタ感が楽しかった。
生まれてからずっと一緒の仲間はまるで家族のようで、村をなんとかしたいんだ!って気持ちが良かった。
Posted by ブクログ 2024年04月17日
井上ひさしに評価された、ユーモア小説。笑えます!
過疎のど田舎、牛穴村の町おこしを画策する
村民たちが、東京の倒産寸前の弱小広告代理店に
キャンペーンを依頼する。
ネス湖のネッシーにヒントを得た奇策が、
一時は功を奏したかに見えたが…。というお話。
泣かせる、より笑わせるって難しいんだなぁ。
笑わせ...続きを読むるってすごいなぁと実感させられた一冊です!
Posted by ブクログ 2023年03月13日
超過疎地の村が、村おこしのために弱小広告代理店と組んで古代生物をでっち上げるキャンペーンのお話
牛穴村
奥羽山脈の一角、日本の最後の秘境といわれる大牛山の山麓に、サルノコシカケのようにはりついた寒村
東京の6分の1に及ぶ面積を持つが、人口はわずか300人
主な産物は、カンピョウ、オロロ豆、ヘラチ...続きを読むョンペ
民芸品としてゴゼワラシ(現在は生産されていない)
村の青年団(とはいっても皆30代)が村おこしに立ち上がる
メンバーの中で唯一の大卒の慎一が、ゼミで一緒で今は広告代理店に勤めている友人を訪ねる
しかし、集めた金額と見積もりの金額との差に驚く
自ら他の広告代理店を探して出会ったのが、倒産寸前のユニバーサル広告社
限界集落と弱小広告代理店による村おこしプロジェクトが始まる
しかし、その内容とはネッシーと同じような「ウシアナザウルス」のでっちあげだった
果たして、プロジェクトは成功するのか?村はどうなるのか?
タイトルは「ライ麦畑でつかまえて」から取っているのだろうけど、共通の要素は一切ない
各章のタイトルが広告業界に関連する単語で、それに応じた展開になっている
単語の説明文の本来の意味と実態が合わせて描かれてあるので、ところどころでニヤリとする
広告代理店の仕事内容もなんとなく理解できるようになる
ただ、如何にブームをでっちあげるかという虚業である事もよりわかってしまうなぁ
東北出身でも方言の部分が読みにくいと感じるところがいくつか
まぁ、そんな悟のキャラクターがより一層のユーモアを感じるんですけどね
村おこし、広告代理店の仕事、流行、報道のありかたなど
架空の出来事だけど、程度の差こそあれ同じような事が現実でも起こっているなぁと思えるリアリティがあった
荻原浩はこれがデビュー作のようで
何作か読んだり映像化作品を見たりしたけど、中年になったからこそわかる気持ちというものがあるんだろうなぁと思う
Posted by ブクログ 2022年04月18日
*人口わずか三百人。主な産物はカンピョウ、ヘラチョンペ、オロロ豆。超過疎化にあえぐ日本の秘境・大牛郡牛穴村が、村の起死回生を賭けて立ち上がった!ところが手を組んだ相手は倒産寸前のプロダクション、ユニバーサル広告社。この最弱タッグによる、やぶれかぶれの村おこし大作戦『牛穴村 新発売キャンペーン』が、今...続きを読む始まる―。第十回小説すばる新人賞受賞、ユーモア小説の傑作*
ずーっと読みたいと思っていた本なので期待値も高めでしたが、田舎あるあるがリアル過ぎ&荻原節も大炸裂で、のっけから笑いが止まらず。いいなあ、この空気感。
終始ドタバタ劇が繰り広げられますが、最後のオチが題名とリンクするところもスカッと爽快。とにかく面白可笑しく読める一冊。
Posted by ブクログ 2018年08月25日
文明とはかけ離れた秘境、牛穴村の未来を背負った青年会が村おこしの為に立ち上がる!倒産寸前の弱小広告会社、ユニバーサル広告社とのタッグが波乱を巻き起こす。
・田舎の故郷を卑下して、都会をたてる
←これ田舎者の特徴。自分も気をつけたい
