【感想・ネタバレ】怪盗セイント・テール(1)のレビュー

マジックを巧みに使い、怪盗として困っている人たちを助けるために活躍する、怪盗セイント・テール。
その正体は、手品師の父を持つおてんばな中学生の女の子・芽美。
セイント・テールのスラっとした手足とポニーテール、当時かなり憧れていました。

変身する前の姿とのギャップ、派手なマジックなどもときめきポイントだったのですが、彼女を支えるキャラクターの魅力が圧倒的。
シスター見習いである、友人の聖良はセイント・テールの良き理解者。彼女との決めセリフ「神のご加護がありますように」は、ちょっと百合っぽくてドキドキ。
そして、刑事の息子である名探偵・アスカJr.。芽美の同級生でもある彼はセイント・テールを捕まえるのは自分だと心に誓い、現場に必ず駆けつける。
ライバル同士のはずなのに、一途にセイント・テールを追い求めている姿を見ていると、もはやかけがえのないパートナーに見えてくる…。
そんな関係性が切なくて、永遠に胸キュンできるシリーズです!

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奴はとんでもないものを(ry

かつて「なかよし」で連載され、1995年10月12日から1996年9月12日までアニメ化もされた怪盗漫画の傑作の一つ
キャッツアイの要素を少女漫画寄りにした本作。当時の記録もおぼろげながら新鮮な気持ちで見てみると――

「怪盗セイント・テール登場」
→本作は盗みを働く理由が「盗難物の奪還」及び「悪人の裁き」を目的とした人助けが中心であるため、アンチヒーロー的ではないようにまとめてるのがいい。(盗みが目的だと、どうしても後ろめたさがあるので)

むしろ依頼人当人またはその身内や盗みを働く相手が上記にある「不当な方法(要は騙し取ったなど)」などが多いのも面白い
要はセイント・テール自身が一種のトリックスターなのである(第一話も依頼人の孫であるし)

その一方で散らばれてる少女漫画要素もきっちり押さえてるのも堪らない
不意にとはいえ、抱きしめてドキドキとか古き良き少女漫画だよなあ

「予告状と挑戦状」
→聖良ちゃんは芽美ちゃんをヨイショするのがうまいなぁw。と言いつつ、予告状を出した事で危うくエガミ氏により飛鳥Jrも共犯と疑われる事に。盗みもするし、飛鳥Jrの窮地も救ったりと、終始セイント・テールが大活躍

というか、飛鳥Jrの台詞はどう見ても落としに来てますわw。(主に65P付近)
だがそれがいい

「女の子の気持ち」
→婚約破棄のために、セイント・テールに盗みを依頼するのが面白い。そのさやかちゃんが恋する相手が飛鳥Jrという
気になる男子との板挟みの末の台詞が「超鈍感っっ!!」か……これはもう確実に盗まれてますわ、飛鳥Jrにw。

「約束」
→「迷える子羊(依頼人)」がいないため、セイント・テールが登場せずに張りを無くす飛鳥Jr。それを芽美ちゃんが励まそうとして一悶着するのが……おいおい、ニヤニヤするじゃねぇか!コノヤロー(賛辞)

今回は第二話と逆で予告状がない事と、ある台詞から飛鳥Jrはセイント・テールの正体に気付きそうになるのだが……A公園のやり取りは何処か恋人同士のやり取りにも見えてしまう

子供の頃に見た時以上に、ここまで面白いとは……。作者曰く「ここで終わりだった」というのも納得

【総評】
131P目のやり取りといい、変則的であるが最高の少女漫画と謳ってもいい
全く見事に盗んでいかれたぜ

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2020年02月23日

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