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中大兄皇子と鎌足の…
(前巻でおきた悲劇で)中大兄皇子と鎌足の関係の濃密さがいっそう増した感じがしました。ほんとに濃い!
次世代が存在感を増してきて、ここからどのように壬申の乱を描いていくのが期待が高まります。
Posted by ブクログ
ますます追いつめられてゆく天智と凄みを増してゆく大海人、二人の確執。
その後の展開を年表の上から知っている読者には期待感や高揚感感じぜずにはいられない。
にしても、切れ長の眼差しの男たちの色気(?!)がグイグイと~。キュン。
白村江大敗遷都即位、鎌足死去
白村江の大敗ドタバタと、中大兄のわがままにより遷都を急ぎ、称制をやめ即位、即位式に唐新羅の死者を招いています。この遷都は唐から攻撃を受けた場合を危惧してとの通説通りのもの。
ただ、飛鳥から近江の遷都では当面の敵である新羅は大阪湾でなく、福井側から攻めるので逃避に当たらず、唐単独の攻めでも九州瀬戸内を超えて軍艦が大阪湾に来るとは思えず。
大海の上申で蘇我入鹿鎮魂寺が法隆寺であったとしています。海原先生の影響でしょうか。鎌足の死去の場、中臣の姓をやめ、藤原を名乗るよう天智天皇より。あっさりと描かれてますが、姓が仕事を表し、中臣では神官の域をでないためそれによって継いだ不比等の働きが約束されます。