【感想・ネタバレ】眠れるラプンツェルのレビュー

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ネタバレ

面白かった
専業主婦6年目の汐美ちゃん 手塚さん
夫は仕事で留守
ある日、夫が猫を持って帰ってくる
隣の家の息子ルフィオと知り合い、家にくるように
その後父親のダニーも家に来るように
そしてある日ネコをベランダから突き落とす…

あなたには帰る家があるの真弓と同じマンションに住んでた!

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2023年07月27日

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ネタバレ

山本文緒さんが描く女性は、惨めで哀れでリアルで痒いところに手が届く。
私は何もしない専業主婦になりたくて結婚したから、「今日も暇、明日も暇」に幸せを感じるタイプ。これが私の欲しかった暮らし、ここにルフィオのような若い男の子が現れたら…溜め息がでるくらい羨ましい出来事だけど。不倫はこの暮らしを脅かすことがわかるから現実ではしない。でもこの主人公が私の代わりに「もしも」の行方を教えてくれた、だから星5をつけました。

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2021年12月09日

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ネタバレ

山本文緒さんの書く女性主人公は
飄々として見えて底知れない狂気を抱えていて
目が離せなくなる

誰かと一緒に居ても感じる孤独

そんな気持ち誰にでもあるんだと思うけど
どうやって折り合いつけるべきか分かない
でも、汐美はひとつだけ明確に欲しいものがあって
そしてこの本の展開はめちゃくちゃになって。
なんとなくそれで私も満足した。

生きるために死んでいたというフレーズ
すごくすごく印象的。。。

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2021年12月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

山本文緒の小説はたいてい好きだけど、これはダメだったなあ。
読んでいて気持ち悪くてしょうがなかった。

結婚6年目、子どもなし、夫は多忙でめったに帰ってこない。
だから汐美は夜眠れない。
沢山の食品がいつも冷蔵庫に入っているが、それらはただ腐らせて捨てるだけ。
パチンコに行って暇をつぶすくらいしかやることはない。

物語の主眼は、汐美がマンションの住民たちとどうかかわって、隣家の人たちとどう付き合っていくか。
そして彼女がどう変わっていくか、なのだけど、私が気持ち悪いのは汐美の夫だ。

CM制作会社を経営し、自身もCMを制作するディレクターな夫は、汐美が22歳の時彼女を使ってCMを作り、その後彼女と結婚し、汐美は芸能界を引退した。
毎月15万円の生活費という名のお小遣を渡すだけで、彼女を見えない檻の中に閉じ込め、何の関心も払わず放置する夫の、妻に対する無関心の度合いが怖い。

用事のあるときだけ電話をし、季節ごとに衣類を宅配便で家に送り、季節の衣類の送付を要求する。
用事のある時だけ20分ばかり立ち寄ることはあっても、一緒に食事をとったりすることはめったにない。
どれほど汐美の心が空虚でも、気づかない。興味がない。
自分が居心地のよい家庭を作ってくれないのなら、妻なんぞ要らないのだ。

夫婦とは、家族とは、ひとりの犠牲の上に成り立つものではないだろう。
金は払うから、居心地のいい場所を作れよってこと?
完全分業制で家族を作る?
いや、そういう関係性があってもいいけど、それは双方合意の上で成り立つものだよね。

汐美の恋愛についても思うところはあるけれど、何よりもこの夫の汐美に対する興味のなさが気持ち悪くて。
「違う!」って言い出さなかった汐美にももちろん問題はあるけど、圧倒的にこの夫が気持ち悪くて怖かった。
自分の妻を見えてないことに無自覚だから、平気で踏みつけに出来るんだな。
そういう人が人の心を打つCMを作るのもまた気持ち悪かった。

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2021年03月28日

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ネタバレ

主人公は退屈を求めていて、何も考えずに暮らしていけるような平凡で平和な毎日を望んでいて。
だけどそんな日常を自ら壊してしまう。

人生には、積み上げてきたものが、一気にどうでも良くなってしまうような瞬間ってある。
この主人公は全部を失っても「悪くない感情だった」と言っているから、退屈を求めつつも刺激を求めていたのかもしれない。
刺激っていうのは単純に不倫をする事によって得られる非日常の刺激とかではなくて、自分が自分であるための、自分で人生を選び取っていくという意味での刺激みたいなものかなぁ。
読み終わった後に何とも言えない爽快感ともの悲しさが残った。

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2023年03月26日

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ネタバレ

中学一年生の男子ってこんなに大人びてるっけ?と思った。
関わる機会がないからどんなものなのわからないけど、わたしが中学一年生だったときの同級生はこんなんじゃなかった。
うまく人物像がつかめなかった。汐美がどう頑張っても28歳に見えなかった。でも汐美がこんな感じだから一向に帰ってこない夫を責めないしおかしいとも思わないんだろうなと思った。均衡が取れていないようで、取れている。奇妙な夫婦関係。
最後はルフィオと汐美の関係がバレて裁判沙汰になるかと思ったら、意外とあっけなく終わった。本当に北海道で一緒に暮らせるのかが気になる。

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2023年03月07日

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ネタバレ

女性の塊
選ばれたい女の性癖。資本は美貌。猫、手近な男、男の子に求められまくる。
女性が浸りたいエンタメかな。

私は軽く頷いた。「父ちゃんはさ、給料を持ってくる機械みたいに自分のことを思ってるみたいだけど、そうじゃないんだ。えーとさ、うまく言えないけど、父ちゃんってすごく普通の人じゃん?」「常識的だよね」「そう、それ。母ちゃんは母ちゃんで外っかわだけきれいにしとけば中はどうでもいいって奴だし、妹は末恐ろしいガキだし、俺はこんなじゃん。その中に、あのハゲ親父がいるだけで、何となく空気がさ、えっと……」「中和される?」「そう、それ」

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2021年11月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

眠くて眠くて何もやる気がおきない時の空気感が漂う小説。
意思もなく自ら塔の中に閉じこもって色んなことをただ受け入れているお姫様。
色々意味不明としかいいようがないしお隣の少年がこんな女に好意を寄せるのが納得いかない。

でも、こんな腑抜けになった女が抱えていたのは、かつて夫と愛し合ったこと、それが過去になってしまったという事実。それに決着をつけてしまうことの怖さから、自分から何か起こすことを避けて城に閉じこもる。だけどきっとどこかで変わることを望んでいたから、外からきた変化は受け入れる。その結果自分で城を壊すことになる。
結局は夫婦関係の不和からうまれた鬱の症状だと思うと可哀想だけれども。

人は何も変わらないということもできないんだなあという話。

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2021年11月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なにもない主婦の話。
日常のんびり系だといいなと思ったけど、全然違う感じに、、
ぽかん、ってする主人公にかなりイライラしたし、すぐセックスするのも気持ち悪い。
あまりにも何も考えてなさすぎて引く、、って感じでした。

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2021年11月13日

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