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彫刻家・飛龍高洋が画家の息子である飛龍想一に遺した緑影荘。この館は顔がなく身体の一部が欠損したマネキン人形がなぜか邸内各所に佇んでいることから、「人形館」と呼ばれていた。街で起きる残忍な通り魔殺人事件、何故か姿なき脅迫者に襲われる飛龍想一。破局へと向かっていく物語の驚くべき結末とは。
解説の「綾辻作品の真骨頂は緻密に構築されていた世界が瓦解し散華するときのカタルシスである」という言葉にとても納得させられました。読んでいて、いつの間にか物語の世界観に没頭させられてしまう綾辻作品に改めて感動しました。
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賛否あるようですが、今までの館シリーズ同様、騙された〜となって思わず笑ってしまいました。最後の「さて、どうなんだろうね」の言葉は、言葉以上の意味があるように感じて、この人のことがちょっと怖くなった。
凄いなぁ
それぞれの時間は独立しているし、ほかの巻のネタバレはないけれど、
ぜひシリーズ最初から、順番に読んだ方が面白いと思います!
それにしても、本当によく出来てるなぁ。
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館シリーズ4作目。
今回は異色作でした。賛否分かられそうですが、私は好きでした。
序盤で多重人格なのかも…と勘づいてしまったものの。今回は隔離されておらず自由に外と繋がれる設定に驚きつつも続きが気になり時間を見つけては読んでしまった。
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やっぱり館シリーズは面白い
画家の飛龍想一は、亡き父が残した京都の屋敷に引っ越すことに。その屋敷は、顔や体の一部がないマネキン達がいたるところに置かれた屋敷だった。
ある日、想一の身の回りで嫌がらせが起こり始める。自分を狙っている者がいることに気がついた想一は、誰がなんのために?と考えるが、危険は刻一刻と迫っていた。
想一は昔の友人である島田(シリーズにおける探偵の立ち位置の人物)に相談するが‥
‥‥‥
いつもの館シリーズと違う感じ。
想一の視点と、想一を狙う脅迫者の視点で物語は進んでいく。
館に何か秘密があるのか?と疑いながら読み進めていったが、予想を上回る真相にびっくり。
読み終わったあとに、想一と島田のやりとりを振り返るとぞっとする
2024年2月23日
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館シリーズ第4作目。今までの館シリーズとは一味違う不思議な作品でした。
館が閉ざされておらず、シリーズおなじみの島田もほとんどと言っていいほど出てこない、という少し異質な雰囲気が漂う文章でした。
誰が犯人なのか分からない中で"遠すぎる記憶"にも苦しめられる主人公に、今までと違った怖さが日常に忍び寄ってくるのにゾクゾクしました。
今回も騙されまくりました!なによりミスリードにしっかりとひっかかりました。ただ主人公について少し気づけた部分はあったのでそこは成長だと思いたいです☺︎
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後半、「あ、あの人が犯人か、なるほどね」と読めていたんですが、まさかの予想を裏切る結末に驚愕。読者の意表を突くトリック。さすが綾辻さんだなぁ。
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飛龍想一。
育ての母、沙和子とともに、父で彫刻家・飛龍高洋が残した、京都の『人形館』に越してきた。
父・高洋が作った、顔のない人形が飾られた『人形館』に。
京都では、連続児童殺害事件が…
想一にも脅迫状が…
そして、何者かに沙和子が殺害される。
想一は、旧友・島田潔に助けを求める…
『人形館』も中村青司によるからくりがあるのか…
誰が想一を脅迫しているのか??
想一が思い出そうとしても思い出せない、子どものころに犯した罪は…
いつも通り、からくりが見つかったと思いきや…
そうだったのか…
まさか、そんな結末とは…
まったく予想していなかった結末で…
こんな結末もありなのか…
なかなか斬新だった。
島田潔の出番がなかなかないなと思ってたら、結局…で。…だけだったとは…
でも、精神疾患で無罪なのか…
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館シリーズ第4作目。
本人も言ってますがとても異色作です。
4作目にしてこれをやるか…と驚きました。
大好きです!