・田舎者を蔑む大学時代の友人
← 一方が友人だと思っていても、も...続きを読むう一方がそのように思っているとは限らない。内面ではなく外面だけ見て、友達を選ぶような、友達をファッション程度にしか考えていない人によくありがち。付き合いたくない人種。
・地域資源を生かして伝説を捏造し、メディアの注目を集める事で村興しに繋げていく
→ありそうでありそうじゃない丁度良いラインの荒技で、凄い引き込まれた
・故郷に帰ってきた青年の1人がゲイになっていて、そのままオカマバーを開く
→田舎の牛穴村にLGBTの人が入ってくる事で、新しく変わっていく、村の新しい展望が開ける事を暗示しているよう。なんか物語の良いスパイス。
・ネッシー伝説が嘘だとバレた後に、マジなドードー伝説が浮上する
→嘘から出た誠、灯台下暗しというのか、最後に最高のどんでん返し、
自分と同世代の若者でも、都市部の生活を知る事なく、故郷に留まり人生を送る人がいる事に、少しカルチャーショックを受けた。生きる為に働くのではなく、生きるように働く。人との繋がりを大切にし、ムラでの役割を全うし、慎ましく暮らす。それが良い事なのか悪い事なのかはわからないけど、そんな生活は少し憧れる。まあ文明社会で暮らしてきた人間がいきなり、牛穴村のような場所で生活は困難だとも思うので、双方の暮らしを体験できる多拠点居住を将来実現させたい。
Posted by ブクログ 2018年02月08日
途中ちょっとこのままのペースやとしんどいかなぁと思ったけどなかなかいいしめくくりかたでした。
ドラマを見てたので(別のエピソードの方ですが出演者を頭に浮かべながら読んでました(^-^)
Posted by ブクログ 2018年01月30日
これが作者の処女作だというのは驚き。
いい感じにこなれているし、完成度も高い。
ウッシーはさすがに弾けすぎだろうと思うし、その二人をくっつけるのは強引だろうとか、いろいろ突っ込み所はあるが、作者からしたら織り込み済だろう。
Posted by ブクログ 2023年08月28日
おもしろかった!
ものすごい田舎の村が、村おこしのために広告代理店に宣伝を依頼する…という話。
キャラクターがみんな魅力的で、読んでておもしろかった。
この人は本当にいろんなテイストの話が書けるんだなぁ。
Posted by ブクログ 2024年03月04日
【きっかけ】
単に面白い、笑える小説を読みたいということでネットで調べ購入して読んだ。
結構、前のことだったが最近やっと読んだ。
【感想】
コテコテの豚骨ラーメンのような昭和感満載なユーモア小説だった。面白い小説を読みたくて笑いたくて読んだのにコテコテ過ぎて胸焼けを起こしそうになった。もう少...続きを読むし若いころに読むべきだった。やはり思い立った時に読むべき本だった。
架空の東北地方の極過疎地域、牛穴村が舞台だ。いわゆる村おこしをネタにして倒産寸前の広告社がまたも奮闘する第二弾目の小説だ。なんか読んだことがある作風と思ったら記録を頼りに確認すると第一作目の「なかよし小鳩組」を21年前に読んでいる。まだ、バブル景気の余韻が残っている時代を背景にした舞台背景でもあったのだ。
とにかく自分の学生時代がフラッシュバックするというか就職難の時を思い出すというか懐かしさやら苦さやらがこみ上げる読後感。
【終わりに】
ユーモアはあるのだろうが、、面白さという意味では展開も含めてかなり粗削りで入り込めなかった。なので★3つだ。やはりこのような地方色を出すのであれば井上ひさしの吉里吉里人にはかなわないかもしれない。
Posted by ブクログ 2024年01月29日
吉本新喜劇みたいなベタなお話。何も考えずに読めるし、みんな楽しくていい人たちだからストレスもなし!
この作品が好きな方は『誘拐ラプソディー』もおすすめ。
Posted by ブクログ 2023年12月03日
古典的名作・サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』へのオマージュ?と思える本作タイトル。
でも「オロロ畑」って何? 興味と期待が膨らみます。荻原浩さん1997年のデビュー作(小説すばる新人賞)で、元コピーライター彷彿ものでした。
過疎化で村の存続が危ぶまれる牛穴村青年団が、起死回生の村おこし...続きを読むを計画してタッグを組んだのは、潰れそうな弱小広告会社で‥。
詐欺まがいの広告会社の提案に、藁にもすがる思いで同意し、一大騒動を巻き起こします。これらの面々が織り成すドタバタ・賑やかさが愉快です。
軽妙さを含めた方言の使用、田舎の名産・文化などの設定も巧みで、登場人物一人一人のキャラも立っていて魅力的です。
そして著者は、田舎の青年や弱小広告社の面々を、頻繁におちょくった描き方をしていますが、決して貶めず、嫌味のない温かさを感じます。
まさかのカップルも誕生し、最後はいろんな人が純真さ・誠実さに救い救われたんですね。
1951年出版の本家『ライ麦畑〜』では、高校を退学した青年が、世の中の欺瞞へ鬱屈した嫌悪を投げかけ、その孤独を妹に救われる内容でした。
オリジナルをリスペクトしてそのモチーフを取り入れ、その上で独自の趣向をこらしている点が敬意の表れと思いました。
Posted by ブクログ 2023年10月16日
およそ20年前!?に初版。
20年前の日本ってこんな感じだったかなあ。
謎の生物「ウッシー」の登場からの展開が面白かった。
そう、タイトルが「ライ麦畑...」と似ているからそんな感じなのかしら?と思って手に取ったら、全然全然(2回)違う!良い意味で裏切られます。
そして「オロロ豆」って架空の豆な...続きを読むの〜?
どんな豆?美味しいの?なーんて実在するのかと、また調べちゃったよ...。
続編もあり。面白いそうです(解説より)。
Posted by ブクログ 2023年04月29日
確かに電車の中じゃ読まない方がいいね。 村興しの奮闘とキャラクターの面白さに、どうしてもニヤついちゃう。 重い本を読んだ後、心を軽くするときに読むといいかも・・・。(o^^o)v
Posted by ブクログ 2023年03月28日
荻原浩デビュー作。「神様からひと言」が面白かったので、遡って読んでみた。
人口三百人の村の青年会が、村おこし目的で、ネッシー的なものを捏造しようとして、話があれよあれよと展開していく。
田舎美化幻想を感じなくもないが、ストレスなくスイスイ読めて良いです。
Posted by ブクログ 2022年09月22日
さらっと読める感じでした。ユーモアがあり面白かったですが、現実では違うだろうな〜と感じてしまうなど、完全にフィクションとして楽しむことができませんでした。
Posted by ブクログ 2022年09月03日
前半のドタバタした感じが自分には合わないのかなかなか読み進めず…
過疎化の進む村の青年部と潰れそうな広告代理店がタックを組んで村おこし。村人たちが純粋に頑張ってる様子が汲み取れるからこそ「こんなのダメだよ〜 嘘はダメ!」って思ってしまう。
後半はどうなっちゃうとドキドキしながら読んでいくと「な〜るほ...続きを読むど、こういう展開か…。まぁとりあえず良かったね。」最後までドタバタ…。
Posted by ブクログ 2022年07月10日
1997年第10回小説すばる新人賞受賞作。
交通の便も悪く、特産品と言ってもコンニャク、カンピョウ、オロロ豆くらいしかない牛穴村。簡単に言うと何のとりえもない村をどう立て直すか。そんな村おこしがテーマの作品。そして村の青年会がタッグを組んだのが倒産寸前のユニバーサル広告社。このタッグに奇跡は起こ...続きを読むせるのか。
法律すれすれ(もしかしたらアウトかも)という方法で何とか観光客を呼び込む作戦をとるが、その効果も一時的なもの。一時はマスコミの注目を浴びることになるが、別の事件が起きると世間の注目は簡単に移っていってしまう。どうなるのかなと思っていたらまさかの展開が待っている。最後まで目が離せない作品。
Posted by ブクログ 2021年08月26日