拍子抜け感はありますがそれこそが本書の魅力ですね。
やられました。
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とにかく今までの作品とは一線を画するというか。
まず島田潔が中盤までまったく出てこない。これはまあ十角館もそうといえばそうなので、そういう形式もあるのかなというところだけれど。
そしてある意味ノックスの十戒に真っ向から反抗する展開。そもそもその三、犯行現場に、秘密の抜け穴・通路が二つ以上あってはならないに反してるやん?というのはおいておいて。その七の話。もしくはその十。
それでもしっかりと面白いと思わせるのだから綾辻行人はすごい。
解決編は手に汗握る展開。
毎日のように綾辻ワールドに浸ってるけど全然飽きないなあ。
館シリーズは何作か読んでいますが、今回はことごとく予想と違う方向へ。
建物の構造に気を取られ、ラストになって、え?そういうこと?と、まさかの展開。
ん~、騙されて爽快、というよりは、なんかちょっとモヤモヤした感じ。
また意表を突かれました。
十角館に出会ってから、順番で本シリーズを読んでいます。同じ館にも関わらず、毎回こちらの予想を裏切る展開となっており、楽しんで読むことができます。読み始めると止まらず、3時間程で読了。これまでとは違った趣向の結末となっており、面白かったです。すぐ時計館読みます。
ようやく騙されなかった
館シリーズを順に読み4作目。
ビリーミリガンや失われた私を読んでいたおかげか、ようやく騙されずに済みました。
でも島田さんすらがもう1人の人格であるのは気づけなかったなぁ…。
さすがの叙述トリック
途中までこういうことかなと考えていた解答がまさかのひっくり返しでした。ある意味騙しとしては十角館の殺人にも通じるのですが、あちらは予想の範疇にあったのですが、こちらはすっかり引っ掛けられて満足です。こういう醍醐味があるから絢辻作品は楽しいですね、次回作も楽しみです!
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シリーズ異色作という謳い文句通りの作品。
こういう展開の作品は最近あまりないから、普通に騙されました。
全体的にゆったりと話が進むから気にならなかったけど、読み返すとかなりの数の人が犠牲になっててゾッとします…
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モヤっとするー
確かに言われてみれば名前を隠して語る人格とか、怪しさ満点なのだけど、、、
最後の最後で島田潔がどんでん返しで解決してくれる展開も望んでしまった
まぁ作者の術中にまんまとはまったということか
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かなり序盤で、なんなら最初に謎の語り手視点が出てきたところで主人公二重人格パターンあるなぁ…と気付いてしまい、そこからはそれ前提で読み進めたので密室トリックは全部「そりゃ主人公の別人格が犯人なんだからできるわな」って感じでした 笑
換気して涼しいはずの部屋で想一が額に汗をかいてるところで確信。
ただ島田がイマジナリー島田とは全く気付かず!電車事故の被害者の苗字とか、人形館にからくりがあるとか全部信じてしまって犯人もあれ?そっちだったの?と一瞬本気で騙された。
あと子ども殺しの犯人も主人公(別人格)なんじゃないかと思ってたからそこは予想外。辻井の動機がちょっと無理矢理な気はしたけど。
語り手犯人パターンが読めてしまいどんでん返し感が物足りないのは否めないが、どうなるんだろう?と先が気になりぐいぐい惹き込まれていく面白さは流石館シリーズだなと。次作も楽しみ。
館シリーズ異色の問題作
主人公「飛龍 想一」と育ての母「池尾 沙和子」は
亡き父の遺した緑影荘へ越してきた
彫刻家の父が遺した京都の館「緑影荘」
そこは顔のないマネキンが無数に佇む「人形館」と噂される館だった
街では残忍な殺人事件が続出し
想一の元にも不気味な脅迫状が……
館シリーズ 第4館目
「人形館の殺人」
十角館、水車館、迷路館と順を追って読むことでより人形館を楽しめると思います。
個人的にこの種(種というかオチ?)が好みではなかったので評価点は辛目ですが
中盤から終わりまで一気に読み進めたくなる綾辻ワールドは圧巻でした!
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今までの館シリーズとは毛色が違う。
でも楽しめた(過去作を読んだからこそ)。
辻井雪人に深く共感できた。
あと…………ブウウ――――――ン――――――ンンンン………………。
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他の館シリーズとは毛色の違う作品。
一人称視点で語られ、館が外界から隔絶されていないもいう点も、他とは異なる。
いわゆる本格物ではなくあまり好みではなかったが、散りばめられた違和感が最後に1つの結末へと繋がる点は、さすがと言わざるをえない。
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館シリーズ第4弾
今までで一番あっさり読めた気がする。
あまりトリックや考察を必要とせず、ただただ不気味なことが次々起こる。
しかも今回は館内ではなく外でも事件が起こり範囲が広い点も今までのシリーズとはちょっと違う雰囲気を中盤で薄々感じる。
最後は一気に種明かしがされて、あーやっぱり。といった具合になった。
スピード感があり面白かったがサイドストーリー的ななにかという印象。
あと友人はやっぱり知ってて破滅を傍観してたなと私は思うな。
読み終った直後の私:島田さんをもっと登場させて!
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異色作。
今では既にかなり定番化してしまったトリックだから序盤の序盤で察し散らかしてしまったのが勿体無い。
そのせいか本格ミステリーというよりはサイコスリラー
的味わい。
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ネタバレ表記にしているけど本当にネタバレ書いてるので念のため。。
館シリーズ4冊目!今までで1番あっさり、やや物足りなく、そして最初の方で予想がついてしまった…。
まず、主人公を殺そうとする人物の心理描写みたいなのが時折入るのだけど、その時点で主人公の別人格の可能性を察していた。なぜかと言うと、蔵に忍び込まれた時にあまりに密室だったこと。鍵を持たない第三者が侵入するのは不可能に思えた。また、この建物が今までの館シリーズの建築者によるものだと思えなかったため、隠し扉があるとは思えなかった。なぜ建築者が違うかと感じたかと言うと、今までの館は明らかに普通じゃない建物ばかりだった。十角館、水車館、迷路館、それに比べると普通すぎる建物。中に置いてあるマネキンぐらいしか特殊なものはなく、そのマネキンは前の住人が置いたもの。
建物内で起きた小説家の殺人でも、密室とは言っても合鍵を持っていた人が2人もいたのだから密室とは言えない。それに状況考えたらこの人普通に殺せるじゃん、ってなる。
前作が面白すぎ、捻りすぎて何重にも騙されたから、今回のはあっさり感が余計に感じられてしまった。
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京都住まいの人間には情景が思い浮かぶ楽しい作品でした。
館シリーズの中では珍しい設定なのでしょうか?
読者側が想像していた話とは違う方向に進んでいく気がしますが、それはそれで楽しかったです。
ただ少しボリュームが足りないかも…と思い☆3で。
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館シリーズ4作目。帯にある“異色編”の言葉に納得!終始不思議な感覚で読み進めました。
いつの間に私はこんなに、島田潔さんのことが好きになったんだろう。早く会いたい。いつからこんなに中村青司の館に囚われてしまったんだろう…。そんな読後感。
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こんなに島田さんの登場を切望する巻があるとは…
しかも出てきてくれて安心してたらまさかの…
ちゃんと騙されたけど、散々隠し通路の事件に当たってきたのに島田さん(仮)の推理なんか回りくどいなーと思ってたから別人で安心した
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相一自身が作り出した別人格が起こした脅迫者の正体や、ほぼ全てが自作自演による顛末に読んで驚きはしたが、面白さは無かった。可もなく不可もなくといったところ。
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今回の館は、京都。本邸は日本家屋と今はアパートとして賃貸している離れの洋館の「緑影荘」。
彫刻家であった亡父の残した、マネキンが所々に置かれた通称“人形館”
前3作とは、趣が変わります。
館シリーズに混在させて良いのか疑問に思うほど。スピンオフ的。
まず、この館を中村青司が設計したのか、改築したのか、しばらくわからないです。そして、ここが重要でした。
作品の雰囲気は、古都、日本家屋、クラシックなアパートメントと、好みなんですけども。この館なら住みたいくらい。
主人公が幼児期のトラウマに悩まされて、それと現在の殺人事件との関係が徐々に見えてくるのですが、実態が根底から否定となると、ミステリーではないかな。
それよりも、解説で、宮部みゆきさんと綾辻行人さんが誕生日が同じで、1992年に第45回日本推理作家協会賞を同時受賞したという方がミステリだと思った。ファンには周知のことだったか。
知らなかったので、びっくりしました。
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今回は、今まで読んできた館シリーズの中でも異色なものでした。
作品の雰囲気、登場人物ともに、灰色をイメージさせます。
そして、また騙されました。
そういうパターンかと。これは予想外。読み応えもばっちりでした。
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館シリーズ4作目!
個人的に、読み出したら止まらなくなるのは従来作品と同じでしたが、話の進み具合や最後の展開は確かに異色でした。私はこの変化球、嫌いじゃないです!
途中でなんとなくこの人多重人格かも…?と思いつつ、そんな都合のいい話ではないかと思っていたら、最後びっくり。
島田さんとのくだりは、最初どこまでが現実か妄想かが曖昧になって混乱しました…怖すぎ…
結局今回も最後はしてやられた!
でも今までの館シリーズのルールやトリックがあったからこそ、この意外な結末を楽しめました!
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良くも悪くも過去の館シリーズとは違う展開。殺人の動機は置いておくとして、殺人方法など仕掛けがあるわけではなく。色んなカラクリや仕掛けがあるのではと期待してしまった。島田潔との関わりが少ない点も残念に思った。
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これまでの3作のどれとも違うやり口のトリック。迷路館が私の中で特別面白かったのもあり、前作と比較してしまうと人形館のトリックは「まあそれしかないよな」という類のものではあったが、それはそれとして面白かった。
本格ミステリなのに中々人が死なないなと序盤は思っていた。島田の登場の仕方もなるほどこういうパターンかと思ったし、途中で占星術殺人事件の内容がさらっと出されたときは、些細なクロスオーバーに喜んでしまった。
占星術殺人事件ならびに島田荘司のことを綾辻行人が敬愛しているのだなと感じられてとてもよかった。こういうクロスオーバーならいくらでもほしい。占星術殺人事件既読でよかった。
結果的に最初と最後のほんの数ページでしか「本物の島田潔」が登場していない、というのは思い切った試みだなと思った。
館シリーズの中では…
館シリーズの中では星3つといったところでしょうか。大好きなシリーズで他が凄すぎるので…。
充分楽しめる作品です。出来れば順番に読んで欲しいです。