人口300人の超ど田舎の牛穴村。オロロ豆、千貫みこし、牛穴湖、婆地蔵、この程度しかこの村には名物がない。勿論嫁も来ない。そこで青年会議所の男性陣が町おこしを考え、広告代理店に依頼する。考えたのはネス湖のネッシーではなくウッシ―。これはヤバい展開。最終的にはとあることをきっかけにこの村が徐々に女性が移...続きを読むり住む。ある程度楽しめたが、理由は女性登場人物のキャラ立ち。男性のド田舎+阿呆なキャラだったのでマリアン、アナウンサー・脇坂涼子、広告代理店・猪熊が特に際立っていた。ただ下ネタが多すぎだったことが少し不快感。
Posted by ブクログ 2021年01月30日
星3.8。
登場人物達の表情が次々に頭に浮かび、とても面白かった。終始穏やかな気持ちで読める。
重い本の間に挟んで読みたい1冊。
シリーズ化してるようなので、次も読みたい。
Posted by ブクログ 2020年09月27日
ありそぅで、無さそぅな話。田舎と都会の環境や人間関係について、何か忘れてたものを思い出させてくれた気がした。
自分ん家の庭で見たからないものは、どこに行ったて見つからないかぁ。庭の無い家に住んでいる私には、そこだけが当てはまらないかなぁ…
しかし、著書の独特の表現は、いつ読んでも楽しい。
Posted by ブクログ 2020年04月19日
終始いい意味で下らないユーモアな作品だった。
なんもこれといって名産も名所も著名人もないようなど田舎に対してどのように町おこしをしていくのか、その様はとても予想外で面白かった。
最後後味悪く終わるのかなと思えたが、脇坂涼子によってなんかうまくいったかのようになった。タイミングでマスコミの意識を全部塗...続きを読むり替えやがった、MVPはこの子で間違いない。
Posted by ブクログ 2018年11月12日
最初は重い感じで入るが、気がつくとなんとなく読ませられてしまっている。荻原氏特有の軽妙感が良い。
田舎の村おこしは良いことなのかどうなのか、少し考えさせられた。
Posted by ブクログ 2018年10月06日
よくあるストーリーで展開が読めるだけに前半は少し焦ったさを感じた。前半というより半分ほど過ぎても事態が動かないのはしんどい。
せっかくの魅力的な登場人物を掘り下げたい気持ちはわかるし、そこは面白さも感じるが、物語の見せ場的なものがワンシーンしかないのでそちらを膨らませて欲しかった。
Posted by ブクログ 2018年07月18日
なかなか読み進めることができなかったな。なんでだろ
後半からの怒涛の面白さは相変わらず
涼子さんが素敵ですよね~
荻原浩さんの話は登場人物みんながユニークで素敵なところ!
2018.07.18
Posted by ブクログ 2018年07月12日
第十回小説すばる新人賞受賞作。井上ひさし氏が選評で「文章は軽妙にしてユーモアに満ち、話は風刺の力に溢れて爽快であり、近ごろ稀な快作である」と絶賛しただけあって、ドタバタのユーモア小説で、ほんとうに気持ちよく笑えました。
タイトルが「オロロ畑でつかまえて」なので、何を捕まえるの?ってずっと気になりな...続きを読むがらも、別の線で話が進見続けるので、あれ?と思っていましたが、タイトルからして伏線だったんですね。
途中にも伏線はられてたのに、気がつかず。
最後に、おっきな夢と希望を見させてもらえ、やられた!うまいなぁと思いました。
萩原浩さん、いいなぁ。
ユーモア小説の二冊目「なかよし小鳩組」と軽ハードボイルド「ハード・ボイルド・エッグ」に、サイコ・ミステリ&警察小説の「噂」も読んでみたいな。
P119
思い出してください。自分以外に誰かが、この世に存在することだけで、かけがえのない喜びを感じていた日のことを。
Posted by ブクログ 2018年07月08日
ライ麦畑でつかまえてをモチーフに題名としたのは何故だろう?辛酸な青春の一ページというわけでもなく、村おこしをテーマに巻き起こる珍道中。登場人物が多い割にはそれぞれの印象値がほぼほぼ一緒。田舎者と困った広告代理店、キャスターの三カテゴリーぐらいの印象なので、無駄に登場人物が多かったなあとは感じる。ただ...続きを読む、最後の最後でこのタイトルの意味がはっきりと分かるという点では、回収の仕方が上手いなあと感じた。
Posted by ブクログ 2018年06月14日
人口わずか三百人。主な産物はカンピョウ、ヘラチョンペ、オロロ豆。超過疎化にあえぐ日本の秘境・大牛郡牛穴村が、村の起死回生を賭けて立ち上がった!ところが手を組んだ相手は倒産寸前のプロダクション、ユニバーサル広告社。この最弱タッグによる、やぶれかぶれの村おこし大作戦『牛穴村 新発売キャンペーン』が、今始...続きを読むまるー。